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Labyrinth  バラの迷宮 pickup146 『サマルカンド』

Labyrinth  バラの迷宮 pickup146 『サマルカンド』

Data

 

■作出:日本 ロサ オリエンティス プログレッシオ

■花色:藤色

■花型:中輪/波状弁咲き~丸弁八重咲き

■香質:ティーの中香

■樹形:高さ幅とも1.2mの横張り・木立性

藤色の波状弁咲き~丸弁八重咲き中輪。黄色いしべを少しのぞかせることも。房咲き。四季咲き。真夏はやや渋いピンク色となるが、藤色のトーンは一年を通じて基本的に安定。成木となってからは秋にも花数多く咲く。ティーの中香。花保ち良く、切り花にも向く。樹は高さ幅とも1.2mの横張り・木立性のFLタイプ。葉はマットな質感で耐病性が高く、とくに黒星病に強い。鉢植えにも。2022年秋発表のロサ オリエンティス プログレッシオ。

 

 

ひと花ひと花で魅せるバラではなく、軽やかな花を房咲きになって株いっぱいに咲かせて、群生の美として見せるバラ。

 

花名は“青の都”とよばれるシルクロードのオアシス都市から。青いタイルで覆われた美しい建造物が並び、水が湧き出るようによく咲くさまを、一年を通じて藤色の花を数多く咲かせ続けるこのバラに見立てた。

 

春先などの低温期に肥料をやりすぎるとうどんこ病が出やすくなるので、肥料はやや少なめに。葉は丈夫。バラの家の殺菌剤散布のめやすとなるタイプ1で、年に5回の剪定後ごとの散布で一年間美しい葉を維持。

サマルカンド

耐病性高く、とてもよく繰り返し安定して咲く藤色の中輪(写真:バラの家)

サマルカンド

夏の花。彩度を落としたライラックピンク色

サマルカンド

初冬の花。花色は安定して房咲きで開花

 

玉置一裕

玉置一裕 Profile
バラの専門誌『New Roses』編集長。
『New Roses』の編集・執筆・アートディテクションを行うかたわら、ローズコーディネーターとしてバラ業界のコンサルティングやPRプランニング、関連イベントのコーディネート、バラの命名等に携わる。
また園芸・ガーデニング雑誌への執筆や講演を通じて、バラの「美」について語ると同時に、新しいバラの栽培法の研究も行っている。

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