♪第3回 ミントを活用してみよう
前回お話した、とても生育旺盛なミント。
たくさん栽培できたら、それだけ使えるミントもたくさん収穫できますね。たくさん収穫できたなら、せっかくだから使いたい!
今回はミントを活用する方法についてお話しようと思います。
少しでも皆様のお役に立てたら嬉しいです!
飾って楽しむ
ミントというと、「元気で青々とした葉」というイメージがありませんか?
もちろんその通りなのですが、かわいらしいお花も咲きます。
ミントの種類によって花も違いますが、シソ科の植物なので、すっと伸びた穂に白や薄いピンク、紫色のふわふわっとしたお花が咲きます。
少し話はそれますが、たくさん種類があるミントの全般の花言葉は「美徳」「効能」だそうです。
さて、ふわふわとしたミントの花。
元気な葉と共に数本を10㎝~15cmでカットして、下のほうをワイヤーでまとめます。
切り口が2~3cm水につかる程度の小瓶に入れて食卓に飾ると、癒しの緑色とミントのさわやかな香りが彩ります。
切り口を水につけておけば、数日はフレッシュミントとして利用するにも便利ですね。
または、これを水につけるのではなく、部屋につるしてみてはいかがでしょう。この場合は20㎝弱程度の長さに切ったものだと、華やかさと香りも増します。
こちらも、飾って楽しむことと並行してドライハーブが作れます。
青々としていたミントが徐々にシルバーに近い色へと変化していく過程も楽しめますね。
季節や空気の乾燥具合によって期間は変わりますが、おおよそ1週間から10日で乾燥してきます。(時期的にミントの花がなかったため、写真は葉だけになってしまいました)
香りを楽しむ
メントールのさわやかな香りのミント。
アップルミントやパイナップルミントなど、ほのかにフルーツの香りがするミントもあります。
その香りの成分を利用する、芳香浴という方法があります。
これは、ハーブやスパイスが持つ香りの成分を部屋に漂わせるやり方です。香りの成分をかぐことで、脳に働きかけて作用します。
芳香浴と言っても、特別なことをするわけではありません。基本的な方法はとても簡単です。
大きめのボウルや耐熱容器に20g程度のミントを入れます。
生でも乾燥したものでも、お好みでOKです。
そこに70℃~80℃のお湯を入れて、部屋の隅などの邪魔にならないところに置きましょう。
ぶつかってこぼしてしまわないようにご注意ください。冷めてきたらお湯を足してください。
さて、芳香浴後のお湯ですが、保管して使用する事は難しいです。2日以内程度でしたら、スプレーボトルに入れて部屋の隅や虫の入りやすい窓際、網戸などに噴霧してもいいと思います。
ミントの香りは、気分をリフレッシュさせ集中力アップが期待でき、その後落ち着かせるという作用があります。
ですが、虫たちにとってはとても苦手な香り。
人にやさしく虫に厳しく、一石二鳥ですね!
食べて、飲んで楽しむ
ハーブやスパイスはその香りを食事やお茶にも取り入れて楽しむことができます。ミントも色々と取り入れてみませんか?
「香りを楽しむ」でもご紹介しましたが、ミントには気分のリフレッシュなどの作用があります。また、内用作用は、胃腸の機能調整があり、消化不良や食べ過ぎなどに適用されます。
ミントティー
オーソドックスなのは、みなさん一度は耳にしたことがあるでしょう。ミントティー。
これは、ミントの葉だけで淹れてもいいですし、お好みの紅茶とブレンドするのもおすすめです。
まずはミントの葉のみでの飲み方をご紹介しましょう。
お手軽に、市販されているミントティー(茶葉やティーバッグ)を使っていただいてももちろん問題ありません。
茶葉を使用する場合は、ティーポットにお好みでティースプーン2~3杯の茶葉を入れ、熱湯をたっぷりと入れて蒸らします。蒸らし時間もお好みで。
お茶の渋みを楽しみたい人は3~5分。さわやかなミントの香りを楽しみたい方は1~2分程度がいいでしょう。
ティーバッグで淹れる場合も、カップにティーバッグと熱湯を入れて、できれば蓋をして蒸らしてあげるといいと思います。
蒸らし時間は茶葉と同じようにしてみてくださいね。
そのまま飲んでもおいしいですが、少しはちみつを入れて飲んでもおいしいですよ!
生のミントの葉を使う場合は、ミントの葉10~20枚でティーカップ1杯分がおおよその目安です。乾燥の茶葉を使うより、青々としたさわやかなミントティーが楽しめます。
手摘みしたミントの葉をしっかりと水洗いして、キッチンペーパーなどで水分を取ってください。えぐみが出てしまうこともあるので、なるべく茎の部分を付けないようにしましょう。
ティーポットにミントの葉を入れ、熱湯を注いで3~5分蒸らします。
乾燥茶葉とは違い、色は出にくくなります。
ブレンド
次に紅茶とのブレンドです。
私のブレンドティーとしてお勧めしたい紅茶はキャンディ。
スリランカのキャンディ地方でとれる茶葉で、癖と渋みが少なく、さわやかに飲める紅茶です。
紅茶とミントそれぞれの茶葉を2:1でブレンドして、ティーポットにたっぷりと熱湯を入れて蒸らしてください。紅茶が入っているので、ミントだけの時よりは少し時間を短めにするといいと思います。
もちろん、ご自身でお好みの紅茶がある場合はそちらで試してみてくださいね!
料理に!
さて、お料理としてミントを取り入れる…
メントールの強いハーブなので、なかなか難しいですよね。
そのまま食べる事が苦手ではない方は、サラダに少し刻んで入れると、さっぱりとした味わいになります。
「生で食べるのはちょっと…」という方もいらっしゃいますよね。
そういう方にお勧めなのは、鶏のから揚げです。
揚げ物だけど、さっぱりと味わうことができますよ!
鶏のから揚げミントの衣
<一人前>
- 鶏肉もも 唐揚げ用 5切れ程度
- 酒…大さじ1~1.5程度
- 醤油…大さじ1~1.5程度
- にんにく…小さいものを一かけら
- ミントの葉…6~8枚(お好みの量で)
- 片栗粉…大さじ3程度(衣用)
- 鶏肉を酒、しょうゆ、ニンニクをすりおろしたものに2時間ほどつけておきます。
- 生のミントの葉を水洗いし、しっかりとキッチンペーパーで水けを取ったら細かく刻みます。
- 衣にする片栗粉に刻んだんミントの葉を混ぜておきます。
- 調味料に漬け込んだ鶏肉に衣を付けます。
- 180℃に熱した油で揚げます。
- しっかりと揚がったら、一度油から出して数分後に200℃に熱した油で二度揚げをします。(二度揚げをすることでカラッと仕上がります)
多岐にわたって活用できるミント。
まずは簡単なミントティーからでもぜひお試しください。
この記事で紹介された植物について
ミント
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