enjoyrose 花の女王、バラ物語。

バラの花が咲き誇る、風薫る5月。
数え切れないほどの品種、甘い香り、その華やかさ。
バラは古代から「花の女王」として讃えられてきました。
バラはどんな歴史を持ち、どんな風に愛されてきたのでしょう。
そんなプロフィールを知ると、育てる時も鑑賞する時も
バラの花がいっそう愛おしくなりますよ。

歴史や芸術のなかのバラたち
7000年前の古代エジプトの遺跡から花輪が発見されているほど、遙か昔から咲き続けているバラ。クレオパトラは床にバラの花びらを敷き詰め、その香りでアントニーを誘惑したそう。ボッティチェリの有名な絵画『ヴィーナス誕生』では、この世で一番美しいヴィーナスを飾るためバラの花を降らせています。日本最古の歌集『万葉集』にも登場し「茨(うまら)」と記され、原種のノイバラだとか。『古今集』では「薔薇(そうび)」という言葉が現れ、貴族たちの庭でも栽培されていたそう。バラは美と喜びの象徴として愛されてきたのです。

パリの花園、ジョセフィーヌが愛したバラ
18世紀、ナポレオン皇后ジョセフィーヌはこよなくバラを愛し、マルメゾン宮殿の庭に当時集められる限りのバラを集め栽培させました。彼女は愛でるだけでなく、植物学者や園芸家を集め、新しいバラを人工交配でつくりだしたりバラの図譜もつくらせました。ジョセフィーヌは、現代では2万種を超えると言われるバラ栽培の近代化に大きな役割を果たしました。

オールドローズとモダンローズ
バラの系統は非常に複雑ですが、ごくシンプルに分けるとオールドローズとモダンローズにわかれます。


1867年、フランスで誕生したバラ『ラ・フランス』は大輪で花弁が多く、花の中央部がとがった剣弁高芯咲きで、さらに四季咲きという、それまでにないまったく新しいものでした。このためラ・フランス誕生以降のバラはモダンローズ(現代バラ)と呼ばれています。


ラ・フランス以前に栽培されていたバラの総称です。多くは春にだけ咲く一季咲きで、モダンローズにない香りや花形に魅力があります。

モダンローズの四季咲き、オールドローズのやさしい花形と香りを追求して誕生した系統。オールドローズにはない黄花やアプリコット色など微妙な色調も特徴です。