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9月に咲く花15選|ガーデニングにおすすめの種類や基本の育て方

9月に咲く花15選|ガーデニングにおすすめの種類や基本の育て方

まだ暑さが残る9月は、夏から秋へと移り変わる季節の節目です。

この時期は、コスモスやキンモクセイ、ケイトウなど、秋の訪れを感じさせる花の種類が豊富で、どれもガーデニング初心者でも育てやすく、庭や鉢植えを華やかに彩ってくれます。

そこで今回は、9月に咲くおすすめの花15選と、それぞれの育て方のポイントをご紹介します。秋らしい雰囲気を演出できる花選びの参考にしてください。

目次

9月に咲く花の魅力と基本情報

9月は夏の暑さが和らぎ始める一方で、秋らしい美しい花々が見頃を迎える季節です。

以下、この時期にガーデニングを成功させるためのポイントをご紹介します。

9月に咲く花の基礎知識

9月に見頃を迎える花は、昼間の残暑と夜の涼しさによる寒暖差を活かして美しく咲くのが特長です。

一年草や常緑樹、球根植物など種類が豊富で、一度植えると長期間楽しめるものも多くあります。

秋の花壇づくりや、来春の準備を始めるのに適した季節です。

9月のガーデニングのポイント

季節の変わり目にあたる9月は、土の表面が乾いたタイミングでしっかり水やりをすることが大切です。

植えかえや株分けを行う場合、冬までに根が十分張る時間を確保できるよう、早めに済ませると安心です。

ガーデニング初心者が注意すべきこと

初心者がガーデニングを始める際は、日当たりと風通しの良い場所を選ぶことが基本です。

水やりは、土がしっかり乾いてからたっぷり与えましょう。過剰な水やりは根腐れの原因になります。

また、肥料の与えすぎはかえって植物を弱らせることがあります。植物の様子をよく観察しながら適量を守って与えましょう。

9月に咲く花1:リンドウ

リンドウ

【PlantiaQ&A】植物の情報、育て方をQ&A形式でご紹介

☘122:リンドウの育て方|花を沢山咲かせる管理方法は?水やりや肥料の与え方などもご紹介

リンドウ(竜胆)は、秋の訪れを告げる代表的な花のひとつで、青紫色の凛とした花を咲かせます。

花は筒状で5つに裂け、正面から見ると星のような形をしていることが特長です。

日本原産で、本州や四国、九州などで見られます。多年草で、適切な管理をすれば長く育てていくことができます。

リンドウの芽は春になると伸び始めます。夏には茎が倒れはじめ、秋から蕾がつき、9月下旬~10月にかけて開花します。

花が終わると種をつくり、地上部が枯れ、冬には休眠します。翌春になると目を覚まし、再び生育を始めます。

秋咲きの品種が有名ですが、春咲きの品種も存在します。ハルリンドウ(春竜胆)の和名で呼ばれる品種は、日本の各地に自生しています。

チャボリンドウという品種も春咲きですが、ヨーロッパが原産です。

リンドウの育て方

リンドウの好む栽培環境

春や秋は、日当たりの良い場所で管理します。梅雨が明けてから夏の時期は、直射日光に当たりすぎると葉焼けすることもあるため、明るい日陰に置くことがおすすめです。

冬場は凍結や霜に注意すれば、屋外でそのまま冬越しできます。

土づくり

リンドウを育てる際は、通気性と排水性の高い土を準備します。

市販されている草花用培養土『ハイポネックス培養土 鉢・プランター用』でも十分に育ちますが、やや乾燥しやすいため、少量の腐葉土や赤玉土を混ぜ込んでも良いでしょう。

植えつけ

リンドウの植えつけ・植えかえは気温が安定する3月~4月が適しています。植物へのストレスが少なく、その後の生育がスムーズになります。

植えかえは年に1回が理想ですが、少なくとも2年に1回は行いましょう。

根詰まりや排水不良を防いで、株の健康を保ち、毎年美しい花を咲かせることができます。

肥料

リンドウは肥料を好む植物です。栄養が不足すると葉が黄色くなってしまうため注意して観察しましょう。

植えつけの際は、緩効性肥料『マグァンプK中粒』を元肥として土に混ぜ込みます。

春に芽が出てから梅雨明けの時期までは、1週間~10日に1回程度の頻度で液体肥料『ハイポネックス原液』を与えましょう。

暑い夏場は植物の負担を減らすため、施肥を一時的に休止してください。

水やり

リンドウは水切れすると傷んでしまうことがあります。乾燥しすぎないように土の様子をこまめに確認し、水やりしてあげましょう。

基本的には1日に1回を目安に水を与えます。

増やし方

リンドウは株分け・挿し芽・種の採取などの方法で増やすことができます。

株分けは植えかえのついでに済ませると効率的です。

株分けは、植えかえの際に行いましょう。根が多くないので傷をつけないよう、手で引いて自然に分かれる大きさにします。

挿し芽は5月~6月上旬までに済ませておくと、その年のうちに花を楽しめる可能性があります。

種を採取してまく場合、開花するまでに少なくとも2年は必要です。気長に育てられる人に向いています。

9月に咲く花2:キキョウ

キキョウ

【PlantiaQ&A】植物の情報、育て方をQ&A形式でご紹介

☘131:キキョウの育て方|切り戻しや花がら摘みなどは必要?水やりや肥料など日々の管理もご紹介

キキョウは、東アジアを原産地とする多年草です。日本にも古くから自生しており秋の七草のひとつとしても知られています。

奈良時代からその美しさが親しまれ、当時から多くの園芸品種が存在していたと考えられています。

星形の紫色の花が有名ですが、白色やピンク色などの花を咲かせる品種もあります。八重咲き品種や斑入りの品種などもあるため、お好みのものを探してみましょう。

6月~10月にかけてです開花するため、暑さが残る9月にも元気に花を咲かせてくれるでしょう。

膨らんだ風船のような可愛らしい蕾の形から、英語では「Balloon Flower(バルーンフラワー)」と呼ばれているようです。

キキョウの育て方

キキョウの好む栽培環境

キキョウの生育適温は15℃~25℃で、耐暑性だけではなく耐寒性も強いため、日本の各地で育てやすい植物です。

鉢植えにしても地植えにしても、育てやすいため初心者でも扱いやすいです。

風通しが良く、日当たりの良い場所を好みますが、真夏に強い直射日光が当たるところでは葉焼けすることがあるため注意が必要です。

凍結してしまう地域の場合は、冬になったら土を腐葉土などで覆って保温することがおすすめです。

土づくり

キキョウは水はけの良い土壌を好みます。小粒の赤玉土と腐葉土を7:3で混ぜたものや、市販の草花用培養土『ハイポネックス培養土 鉢・プランター用』などを使いましょう。

