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スイセンの肥料|球根を元気に育てるための施肥のタイミングと与え方

スイセンの肥料|球根を元気に育てるための施肥のタイミングと与え方

春先に甘い香りを漂わせるスイセンは、初心者にも育てやすい球根植物として人気があります。

ただし、「毎年花が咲かなくなってきた」「球根が小さくなってしまった」といった悩みを抱える方も少なくありません。

こうした問題の多くは、肥料の与え方を見直すことで解決できます。

この記事では、スイセンの生育に合わせた施肥のタイミングと、球根を元気に育てるためのポイントをお伝えします。

スイセンの肥料|基本知識

スイセンをきれいに咲かせるには、肥料の基本を理解することが大切です。

ここでは、スイセンの生育サイクルと肥料の役割、元肥と追肥の違い、適した肥料の種類について見ていきましょう。

スイセンの生育サイクル

スイセンは秋植えの球根植物です。9月下旬~11月に植えつけ、11月中旬~翌年の4月にかけて開花し、6月~8月に休眠期を迎えます。

球根内にはすでに花芽が形成されているため、植えつけ1年目は肥料を与えなくても開花します。

ただし、毎年きれいな花を楽しむためには、生育サイクルに合わせた肥料管理が欠かせません。

肥料の種類と役割

スイセンに与える肥料は、大きく3つに分けられます。

  • 元肥
  • 追肥
  • お礼肥

元肥(もとひ・もとごえ)は、植えつけ前に土に施しておく肥料です。根張りを促し、初期生育と球根の肥大を支える土台となります。

完熟堆肥や腐葉土を土の2割~3割程度混ぜ込み、あわせて緩効性肥料も施しておきましょう。

追肥(ついひ・おいごえ)は、生育期に追加で施す肥料です。芽が出た11月ごろから、速効性の液体肥料を定期的に与えてあげましょう。生育中のエネルギー補給となり、翌年の花芽形成を助けます。

