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【多肉植物】 【セダムの育て方】水やりの頻度と手入れ方法をご紹介します

【多肉植物】 【セダムの育て方】水やりの頻度と手入れ方法をご紹介します
セダム

セダムは、ベンケイソウ科マンネングサ属に属している多肉植物です。近年、多肉植物が注目されているため、名前は知らなくても見たことがある方も多いのではないでしょうか。セダムには数多くの種類があり、種類により色や形が大きく違います。いくつかの種類を組み合わせて寄せ植えなどをするのもおすすめです。手間がかからず育てやすい特徴があるセダムは、多肉植物を育てたことのない方にもおすすめです。

 

今回は、おしゃれで見た目が可愛く、育てやすいセダムについて育て方や手入れ方法をお伝えいたします。

セダムとは

セダム

セダムの種類は、500以上もあると言われています。種類の多さは多肉植物の中でもトップクラスで、形は花のようなものから豆粒のようなもの、葉っぱ姿のものもあります。メインにも脇役にもなれるセダムは、寄せ植えの際にもよく使われています。

セダムの原産国と特徴

セダム

セダムは非常に種類が多いため、原産国は1つではありません。主に北半球に広く分布していて、中には日本原産の種類もあります。500種類の内、40種類ほどの品種が日本原産です。日本の山に生息している野草で、私たちにとって1番目にすることの多い身近な多肉植物として知られています。

 

日本原産のセダムと洋種のセダムでは、性質や特徴が少し異なります。日本原産のセダムは冬に地上部が枯れて、地中の根の状態で寒さを耐えしのぎ、冬を過ごします。春になると新芽を出して、また生長します。セダムは比較的丈夫な植物で、それぞれの性質を把握し気候の対策をしっかり行うことで露地植えでも育てることができます。

 

洋種のセダムは育てやすく丈夫なものも多いですが、中には夏の高温多湿に弱い種類もあれば、寒さに弱い種類もあります。耐寒性種と暖地性種に分けられるセダムは、一般的に暖地性種は高温多湿で寒さに弱いものが多いです。真冬と真夏には休眠します。

セダムの日当たり

セダム

セダムは日当たりがよく、良い環境を好む植物です。太陽の光を多く当てることで、株が丈夫に育ち、葉の色やツヤも良くなります。しかし、丈夫に育てたとしても高温多湿の時期や、雨に当たってしまうと枯れてしまいます。葉が細かい洋種のセダムは梅雨に弱く、枯れてしまうことが多いです。高温多湿の時期は風通しがよく、雨が当たらない場所で育てるのがおすすめです。

 

耐寒性種のセダムは種類によって異なりますが、日当たりの良い室内であれば問題なく育てることができるでしょう。

セダムのライフサイクル

セダムの開花時期は種類により異なりますが、多くの場合は2月から10月に開花して小さな花を咲かせます。植えつけや植え替えに最適な時期は3月から4月、9月から10月の間です。肥料は、植えつけや植え替えと同じ時期に与えます。セダムの剪定時期は、3月から9月です。選定は1年に1回行います。

真冬の寒い時期は、セダムの生長が止まります。セダムの生育期は3月から6月、9月から11月頃でよく育ちます。夏は暑さによる影響でセダムの生育が少し遅くなります。

セダムの育て方のポイント

セダム

セダムを育てるときはどんなことに注意すればいいのでしょうか。ここでは、セダムの育て方のポイントをご紹介します。

セダムの選び方

セダムの株を選ぶ際は、葉にツヤがありみずみずしいかを確認しましょう。併せて、低く繁るタイプのものは株の内側が蒸れていないかを確認してください。セダムは種類が多いため、上に伸びる種類、這うように生長する種類、枝が垂れるように生長する種類と、品種によって伸び方が大きく異なります。用途や好みに合わせて、セダムの品種を選んでみてください。

湿度・温度

セダムを育てるのに適している気温は0℃から25℃です。セダムは高温多湿の環境に弱いため、夏の暑い時期は特に注意が必要です。梅雨から夏にかけては、風通しの良い半日陰で管理をし、雨が直接当たらない場所に移動します。真夏はレースのカーテン越しくらいの日当たりが理想ですが、九月頃になったら日当たりの良い場所に移動させましょう。