地植えの場合は土を10cm~20cmほど盛ったところに植えて、排水性を高めることがおすすめです。

植えつけ・植えかえ

キキョウの植えつけ適期は2月~3月の、寒さがゆるみ芽出しをする前に行います。

ポットに根が回っているときは、軽くほぐしてから植えてあげましょう。

植えにする場合は毎年植えかえてあげることが大切です。地植えの場合は株分けを兼ねて3年に1回程度の頻度で植えかえましょう。

水やり

地植えの場合は、降雨に任せてかまいません。乾燥した日が続いたら水をあげましょう。

鉢植えの場合は、土の表面が乾いてから水やりします。

冬になると地上部が枯れてしまいますが、根は生きているので、土が完全に乾いてしまわないよう控えめに水を与えましょう。

肥料

植えつけの際に、元肥として緩効性肥料『マグァンプK中粒』を土に混ぜ込みます。

開花期間には追肥として1週間~10日に1回程度液体肥料『ハイポネックス原液』を与えます。

切り戻し

最初の花が咲き終わったら、花茎を半分ほどの長さでカットしておきましょう。

秋に二回目の開花を楽しむことができます。

9月に咲く花3:シュウメイギク

シュウメイギク

繊細な茎をたくさん伸ばし、シンプルで可愛らしい花を咲かせるシュウメイギク(秋明菊)は、8月中旬~11月にかけて開花する多年草です。

かつては、京都の貴船地方で見られる「キブネギク」のことのみをシュウメイギクと呼んでいました。

現在では類似の種や、交配種もまとめてシュウメイギクと呼んでいます。

名前に「菊」とついているものの、キク科ではなくキンポウゲ科イチリンソウ属(アネモネ属)の植物です。

原産地は中国や台湾とされていますが、日本には古くから伝わってきていたと考えられています。

白色やピンク色の花びらに見える部分は咢片(がくへん)で、花弁は退化しています。草丈は30cm程度~1.5mほどになるものもあります。

和風や洋風など、幅広い雰囲気に合うのも魅力のひとつです。

【PlantiaQ&A】植物の情報、育て方をQ&A形式でご紹介

☘132:シュウメイギクの育て方|越冬の仕方はどうするの?水やりや肥料など日々の管理もご紹介

シュウメイギクの育て方

シュウメイギクの好む栽培環境

シュウメイギクは耐陰性があり、日陰でも育てることができます。

ただし日光が全く当たらないと花つきが悪くなるため、半日陰の場所に植えることがおすすめです。

特に、根が高温や乾燥に弱いため、株元に直射日光が当たらないようにすることが必要です。

鉢植えにするなら、春の間は日なたに置いておき、夏になって日差しが強くなってきたら徐々に日陰に移動させましょう。

土づくり

シュウメイギクは排水性と保水性を兼ね備えた土を好みます。

鉢植えの場合は、赤玉土と鹿沼土、腐葉土を4:3:3で混ぜたものや、市販の園芸用培養土『ハイポネックス培養土 鉢・プランター用』などがおすすめです。

地植えの場合は腐葉土を加えて耕しておきましょう。

植えつけ

植えつけの適期は春と秋です。品種によりますが、6号鉢に1株を植えるのが目安です。

地植えで複数株を育てる場合は、株間を60cm以上はあけましょう。

肥料

花つきを良くするためには、肥料を適切に与えることが大切です。

元肥として『マグァンプK中粒』を与えた後は、生育期にあたる春と秋に追肥をしましょう。

追肥にはバラまくだけで肥料効果が約2ヵ月~3ヵ月間持続する『プランティア 花と野菜と果実の肥料』がおすすめです。

夏の高温期は株が傷みやすくなるため、施肥は控えます。

水やり

シュウメイギクは乾燥させすぎると弱ってしまいます。鉢植えの場合は、土の表面が乾き始めたら水やりをしましょう。

地植えの場合、根づいた後は水やりしなくても問題ありませんが、乾燥する日が続いたときは、たくさん水をあげましょう。

植えかえ

鉢植えにする場合、根詰まりを防ぐために毎年植えかえます。

地植えの場合は3年~5年は植えっぱなしでも問題ありませんが、徐々に株が混みあってきます。

その場合は、春か秋に1回、株分けを行いましょう。

9月に咲く花4: ヒガンバナ

ヒガンバナ

すらりと伸びた茎に、糸のような細長い花びらをつけるヒガンバナ(彼岸花)は、名前の通り、秋のお彼岸の頃に鮮やかな花を咲かせます。

ヒガンバナ科ヒガンバナ属(リコリス属)に分類される多年草で、「マンジュシャゲ(曼殊沙華)」と呼ばれることもあります。

もっともよく見られるのは赤色の花をつける「リコリス・ラディアータ」という品種です。日本の各所に有名な群生地も見られるため、秋の風物詩として親しまれています。

原産地は中国や日本などとされており、日本に帰化した品種も多く栽培されています。

リコリス属には赤色だけでなく、白色や黄色、オレンジ色、ピンク色などの花を咲かせる品種もあります。

日本では、ショウキズイセンやキツネノカミソリ、シロバナマンジュシャゲといった品種が知られています。

【PlantiaQ&A】植物の情報、育て方をQ&A形式でご紹介

☘114:【Q&A】彼岸花の育て方|分球したらどうするの?植えつけ方や、水やりや肥料など日々の管理もご紹介

ヒガンバナの育て方

ヒガンバナの好む栽培環境

ヒガンバナは日なたから半日陰程度の場所へ植えることがおすすめです。

特に、秋から春の葉が出ている時期にしっかりと日光が当たる場所が適しています。

耐暑性・耐寒性に比較的強いため、たいていは植えっぱなしで夏越し・冬越しが可能ですが、品種によっては防寒対策が必要です。

