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【クレマチスの育て方】花を咲かせる剪定のコツや品種別ポイント

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「つる性植物の女王」の異名をとるクレマチスは、植栽として人気の高い植物です。花の色も豊富で、白や紫・ピンク・赤などがあります。また、咲き方も品種によってさまざま。つくりたいお庭のイメージに合わせて品種や色が選べるのも、クレマチス栽培の醍醐味といえるでしょう。

しかし一方で、「クレマチスの花がうまく咲かない」という声もしばしば耳にします。花が咲かない原因はさまざまですが、一番あり得るのは剪定を上手に行えていないこと。そこで今回は、クレマチスの基本的な育て方や増やし方に加え、花を上手に咲かせるための剪定方法をご紹介します。

 

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クレマチスを育てる前に知ってきたい品種の違い

クレマチスにはたくさんの品種があり、品種によって開花時期も異なります。春だけに咲くのが一季咲き、春から秋にかけて何度も開花するのが四季咲きです。

よくあるのが、「春から秋にずっと花を楽しめるのかと思っていたのに、一回しか咲かなかった」という声。こういった場合、そもそも栽培している品種が一季咲きだった可能性も考えられます。苗や種を購入する際には、その品種が一季咲きなのか四季咲きなのかを確認するようにしましょう。

初心者にもおすすめのクレマチスの選び方

クレマチスをはじめて育てる場合、どの品種を選べば良いか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。もちろん、見た目の好みで選んで良いのですが、開花時期や咲き方の違いも把握しておくと、育てやすいものを判断できるようになります。

 

花芽の付き方による違い

クレマチスは品種によって花芽の付き方が異なります。大きく分けて「旧枝咲き」「新枝咲き」「新旧枝咲き」の3つのタイプがあります。旧枝咲きは、前年に伸びた枝に花を咲かせます。新枝咲きは、新しく伸びてきた枝に花を咲かせます。新旧枝咲きは、旧枝咲きと新枝咲きの性質を兼ね備えています。クレマチスは、タイプごとに剪定方法が異なります。初心者の場合は、もっとも剪定が簡単な新枝咲きタイプを選ぶのがおすすめです。

 

開花時期による違い

クレマチスの主な開花時期は春と秋ですが、品種や生育環境によっては夏や冬にも花を咲かせます。四季咲き性クレマチスは、1年のうちに何度か花をつけるのが特徴です。適切に剪定することで、開花を長く楽しめます。ほかにも夏から秋咲き、春咲き、冬咲きなどの品種があります。初心者向けの新枝咲きタイプには四季咲き性の品種が多く見られます。はじめてクレマチスを育てる場合は「新枝咲き」かつ「四季咲き性」のなかから好みの品種を選んでみるのがおすすめです。

クレマチスを育てるために必要な準備

クレマチスを育てる前に、必要なものを用意しておきましょう。

 

鉢・鉢底石・鉢底ネット

クレマチスは根を旺盛に伸ばす植物です。鉢植えにする場合は、深さのある鉢を用意します。頻繁に植え替えしない場合は、通気性の良い素焼きの鉢が良いでしょう。

 

支柱

クレマチスはつるを伸ばすため、巻き付けるための支柱やフェンス、アーチなどが必要です。仕立てたい形に合わせたアイテムを用意しておきましょう。

 

苗・土・肥料

クレマチスは基本的に苗から育てます。初心者の場合は2年生~3年生苗がおすすめです。開花しているものなら花の様子を確認してから購入できます。土や肥料は、クレマチスの性質に合わせたものを用意します。植えつけ前に準備を済ませておきましょう。

クレマチスの育て方|土づくり

クレマチスは、排水性と保水性があり、肥料のもちが良い土を好みます。育てる方法や環境に合わせてブレンドしてあげましょう。

鉢植えのクレマチスの土づくり

鉢植えのクレマチスの土づくり

鉢植えの場合、赤玉土と鹿沼土、完熟腐葉土を4:3:3や、赤玉土と腐葉土、バーミキュライトを5:3:2で混ぜたものなどがおすすめです。品種によっては、より水はけを良くするために小粒の軽石を混ぜます。また、市販のクレマチス用土を購入して使うと手軽です。植えつけの際には元肥として肥料期間が約2年間持続するマグァンプK大粒を混ぜ込みます。

 

地植えのクレマチスの土づくり

クレマチスは弱酸性から中性の土を好みます。必要に応じて、植えつけ前に苦土石灰を土に混ぜて酸度を調整しましょう。地植えの場合も、鉢植えと同じように排水性の良い土を使います。植える場所が決まったら深さ40cm以上の穴を掘り、排水性の良い土を混ぜ込んでおきましょう。

クレマチスの育て方|植えつけ

クレマチスの植えつけ適期は品種によって異なりますが、基本的には1年を通して行えます。多くの品種が休眠期となる12月~2月がおすすめですが、寒さが厳しいときは作業を控えましょう。