日本の冬の寒さに強い品種も多いですが、霜や雪がセダムに直接当たると株が凍り弱ってしまうため注意が必要です。雪が降る地域で育てる場合は、できるだけ日の当たる室内において育てるのがおすすめです。

セダム栽培用の土作り

セダム

セダムはやせた土地や海岸の岩場に生息している強い植物です。比較的、土質の好みは少なく水はけに優れた用土であれば良く育ちます。園芸店、ホームセンターなどで販売されている多肉専用の土で問題ありません。ただし、観賞植物用の培養土は多肉植物用に比べて保水性が高いため、セダムを育てるのにはあまり適していません。

セダムを鉢植えする際は、新しく、清潔な土に植えつけましょう。清潔な土に植えると、病気や害虫予防にもつながります。

 

セダム用の土を自作する場合は、赤玉土(小粒)5に対し、腐葉土を3、パーライトを2の割合で混ぜた混合土を用意します。鹿沼土(小粒)2に対し、赤玉土(小粒)を2、ピートモスを2、川砂を2、くん炭を2、配合した混合土は排水性がアップし、根腐れの予防になりおすすめです。

セダムの剪定

セダムは何もしないでほっておくと、どんどん伸びて徒長しやすくなります。株が混み合うと過湿の原因となるため、3月、もしくは9月頃を目安に剪定をしましょう。

剪定は、新芽の生育を促すという役割があります。1年に1回を目安に剪定をします。グランドカバーによく使われている低く広がるセダムは蒸れやすいため、混み合っている枝を剪定し、半分くらいの高さでカットして風通しをよくするといいでしょう。

上に伸びやすい種類のセダムや枝が垂れ下がりやすい種類のセダムは、伸びすぎたと感じたら自身の好きなところで切って剪定をしましょう。剪定をした部分から枝が分かれるため、どこで切ってもバランスの良い形になります。

セダムの水やり

セダムを含む多肉植物はあまり水やりをしなくても問題はありません。多肉植物の葉はプニプニしていることが多いですが、これは葉に水が溜まっているためです。

セダムは葉に水をため込む性質を持つ植物で過湿には弱いです。真夏の時期を除き、水やりの回数は少なくても問題ありません。セダムを地植えしている場合は、自然に振る雨水のみでも十分なため、水は与えなくても問題ありません。セダムを鉢植えで育てる場合は、定期的に水を与える必要があります。季節や時期によって与える量は異なります。

生育期(3から6月と9月から11月)の水やり

土の表面が乾いたら、2日から3日に1回を目安にたっぷりと水をあげます。セダムは乾燥に強く、水をあげなくても育ちやすい植物ですが、生育期はたっぷりと水を与えましょう。

梅雨の時期の水やり

セダムは過湿の弱いため、梅雨の時期は水が多くなりがちです。特に過湿に弱い洋種は雨を避けるためにカバーをするなどの対策が必要です。水はほとんどあげなくてもいいです。

夏の水やり

日差しが強い7月から9月は水やりの回数を極力減らして、雨に当てすぎないようにするといいでしょう。洋種は冬に限らず夏も休眠します。休眠期は水やりを控えめにし、乾燥気味に育てるのがポイントです。

休眠期は生育期と比べると根が水を吸わないため、水を与えすぎてしまうと根腐れの原因となる他、葉が落ちやすくなります。休眠期はほとんど断水状態にして、やや葉の表面に張りがなくなり、しなびってきたら水を与えるようにしましょう。

冬の水やり

冬はセダムの生育が鈍ります。月に1回から4回ほど、霧吹きで水を拭きかける程度でいいでしょう。冬は洋種のセダムも日本原産のセダムも休眠期に入るため、水を与える必要はありません。夏の洋種と同様に水やりを控えて乾燥気味にし、月に数回だけ少し湿らす程度で大丈夫です。

セダムの肥料は?活力剤の使い方は?

