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ガウラの育て方|切り戻しや冬越し株分け時期も紹介

ガウラの育て方|切り戻しや冬越し株分け時期も紹介

ガウラは、蝶のような可憐な花姿が魅力の多年草です。暑さや寒さにも強く、手間をかけずに初夏から秋まで長く花を楽しめることから、庭づくりに人気の植物です。

今回は、ガウラの基本情報から育て方、切り戻しや冬越し、株分けの時期まで、初心者の方にもわかりやすく解説します。

花壇はもちろん、鉢植えでも楽しめるガウラを元気に育てて、庭やベランダを華やかに彩りましょう。

  • ガウラ

    ガウラ
    学名 Gaura lindheimeri
    科名 アカバナ科
    別名 白蝶草(ハクチョウソウ)
    原産地 北アメリカ
    分類 半常緑性・多年草
    耐寒性
    耐暑性

    栽培カレンダー

    1月
    2月
    3月
    4月
    5月
    6月
    7月
    8月
    9月
    10月
    11月
    12月
    開花時期
    植えつけ・種まき
    施肥
    種まき
    切り戻し
    さし芽

ガウラの基本情報

ガウラは北アメリカ原産の多年草で、風に揺れる蝶のような花姿が魅力の植物です。その優雅な見た目から「白蝶草(ハクチョウソウ)」という別名でも親しまれ、庭のアクセントとして人気があります。

見た目は繊細ですが、ガウラは暑さにも寒さにも強く、とても丈夫です。あまり手をかけなくてもよく育ち、次々と花を咲かせてくれます。

1つの花の寿命はおよそ3日と短いものの、初夏から秋まで長く咲き続けるのが特長です。一度植えつければ毎年花を咲かせる多年草のため、花壇や鉢植えなどさまざまな場面で重宝されています。

以前は草丈が1mを超える、白い花が主流でしたが、近年ではピンクや褐色の花を持つ品種や、背の低い矮性品種など、さまざまな園芸品種が登場しています。

選ぶ楽しみが広がっているのも、ガウラの魅力の一つです。

ガウラの育て方

それではガウラに適した栽培環境や、お手入れ方法について見ていきましょう。

日当たり・置き場所

ガウラは、日当たりのよい場所を好みます。耐陰性もあるため、木漏れ日ほどの明るめの日陰や半日陰の環境でも育ちます。

ただし、日当たりが悪いほど花がつきにくくなるため、半日以上は日の当たる場所が理想的です。

またガウラは、「地植え」と「鉢植え」のどちらでも栽培が可能です。ガウラはよく根を伸ばす性質があるため、鉢植えよりも地植えが適しています。

一方で、繁殖力が強くこぼれ種から自然と増えることもあるため、増やしたくないという場合は鉢植えがおすすめです。

適切な温度・湿度

ガウラは、耐暑性・耐寒性を備えています。品種によっては耐寒性の弱いものもありますが、マイナス10℃まで耐える力があり、基本的には全国で栽培が可能です。

北海道などの寒冷地でも、花の時期が終わってから切り戻しておくと冬越しできます。

最適な用土

ガウラは水はけのよい土が適しています。赤玉土7:腐葉土3の割合で配合するか、市販のものなら『ハイポネックス培養土鉢・プランター用』がおすすめです。

ガウラは根が張れば、乾燥にもよく耐える性質があります。また繁殖力も強く大きく茂りやすいため、乾燥しやすいやせ地のほうが育てやすさがあります。

種まき・植えつけ

ガウラは種からでも苗からでも育てられます。それぞれの方法を紹介します。

【種まきの方法】

種まきに適している時期は、4月〜6月頃、あるいは9月〜10月頃です。秋にまいたら、翌年の春に開花します。

ガウラは発芽率が高く、種からでも簡単に育てられるため、一年草として楽しむこともできます。

とくに従来の白花の品種は、こぼれ種でも自然に発芽するほど繁殖力が強く、思いがけず増えすぎてしまうこともあるようです。

株数をコントロールしたい場合は、鉢植えで育てるのがおすすめです。

【植えつけの方法】

ガウラの植えつけは1年を通して可能ですが、もっとも適しているのは4月〜6月です。

地植えの場合は、植えつける1〜2週間ほど前に土作りを行います。土に腐葉土と緩効性の元肥『マグァンプK中粒』を混ぜてよく耕しておきましょう。

鉢植えの場合、ガウラは根をよく伸ばす性質があるため、苗よりも2回りほど大きいサイズの鉢を用意するのがポイントです。鉢底にはネットと鉢底石を敷いて、排水性を高めましょう。

