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【家庭菜園】 ミョウガの育て方|栽培方法や収穫のコツ、管理のポイントを詳しく解説!

【家庭菜園】 ミョウガの育て方|栽培方法や収穫のコツ、管理のポイントを詳しく解説!

爽やかな香りや食感が癖になるミョウガは、手軽に栽培できる野菜のひとつです。ご自宅でいつでも新鮮なミョウガを味わいたいという方は、ぜひ家庭菜園で育ててみることがおすすめです。

今回は、ミョウガの特徴や栽培前の準備、基本的な育て方などをご紹介します。加えて、収穫方法や保存のコツ、植え替え・株分けの方法、ありがちなトラブルの対策なども解説します。これからミョウガ栽培を始めたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

ミョウガ

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☘57:ミョウガの育て方|植えつけ方法や日々の管理、冬越しや収穫方法などもご紹介

ミョウガの特徴

ミョウガ栽培を始める前に、ミョウガの特徴や種類などについて確かめておきましょう。まずは、ミョウガの基本的な情報をご紹介します。

 

ミョウガの香りや食感

 

ミョウガは香味野菜として古くから親しまれている多年草です。日本では本州から沖縄にかけて自生しています。

独特の香りやピリッとくる辛味、シャキシャキとした食感を持っており、そうめんやそば、冷ややっこなどの薬味として使われます。そのほかにも、天ぷらや酢の物、漬物などで食べられることもあります。

 

花ミョウガ・ミョウガタケの違い

 

ミョウガには「花ミョウガ」や「ミョウガタケ」などの種類があります。スーパーや八百屋でよく見られる、ぷっくりとした形のものが花ミョウガです。花蕾の部分を食べることからこのように呼ばれます。

対して、光を当てずに育てたミョウガの若芽のことを「ミョウガタケ」と呼びます。細長く白い茎に、うっすらと赤い色がついていることが特徴です。栽培に手間がかかるため、花ミョウガと比較すると流通されている量はそれほど多くありません。家庭菜園の場合は、基本的に花ミョウガの収穫を目指すことになるでしょう。

 

夏ミョウガ・秋ミョウガの違い

 

花ミョウガは収穫時期によって「夏ミョウガ」と「秋ミョウガ」に分けることができます。夏に収穫できる早生種が夏ミョウガとなります。秋に収穫できる中生種や晩生種が秋ミョウガです。ミョウガの種類を選ぶときは、夏ミョウガと秋ミョウガのどちらであるかを確認しましょう。

ミョウガ栽培の準備や地下茎選び

ミョウガ

ミョウガは一度植えたら何度も収穫できることが魅力のひとつです。ミョウガがお好きな方は、ぜひご家庭での栽培にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。こちらでは、ミョウガ栽培で準備するものや栽培環境、地下茎選びのコツなどをご紹介します。

 

準備するもの

 

ミョウガはベランダのように小さなスペースで育てることもできます。プランターは横幅60cm程度で、深さが25~30cmはあるものを選びましょう。鉢植えの場合は10号鉢に1株植えるのが目安です。

また、土の乾燥を防ぐためにマルチングすることもおすすめです。敷き藁やもみ殻なども準備しておくと良いでしょう。

 

ミョウガの好む栽培環境

 

ミョウガの特徴のひとつが、日当たりの悪い場所で栽培できる点です。ほかの野菜の栽培は難しい場合も、ミョウガであれば育てられる可能性があります。

ミョウガは地面に強い日光が当たるような環境だと乾燥しすぎてしまい、生育に影響が出る可能性があります。日陰もしくは半日陰程度の場所に植えて育てると良いでしょう。日当たりが良すぎる場合は遮光ネットや不織布などで日よけをつくることがおすすめです。

ただ、ミョウガの生長にはある程度の日光も必要となります。完全に日が当たらない場所よりは、木漏れ日の当たる木陰のような場所がおすすめです。

また、ミョウガは湿り気のある環境を好みますが、風通しが悪すぎると病害が発生しやすくなります。ある程度は風の通る場所で育てましょう。ただし、エアコンの室外機の近くのように、つねに風が当たるところは避けます。

