Labyrinth バラの迷宮 pickup212『インセプション』

NewRoses玉置編集長が最新品種、人気品種を紹介する”Labyrinth バラの迷宮”
DATA
作型 | 日本 ロサオリエンティス プログレッシオ |
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花色 | ローズレッド |
花径 | 中大輪 |
花型 | 半剣弁高芯咲き |
開花特性 | 四季咲き |
香質 | ティーの微香 |
樹形 | 高さ1.2×1.0mの木立性 |
ローズレッドの中大輪。花弁数の少なめの半剣弁高芯咲き。四季咲き。花は咲き進んで淡くなる。
花付きが良く、春には花数の多い房咲きとなる。花保ちがとても良いため、株全体で華やか。秋には一輪または小さな房咲き。
弁質に優れ、雨や冬の寒さにも強く、花弁が傷みにくい。ティーの微香。
樹は木立性で高さ1.2×幅1.0m。樹勢が強く、うどんこ病にも黒星病にも強い。バラの家の殺菌剤散布の区分でタイプ0。
花名は整形花に耐病性を付与したことから「始まり」を意味する名が命名される。JRC2024年度HT・Gr銅賞受賞。2025年春発表のロサ オリエンティス プログレッシオ。
剣弁の花が房咲きになることで、咲き揃ったとき房・株全体で独特の雰囲気。肥料をやや多めに与えることで、美しい花形を長く保つ。

長蕾から開花し整った花形に

内側を向き先端が外側へ反り返る花弁が重なった花が房咲きになって、紅~淡ピンクの“渦”を表すよう
玉置一裕
バラの専門誌『New Roses』編集長。
『New Roses』の編集・執筆・アートディテクションを行うかたわら、ローズコーディネーターとしてバラ業界のコンサルティングやPRプランニング、関連イベントのコーディネート、バラの命名等に携わる。
また園芸・ガーデニング雑誌への執筆や講演を通じて、バラの「美」について語ると同時に、新しいバラの栽培法の研究も行っている。