植えつけ後は根が安定していない状態です。地植え・鉢植えのどちらもしっかり根が張るまでは、土が乾かないように注意しましょう。

苗の選び方

ガウラの苗を選ぶ際は、元気で健康な株を見極めることが大切です。まず、茎がしっかりしていて力強く、葉がよく茂っているものを選びましょう。

葉の色にも注目し、鮮やかな緑色で、黄色く変色していたり斑点が出ていたりしないものが理想です。

またつぼみがついている苗は、植えつけ後にすぐ花を楽しめる可能性があるためおすすめです。反対に、細く徒長しているものやしおれて元気がないような苗は避けましょう。

さらに、根が健康かどうかも重要なチェックポイントです。可能であればポットから見える根の様子を確認し、腐っているような根が見える場合は避けるのが無難です。

水やりの方法

ガウラの水やりは、鉢植えと地植えで注意点が異なります。それぞれの方法を確認しましょう。

【鉢植えの場合】

鉢植えのガウラは、土の表面が乾いたタイミングで、鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと与えるようにします。

水を与えるときは株全体にかけるのではなく、株元の土に水を注ぐことがポイントです。株が蒸れるのを防げるだけでなく、水が根にしっかりと届きやすくなります。

水分が不足すると、葉が枯れてしまったり生長が鈍くなったりすることがあるため、こまめに様子をチェックしましょう。

【地植えの場合】

地植えでは、基本的に自然の雨だけで育てられます。ただし、長期間雨が降らず土が乾燥しているようなときには、水やりが必要です。乾燥がひどくならないように、様子を見ながら適切に水分を補いましょう。

肥料の与え方

ガウラを健康に育て、花をたくさん咲かせるためには適切な肥料の管理が欠かせません。

鉢植えと地植えでは、必要な肥料の量やタイミングが異なります。過不足のない肥料の与え方を知っておくことで、株が元気に育ち、花つきもよくなります。

【鉢植えの場合】

鉢植えの場合、植えつけの際に元肥『マグァンプK中粒』を施し、生育期には肥料切れを起こさないように、適宜肥料を与えます。

4月〜6月頃と9月〜10月頃にかけて、緩効性肥料『プランティア 花と野菜と果実の肥料』を月に1回、希釈した『ハイポネックス原液』を1週間~10日間に1回程度与えます。

【地植えの場合】

地植えの場合は、植えつけのときに元肥として、緩効性の『マグァンプK中粒』を混ぜ込んでおきます。追肥は基本的に必要ありませんが、花つきが悪い場合は様子を見て行いましょう。

切り戻し・剪定

株全体が大きく茂って乱れてきた場合は、思いきって1/2〜1/3くらいまで切り戻すと、すっきりとした姿に仕立て直せます。風通しもよくなり、蒸れの防止につながります。

また開花時期にも関わらず、花つきが悪いと感じる場合も、草丈の半分くらいの位置で一度切り戻してみましょう。新しい茎が伸びて、再び花を咲かせてくれます。

日々のお手入れ

ガウラを元気に育て、美しい花を長く楽しむためには、日々のちょっとしたお手入れが大切です。摘心や花がら摘みなどの手間を惜しまなければ、株の形が整い、花つきもよくなります。

ここでは、ガウラのお手入れ方法について、わかりやすく紹介します。

【摘心】

ガウラは茎が長く伸びるため、倒れやすくなることがあります。草丈を抑えて株の形を整えるため、4月〜5月に摘心(先端を切ること)を行いましょう。

何度か摘心すると横に広がってコンパクトでまとまりのある草姿に育てられ、倒れにくい丈夫な株になります。またわき芽が形成されて、花数も増やせます。

ただし摘心をしすぎると花が少なくなることがあるため、様子を見ながらほどよく行うのがポイントです。

【花がら摘み】

ガウラは開花期に次々と花を咲かせますが、一輪の花の寿命はおよそ3日と短めです。咲き終わった花をそのままにしておくと、株が種子をつけようとして余分なエネルギーを使ってしまいます。

