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【観葉植物】 アジアンタムの育て方とは?|水やりのコツとお手入れをご紹介

【観葉植物】 アジアンタムの育て方とは?|水やりのコツとお手入れをご紹介

アジアンタムをご存知でしょうか?近年、フラワーアレンジメントやブリザーブドフラワーで人気を博しているアジアンタムですが、観葉植物としても親しまれています。アジアンタムは、さまざまな姿で人々を魅了している植物です。葉は淡い緑で小さな子どもの手のような形をしていて、葉はとても可愛いです。しかしながら、可愛い見た目と裏腹に、育てるのには少しコツがいります。知識がありポイントさえ押さえていればアジアンタムを育てるのは簡単です。よって、初心者の方にも育てやすいといわれています。本記事ではアジアンタムの育て方や水やり、育てるポイントなどについてお伝えします。

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アジアンタム とは

アジアンタム

アジアンタムはイノモトソウ科のホウライシダ属に所属している植物で、熱帯・温帯・亜熱帯の地域に生息しています。アジアンタムという名で聞いたことないという方も多いかも知れませんが、別名はホウライシダです。ホウライシダと聞くと、「シダ」と思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。

 

アジアンタムはシダ属のため、花や実をつけない特徴があります。アジアンタムの中でも熱帯のアメリカ原産の「アジアンタム・ラディアナム種」は「アジアンタム」の名称で流通しています。

 

アジアンタムの語源は、ギリシャ語の「アディアントスadiantos」です。「濡れない」という意味です。アジアンタムは小さな葉がたくさん密集して生えていて、その葉が水を弾くことから、濡れないと名付けられました。

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☘:206:アジアンタムの育て方|きれいな葉を保つ方法は?水やりや肥料などの管理方法

アジアンタムの種類

アジアンタム

アジアンタムは、およそ200種類もあると言われています。種類は葉が小さいものから大きいものまでさまざまです。日本によく流通しているのは、主に8種類です。今回はその中でも特に人気の種類を紹介します。

アジアンタム・ラディアナム

アジアンタムのメインの品種です。一般的にアジアンタムというと、このラディアナムをいいます。熱帯アメリカ原産で、明るい緑の小さな葉がたくさん繁る種類です。

アジアンタム・ミクロフィラム

ミクロフィラムはたくさんあるアジアンタムの中でも特に葉が小さい種類です。葉がとても小さいため、透け感のある見た目がより涼しげさを強調しています。アジアンタムの特徴の1つである涼しさが他のものよりも強調されているため、人気があります。

アジアンタム・スノーフレーク

緑の葉に小さい白い班が入っている品種です。班が小さく、入っているかどうかはよく見なければわかりません。遠目で見ると、普通のものよりも葉の色が柔らかくクリーミーに見える人気の品種です。

アジアンタム・フリッツルーシー

室内観賞用に改良された園芸品種です。フリッツルーシーは、他のアジアンタムよりも茎がやや立ち上がって育つのが特徴です。茎が立ち上がるため、高さがでて茎が枝垂れるように伸びます。そのため噴水のような迫力のある姿を楽しむことができます。

アジアンタム・ペルビアナム

エクアドルやボリビアに生息している品種です。葉が大きいタイプのアジアンタムで、イチョウのような大きい葉の形をしています。葉の発色がいいため、他のアジアンタムよりも鮮やかで存在感があります。新しい葉が生えてくると、葉っぱの先がピンク色に変化する特徴があります。

アジアンタム・プベッセンス

生産量がとても少ないため、レアな品種です。市場にはあまり出回っていません。葉が垂れ下がる特徴があり、他のアジアンタムよりもシダ植物ならではの性質を持ち合わせています。茎が放射状に広がり、1つの茎に葉がびっしりとつく品種です。

アジアンタムの栽培環境、育てる場所

アジアンタム

アジアンタムはどんな環境で育てるのがいいのでしょうか。ここからは栽培方法・土・日当たり・肥料に分けて紹介します。

アジアンタムの栽培方法

アジアンタムは土栽培で育てられるのはもちろんのこと、土を使わないで育てる水耕栽培とハイドロカルチャーでも育てられます。水耕栽培は、水と液体肥料で植物を育てる方法です。ハイドロカルチャーは、ハイドロボールと言われる人工の土を使い植物を育てます。ハイドロボールは土よりも手軽に扱えることから、最近人気が出ている栽培方法です。

