更新日:2025.06.24
バラのスペシャリスト高木さんの“とにかく薔薇が好き!” 【前編】バラと緑に導かれて~那須ヒロガーデンへ!

「Evangelist」第4回目のゲストは那須ヒロガーデン店長:高木大輔さんです。
バラの専門家として栽培から販売まで手がけ、開催する講習会は常に満席!
超初心者の方から熟練の方まで幅広い層に向けて、品種~季節に合わせた管理方法を伝授。
ハイポネックス公式YouTubeにてバラ販売店目線でバラの栽培方法やマル秘テクニックをお届けする「高木店長のバラ栽培は面白い!」を配信しています。
那須ヒロガーデン 店長:高木さんの園芸人生

那須高原の心地良い空気に包まれた場所に静かに佇むガーデンセンター「那須ヒロガーデン」。その店長を務めるのが、今回のEvangelist高木大輔さんです。
園芸の世界に足を踏み入れたのは、大学卒業後に就職した「京成バラ園」での勤務でした。最初は草花の生産からスタートし、その後バラ営業部へ。
そこで全国の園芸店にバラ苗を卸す営業職としての経験を重ねるなかで、小売をやりたい、自分の力を発揮できるのは、”直接お客様に向き合う場所”ではないかと思うようになり「那須ヒロガーデン」へ。
バラを通してお客様の笑顔や驚きに触れられる、そんな現場こそが、いちばん自分らしくいれる場所だと実感。
一人ひとりのお悩みに耳を傾け、育てる喜びが続くようにと、「丁寧なアドバイス」を心掛けて接客を続けています。
気がつくと、植物が身近な存在に!
正直、自分でもこんなに園芸にハマるなんて思っていませんでした。仕事にするなんて、なおさら考えてもいなかったですしね(笑)。
きっかけで言うと、やっぱり母の影響が大きいですね。母がガーデニング好きで、実家にはいつも何かしらの花が咲いていました。
季節ごとに植えかえたり、鉢を並べ替えたり、そういう風景を子供のころから当たり前のように見てきました。
最初は「手伝って」と言われてやっていたくらいですが、だんだん自分でも“この花かわいいな”とか、“次はこれを植えてみたいな”って思うようになっていって。
気がつくと、植物と関わる時間が日常の中に自然とあるものになっていました。振り返ってみると、あのときの経験がベースになっていると思います。
遊びと生活の境目に、いつも植物があった―――――そんな感じです。
最初に育てた植物は、春の定番チューリップ
最初に育てたのは、小学校の授業で育てたチューリップでした。自分で植えて、水やりをして、その成長を観察して、最終的には絵に描くという内容だったと思います。
ただ、なぜか自分のチューリップだけ花が咲かなかったんですよ。それがすごくショックで。みんなの鉢にはちゃんと花が咲いてるのに、自分の鉢だけは芽が出ないままで…(笑)。
あれは、今でもちょっと苦い思い出ですね。そんな経験もあって、YouTubeでは“なぜうまくいかなかったのかその原因や解決策をちゃんと伝えたいと思っています。
失敗って、誰でもあることです。だからこそ、寄り添って伝えることを意識しています。
講習会での経験を生かしてYouTubeに出演!

3年くらい前に、「YouTubeで動画配信をやってみませんか?」とハイポネックスさんから声をかけていただいたのがきっかけで、YouTube出演を始めました。
その頃は、すでに始めていた方たちが話題になっていた時期で、個人的にも以前からやってみたいなと興味はあったので、タイミングとしてもちょうど良かったです。
Instagramは以前から配信していたので、SNSの影響力がすごいというのは実感していました。お店に来られる方も「インスタ見てます」って言ってくださる方が増えています。
那須ヒロガーデンでは定期的にバラの講習会をやっているので、“講習会で話している内容をそのまま動画で話せばいいかな”と、あまり気負わずに動画出演も始めることができました。
特別なことを伝えようというよりも、いつも通り、お客様に話しているような感覚でやってみようと。今でもそのスタンスは変わっていませんね。
🌹那須ヒロガーデン店長 高木大輔さんのバラ栽培は面白い! 自己紹介
優等生じゃないからこそ、伝えられることがある
バラって、ものすごくマニアックに語れてしまう世界なんです。でも私は決して優等生タイプではないので(笑)。
だからこそ皆さんのお悩みがよくわかるし、同じ目線で考えることができると思っています。なるべくわかりやすくかみ砕いて話すことを心がけています。
ただ「こうしてください」って言うのではなく、“なぜそうした方がいいのか”という理由もしっかり伝えるよう意識しています。
理由がわかれば、皆さんも納得して行動できるし、“あ、これでよかったんだ”と感じてもらえると思います。
“今年の推し”は、ロサオリエンティスの『フレーズ』

『フレーズ』(ロサ オリエンティス)
好きなバラって、毎年変わるんですよ。その年ごとに気になる品種や、育てたい形は少しずつ変化しています。今年は、ロサオリエンティスの『フレーズ』というバラを、大きな鉢で思いきり育てて、お店のモニュメントにしようと考えています。
『フレーズ』は、樹形がすごくきれいに丸くまとまるのが特徴です。それでいて、すべての枝にきちんと蕾がついてくれるので、咲いたときのボリューム感がとてもいいんです。
とても素直で育てやすく、反応もいいバラです。“やってあげたことにちゃんと応えてくれる”感覚があります。だから育てていてすごく楽しいですね。
毎年、気に入った品種はつい多めに仕入れちゃうんですが、『フレーズ』は特にリピートしている品種のひとつです。見栄えが良くそれでいて育てやすいので、お客様にも自信をもっておすすめできます。
Evangelist 第4回目那須ヒロガーデン店長 高木大輔さん。
バラのスペシャリスト高木さんの“とにかく薔薇が好き!”【後編】に続きます!