そのため、咲き終わった花(花がら)はこまめに摘み取るようにしましょう。花がらを取り除くことで、次の花が咲きやすくなり、長く美しい状態を楽しめます。

また、花がら摘みを習慣にすることで清潔な環境を保ちやすくなり、病害虫の予防にもつながります。

夏越し

ガウラは耐暑性が高く、夏の暑さにもよく耐える丈夫な植物です。ただし、夏前にあらかじめ切り戻しておくことで、株の蒸れを防ぎ、きれいな状態で夏を乗り切ることができます。

ピンクや褐色など、花色のある品種は、夏の直射日光にさらされると花の色が薄くなることがあります。

色あせが気になる場合は、半日陰になる場所で管理すると安心ですが、夏が終わり涼しくなってくると、再び花色の鮮やかさが戻ってきます。

冬越し

ガウラはマイナス10℃まで耐寒性があり、基本的には屋外でも冬越しが可能です。花が終わる11月頃になったら、株元から10cmほどの高さを残して切り戻しておくと、冬越しできます。

春になって暖かくなると、株元から新しい芽が出てきます。冬に枯れてしまった葉や枝を取り除き、生育期を迎える準備をしましょう。

寒冷地では地植えでも冬越しできますが、鉢植えの場合は寒さの影響を受けやすいため、室内や軒下など霜の当たらない場所に移して管理すると安心です。

植えかえ方法

ガウラを鉢植えで育てている場合、1年〜2年に1回の頻度で植えかえを行います。地上部が大きくなると、その分根が張ってきて、鉢底から根が見えたり水が乾きやすくなったりします。

このような症状が見られたら、一回り大きな鉢に植えかえましょう。根詰まりを防いで、健康に生育できます。

植えかえも1年を通して可能ですが、もっとも適しているのは4月〜6月です。なお、地植えにしている場合は、植えかえる必要はありません。

増やし方

ガウラは「挿し芽」や「株分け」で増やせます。株の寿命は2〜3年とされているため、長く楽しみたい方は、挿し芽や株分けを行って苗を作っておくとよいでしょう。

挿し芽で増やす方法

挿し芽の適期は5月です。

  1. 5cmほどの長さに茎を切って、挿し穂にします。
  2. 切り口を1時間ほど水に浸して吸水させたあと、清潔な土に挿します。
  3. 土が乾燥しないように管理してください。

およそ1週間〜2週間ほどで根が出てくるため、根がしっかり育ったらポットや鉢に植えかえましょう。

株分けで増やす方法

株分けの適期は4月〜6月です。植えかえのタイミングに合わせて行うのがおすすめです。

  1. 株をやさしく掘り上げます。
  2. 根を傷つけないように注意しながら、2個〜3個の芽がつくように株を分けます。
  3. 分けた株は、通常の植えつけ方法に沿って、地植えまたは鉢植えで植えつけてください。

ガウラの気をつけるべき害虫・病気

ガウラは灰色かび病やアブラムシに注意が必要です。

灰色かび病は多湿の環境で発生しやすいため、風通しのよい場所で育てることが予防につながります。開花時期は咲き終わった花がらを取り除くことで、風通しもよくなり清潔な状態を保ちやすくなります。

アブラムシは暖かくなると繁殖しやすく、吸汁して株を弱らせる厄介な害虫です。発見したらすぐに駆除し、薬剤を散布して再繁殖を防ぎましょう。

まとめ

ガウラは、蝶が舞うような可憐な花姿が魅力の多年草です。見た目が美しいだけでなく、丈夫で手がかからないため、ガーデニング初心者にもぴったりの植物といえます。

日当たりや水やり、肥料などの管理はシンプルで、特別な手間はかかりません。

切り戻しや摘心、花がら摘みなどのポイントを押さえるだけで、春から秋まで次々と花を咲かせてくれます。こぼれ種で自然に増えることもあり、年々楽しみが広がるのも魅力です。

ぜひガウラを育てて、庭やベランダに彩りを添えてみましょう。

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