更新日:2026.01.30
ブロッコリーの肥料|花蕾を大きく育てるための施肥のコツと与え方
ブロッコリーを育てていると、「葉はよく茂るのに花蕾が思ったほど大きくならない」「途中から生育がゆっくりになった気がする」と感じることがあります。
こうしたつまずきは、肥料が不足している、あるいは与えるタイミングが合っていないことが原因です。
ただし、肥料は多ければいいというものではありません。与えすぎると茎の空洞化を招きやすくなり、見た目や食感に影響が出ることもあります。
この記事では、ブロッコリーの元肥の施し方から追肥のタイミング、肥料過多・不足への対処法までを解説します。
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ブロッコリー

学名 Brassica oleracea var. italica 科名 アブラナ科 原産地 地中海沿岸地方 分類 一年草 耐寒性 強 耐暑性 強 栽培カレンダー
1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月収穫期植えつけ・植えかえ施肥
ブロッコリーの肥料|基本知識
ブロッコリーは肥料を切らさずに育てるのが基本です。肥料の吸収力が高いことから、栄養をよく吸収する多肥性の野菜として知られています。
まずは、ブロッコリーの肥料に関する基礎知識をご紹介します。
ブロッコリーと肥料の関係
ブロッコリーは、肥料の量と与えるタイミングが生育を大きく左右します。
肥料が不足すると花蕾が小さくなったり、下葉が黄色く変色したりしやすくなります。
逆に与えすぎると、茎の内部が空洞になったり肥料焼けを起こしたりして、生育に悪影響を及ぼします。
こうしたトラブルを防ぐには、成長段階に合わせて適切な量を与えることが大切です。土の状態や株の様子を見ながら調整できると、より健やかで立派な花蕾を育てられるでしょう。
元肥と追肥の違い
ブロッコリー栽培では、元肥と追肥の2種類の肥料を使い分けます。どちらも欠かせませんが、役割が異なるため、目的に応じて施しましょう。
元肥は、苗を植えつける前に土に施す基礎の肥料です。初期生育を安定させ、根がしっかり張るための土台を作る役割があります。
植えつけの1〜2週間前に施しておくと、肥料が土になじみ、養分を吸収しやすい状態に整います。
追肥は、生育に合わせて段階的に与える栄養補給です。花蕾ができる前に株をしっかり大きくしておくことが、最終的な花蕾のサイズに影響します。
タイミングを逃さないよう、株の様子を見ながら与えていきましょう。
ブロッコリーに適した肥料の種類
ブロッコリーの元肥には有機肥料が適しています。
油かすや完熟堆肥といった有機質肥料はゆっくりと効くため、生育初期にチッソが過剰に効いて葉ばかり茂るのを防ぐことができます。
また、プランター栽培では、緩効性肥料『マグァンプK中粒』を元肥として混ぜ込むと肥料管理がしやすく初心者にも扱いやすいでしょう。
追肥には、速効性の緩効性肥料である『プランティア 花と野菜と果実の肥料』や、液体肥料『ハイポネックス原液』、『今日から野菜 野菜を育てる液肥』などが適しています。
速効性の肥料は効果が現れるのが早く、不足した栄養をすぐに補うことができます。
液体肥料は水やりの代わりに施せるため、手軽に栄養補給できる点が魅力です。
ブロッコリーの肥料|与える時期とタイミング
ブロッコリーは生育段階ごとに必要な栄養が変わるため、適切なタイミングで肥料を与えることが大切です。
ここでは、肥料を与える時期とタイミングの目安を解説します。
植えつけ時(7〜9月)の元肥
ブロッコリーは、一般的に7月〜8月に種をまき、8月下旬〜9月中旬に苗を植えつけます。
植えつけの2週間前には、1㎡あたり100gの苦土石灰をまき、土壌中のpHを6.0〜6.5に整えましょう。
元肥は植えつけの1〜2週間前に施しておくと、肥料が土になじみやすくなります。この準備期間を取ることで、肥料焼けも防ぎやすくなるでしょう。
堆肥などの有機物は、苦土石灰を施してから1週間後に入れると、石灰との反応が適切に進みます。
本葉展開期(植えつけ後2週間)の1回目追肥
植えつけから10日〜20日ほどたち、本葉が7枚〜10枚に増えた段階で1回目の追肥をおこないます。
この時期は株を大きく育てることが目的のため、チッソを中心とした施肥を意識すると生育が安定します。
ここでしっかり株を育てておくことが、その後の花蕾形成や品質に大きく影響します。
品種や気温によって生育の進み方に差が出るため、植えつけからの日数よりも本葉の枚数を目安に判断するとよいでしょう。
施肥量は、化成肥料で1株あたり10g〜20g程度が基本です。株元から5cm〜10cm程度離した位置に肥料をまき、土の表面を軽く耕してから土寄せをします。