セダムは多肉植物の中でとても生長が早く、どんどん大きくなります。セダムは葉や茎に水分や栄養を蓄えるため、何もしなくても大きく育ちます。セダムは肥料ではなく活力剤で育てる方が育てやすいでしょう。植物用活力液リキダスは不足しがちな必須微量ミネラルをバランス良く配合しているので多肉植物が発色良くイキイキと育ちます。

 

より手軽に管理されたい方は、使う量がひと目で分かる計量目盛り付きで簡単・便利で手軽に使えるキュートサボテン・多肉植物用がおすすめです。

 

セダムを「挿し木」「葉挿し」「株分け」など増やし方は、うすめの液体肥料を与えて株を生育させましょう。おすすめは、植物の健全な生育に必要な15種類の栄養素をバランス良く配合していますハイポネックス原液です。

 

植え替えや植えつけの際には少量の緩効性肥料を混ぜておくと良いでしょう。元肥として肥料効果が約2年間持続する緩効性肥料マグァンプK大粒 を元肥として土に混ぜ込みます。

セダムの植えつけと植え替え

セダムの植えつけと植え替えのやり方を紹介します。

セダムの植えつけ

セダム

多肉植物の生育型は、春型、秋型、春秋型の3つです。セダムは春秋型で、植えつけに適している時期は3月から5月、または9月から10月頃です。

 

鉢植えは底に穴があいていれば、どのような容器を使用しても問題ありません。大きさはセダムより一回り大きな鉢に植えつけます。鉢底にネットと鉢底石を敷き、清潔な土を入れましょう。

 

植えつけたあとは、根が落ち着くまで水を与えずに日陰に置いて休ませます。根が土に定着したら、水を与えて日当たりの良い場所に置きましょう。

 

セダムは過湿を嫌うため、地植えをする場合は水はけがいい用土を用意しましょう。植えつける場所を決めたら、10センチほど土を掘り起こします。セダムの苗の根をほぐし、土穴に植えつけます。根が落ち着くまでは水やりを控えましょう。

セダムの植え替え

セダム

根で鉢がいっぱいになってきたら、2年に1度くらい頻度でセダムの植え替えを行います。セダムは生長が速いため、2年経たないうちに鉢が根でいっぱいになった場合は1年に1回の頻度で植え替えをしましょう。セダムの生長に合わせて、植え替え頻度を変えてください。観葉植物用のミニポットであれば1年に1回、それ以外の大きい鉢であれば2年に1回のペースで植え替えをします。

 

植え替えの時期は、春(3月から5月)、または秋(9月から10月)が最適です。セダムは高温多湿の環境が苦手なため、梅雨から真夏は避けた方がいいでしょう。

 

植え替え前はセダムに水を与えず、土を乾かしておきます。土が乾くと鉢から抜きやすくなるためです。セダムの根に付いた古い土を軽く落として、新しい用土に植え替えます。植え替えたあとは根が定着するまで水やりをしないで、根が落ち着いた4、5日後に水を与え始めます。

セダムの増やし方

セダム

セダムの増やし方は3種類あり、セダムの形に合わせて、「挿し木」「葉挿し」「株分け」の方法を使います。挿し木は、株の一部をカットし発根させて増やす、葉挿しは落ちた葉などを植えて増やす、株分けは、大きく生長した株を分けて増やす方法です。

 

ウイルスや害虫による被害を防ぐために、ハサミや土は清潔なものを使いましょう。セダムを増やす時期は植えつけや植え替えと同じで、生育期である3月から5月、9月から10月頃が適しています。

 

セダムは肥料を与えなくても育ちやすいため、増やすのは比較的に簡単です。洋種で葉に厚みのあるセダムは、葉挿しで増やす方法、葉が薄い日本原産のセダムは、挿し木で増やす方法、株分けは植え替えのタイミングで行えるため、増やしたいときと植え替えのタイミングが重なったら、株分けで増やす方法がおすすめです。

 

ここからはそれぞれの方法についてご紹介します。

挿し木でセダムを増やす方法

カットする場所を選びます。茎の葉っぱが生えていないところであれば、どこを切っても大丈夫です。このとき元気そうな茎を選んで、先から5センチくらいを切るといいでしょう。