 

鉢植えのクレマチスの植えつけ

鉢穴の上に鉢底ネットを敷き、鉢底石を敷き詰めます。植えつけの際、元肥として緩効性肥料マグァンプK大粒を土に混ぜ込みます。鉢の3分の1あたりまで用土を入れたら、苗を入れます。ポットから苗を取り出したら、根鉢を崩さないように気をつけて鉢へ移しましょう。クレマチスは根が細く傷つきやすいため、慎重に取り扱うのが大切です。鉢の中に苗を置いたら、残りの土を入れていきます。根が飛び出さないよう、しっかりと土をかぶせましょう。

また、クレマチスは1節~2節ほど深く植えることで、枝がたくさん伸びて株が充実します。根本から数えてひとつ、もしくはふたつめの葉がついている部分まで土に埋めてしまいましょう。その後はたっぷりと水をあげます。

 

地植えのクレマチスの植えつけ

クレマチスは植え替えを嫌います。一度植えつけしたら、できるだけ動かさなくて済むよう、管理する場所は考慮しておきましょう。直径と深さがそれぞれ40cmほどの植え穴を掘ったら、鉢植えと同じように植えつけします。注意したいのが、根の長さです。クレマチスは根をぐんぐん伸ばし、ほかの植物の根を傷つけることがあります。周囲に別の花を植えて育てている場合は、地面に仕切り板を入れて根の干渉侵入を防ぎましょう。

クレマチスの育て方|水やり

クレマチスは、適切に水を与えることで元気に育ちます。とくに開花時期は水切れを起こさないように注意しましょう。鉢植えの場合、土の表面が乾いていたらたっぷり水をあげましょう。温暖な春~夏は、1日に2回の水やりが必要になることもあります。

ただ、真夏の水やりは朝夕の涼しい時間に行います。日中に水を与えると土の中で温度が上がり、根が傷んでしまうことがあるためです。地植えの場合、特別に水やりをする必要はなく、降雨に任せてかまいません。ただ、晴れの日が続いて土がカラカラになっていたら水をあげましょう。

また、鉢植えも地植えも、休眠期は水を控えめに与えます。

 

 

クレマチスの育て方|日当たり

クレマチスは日光を好む植物です。栽培時は、日当たりの良い場所を選んで管理しましょう。

 

植えつけ後の日当たり・置き場所

クレマチスは、基本的に日光の当たる場所で育てます。とくに午前中にたっぷりと日差しを受けられるところが適しています。日当たりが悪いと花つきが悪くなるため気をつけましょう。風通しの良さも大切なため、湿気がこもりやすい場所は避けます。

 

夏の日当たり・置き場所

クレマチスは、真夏の直射日光に長時間当たると、株が弱ってしまいます。とくに強烈な西日は避けたいところです。鉢植えの場合は半日陰へ移動させ、地植えの場合は日よけをつくって対処しましょう。

クレマチスの育て方|肥料

クレマチスは多くの肥料を必要とする植物です。美しい花を力強く咲かせられるよう、適切な時期に適量の肥料を施しましょう。

 

植えつけ時の肥料

植えつけ時には、肥効期間が約2年間持続する元肥マグァンプK大粒を土に混ぜ込みましょう。

 

春~秋の肥料

春~秋(3月~10月末)にかけては、多くのクレマチスが生育期となります。適宜肥料を施していきましょう。

鉢植えの場合、1~2カ月に1回、緩効性肥料の置肥プロミック 草花・鉢花用を施します。また、1週間に1回ハイポネックス原液などの液体肥料を水に希釈して与えましょう。

地植えの場合、ばらまくだけで肥効期間が約3~4カ月持続するPlantiah花と野菜と果実の肥料がおすすめです。

 

梅雨から夏の肥料

梅雨から夏にかけては、クレマチスの生育が停滞します。この時期は肥料を控えめに与えましょう。真夏はいったん施肥をストップします。

 

冬の肥料

冬が休眠期にあたるクレマチスには、ほとんど施肥は行いません。

ただ、地植えのクレマチスには、2月に寒肥を与えておくと、土壌改良と次のシーズンへ向けて新芽の生育が旺盛になります。おすすめは100%天然有機肥料ブリリアントガーデンバラ専用肥料を土に混ぜ込みます。

 

 

クレマチスの育て方|アブラムシ・うどんこ病対策

クレマチスを育てるときは、アブラムシやうどんこ病などの病害虫に注意が必要です。こまめに茎や葉などをチェックして、被害がないか確かめましょう。

 

アブラムシの対策方法

春~秋にかけて大量発生しやすいアブラムシ。見つけ次第すぐに駆除しなければ、どんどん増えてしまいます。薬剤を使って予防・駆除しましょう。おすすめはアブラムシ退治と肥料やりが同時できるハイポネックス原液殺虫剤入りです。