 

アジアンタムは細い根がいくつも伸びていく植物です。水耕栽培で育てるのであれば支えをスポンジにする、ハイドロカルチャーであれば粒が小さいハイドロボールを用意するといいでしょう。

 

土栽培から水耕栽培やハイドロカルチャーに切り替えることも可能です。その際は水を張ったバケツの中で土をきれいに落とし、根を半分ほど切り落として植え替えます。またこの時に容器の底に根腐れ防止剤を入れておくと、根腐れしにくくなるためおすすめです。

 

水耕栽培の育て方は、植え替えてすぐは明るい日陰で管理します。切った根は水を吸う力が弱まっているため、葉に水が行き渡るように葉水をたくさんしてあげるといいです。水は毎日交換しましょう。

根の1/3から半分くらいまでが浸かるくらいまで水を入れてください。夏は水が汚れやすく菌が湧きやすいため、注意が必要です。

アジアンタムの水耕栽培の肥料又は活力剤

水耕栽培の肥料には液体肥料微粉ハイポネックスがおすすめです。植物の株を丈夫にするカリ成分を多く含み、また、カルシウムの働きにより強健な植物に育てます。植物の休眠期である寒い冬は肥料は控えます。

 

また、水耕栽培に適した活力液キュート ハイドロ・水栽培用は、使う量がひと目で分かる計量目盛り付きなので、ガーデニング初心者の方にも簡単・便利で手軽に使えます。キュート ハイドロ・水栽培用は優れたミネラルバランス効果により、土を使わないで栽培する植物の葉色・花色を鮮やかに美しく育てます。

アジアンタムに適した土

アジアンタム

アジアンタムに適しているのは、水はけのいい土です。アジアンタムは湿潤を好むのですが、水はけの悪い土で育てるのはおすすめできません。市販で売られているものを使うのであれば、観葉植物用の培養土を使うといいでしょう。草花用培養土も使うことができますが、川砂を2割程度混ぜてください。どうして川砂を混ぜるかというと、草花用培養土だけでは水はけが良くないためです。川砂には水はけがよくなる働きがあるため、混ぜるといいとされています。

 

自身で土を作る場合は、「赤玉土の小粒5:腐葉土3:川砂2」で混ぜるといいでしょう。

アジアンタムの日当たり

アジアンタム

アジアンタムは直射日光に弱い観葉植物です。日差しが強い夏はもちろんのこと、春や秋などの日差しが強くない時期も直射日光に当てるのはよくありません。直射日光に当ててしまうと、アジアンタムが「葉焼け」を起こしてしまいます。葉焼けは見た目が悪くなるだけではなく、最悪の場合アジアンタム自体が枯れてしまいます。

アジアンタムは遮光カーテンなどを使い、直射日光が当たらないようにする工夫が必要です。おすすめは、直射日光が当たらない明るい日陰や半日陰にアジアンタムを置くことです。

アジアンタムの肥料

アジアンタムは4月~10月までの生育期に肥料を与えましょう。肥料を与えることにより株が健全に生育し葉が茂り、葉の色もよくなります。

 

追肥には速効性の液体肥料ハイポネックス原液を1週間~10日に1回あたえましょう。

 

初めての方には置くだけで安定した肥料効果が1カ月間持続する緩効性肥料BotaNice ボタナイス 置くだけ!カンタン錠剤肥料 がおすすめです。

 

休眠期である冬に肥料は必要ありません。

アジアンタムの水やり

アジアンタム

アジアンタムは、湿潤な環境が適しています。アジアンタムの葉には保水力がなく、水切れを起こしやすいです。水切れが起こると葉が乾燥し、葉の部分が丸まり枯れてチリチリになります。水を与えても枯れた部分は元には戻らないため、葉がチリチリになる前にこまめに水を与える必要があります。

アジアンタムを育てるのが難しいといわれるのは、水やりが原因しているかもしれません。ここからは季節毎に水やり方法を紹介します。

春から夏の水やりの方法

アジアンタムの生育期は春から秋ですが、気温が15度以上になると生育が活発になります。生育期である時期は土が乾ききる前、土の表面が湿っていて半乾きのときに鉢底からあふれ出るくらいまでたっぷりと水を与えましょう。特に夏は暑いため、すぐ乾燥してしまいます。土が乾きすぎている場合は、朝と夜と最低でも1日2回は水を与えるといいでしょう。また、暑い時間帯に与えると蒸れてしまうため、昼間の水やりは避けてください。