場所が決まったら、清潔なハサミで水平にセダムの茎を切ります。このとき、新芽よりも下の葉はカットしてください。カットしないと土の中で腐る可能性があるからです。

挿し木の切り口を乾燥させます。セダムの苗は1ヶ月くらいかけてじっくりと切り口を乾かします。苗が支えられるような空き瓶に挿しておくといいです。横に寝かせると茎がゆがんでしまうため注意が必要です。乾燥させるのにいい容器がない場合は、割り箸に緩く挟んで浮かせておくのもおすすめです。

 

挿し木の切り口を1ヶ月ほど乾燥させると、切り口からは細い根が生えてきます。1センチくらいまで根が出たら、土に植えてもいい合図です。植えつける容器に鉢底ネット、鉢底石、土の順番に入れます。準備ができたらセダムの苗を土に植えつけます。鉢に真ん中にくぼみを作ったら優しく苗を置き、スプーンなどで土をすくって苗が安定するように茎の周りに土をかぶせます。葉にかかった土はやさしく払ってください。

 

根が落ち着くまでは水を控えめにします。根が落ち着いていないのに水を過剰に与えてしまうと、根腐れをおこし枯れてしまう場合があるからです。植えつけが終わったら根の活着促進のため植物用活力液リキダスを1,000倍に希釈して与えます。

その後は4から7日は水やりをせず、日陰に置いておきます。

7日ほど経って根が落ち着いてきたら、水やりを始めましょう。鉢の底の穴から流れ出るくらいたっぷりと水を与え、明るい日陰に置いて育てます。セダムはレースカーテン越しや窓辺など日差しが強すぎない場所に置いて育てるといいです。

葉挿しでセダムを増やす方法

セダムの葉を準備します。落ちた葉があればそれを使ってもいいですし、親株から葉を取ってきてもいいでしょう。親株から葉を取る際は、やさしく左右に揺らして取ります。小さめの葉は発根しやすいです。途中で切れている葉は避けて、根元から取れる葉を使います。

 

容器に乾いた土を入れて、葉を土の上に平置きします。切り口を土に埋めるのではなく、軽く触れる程度にします。土の中に深く挿してしまうと、発根がしにくくなるためです。

 

土に葉を挿ししたら、発芽、発根するまでは水を与えず明るい日陰に置いておきます。根が出るまでの日にちはかなり個体差があります。早いものだと数日、遅いものだと1、2ヶ月かかることもあります。葉挿しが成功すれば、葉の根元に子株ができます。子株から根が生えると、葉挿しした葉は枯れます。

 

挿し葉から根が生えたら、土に植えつけます。新芽が土から見えるギリギリのところまで深めに植えて、水を与えます。

株分けでセダムを増やす方法

子株がついている親株を鉢植えからゆっくり抜き取ります。抜き取った親株の根鉢をほぐして、根についている土を根に2割くらい残るくらい落とします。子株と親株を分けます。自然に分かれない場合は、清潔なハサミで根ごと切って分けます。

新しい鉢に鉢底ネット、鉢底石を敷いて、多肉植物用の土を鉢の6、7割ほど入れます。鉢が準備できたら、子株を土の上に置いて根に土をかぶせます。植え終わったら、すぐに水やりをするのではなく、根が落ち着くのを待ってから水やりを再開させます。

セダム栽培で注意したい病害虫

セダムにつきやすい害虫を紹介します。

カイガラムシ

カイガラムシは、排泄物がウイルスを媒介する害虫で、セダムがすす病にかかることもあります。葉に貝殻のようなものや、白い粉のようなものがついているときはカイガラムシがついている可能性があります。

ハダニ

ハダニは葉の裏から養分を吸い取り、養分を吸い取られた葉は白や黄色に変色します。ハダニは葉が変色するなどの症状が出ないと、被害にあっていることに気づけないことが多いです。

ナメクジ

梅雨のじめじめしたときに出てくるナメクジもセダムにとっては厄介な害虫です。葉を食害されるため、ナメクジを発見したらすぐに取り除きましょう。

まとめ

セダムの育て方はそれほど難易度が高くないため、初心者にもおすすめです。セダムには安いミニサイズのものもありますから、迷っている方はミニサイズのものからトライしてみてください。

 

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