 

根株(地下茎)や苗選びのコツ

 

一般的に、ミョウガは種から育てるのではなく、根株と呼ばれる地下茎を植えつけて栽培します。園芸ショップやホームセンターなどで探して購入しましょう。病気や虫などの痕跡がなく、根がたくさんついているものを選ぶことがおすすめです。

また、ミョウガのポット苗が販売されていることもあるため、苗から育てたい場合はこちらを購入しましょう。葉がしおれておらず、色つやの良いものを選ぶことがポイントです。

ミョウガの基本的な育て方

ミョウガ

こちらでは、ミョウガの基本的な育て方をご紹介します。土づくりや植えつけ方法のほか、日々の水やりなどのお手入れ方法を確かめていきましょう。

 

土づくり

 

ミョウガは有機質が多く、排水性と保水性を兼ね備えた用土で元気に育ちます。畑に地植えする場合は、植えつけの2週間前までに苦土石灰を加え、1週間前までに腐葉土や堆肥などを加えて耕しておきましょう。元肥として緩効性肥料も施します。

プランター栽培では市販されている野菜用の培養土を活用します。腐葉土を1割ほど混ぜると、ミョウガ栽培に必要な湿度を保ちやすくなるでしょう。鉢底には軽石などを敷いて水はけを良くしておきます。

 

植えつけ

 

ミョウガの植えつけ適期は2月~4月の春頃です。暖地の場合は9月~10月の秋に植えつけることもできます。

ミョウガの根株はビニール袋などに入って販売されていることがありますが、そのまま放置するとカビが生えてしまう可能性があります。購入したらすぐに袋から出して植えつけてあげましょう。寒い時期に植えてもすぐには芽が出ませんが、暖かくなると発芽するはずです。

地植えする場合は畑に幅70cm程度、高さ10cm程度の畝をつくります。深さ5cmほどの植え穴を掘り、根株を植えていきましょう。このとき、芽が上に来るように位置を調整します。株間は20cm~30cmほどとりましょう。

プランター栽培の場合は、底に軽石などを敷いてから用土を入れ、深さ5cm程度の植え穴を掘ります。株間を15cmほどあけて植えましょう。

根株に土をかぶせたら、水をたっぷりと与えます。その後は乾燥を防ぐために敷き藁や腐葉土などをかぶせておきましょう。マルチングをしておくことで、花芽が日に当たって緑化することも予防できます。

また、ミョウガの地下茎はどんどん横へ広がるように伸びていきます。地植えする場合は、隣の庭や畑などに侵入しないよう注意が必要です。地下茎が伸びると困る場所には仕切りをつくると良いでしょう。プラスチックや木の板などを埋め込んでおくと広がりを防止できます。

 

水やり

 

ミョウガ栽培で重要なもののひとつが水やりです。ミョウガは乾燥に弱いため、水切れしないように管理する必要があります。

地植えの場合は降雨に任せますが、晴天が続いて極端に乾いてしまいそうなときは水やりします。敷き藁などの上から、土に染み込むようにたっぷりと水をあげましょう。

プランター栽培の場合は用土の表面が乾いたら水やりしましょう。気温が上がってくると乾燥しやすくなるため、こまめに土の状態を確認することがおすすめです。夏は朝と夕方の2回、水やりが必要になることもあります。ただし、つねに土に水がたまっている状態にすることは避けましょう。

 

肥料

 

ミョウガの植えつけ時には緩効性肥料を元肥として与えます。芽が伸びて葉が2~3枚ついた頃に1回目の追肥を行いましょう。葉が7~8枚になったらもう一度追肥をしておきます。