そしてお礼肥は、花が終わった後に与える肥料です。開花で消耗した球根を回復させ、翌年の花芽分化を促すために使われます。

スイセンに適した肥料の特長

スイセンには、チッソ(N)・リンサン(P)・カリ(K)の配合バランスの中でも、特にリンサンが多く配合された肥料がおすすめです。

リンサンは花芽の形成を助け、カリは球根の肥大を支えます。一方で、チッソ分が多すぎると葉ばかり茂り、花つきが悪くなることがあるため注意してください。

あわせて、肥料の効き方の違いも知っておくと用途に応じて使い分けしやすくなります。

緩効性肥料は土の中でゆっくり溶け出し、2~3ヵ月かけて効果が持続します。植えつけ時の元肥には『マグァンプK中粒』がおすすめです。

一方、速効性肥料(液体肥料)は水に溶けやすく、根からすぐに吸収されて数日で効果が現れます。

発芽後の様子を見ながら与える追肥として『ハイポネックス原液』がおすすめです。

スイセンの肥料|与える時期とタイミング

スイセンの肥料は、生育段階に合わせて与える時期を調整します。

植えつけ時の元肥から休眠期の管理まで、それぞれの時期に適した施肥方法をご紹介します。

植えつけ時(9~11月)の元肥

植えつけ時の元肥は、スイセン栽培の基礎となる作業です。

施す量は、地植えでは緩効性肥料『マグァンプK中粒』を1㎡当たり約300g~400gを目安に、よく土と混ぜ合わせます。

鉢植えの場合は、6号鉢には約10g、8号鉢には約20g程度施してください。粒状の緩効性肥料や球根専用の肥料を選ぶのがおすすめです。

芽出し~開花期(11~4月)の追肥

芽が出た後の追肥は、スイセンの花つきに大きく影響します。11月ごろ、芽が出始めた頃から追肥を始めてください。

追肥の頻度は1週間~10日に1回、または月に2~3回程度、液体肥料『ハイポネックス原液』を薄めて与えましょう。

なお、植えつけ直後は根が十分に張っていないため、2~3週間ほど待ってから追肥します。

花後(4~5月)のお礼肥

お礼肥は花がら摘み直後から始め、葉が茶色くなる6月上旬〜中旬まで続けます。葉が完全に枯れるまで肥料を与え続けることが大切です。

肥料はカリ分の多い液体肥料、または三要素等量の肥料『プロミック いろいろな植物用』がおすすめです。カリの多い肥料を施すことで、球根がしっかりと肥大化します。

休眠期(6~8月)の管理

休眠期には基本的に肥料を与える必要はありません。球根が休眠状態に入り、肥料をほとんど吸収できないからです。

そのため、梅雨前の6月上旬~中旬に球根を掘り上げ、風通しのよい場所で乾燥貯蔵しましょう。

地植えで数年植えっぱなしにする場合は、秋の植えつけ時に緩効性肥料『マグァンプK中粒』を軽くまく程度で十分です。

スイセンの肥料|与え方と注意点

肥料の与え方は、栽培方法によって異なります。地植え・鉢植え・水耕栽培それぞれの施肥方法と、肥料やけを防ぐポイントを押さえておきましょう。

地植えの施肥方法

地植えの元肥は、植えつけ前に緩効性肥料や完熟堆肥・腐葉土を土によく混ぜておきます。

追肥は花後にお礼肥として、粒状肥料を株元に施すか、液体肥量を月に2回~3回程度与えるといいでしょう。

スイセンは3年程度であれば植えたままでも問題ありませんが、花後に適切な肥料を与えることで球根の肥大を助けることができます。

鉢植えの施肥方法

鉢植えの元肥には、用土に緩効性化成肥料をあらかじめ混ぜておきます。元肥入りの培養土を使えば、この手順を省略できるためおすすめです。

追肥は芽が出た11月ごろからリンサン分の多い液体肥料を与え始めます。

花後はカリ分の多い液体肥料、または三要素等量の肥料を置き肥として与えましょう。

水耕栽培の肥料管理

水だけでも植えつけ1年目は開花します。ただし、翌年も花を楽しみたいなら、花後の肥料管理がポイントです。

花が終わったら、『微粉ハイポネックス』を混ぜて与え始めましょう。規定濃度の半分程度の薄めたものから始め、葉が黄色くなる6月ごろまで続けてください。

肥料やけを防ぐポイント

肥料やけとは、肥料を多く与えすぎて土中の濃度が上がり根の働きが阻害される現象です。

スイセンの場合、肥料やけが球根の腐敗原因になることがあります。

肥料やけを防ぐには、施肥量は表示量を超えない、濃い液肥を避ける、与え過ぎに注意することが大切です。

チッソが多い肥料を避け、製品ラベルの規定量を守りましょう。

スイセンの肥料|よくある質問

最後に、スイセンの肥料管理でよく寄せられる疑問にお答えします。

肥料不足や与えすぎのサイン、適切な施肥期間など、栽培中に気になるポイントを確認しておきましょう。

肥料を与えないとどうなる?

スイセンは比較的丈夫で、肥料が少なくても花を咲かせることがあります。

ただし、肥料不足によって球根が十分に肥大しないと翌年以降の花数が減少したり、葉ばかり茂ったりすることがあります。

花が咲かないのは肥料不足?

花が咲かない原因は肥料不足だけでなく、日当たりや花後に葉を切ってしまったことなども考えられます。

花後から葉が枯れるまではお礼肥を与えて、球根を充実させましょう。

いつまで肥料を与えればいい?

追肥は、花後に葉が茶色く変わり始めるまで(6月上旬~中旬ごろまで)続けましょう。

葉が光合成している間は球根に栄養を送っているため、葉が枯れるまで肥料を与えることが大切です。

植えっぱなしでも肥料は必要?

植えっぱなしの場合でも基本的に肥料は必要です。

植えつけ時の元肥と花後のお礼肥(葉が枯れるまで)を与えることで、球根が十分に育ち、翌年も花を咲かせやすくなります。

葉ばかり茂るのは肥料のせい?

チッソ分が多い肥料を使うと、葉ばかり茂り、花がつきにくくなることがあります。

芽出し後はリンサンの多い液肥、花後はカリの多い液肥を使い分けましょう。

おわりに

スイセンの肥料管理は、生長サイクルに合わせたタイミングがポイントです。

植えつけ時の元肥で根張りを促し、芽が出た11月ごろからリンサン分の多い液体肥料で追肥を始めましょう。

花後はお礼肥として、カリ分の多い肥料を葉が枯れる6月中旬ごろまで与え続けることで、球根がしっかり肥大します。

肥料のタイミングと量を意識すれば、スイセンは毎年きれいな花で応えてくれます。早春の香りとともに、美しい花を存分に楽しんでください。

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