液体肥料を使うときは、製品の表示に従って希釈し、一般的な野菜用の液体肥料であれば500倍希釈を目安に施してください。
花蕾分化期(植えつけ後4週間)の2回目追肥
植えつけから30日〜40日頃の、草丈が20cmを超え、花蕾が見え始める時期に2回目の追肥を実施します。
この段階での追肥は、花蕾の形成とその後の肥大を支えるための栄養補給となります。
ただし、地力のある畑では肥料を与えすぎると茎の空洞化が起こりやすくなります。土壌や株の状態を見ながら施肥量を調整してください。
施肥方法は1回目と同様に、株元から5cm〜10cm離した位置に化成肥料を施し、土寄せをおこないます。
なお、花蕾が肥大し始めた後の追肥は厳禁です。この時期以降に肥料を与えると、茎の空洞化や品質低下を招く原因となります。
頂花蕾収穫後の追肥(側花蕾収穫型)
頂花蕾は直径10cm〜15cmほどで、蕾が固く締まった段階で収穫すると、側花蕾の発生を促しやすくなります。
収穫が遅れると蕾が開いて品質が下がるため、やや早めの収穫を心がけましょう。
頂花蕾を収穫した直後に追肥をおこなうと、側花蕾の生長がさらに促進されます。期間収穫を続けるためには、定期的な追肥が欠かせません。
なお、地植えでは2〜3週間おき、プランター栽培では1〜2週間おきを目安に肥料を与えます。
ブロッコリーの肥料|栽培方法別の与え方と注意点
肥料の与え方は栽培方法によって異なります。
ここでは、地植えとプランター栽培それぞれの施肥方法と、肥料過多・不足への対処法を解説します。
地植えの施肥方法
地植え栽培では、溝施肥で元肥を施すとよいでしょう。畝の中央に深さ20cmほどの溝を掘り、底に堆肥や肥料を入れて埋め込む方法です。
全面施肥に比べて肥料量を2割〜3割ほど減らせるため、チッソ過多による葉ばかりの生育を抑えやすいというメリットがあります。
プランター栽培の施肥方法
元肥入りの培養土を使う場合、元肥を追加する必要はありません。
市販の野菜用培養土にはあらかじめ肥料が含まれていることが多いため、購入時に表示を確認しておきましょう。
元肥が入っていない培養土を使用する場合は、緩効性肥料を用土に混ぜ込んでから植えつけると、生育が安定しやすくなります。
肥料過多の症状と対策
肥料を与えすぎると葉ばかりが茂って花蕾がつきにくくなる、栄養生長過多が起こります。主な原因はチッソの過剰供給です。
さらに、土中の肥料濃度が高くなると、根から水分が奪われて肥料焼けを起こし、根が傷んだり枯れたりすることがあります。
過剰な肥料は茎の空洞化も招くため、特に花蕾が形成された後の追肥は控えることが大切です。
対策として、まずは追肥を中止しましょう。すでにチッソ過多の状態にある場合は、たっぷりと水を与えて土中の肥料濃度を下げます。
チッソが多い肥料の使用は避け、野菜用としてバランスよく配合された肥料を選んでください。
肥料不足の症状と対策
肥料が不足すると、はじめに葉の色が薄くなります。
下位葉から黄色く変化する場合はチッソ欠乏、下位葉の葉脈の間が淡い緑色になるときはマグネシウム不足の可能性があります。
また、生長期に肥料が不足した場合、苗の育ちが悪くなり、花芽の分化が早まって蕾が小さくなる「ボトニング」が起こることがあります。
茎に褐色のカサブタのような症状が出る場合は、ホウ素の欠乏が疑われます。
アブラナ科の野菜はホウ素を多く必要とするため、砂地や新しい畑ではホウ素入り肥料を使用するとよいでしょう。
さらに、速効性の化成肥料や液体肥料で追肥し、不足分を早めに補うことが大切です。
ブロッコリーの肥料|よくある質問
ブロッコリーの施肥について、よくある疑問にお答えします。
追肥は何回必要?
標準的な追肥回数は2回〜3回です。側花蕾を継続して収穫する場合は、月に1回のペースで追肥を続けましょう。
長い期間収穫を楽しむことができます。
花蕾が小さいのは肥料不足?
花蕾が大きくならない原因の一つとして肥料不足がありますが、ボトニングや低温なども考えられます。
花蕾が形成される前に株をしっかり大きく育てることが重要です。
側花蕾にも追肥は必要?
側花蕾の収穫を続ける場合は、月に1回のペースで追肥を継続してください。
これにより冬から春先まで、長期間収穫を楽しむことができます。
鶏ふんや油かすは使える?
鶏ふんは元肥と追肥の両方に使用できます。油かすは元肥として使い、土に混ぜてから2週間ほど置いて植えつけると良いでしょう。
おわりに
ブロッコリーは、元肥と追肥を適切なタイミングで与えることが大切です。肥料の過不足に注意しながら、丁寧に管理してあげましょう。
うまく育てれば、頂花蕾を収穫した後も側花蕾を春先まで長く楽しめます。ぜひこの記事を参考にして、大きくておいしいブロッコリーを育ててみてください。
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