土づくり

ヒガンバナは比較的土質を選ばず植えることができますが、水はけの良い土壌を好みます。

地植えの場合、水はけが悪い場所は高畝をつくり、排水性を高めてあげましょう。

鉢植えの場合は小粒の赤玉土と腐葉土、堆肥を7:2:1で混ぜたものや、市販されている培養土『ハイポネックス培養土 鉢・プランター用』などがおすすめです。

植えつけ

ヒガンバナは球根をつくる植物です。6月~7月の間に植えつけを済ませておきましょう。

球根は、10cmほどになるように植えます。地植えで複数株を植える場合は、10cmほど株の間隔をとりましょう。

肥料

ヒガンバナ花を長く楽しむためには、適切な量の肥料を施して球根を肥大させることが大切です。

植えつけの際は元肥として緩効性肥料『マグァンプK大粒』を土に混ぜ込みます。

葉が出ている秋から春にかけて追肥として1週間~10日に1回程度の頻度で液体肥料『ハイポネックス原液』を与えましょう。

水やり

地植えの場合、基本的に水やりの必要はほとんどありません。植えつけてから根が張るまでの間は水切れに注意が必要です。

鉢植えの場合、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えてください。

過湿は球根が腐ってしまう恐れがあるため、乾かし気味に管理すると良いでしょう。

9月に咲く花5:オミナエシ

オミナエシ

キキョウと同じく、秋の七草のひとつとして知られるオミナエシ(女郎花)の花は、6月~10月頃に素朴な黄色い花をたくさん咲かせる多年草です。

花はとても小さく、直径1cmにも満たない大きさです。小花が集まって花房となり、その長さは15cm程度になります。

草丈は1m~1.5mほどに育ち、細くまっすぐ育つのが特長です。

オミナエシはスイカズラ科(オミナエシ科)オミナエシ属で、仲間には、「オトコエシ(男郎花)」や「ハマオミナエシ(浜女郎花)」「キンレイカ」などの種類があります。

いずれもよく似た見た目をしていますが、オトコエシは白い花をつけるため、見分けやすいです。

オミナエシの育て方

オミナエシの好む栽培環境

オミナエシは日当たりを好む植物です。

日陰で育てると花つきが悪くなるうえ、枯れてしまうことがあるので、注意が必要です。

土づくり

オミナエシは基本的には土を選ばず、市販されている草花用の培養土『ハイポネックス培養土 鉢・プランター用』で問題なく生長します。

キンレイカのように高山性の品種を育てたい場合は、水はけの良い山野草用の培養土がおすすめです。

種まき、植えつけ

オミナエシの種まき適期は2月~3月にかけてです。育苗ポット1つにつき2粒~3粒種をまき、土を薄くかぶせましょう。

種はとても小さいため、水やりで流れてしまわないよう注意が必要です。

本葉が2枚ほどになったら間引きを行い、最終的に一本立ちにします。

その後は鉢や花壇など、お好きな場所に植えつけましょう。

肥料

オミナエシに肥料を過剰に与えると、徒長して花つきが悪くなり、枝や葉ばかりが茂ってしまいます。

春から夏までの間、控えめに追肥を行いましょう。

追肥にはバラまくだけで肥料効果が約2ヵ月~3ヵ月間持続する『プランティア 花と野菜と果実の肥料』がおすすめです。

水やり

鉢植えの場合、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。

特に夏場は乾燥しやすいため、朝と夕方に2回の水やりが必要になることがあります。

地植えの場合は、晴れの日が続き、地面が乾いているときのみ水やりを行います。

種の採取、株分け

オミナエシを増やす方法として、種まきと株分けがあります。秋に花が終わった後種を採り、翌春まで冷蔵庫で保存しておきましょう。

株分けは、休眠期の2月~3月に行います。植えかえと併せて作業すると効率的です。根茎を半分に分け、別々に植えてあげましょう。

9月に咲く花6:宿根アスター

宿根アスターはキク科の多年草です。

一般的に「アスター」と呼ばれるのは一年草のタイプで、宿根アスターは冬になると地上部を枯らし、翌春になると再び芽を出して夏から秋にかけて開花することが特長です。

宿根アスターの花の色は白やピンク、赤、紫、青などです。開花期間中は、次々に開く花を楽しむことができます。

宿根アスターの育て方

宿根アスターの好む栽培環境

宿根アスターは日当たりの良い場所で、元気に育ちます。日照不足では株が弱り、花つきが悪くなる場合があるため、日陰は避けましょう。

また、耐暑性は強いですが、高温多湿には弱いため、風通しの良い場所へ植えることも大切です。

冬は地上部が枯れますが、耐寒性が強いため、特に防寒対策を行う必要はありません。

土づくり

苗を入手したら、水はけの良い用土に植えつけます。地植えの場合は、あらかじめ植えつけ前に堆肥や腐葉土を混ぜておくと良いでしょう。

鉢植えの場合は、市販の草花用培養土『ハイポネックス培養土 鉢・プランター用』を使うと手軽です。

元肥として緩効性肥料マグァンプKが配合されており、初心者の方も扱いやすい、プランター栽培に最適な培養土です。

肥料

植えつけのときには元肥として緩効性肥料『マグァンプK中粒』を土に混ぜ込みます。

追肥は4月~9月の間に行いましょう。追肥にはバラまくだけで肥料効果が約2ヵ月~3ヵ月間持続する『プランティア 花と野菜と果実の肥料』がおすすめです。