 

テラコッタや素焼きの鉢植えは乾燥しやすいため、水切れを起こさないように気をつけましょう。

 

1週間ほど長期で家を空ける際は水やりをしっかりし、湯船に水を張ったお風呂場に置いておくといいでしょう。湯船に水を張ることで湿度が高くなり、水を与えなくても管理することができます。

秋から冬の水やりの方法

気温が15度以下であれば、水やりの回数を減らしましょう。秋から冬は、春や夏よりも水やりの回数を減らしてください。しかし、アジアンタムは乾燥を嫌うため、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与える必要があります。土が乾燥してから2日後くらいに水を与えてください。

 

秋冬に長く家を空けるのであれば、室内の暖かな場所で水やりをして透明なビニール袋などを上からかぶせておくといいでしょう。透明なビニール袋をかぶせることで、水が蒸発せず柔らかな日が当たります。

葉水をしよう!

アジアンタムを室内で育てているのであれば、葉水をしましょう。霧吹きで水を与えることで、葉の乾燥を抑えることができます。乾燥気味のときは、葉先が丸まり枯れる一歩手前の状態です。葉に早く水分を与えるために、葉水を行うといいでしょう。葉が丸まったときは鉢植えごとビニール袋に入れて、霧吹きで水をかけます。その後、ビニール袋の口を閉じて半日ほど日陰で管理すると、丸まった葉が元に戻ります。

アジアンタムの冬越し

アジアンタム

アジアンタムは寒さに弱く、8度以下になると元気がなくなってしまいます。外で育てている場合は、冬は室内に入れてあげてください。室内に置いている場合も窓際など外の温度に近いところではなく、暖かい場所に置くようにしましょう。ただし、アジアンタムは乾燥も嫌いますから、エアコンの風が直接当たるところは避けてください。

アジアンタム の植えつけ・植え替え方法

アジアンタム

アジアンタムは、生育期である春から秋にかけて植えつけや植え替えを行うといいでしょう。

アジアンタムの植えつけ

アジアンタムは乾燥や寒さに弱いため鉢植えで育てるのがおすすめです。鉢植えの場合は、苗よりも大きい鉢植えに植えつけます。土を入れたら、しっかりと手で押し固めたあとに水を与えてください。

アジアンタムの植え替え

アジアンタム

アジアンタムは環境さえ良ければ、生長が早い植物です。たくさん葉が茂るだけでなく、根も育ちます。アジアンタムの根腐れを防ぐには、植え替えを行なわなければなりません。アジアンタムは1、2年に1度の頻度で植え替えしましょう。

 

植え替えは生育期である春や秋に行うことで植え替えによるダメージを最小限に抑えられます。休眠期である冬に植え替えを行うと、植え替えによるダメージから回復せずに枯れることもあるため注意が必要です。

・植え替えの準備物

  • 一回り大きな鉢植え
  • 鉢底石
  • 鉢底ネット
  • 清潔なハサミ
  • 割り箸のような棒
  • スコップ

・植え替え方法

  1. 植え替えの数日前から土を乾燥させるために水やりを控える
  2. アジアンタムを鉢植えから取り出す
  3. 根についている土をできるだけ落とす
  4. 新しい鉢に鉢底ネットを敷いて鉢底石を敷き詰める
  5. 土を1/3程度まで入れる
  6. アジアンタムを鉢に入れて隙間に土を入れる
  7. 割り箸で根の隙間にも細かく土を入れる
  8. 鉢底から水が溢れるまでたっぷり水を与える

アジアンタムの剪定方法

乾燥によってアジアンタムの葉が丸まり、チリチリに枯れてしまった時は植え替えと一緒に切り戻し剪定をすると良いでしょう。茶色く変色してしまった葉をねもとからバッサリと切り落とします。葉を切った後に水を与え続けることで、新しい芽が出てきます。水は週に2、3回程度与えると新しい芽が出てくる可能性が高くなります。

アジアンタム の増やし方

アジアンタムはシダ植物です。シダ植物は挿し木では増やすことができません。アジアンタムは「株分け」と「胞子から発芽させる方法」があります。

おすすめは株分けで増やす方法です。株分けが最も簡単にアジアンタムを増やすことができるからです。株分けは植え替えと同時に行えます。

 

