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富田英明の春の寄せ植え
3つのポイントでステキな寄せ植えづくり part2

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「3つのポイントでステキな寄せ植えづくり」2回目は、草丈が高い苗と低い苗を使った寄せ植えづくりです。草丈が異なる苗でも、全体的にフォルムをきれいに出せれば、一体感のあるステキな寄せ植えになるはずです。
    前回同様、3つのポイントを意識して植えていきます。花選びや色合わせが苦手な人は、まず好きな花やときめいた花を選んで、仕上がりのフォルムをきれいに出すことからはじめましょう!

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材料等
用意したのは、オステオスペルマム、バーベナ、ペチュニア、ブルーデージー、アイビー、そして、器としてのハンドルバスケット、鉢底石、鉢底網、培養土、元肥です。今回の花材も特別な色合わせはせず、私が目に留まったものを選んでいます。

まずは、素敵な寄せ植えがつくれる(きれいなフォルムが出せる)3つのポイントの確認です。
1.苗を高めに植える。
2.集めた苗を上から見て、器と同じ形になるようにする。
3.苗の丈が高い方を内側になるように向けて配置する。
 そして私の場合、寄せ植えは一体感・立体感・(ずっと)植わっていました感をイメージしてつくっていきます。

 

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1 今回はハンドルバスケット利用します。底穴がないので、内張りのビニールの底の部分に、ハサミ底穴をつくります。

 

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2 次に鉢底網を敷いて、鉢底石を深さ1/3程度に敷きます。鉢底石は置き場所の環境によって量を増やしたり減らしたりしてください。

 

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3 培養土を入れます。元肥として、マグアンプK中粒などを混ぜておくと後の生育がよくなります。まず、ポイント一つ目の「苗を高めに植える」に即して、ポット苗上部とバスケット上部が同じ高さになるまで培養土を入れます。

 

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4 次に苗の配置です。二つ目のポイント「集めた苗を上から見た時に器が丸であれば丸くなるようにする」に即して、仮置きしてみます。

 

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5 例えば、配置が写真のように〝いびつ〟だと、美しい寄せ植えにはなりません。きれいなラインになるよう、配置を調整していきましょう。

 

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6 さらに三つ目のポイント「苗の丈の高い方を内側に向けて配置する」です。普通、苗単品で見ると正面は丈が低い方になります。そうなると、寄せ植えの正面になる向きにすべての苗の正面を向けてしまいがちですが、寄せ植え全体で見ると、丈が高い方を内側に向け合うと、きれいな山型になり、フォルムがきれいな寄せ植えに仕上がります。

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7 実際に、3つのポイントを意識して植えていきます。私の場合は、根鉢を上半分だけくずして植えています。花の種類によっては、くずさない方がよいものありますが、その判断は初心者の方だと難しいかもしれません。わからないときは上半分くずすのであれば、そう大きな影響は出ませんので、ご心配なく。

 

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8 では、具体的に進めていきます。まず、オステオスペルマムのとなりに、バーベナを配置します。バーベナも丈の高い方が内側に向くように配置します。ここでのポイントは、二つの苗の高さです。培養土の深さが同じだとバーベナが低くなってしまいますので、互いの葉っぱどうしが同じ高さになるように、バーベナの所に培養土を足してから植えつけます。

 

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9    できる限り高さを合わせて、一つの山にするようなイメージにすると一体感がでます。さらに、根鉢どうしの高さを変えることによって、上半分取り除いた所に隣の根鉢の下半分がくるので寄せやすくなります。

 

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10 手前にも培養土を足して、苗を植えます。

 

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11 ブルーデージーを植えます。丈高い方を内側に向けて、葉の高さを合わせます。

 

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12 手前にはペチュニアを配置しますのでさらに培養土を足します。この時点で真ん中にも培養土を入れておくと後から土を入れる手間が省けます。

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13 ペチュニアを植えます。ペチュニアも丈が高い、あるいは長い方を内側へ向けて、さらに少し斜めに傾けて植えつけます。

 

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14 そうすると山型のきれいなフォルムが出ます。さらにここでワンポイントテクニックです。植える際に寄ったり、詰まった茎や葉を、植える前の広がりに戻すイメージで、手で広げて整えてあげましょう。すると互いの花の中に花が入って、「ずっと植わっていました感」が出せます。写真でいうと、ペチュニアの花がブルーデージーの花の中に入っていたり、バーベナの花がペチュニアの花の中に入り込んで、自然な感じになっています。ただ、無理に引っ張ったり混ぜようとすると、茎や枝が折れたり、葉がちぎれたりしてしまうこともあります。やさしくていねいに、互いにぶつかり合っているところを軽くほどいてあげるような感じで手を入れます。