花つきを良くするためには肥料を与えることが大切ですが、量が多すぎると草姿が乱れてしまいます。与えすぎには注意し、適量を心がけましょう。

水やり

地植えの場合、根づいた後の水やりは基本的に不要です。晴天が続いて土が極端に乾いたときは水を与えてください。

鉢植えの場合は鉢土の表面が乾いてから、たっぷりと水やりをします。

うどんこ病対策

うどんこ病はカビが原因で起こる病害です。

発症すると葉や茎に白い粉がかかったような状態になり、放っておくと枯れてしまうこともあるため注意が必要です。

見つけたらすぐに患部を切り取りましょう。薬剤を活用して防除することもおすすめです。

摘心

花数を増やし、より見ごたえのある姿にしたいときは摘心を行いましょう。

脇芽が伸びて枝が増え、結果として花の数も増やすことができます。

本葉が5枚~6枚程度になったら最初の摘心を行いましょう。

さらに、脇芽が伸びて葉が5枚~6枚ついたら、2回の摘心を行います。枝数が増えることでより多くの花を観賞できるようになります。

増やし方

宿根アスターは株分けや挿し芽(挿し木)などで増やすことができます。

株分けは芽が出始める前の2月~3月が適しています。1株当たり3~5つの芽が残るようにして、ハサミで株を分けましょう。

挿し芽の適期は5月~6月頃です。新芽を切り取り、挿し木用土に挿して湿らせたまま管理しましょう。根が出るまで乾かないよう、注意して管理しましょう。

9月に咲く花7:シュウカイドウ

シュウカイドウ(秋海棠)は日本でも古くから親しまれている山野草のひとつです。

全国各地で姿を見ることができますが、原産地は日本ではなく中国です。開花時期は7月下旬~10月にかけてで、秋を代表する植物として知られています。

シュウカイドウはベゴニア属に分類され、なかでも、耐寒性が強いことが特長です。日本の気候では屋外でも問題なく越冬できます。

シュウカイドウの育て方

シュウカイドウの好む栽培環境

シュウカイドウは湿り気のある半日陰の場所を好みます。強い西日や強風が当たるような乾燥しやすい場所では、生育が悪くなるため注意が必要です。

落葉樹の下など、ある程度日差しを和らげられる場所であれば、夏でも日差しが和らぎ、冬も適度に日航が届くため自然と株が増えるでしょう。

土づくり

シュウカイドウの苗を入手したら、排水性・保水性・通気性の良さを兼ね備えた用土に植えつけます。

地植えする場合、植えつけ2週間ほど前に腐葉土や堆肥を加えて耕しておきましょう。

鉢植えの場合、小粒の赤玉土と腐葉土、軽石を6:3:1で混ぜたものや、草花用培養土『ハイポネックス培養土 鉢・プランター用』などがおすすめです。

肥料

シュウカイドウはそれほど多くの肥料を必要としません。

しかし、植えつけ時には元肥として緩効性肥料『マグァンプK中粒』を土に混ぜ込んでおくと、健やかな生育と花つきを促すことが出来ます。

追肥は、生育不良の時に与えるようにしてください。

水やり

シュウカイドウは乾燥を苦手とするため、水切れしないように管理することがポイントです。

湿り気のある場所に地植えした場合は雨のみで育てることも可能ですが、乾燥しそうな場合は水をあげましょう。

鉢植えの場合は、土の表面が乾いてから水をたくさん与えます。

増やし方

シュウカイドウは球根をつくりますが、分球で増やすのは難しいため、ムカゴを採って増やしましょう。

開花後、葉の付け根部分にできるムカゴを見つけたら、摘み取って土にまきます。土は薄くかぶせましょう。春頃に水やりを行うと、発芽します。

また、ムカゴがこぼれ落ちて自然と増えるケースもあります。適した環境であれば手間をかけずに増やすことができるでしょう。

9月に咲く花8:フジバカマ

フジバカマは東アジア原産とされる山野草で、日本では秋の七草として親しまれてきました。

8月~9月の夏の終わり頃から咲き、10月頃まで花が残ります。

林の中や川のそばなど、湿り気のある場所に自生し、直径5㎜程度の小さな花を房状につけることが特長です。

花の色は白色が基本ですが、淡い紫色のものや、花弁に覆輪が入る品種も見られます。

また、フジバカマは香りの良いことでも知られています。茎や葉を摘んで乾燥させると、桜餅に似た甘い香りを放ちます。

古くから芳香剤や薬草として利用されてきました。生の状態ではあまり感じられません。

フジバカマの育て方

フジバカマの好む栽培環境

フジバカマの花をたくさん咲かせるためには、日光に当てることが大切です。日当たりの悪い場所では徒長してしまい、花つきも悪くなってしまいます。

耐暑性・耐寒性はともに強いため、適切な環境に植えれば安定して育てることが出来ます。

植えつけ

フジバカマは地下茎を旺盛に伸ばして増えていきます。

地植えする場合は地下茎が広がりすぎて、周囲の植物に影響を与えないように、フジバカマを囲むように地中に仕切りを入れると伸びすぎを防げます。

土づくり

鉢植えの場合、用土は市販されている草花用培養土を使って問題ありません。

『ハイポネックス培養土 鉢・プランター用』は、元肥として緩効性肥料マグァンプKが配合されているため元肥を混ぜる手間がなく鉢栽培、プランター栽培に最適な培養土です。

肥料

植えつけの際に元肥として緩効性肥料『マグァンプK中粒』を土に混ぜ込みます。

芽が出始める春から初夏に追肥としてN-P-Kが等量の化成肥料『プロミック いろいろな植物用』を1ヵ月~2ヵ月に1回与えるか『ハイポネックス原液』を1週間~10日1回程度与えます。