【株分けの方法】

植え替えで鉢から取り出したときに、大きく育った株をナイフで2~4つに切り分けます。できるだけ根に付いた土を落とし、新たな鉢植えに植え替えて終了です。あとは新しい芽がでるまで土を乾燥させないように水を与えて、日陰で管理します。

アジアンタム の病害虫

アジアンタムを育てる中で、注意すべき病害虫について紹介します。

アジアンタムの病気

アジアンタムは害虫に弱いため、見つけたらすぐに適切な対策を行いましょう。害虫が付くことで、株が弱り病気になることがありますから注意が必要です。

アジアンタムの害虫

アジアンタムは湿度の高い環境が好むため、ナメクジやかたつむりなどの害虫がつきやすいです。特に新芽が狙われますから、注意しましょう。害虫を見つけたら、箸などで捕獲し駆除します。殺虫剤や誘殺剤を使って、駆除するのもおすすめです。

・ハダニ

ハダニはクモの仲間で、糸を出し風にのって移動する虫です。体はとても小さく、成虫でも0.5mmくらいと見つけにくいのが特徴です。ハダニは植物の葉の裏に寄生し、植物の体液を吸って弱らせる害虫です。汁を吸われた葉は葉緑素が抜け落ち、白い斑点のような吸われた痕が残ります。ハダニの数が少ない時は目立ちませんが、交尾をしなくてもハダニは繁殖できるため、数が増えると白い部分が増えて葉の色が悪くなります。

 

ハダニは高温乾燥な場所を好む害虫で、梅雨明けから秋にかけて活動が活発になります。水に弱く、雨が降る時期は姿が見えなくなりますが、雨に当たらないところでアジアンタムを管理する場合は注意が必要です。

 

ハダニは葉の裏に寄生します。水に弱い性質などを利用し、葉に裏に日頃から葉水をしておくと予防になります。

・ナメクジ

ナメクジは梅雨の時期だけのイメージがありますが、発生期間は3月から11月と長めです。ナメクジは植物を這うことで、芽や茎などをすり減らしてダメージを与えます。足の前方から粘液をだし、全身を粘液で保護しています。これは、歩くときの摩擦で体に傷が付かないようにするためです。特に新芽・新しい茎は狙われやすく、野菜や花などは食害にあう可能性もあります。

 

ナメクジは夜行性のため、昼間はプランターの下などの隠れていることが多いです。食害により株全体を食べられることもあるため、被害が大きくなる前に早めに見つけなければなりません。

 

ナメクジがいるがどこにいるかわからないときは、ビールや米ぬかなどを使うと、ニオイに誘われて出てくるそうです。出てきたところを塩や熱湯をかけて駆除するか、殺虫剤で駆除します。

 

ナメクジの退治には、ナメクジが食害するすべての植物に使えるナメトールがおすすめです。

・カタツムリ

ナメクジと同じくらいカタツムリも被害に遭いやすいです。厳密に言うと、カタツムリもナメクジも生物学上では同じ分類です。

 

カタツムリもナメクジと同じで、体液を出しながら歩くことでアジアンタムにダメージを与え、新芽や花・実などを食べてしまいます。退治する方法はナメクジと同じ、専用の薬剤を使うか、ビールや米ぬかでおびき寄せて塩などで退治します。

 

ナメトールの有効成分は、天然の土壌中にも存在する成分なので環境にやさしく、ペットなどに安心してご利用いただけます。

・葉の裏の黒いブツブツは虫?

アジアンタムの葉の裏に、小さい虫みたいな黒いぶつぶつが付いていることもあります。虫だと思って葉をカットする方も中にはいらっしゃいますが、これは胞子の袋です。虫ではありません。胞子の袋ができるのは自然で、アジアンタムが健康に育っている証拠です。この胞子は株を増やしたいときにも使えますから、増やしたいという方は取っておくと良いでしょう。黒いブツブツが気になるかもしれませんが、胞子の袋ができることは元気だということですから、特に何もしなくて問題ありません。

まとめ

アジアンタム

アジアンタムは、育てるのにコツやポイントがあります。今回紹介したポイントやコツを1度覚えてしまえば、それほど手間がかからずに元気に大きく育ちます。お部屋に置けば、癒しと涼しさを演出してくれます。初心者でも育てやすいと人気のアジアンタムを、ぜひこの機会に育ててみてください。

 

 

公開:2023年2月17日

更新:2023年9月27日

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