また、ミョウガは気温が下がると地上部を枯らします。翌シーズンに再びたくさんのミョウガを収穫するため、この時期にも肥料を施しておきましょう。

施肥の際に気をつけておきたいのが肥料の量です。肥料が多すぎても少なすぎても生育に影響が出てしまうことがあります。適量を心がけて与えましょう。

おすすめは、元肥・追肥に使用することができ、バラまくだけで肥料効果が約2~3カ月間持続するプランティア花と野菜と果実の肥料です。

 

土寄せ・増し土

 

ミョウガの根が露出して日光が当たると、生育不良につながることがあります。定期的に土寄せや増し土を行いましょう。

土寄せ・増し土におすすめのタイミングは雨が降った後です。降雨によって根元周辺の土が流れてしまうことがあるため、早めに対処しておきましょう。

また、追肥のついでに中耕や土寄せを済ませておくこともおすすめです。土の表面を軽くほぐした後、根が露出しないように寄せておきましょう。

 

間引き

 

ミョウガは何年か植えっぱなしで育てることができますが、長く栽培していると地上部が混雑してくることがあります。密集状態になると風通しが悪くなるため、間引きを行うと良いでしょう。

間引きの際は、込み合っている部分の茎を切って取り除きます。地際に近い箇所にハサミを入れて、茎を根元からカットしましょう。

ミョウガの収穫や保存方法

ミョウガ

美味しいミョウガを味わうためには、収穫のタイミングを逃さないことが大切です。こちらでは、ミョウガの収穫適期や方法、保存方法などをご紹介します。

 

収穫適期

 

夏ミョウガの収穫時期は6月~8月、秋ミョウガの収穫時期は9月~10月です。小さな根株を植えた場合、植えつけた年にはまだ収穫できないこともあります。翌年までしっかり育てて株を大きくすれば収穫できるようになるでしょう。

ミョウガの収穫は花蕾が固く締まっている時期に済ませることがポイントです。花が咲いてしまうとミョウガが柔らかくなり、シャキシャキとした食感を楽しめなくなってしまいます。

ただ、花蕾は敷き藁などで隠れていることもあるため、よく見ていなければ収穫適期を逃してしまうかもしれません。収穫時期が近づいたら、ミョウガの株元をこまめにチェックしましょう。

 

収穫方法

 

ミョウガの花蕾は、株元の土からひょっこりと顔を出すように伸びてきます。収穫の際は、花蕾の付け根から手でねじり取りましょう。もしくはハサミを使ってカットします。ひとつの株から複数の花蕾が出てくるため、適宜収穫していきましょう。

 

収穫後の保存方法

 

たくさんのミョウガが採れた場合は、一度に使いきれないこともあります。なるべく新鮮な状態を保てるよう、適切な方法で保存することが大切です。

基本的にミョウガを常温保存するのは避けましょう。常温の環境に置いておくと花が咲いてしまい、食感が落ちてしまうことがあります。乾燥によって水分が抜け、香りが少なくなってしまうのも難点です。冷蔵庫や冷凍庫で保存しましょう。

冷蔵庫で保存する場合は、ミョウガが乾燥しないように管理します。収穫したミョウガをよく洗った後、湿らせたキッチンペーパーで包んでおきましょう。もしくは、水を入れた容器に浸しておくこともおすすめです。水がにごらないよう、こまめに取り替えましょう。また、甘酢漬けやみそ漬けなどに加工して冷蔵保存しておく方法もあります。

長めに保存しておきたい場合は冷凍庫に入れておきます。洗って水気を拭き取ったミョウガを、ラップでひとつずつ包みましょう。その後、密閉できる袋に入れて冷凍庫で保存します。すぐに料理に使えるよう、刻んでおいたミョウガを冷凍しておくこともできます。

ただ、冷凍保存したミョウガは、冷蔵保存のものより食感が落ちてしまう可能性があります。気になる場合は生食せず、加熱してみそ焼きなどに使ったり、ピクルスをつくったりすることがおすすめです。