花後にも追肥として、『ハイポネックス原液』を1週間~10日に1回程度与えます。

水やり

フジバカマは乾燥に弱いため、水切れしないように管理することが重要です。

地植えの場合、通常は自然の雨で育てられますが、雨が降らない日が数日続いたときは水やりを行ってください。

鉢植えの場合は、土の表面が乾いたら水をたっぷりと与えます。特に夏場は水切れが起こらないように、降雨のない日は水やりを行いましょう。

うどんこ病やアブラムシ対策

フジバカマの栽培で気をつけたいのが、うどんこ病やアブラムシなどです。うどんこ病にかかると、葉や茎が白い粉をふいたような状態になります。

発見次第、患部を切り取って処分しましょう。必要に応じて薬剤を使用してください。

アブラムシはとても小さい虫であり、気がつくといつの間にか大量発生していることがあります。群生しやすく、繁殖も早いため、早い段階での駆除が大切です。

また、病害虫予防のために薬剤を活用することもおすすめです。

植えかえ

鉢植えのフジバカマは、放っておくと鉢の中で根が増えすぎてしまい、根詰まりを起こすことがあります。

年に1回、毎年2月~3月の芽出し前の時期に植えかえを行いましょう。その際、株分けして株を増やすこともできます。

9月に咲く花9:ワレモコウ

ワレモコウはバラ科の多年草で、6月~9月にかけて花を咲かせます。細長い茎の先端が分かれ、2㎜程度のとても小さな花が集まった花序をつくります。

花びらに見える部分は咢であり、深みのある赤茶色をしています。色があせにくいため、秋が深まっても観賞を楽しむことができます。

この秋らしい色合いは、季節の寄せ植えや生け花としても人気です。

摘み取ってドライフラワーにしたり、ブーケやスワッグなどでアレンジしたりする楽しみ方もあります。

ワレモコウの育て方

ワレモコウの好む栽培環境

ワレモコウは日当たりの良い場所を好みます。日陰では十分に大きくならず、花つきも悪くなってしまいます。

ただし、斑入り品種を育てる場合は葉焼けを防ぐことが大切です。強い直射日光の当たる真夏は遮光したほうが良いでしょう。

土づくり

ワレモコウはそれほど土を選ばず、幅広い場所へ植えつけ可能です。鉢植えにする場合は市販されている草花用培養土を活用しましょう。

『ハイポネックス培養土 鉢・プランター用』は、緩効性肥料マグァンプKが元肥として配合されているため、元肥を混ぜる手間がなく鉢、プランター栽培に適しています。

肥料

植えつけ時には元肥として緩効性肥料『マグァンプK中粒』を土に混ぜ込みます。

春から夏の生育期に追肥を行いますが、施肥量が多すぎると葉や茎ばかり生い茂るので、少なめに与えるのが望ましいです。

追肥には肥料効果が約2ヵ月~3ヵ月間持続する『プランティア 花と野菜と果実の肥料』がおすすめです。

水やり

地植えの場合は雨のみで育てることができますが、晴れた日が続くときは土の状態に応じて水を与えましょう。

鉢植えの場合、土の表面が乾いてからたっぷりと水やりをします。

特に夏場は土が乾燥しやすいため、1日1回~2回の水やりが必要になることもあります。こまめに土の乾き具合をチェックしましょう。

冬場は休眠期に入るため、水やりの頻度は少なめにしてください。

うどんこ病対策

ワレモコウは比較的病害虫に強い植物ですが、まれにうどんこ病が生じることがあります。症状がみられる場合はすぐに取り除いておきましょう。

また、予防のために日当たりと風通しの良い環境を整えることも大切です。

増やし方

ワレモコウは種まきまたは株分けすることで増やせます。種を採る場合は開花が終わってからしばらくそのままにしておきましょう。

採取した種は2月~3月頃にまきます。種まきしてから2年目に多くの場合は開花します。

また、植えかえの際に地下茎を剪定バサミなどで3つ~4つ程度に株分けする方法もあります。

9月に咲く花10:コスモス

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☘08:コスモスの育て方|種まき方法、植え替え、肥料の与え方、苗の選び方、植えつけの注意点をご紹介します