 

うどんこ病の対策方法

うどんこ病は、湿気が多い環境で起こりやすいといわれています。株の風通しが良くなるように管理していきましょう。

また、うどんこ病にかかっている葉を見つけたら、すぐに取り除きます。専用薬剤を使って、うどんこ病が起こらないように予防しましょう。

クレマチスの育て方|誘引

クレマチスはつる性の植物です。つるを長く伸ばして生長するため、放っておくと思いがけないところに巻き付いてしまうこともあります。見栄えが良くなるよう、フェンスや支柱などに誘引してあげましょう。

 

クレマチスのつるの誘引

クレマチスの生育期になると、つるがぐんぐん伸びていきます。つるを伸ばす方向を決めて、支柱などに絡ませてあげましょう。自然につるが絡まないときは、ひもをゆるく結びます。

誘引することで株全体の姿が美しく整うほか、風通しも良くなります。過湿対策としても、しっかりと誘引をしてあげましょう。

旧枝咲き・新枝咲き・新旧枝咲き・・・タイプ別剪定方法

クレマチスの花を咲かせるためには、枝や葉を短く刈り込む剪定作業が重要です。「旧枝咲き」「新枝咲き」「新旧枝咲き」の3つのタイプごとに適した剪定方法があります。育てているクレマチスがどのタイプなのか確認し、剪定作業を行いましょう。こちらでは、タイプ別の剪定方法をご紹介します。

 

旧枝咲きクレマチスの剪定方法

旧枝咲きは、前年に伸びた枝が冬に休眠した後、春にまた枝を伸ばして花芽をつけるタイプです。冬は地上部が枯れてしまったように見えますが、決して枯れたわけではないため、撤去しないように注意してください。冬に剪定してしまうと翌年の花芽を切り取ってしまうことになります。

 

旧枝咲きのタイプの剪定方法

春から秋にかけての開花シーズンには、5月頃の花が咲き終わった後、開花した枝を花首から1節か2節程度のところで切り戻しましょう。そうすると、二番花が咲きやすくなるため、次々と開花してくれます(※1)。

その後、夏を過ぎて花が咲かなくなったら、(まだ新しい花の芽ができていない時期)株全体を2節ほど切り戻します。また、伸びすぎた枝や細い枝を除去すると新しい脇芽が伸び、翌春に花芽が育ちやすくなります。

※1 四季咲き品種の場合に限ります。

 

新枝咲きクレマチスの剪定方法

新枝咲きは、春に新しく伸びた枝に花芽をつけるタイプです。タイミングさえ合っていれば、強剪定しても問題ありません。

 

新枝咲きタイプの剪定方法

冬(2~3月頃)の剪定は、生え際から枝の2〜3節を整えるように剪定します。

一番花が咲き終わった頃(5月頃)半分くらいを残して切り戻しをすると、二番花・三番花がつきやすくなります(※1)。その後、開花シーズンが終わった頃(8月頃)、地表から何節かを残して剪定しましょう。クレマチスは繁殖力が高いため、それほど神経質にならずにバッサリとカットしても平気です。

※1 四季咲き品種の場合に限ります。

 

新旧枝咲きクレマチスの剪定方法

新旧枝咲きは、前年に生長した古い枝から新しい脇芽が出てそこに花芽をつけるタイプです。旧枝咲きと同様に冬は地上部が枯れたように見えます。新旧枝咲きタイプでは、花後の剪定がとくに大事です。花後の剪定を怠ると、翌年花芽がつかなくなってしまいます。

 

新旧枝咲きタイプの剪定方法

開花シーズン中は、花が終わったら花首から1節か2節を残して切り戻しをします。開花シーズンが終わり、地上部が枯れたら、新芽が出ていない枝はカットします。また、同時期にフェンスや支柱からつるを外しておくことも大切です。つるを外しておかないと、株の上の方にしか花芽がつかなくなってしまいます。

 

 

クレマチスの増やし方

クレマチスは挿し木で増やすことができます。少々時間がかかりますが、クレマチスを増やしたいときは試してみましょう。

 

挿し木

挿し木の適期は4月~7月です。冬咲きの落葉性クレマチスの場合、1月~2月に行います。

今年になって新しく伸びた枝をカットし、挿し穂をつくりましょう。下についている葉が邪魔な場合は取り除きます。

挿し木用の清潔な土を用意し、挿し穂の先端を埋めます。水切れしないように管理して発根させたら、2カ月ほどで鉢上げできます。好きな場所へ植え替えてあげましょう。

 

 

おわりに

クレマチスは多年草で、毎年花を咲かせます。適切な時期に施肥や剪定を行い、お手入れすることで長く開花を楽しめるはずです。お好みのクレマチスを選んでご自宅に植え、きれいな花を堪能しましょう。

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