ミョウガを翌年も収穫するためのポイント

ミョウガ

ミョウガを順調に育てることができれば、翌年以降も収穫を楽しむことができます。収穫が落ち着いたら、次のシーズンのためのお手入れを行いましょう。

冬になる頃にはミョウガの地上部が枯れ始めます。地上部は完全に枯れるまで放置しても問題ありませんが、株元から切り落としておくこともできます。この頃にお礼肥を施しておきましょう。

また、冬の間に水が不足しすぎると、翌年の春になってもミョウガの芽が出ないことがあります。頻繁な水やりは必要ないものの、完全に乾かさないように管理することが大切です。土の乾燥を防ぐために腐葉土などをかぶせておき、定期的に水をあげましょう。

ミョウガの植え替えや株分け方法

ミョウガ

ミョウガを何年も育てていくと、植え替えや株分けが必要になることがあります。美味しいミョウガを長く収穫していくために、適期が来たら作業を行いましょう。こちらでは、ミョウガの植え替え・株分けについてご紹介します。

 

植え替えや株分けをする理由

 

ミョウガを長く育てていると、土の中で地下茎が伸びて混雑してくることがあります。鉢植えも地植えも、2年~4年に1回は植え替えて株を整理することがおすすめです。

また、植え替えのときに株分けを行うことも可能です。大きく育った地下茎を分けることで、育てる株を増やすことができます。

 

植え替えや株分けの方法

 

植え替えや株分けは、ミョウガの芽が動き出す2月~3月が適期です。ミョウガの根を傷つけないように掘り上げて土を落としましょう。傷んでいる部分や古くなった部分などは取り除きます。

植え替えだけする場合は、そのまま別のプランターなどに植えつけます。用土は新しいものを準備しておきましょう。株分けをする場合は、地下茎を15cm程度の大きさに切り分けたうえで植えつけます。なるべく新しく伸びた元気の良い根を残し、古くなった根は取り除いておきましょう。

ミョウガ栽培で知っておきたいトラブルの対処方法

ミョウガ

ミョウガは家庭菜園ビギナーでも育てやすい野菜ですが、蕾が出てこなかったり、増えすぎたりといったトラブルが起こることもあります。事前に対策のコツを調べておきましょう。こちらでは、ミョウガ栽培でありがちなトラブルや対策方法をご紹介します。

 

花蕾が出ない

 

ミョウガの収穫時期になっても葉ばかり伸びて花蕾が出ず、収穫できないことがあります。その場合は、栽培環境に問題がなかったかを確認してみましょう。主にチェックしたいのは日当たりです。日当たりが良すぎる場合はプランターの位置を変えたり、株元に藁や腐葉土をかぶせたりして対策しましょう。

また、日陰であっても、真夏の高温期は土が乾燥しやすくなります。この時期に水切れしないよう管理することも大事なポイントです。

 

地植えしたら増えすぎた

 

ミョウガを地植えすると、地下茎がどんどん伸びて増えてしまうことがあります。収穫できる量は増えるものの、仕切りなどで対策していないと、栽培スペースを超えて生長する可能性があるため注意が必要です。とくに、周囲に別の野菜や花を植えている場合は気をつけたいところです。

増えすぎたミョウガは、一度引き抜いて栽培環境を整えてから、再度植えることがおすすめです。栽培スペースを囲むようにブロックやプラスチック板などを埋めて区切り、その中に植えつけましょう。

ただ、ミョウガを引き抜く際に土の中に根が残ってしまい、再び芽が出てくるケースもあります。スコップなどで土を掘り返しながら少しずつ根を取り除いていくと良いでしょう。

また、こういった管理の手間を省きたい場合は地植えせず、プランター栽培にすることもおすすめです。ご家庭ごとに管理しやすい方法を選んで、ミョウガ栽培にチャレンジしましょう。

おわりに

ミョウガはご家庭でも気軽に育てられる野菜です。日当たりの悪いお庭やベランダなどで栽培できる点も大きな魅力といえます。ひとつ植えておけば次々に収穫できるため、ミョウガがお好きな方にはとくにおすすめです。ぜひご自宅で栽培して、美味しいミョウガを堪能しましょう。

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