秋を象徴する花として広く親しまれているコスモスは、「秋桜(あきざくら)」という別名でも親しまれています。

日本各地の花畑や公園を彩る光景は、秋の風物詩として定着しています。

メキシコが原産の一年草で、日本と同様に道路の脇や、休耕地で咲く様子が見られます。

花色は白、ピンク、赤、黄色、オレンジなど非常に豊富で、草丈は50cm~1.2mと品種によって大きく異なります。

ナチュラルな雰囲気を持つことから、ガーデニングはもちろん、切り花や花束にも人気のある花です。

コスモスの育て方

コスモスが好む栽培環境

コスモスは日当たりと風通しの良い場所を好みます。十分な日光を当てることで茎がしっかりと育ち、花つきも良くなります。

半日陰や風通しの悪い場所では徒長しやすく、病害虫のリスクも高まります。

また、コスモスは乾燥気味の環境を好むため、水はけの良い土壌で育てることが重要です。

多湿は根腐れの原因になるため、特に鉢植えでは水の管理に注意しましょう。

土づくり

水はけのよい土壌が適しており、鉢植えの場合は赤玉土5、腐葉土3、ピートモス2を混ぜ込みましょう。

地植えも同様に、あらかじめ土を深く耕し、通気性をよくしておくと根がしっかり張ります。

肥料

コスモスは肥料をあまり必要としない花です。

肥料を与えすぎると茎ばかりが伸びて花つきが悪くなり、倒れやすくなる傾向があります。

生育状況を見ながら液体肥料『ハイポネックス原液』を施しましょう。

植えつけ

春(4月~5月)に20~30cmの間隔をあけ、2粒~3粒ずつ点まきし、発芽後は元気な芽を残して間引きます。

株同士が近すぎると風通しが悪くなるので注意しましょう。

水やり

鉢植えの場合、土の表面が乾いてからたっぷりと与えます。

地植えの場合は基本的に雨水だけで、十分ですが晴れが続く場合は水やりを行いましょう。

病害虫対策

アブラムシやヨトウムシなどの害虫がつくことがあります。

特に若い芽や蕾は食害を受けやすいので、早めにチェックを行い、見つけ次第取り除きましょう。

必要に応じて殺虫剤などを使用して対処しましょう。

9月に咲く花11:キンモクセイ

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☘09:キンモクセイの育て方|キンモクセイはどんな植物?剪定や肥料、育て方や花言葉も紹介します

キンモクセイは9月下旬~10月中旬にかけて、オレンジ色の小さな花を枝いっぱいに咲かせる常緑樹です。甘く濃厚な香りが特長で、秋の訪れを感じさせる庭木として人気があります。

日本では街路樹や庭木として親しまれ、香りを感じると「秋が来た」と感じる人も多い、季節感あふれる植物です。

常緑樹で一年中葉をつけており、花の時期以外も目隠しやシンボルツリーとして活用できます。香り高く管理も比較的容易なことから、初心者のガーデニングにも人気があります。

キンモクセイの育て方

キンモクセイの好む環境

キンモクセイは、日当たりと風通しの良い場所を好みます。

日陰でもある程度育ちますが、日照が不足すると花つきが悪くなるため、できるだけ日当たりのよい場所に植えましょう。

また、排水性と保水性のバランスが良い土壌を好むため、植えつけの際には土壌改良が重要です。

寒さにはある程度耐性がありますが、暖地を好むため、強い霜や冷風を避けられる環境であれば、より元気に育ちます。

土づくり

腐植質が豊富で、やや湿り気のある肥よくな土壌を好みます。

植えつけ前に堆肥や腐葉土を混ぜ込み、通気性と保水性のバランスを整えておくと生育がよくなります。

植えつけ

植えつけの適期は春(3月~4月)か秋(9月下旬~10月)で、真夏と真冬は気温や湿度の影響で根が張りにくいため避けましょう。

水やり

土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。

特に夏場の高温期や開花期は水切れしやすいため、朝と夕方の2回水やりをするなどこまめに様子を見て管理しましょう。

肥料

2月~3月にかけて寒肥として、緩効性の有機肥料の『ブリリアントガーデン バラの有機肥料』や、堆肥と緩効性肥料がひとつになった『土を豊かにする肥料』を与えるとよいでしょう。