 

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15 次にアイビーを植えつけます。アイビー1本ずつにして、長い株から植えていきます。私の場合はアイビーは、ただ垂らすアイテムだけでなく、最終的に寄せ植えの形をきれいに出す、補修アイテム(お助けプランツ)として使います。例えば、花苗4ポットだけではどうしても埋まらない凹んだ部分にアイビーを入れて、全体の形を整えます。

 

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16 アイビーはその時によって植える場所は変わります。今回は、白い丸の部分に植えていきます。青い楕円の場所にアイビーの葉がくるイメージです。

 

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17 一般的には、外に向けて垂らしたいイメージですが、一体感や植わっていました感を出したいので、あえて内側へ向けて株と株の境目を隠すようにします。

 

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18 次にペチュニアの凹んだ部分(青い楕円)を、アイビーで高さを出します。アイビーは白丸の部分に植えます。ここでまたワンポイントテクニックです。赤丸の部分に葉が多くあるとごわごわし、いかにも「ごまかした感じ」が出てしまいそうなので、この部分の葉は取り除きます。

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19 赤丸の部分の葉をを取り除いたところです。このように苗は足していくと同時に、余分な箇所の葉を減らして自然な感じにすることが、寄せ植えを素敵に見せる大きなポイントにもなってきます。

 

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20 アイビーを植え終わると見てください、残しておいた根元の葉は手前の隙間を埋め、先端の葉はペチュニアの凹みを隠しています。真ん中の枝は見えないようにペチュニアの株の中に隠くすと、寄せ植えに馴染みます。そして余分な葉を取り除くと先端の葉が浮いているように見えるので『ふんわり感』が出ます。一本で二役、アイビーはなんとも使い勝手のよいアイテムです。

 

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21 そのほかのアイビーの葉をオステオスペルマムの上にふわっとなるよう植えてオステオスペルマムの単品感をなくすようにしています。短いアイビーは手前に植えて隙間を埋めます。

 

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22 すべての苗を植えて、全体的に葉や花の位置を、寄せる前の位置と同じように調整したら、周りに培養土を足していきましょう。ここでの注意点は、培養土を入れる時に、苗をめくり上げすぎないことと花にはできるかぎり触れないようにしましょう。せっかくきれいに調整したのにめくり上げてしまうと、形が崩れますのでそっとめくり、培養土を足します。さらに、その培養土の押しすぎに注意しましょう、最初のひと回り、1杯目は強めに押してもかまいませんが2杯目以降は少しずつ力を抜いて最後は土をならす程度にします。植物にとって好きな、ふかふかな土を押し固めては台無しです。「めくらない、さわらない、押しすぎない」でやさしく作業をしていきます。水やりは、最後に、器の中の土がすべて十分に濡れるまで与えましょう。もし十分に濡れたかどうか判断しにくいのであれば、私の目安である、器と同等の量を2杯分与える、を参考にしてください。そのくらい与えると十分です。

 

◎その後の管理
置き場=あまり日当りの悪い場所は避けますが、半日陰程度であれば2~3か月程度はきれいに楽しめます。
水やり=タイミングは、土の表面がパサパサに乾くまでけっして与えないことです。2、3日におきに少量の水を与えると下の方まで十分に濡れずに、根が水切れ状態になり、枯らす原因になります。「しっかり乾かして、たっぷり与える」、これが寄せ植えを長持ちさせるコツです。
肥料=より元気に長持ちさせるために、活力液と液体肥料を上手に使いましょう。隔週ごとにリキダスなどの活力液やハイポネックス原液など液体肥料を、水やり時にいっしょに与えてもよいでしょう。

 

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でき上がりのきれいな寄せ植えの写真を撮りたい場合は、植えた翌日がいいでしょう。株も落ち着いて、それぞれの花がいつも通りに咲いているようになるので、最高の状態で撮影できますから。

 

いかがでしょうか、花選びや色合わせのことを考ずに、自分の好きな花を選んだ場合でも、素敵な寄せ植えができる3つのポイントを押さえ、葉の位置を同じ高さに合わせるようなイメージでつくれば、素敵な寄せ植えに仕上がります。たくさんの春の花で店頭が賑わう季節になりました。ぜひ、自分だけの寄せ植えにチャレンジしてみてください。

 

 

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富田英明(トミタ ヒデアキ) 

1974年11月15日東京都生まれ。高校・大学時代にアルバイトで園芸店へ。
卒業後入社し2010年退社。2013年5月 jungleberry(ジャングルベリー)を屋号として活動を始める。
各地園芸店にて、講習会、教室等で寄せ植えの楽しさを伝える。個性を活かした、手軽に楽しめる寄せ植えづくりを目指し活動中。

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