肥料の与えすぎは逆効果になるため、適量を心がけてください。

病害虫対策

風通しの悪い環境ではカイガラムシが発生しやすくなります。

カイガラムシの排泄物はすす病の原因にもなるため、枝が混み合った部分は剪定し、風通しを確保して予防しましょう。

発生した場合は、ブラシなどでこすってカイガラムシを除去してください。

9月に咲く花12:ケイトウ

【PlantiaQ&A】植物の情報、育て方をQ&A形式でご紹介

☘20:ケイトウの育て方|どんな土で育てれば良い?種まきの注意点は?花がら摘みもしたほうが良いの?

ケイトウは、ニワトリのトサカやロウソクの炎のような花穂が魅力の一年草です。

夏から秋にかけて長く咲き続け、鮮やかな赤・ピンク・黄・オレンジなどの花色が、花壇や寄せ植えを華やかに彩ります。

炎のような花形を持つ「ヤリゲイトウ」や「クルメケイトウ」、ビロード状の質感が美しい「セロシア」など、多彩な品種が流通しており、花壇や寄せ植え、切り花としても高い人気があります。

暑さに強く、比較的手がかからないため、初心者にも育てやすい夏秋の花のひとつです。

ケイトウの育て方

ケイトウの好む栽培環境

ケイトウは日当たりと風通しの良い場所を好みます。

十分な日光がないと花つきが悪くなり、茎ばかりが伸びてしまうことがあるため、一日を通してよく日が当たる場所が理想です。

また、乾燥には強い反面、過湿に弱い性質を持っています。特に鉢植えでは排水性のよい土と適切な水管理が重要です。

気温が高くなる季節に元気に育つため、暑さへの耐性も高い植物です。

土づくり

一般の草花用培養土『ハイポネックス培養土 鉢・プランター用』で十分に育ちますが、鉢植えやプランターでは、赤玉土7に対して腐葉土3の割合で混ぜた用土が最適です。

地植えの場合も、腐葉土や堆肥を加えて柔らかい土壌にしておくと根張りがよくなります。

植えつけ

ケイトウは根が非常にデリケートで植えかえを嫌うため、種は直まきがおすすめです。

種は嫌光性のため軽く覆土して、発芽までは光が当たらないように保管しましょう。

苗を植えつける場合は、根鉢を崩さないようそっと植えつけてください。

水やり

基本的に乾燥に強く、過湿を嫌いますが、苗が小さいうちや真夏の高温期には水切れに注意が必要です。

過湿状態になると根腐れを起こすので、与えすぎには注意が必要です。

肥料

植えつけ時に緩効性肥料『マグァンプK中粒』を元肥として混ぜ込み、開花時期には追肥として『ハイポネックス原液』を施すと花色を鮮やかに保てます。

肥料切れすると花つきが悪くなるので、定期的に与えてください。

病害虫対策

風通しが悪いとアブラムシやハダニが発生しやすくなります。こまめに摘心・剪定を行い、株の内部にも風が通るようにしてください。

害虫を見つけたら手で取ってり、数が多い場合は市販の薬剤を使用してすぐに防除しましょう。

特に高温乾燥時にハダニが発生しやすくなるため、葉裏のチェックをこまめに行ってください。

9月に咲く花13:ゼフィランサス

ゼフィランサスは、別名「レインリリー」とも呼ばれ、まとまった雨が降った後に、一斉に花を咲かせる球根植物です。

中南米原産のヒガンバナ科の植物で、日本には明治時代初期に渡来したといわれています。花は小ぶりながらも存在感があり、ラッパのような漏斗状をしています。

すっと伸びた細い葉に白、ピンク、黄色などの明るい花色が特長です。

ゼフィランサスの育て方

ゼフィランサスが好む栽培環境

ゼフィランサスは日当たりが良く、水はけの良い場所を好みます。

日照不足になると花つきが悪くなるため、できるだけ直射日光の当たる明るい場所で育てましょう。

また、過湿には弱いため、水はけの悪い場所や湿地状の庭土には注意が必要です。

土づくり

水はけと通気性に優れた土壌を好みます。

市販の草花用培養土『ハイポネックス培養土 鉢・プランター用』でも問題なく育ちますが、粘土質の庭土などの場合、赤玉土小粒や、腐葉土、パーライトを混ぜて水はけをよくしておきましょう。

植えつけ

球根の植えつけは春の3月中旬~4月下旬頃が適しています。植えつける深さの目安は球根の高さの2~3倍程度、株間は5㎝~10cm程度で、風通しよく配置します。

鉢植えでは5号鉢に5球~7球ほど植えると、まとまりよく咲き、見栄えが良くなります。

水やり

地植えは植えつけ直後に一度水を与えれば、あとは自然の降雨に任せられます。

晴天が続くときは様子を見て水を与えてください。

鉢植えの場合は、土の表面が乾いてからたっぷりと水を与え、過湿にならないよう注意しましょう。

肥料

肥料は基本的に不要ですが、与える場合は春の芽出しの時期と秋の開花後に、緩効性肥料『プランティア 花と野菜と果実の肥料』を少量施してください。

病害虫対策

非常に丈夫で、病害虫に強い植物です。

9月に咲く花14:カリガネソウ

日本の山地や林などにも自生するシソ科の宿根草です。夏から秋にかけて、雁が飛ぶ姿に似たユニークな形の青紫色の花を咲かせます。

植物全体に独特の強い香りがあり、庭や鉢植えのアクセントとして人気があります。

カリガネソウの育て方

カリガネソウの好む栽培環境

カリガネソウは半日陰から日当たりの良い場所まで幅広く適応します。

ただし、強い直射日光が長時間当たる場所は避けた方が良いでしょう。風通しが良く、蒸れやすい湿気のある場所は避けてください。

日本の山地に自生するため、寒さには比較的強く、冬場は落葉して休眠します。

土づくり

特別な土づくりは必要なく、市販の草花用培養土『ハイポネックス培養土 鉢・プランター用』で十分に育ちます。

地植えの場合も、基本的には土壌を選ばない丈夫な性質です。

植えつけ

一度植えれば毎年花を咲かせる丈夫な宿根草です。

半日陰でもよく育つため、日当たりのよい場所はもちろん、やや日陰の庭の隅にも適しています。

株が広がるため、少しゆとりをもって植えつけましょう。

水やり

カリガネソウは、乾燥が苦手な植物です。

地植えは自然の降雨だけで十分育ちますが、晴天が続く場合は様子を見て水を与えてください。

鉢植えの場合、土の表面が乾いたらたっぷり水を与え、過度な乾燥を避けるよう管理しましょう。

肥料

肥料はほとんど必要ありませんが、与える場合は、春の芽出しの時期に緩効性肥料『プランティア 花と野菜と果実の肥料』を少量施す程度にしましょう。

病害虫対策

病害虫には比較的強い植物です。まれにバッタなどの食葉性害虫の被害を受けることがあります。

見つけ次第手で取り除くか、必要であれば殺虫剤を使用して駆除しましょう。

9月に咲く花15:ネリネ

花びらが光に当たるとキラキラと美しく輝くことから「ダイヤモンドリリー」という別名を持つ球根植物です。

南アフリカ原産のヒガンバナ科で、見た目もヒガンバナによく似ていますが、開花時期や育て方には違いがあります。

開花時期は10月中旬~12月中旬と、1ヵ月程度ピンク・赤・白・オレンジなど華やかな花色が秋の庭に彩りを添えてくれます。

ネリネの育て方

ネリネの好む栽培環境

ネリネは乾燥気味で日当たりの良い場所を好みます。半日以上は直射日光が当たる場所が理想です。

特に園芸品種は耐寒性が無いため、霜が降りる地域では鉢植えにして冬は室内に取り込むのが安心です。

土づくり

ネリネは乾燥した環境を好むため、水はけと通気性に優れた土壌づくりが重要です。

市販の草花用培養土『ハイポネックス培養土 鉢・プランター用』にパーライトや軽石を2割程度混ぜて排水性を高めると育てやすくなります。

植えつけ

球根の植えつけは8月下旬~9月中旬に行います。球根の肩部分が土の上に出るくらいに浅く植えます。

深く植えてしまうと、発芽しにくくなるため注意が必要です。

水やり

植えつけ直後は水を与えず、芽や葉が伸び始めてから水やりを開始します。

過湿は球根の腐敗を招くため、水のやりすぎには注意が必要です。

肥料

基本的に肥料をほとんど必要としませんが、花が終わってから葉が枯れるまでの間、月に2回~3回薄めた液体肥料『ハイポネックス原液』を与えると翌年の花つきがよくなります。

病害虫対策

ネリネは病害虫に強く、特に大きなトラブルはほとんどありません。水はけのよい環境を保つことで、より健康に育つでしょう。

9月に咲く花|初心者向けのFAQ

園芸を始めたばかりの方からよく寄せられる質問をまとめました。

9月の花栽培で迷ったときの参考にしてみてください。

9月の花の肥料はどうすればいいですか?

植物の性質によって肥料の要求度合いが異なります。

コスモスやネリネのように肥料をほとんど必要としない植物もあれば、ケイトウのように適切な肥料でより豪華な花を楽しめる種類もあります。

花ごとの特長を理解して施しましょう。

9月の花壇のレイアウトのコツは?

手前に背の低いものを、奥に背の高いものを配置すると立体感が生まれます。

同系色の花でまとめると失敗が少なく、統一感溢れる美しい花壇をつくれるでしょう。

日陰でも育つものはありますか?

カリガネソウが半日陰でも元気に育つ植物です。

多くの開花植物は日光を好むため、できるだけ日当たりのいい場所を選ぶことをおすすめします。

おわりに

9月に咲く花は種類が豊富で、色や形、大きさも多彩です。

今回ご紹介した植物以外にも、秋の訪れを感じさせる花はたくさんあります。

季節の変わり目を彩る花々を、自宅の庭・鉢植えで楽しみながら、秋の風情を感じてみましょう。

公開:2022年9月2日
更新:2024年9月4日
更新:2025年9月5日

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