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ピーマンの育て方|初心者向け栽培のコツと失敗しないポイント

ピーマンの育て方|初心者向け栽培のコツと失敗しないポイント

ピーマンを育てたいと思っても、「いつ植えつければいいのか」「どのくらい肥料が必要なのか」と迷う方は少なくありません。
栽培期間が長い野菜だからこそ、基本をしっかり押さえることが大切です。

この記事では、ピーマンの植えつけや土づくり、水やり・追肥のタイミング、病害虫対策などを徹底解説します。

基本的な流れを押さえて、家庭でピーマン栽培に挑戦してみましょう。

【PlantiaQ&A】植物の情報・育て方を動画でご紹介

☘84:ピーマンの育て方|沢山実らせるにはどうすればいいの?植えつけ方法や、水やり、肥料の与え方などもご紹介

ピーマンの育て方|基礎知識

ピーマンは栄養豊富な実をたくさんつける野菜です。まずは、ピーマンの基礎知識をご紹介します。

ピーマンとは

ピーマンはナス科トウガラシ属に分類される植物で、トウガラシを品種改良して生まれました。英語では「green pepper」や「pepper」と呼ばれることがあります。日本語のピーマンはフランス語の「piment」に由来しています。

日本で流通しているピーマンは、明治初期以降にアメリカから渡来した品種をもとに改良されといわれています。トウガラシの一種になりますが、辛み成分であるカプサイシンがほとんど含まれていないため辛味はありません。

また、一般的な緑色のピーマンは未熟果の状態で収穫されたものです。成熟させると赤や黄色に色づき、甘味が強くなります。

一株からたくさん収穫できる

ピーマンは収穫時期が長く、6月~10月まで楽しむことができます。苗の植えつけ後は早い段階で花が咲き、開花から2週間〜20日程度で収穫が可能になります。

この長い収穫期間と早い成長サイクルのおかげで、一株から多くの実を収穫できます。品種によりますが、50個〜60個が目安で、育て方次第では100個以上の収穫を目指せるでしょう。

ピーマンの栄養素

ピーマンにはビタミンC、β-カロテン、ビタミンE、カリウム、食物繊維などが豊富に含まれています。

特にビタミンCは加熱しても比較的失われにくいという特長があり、日常の食事で取り入れやすい野菜のひとつです。

これらの栄養をバランスよく摂取できるため、毎日の食事に取り入れましょう。

ピーマンの種類

ピーマン

緑ピーマン

もっとも流通しているピーマンです。7cm前後の大きさで緑色をしており、果肉はやや薄め、未熟な状態で収穫されるため少し苦く、青臭さが残る味が特長です。

赤ピーマン(カラーピーマン)

緑ピーマンが完熟した、甘みが強く、青臭さが少なく、皮が柔らかいことが特長のピーマンです。

この状態のピーマンは「カラーピーマン」という商品名で流通していることもあります。また、緑ピーマンと比較してビタミンCやβカロテン、ビタミンEなどの含有量が多くなります。

パプリカ

一般的にピーマンは形状によってシシ型やベル型などの種類に大別できます。それぞれ、形や果肉の厚みなどに違いが見られます。

一般的なピーマンはシシ型に分類され、細長い形をしています。一方、パプリカはベル型で、シシ型と比べて苦みが少なく、果肉が厚い点が特長です。

フルーツピーマン

品種改良により糖度が高い品種で、別名フルーツパプリカともいいます。特定の一品種を指すのではなく、糖度が高く色がカラフルな品種の総称です。生食やサラダにしやすいのが特長です。

バナナピーマン

黄緑色で細長い円錐形をした品種で、果肉は甘く柔らかさがあり、緑ピーマンの苦みや青臭さが少なく、食べやすいのが特長です。

完熟するとオレンジ色から赤色へと変わっていき、甘みが増していきます。

ピーマンの育て方|栽培カレンダーと準備

ピーマン

ここでは、地域別の栽培カレンダーをまとめました。お住まいの地域の気候条件に合わせて、種まきや植えつけの時期を確認してみてください。

栽培カレンダー

地域種まき植えつけ収穫開始収穫終了
北海道・東北2月下旬〜3月中旬5月下旬〜6月上旬7月上旬9月下旬〜10月上旬
関東・東海3月上旬5月上旬〜中旬6月中旬10月上旬
関西・中国2月下旬〜3月上旬5月上旬〜中旬6月上旬10月中旬
四国・九州2月上旬〜3月中旬4月下旬〜5月上旬6月上旬11月中旬

ピーマンは高温を好む野菜で、発芽適温は25℃〜30℃です。この温度を安定して保つことで、種まきから約7〜10日で発芽します。早春に種まきを行う場合、加温設備を使用して温度管理を行いましょう。

生育適温は20℃〜30℃です。15℃以下では生育が鈍り、12℃以下ではほぼ停止します。霜に当たると枯れてしまうため、地域ごとの気候に合わせたスケジュール管理が重要です。

また、種まきから植えつけまでは60日〜75日ほどかかります。初心者の方は4月下旬~5月頃に出回る苗を購入して、植えつけから始めるのがおすすめです。

準備するもの

プランターや鉢

プランターや鉢植え栽培の場合、苗にあった容器を準備しましょう。ピーマンは根を浅く広く張る野菜です。横方向にしっかり根を伸ばせるよう、ある程度の容量を確保することが大切です。

1株を育てる場合は、直径・深さともに30cm以上、容量20L以上の鉢が理想です。2株以上を同じプランターで育てる場合は、50L程度の大型プランターを選んでください。

支柱などの資材

ピーマンは比較的枝がやわらかく、実の重みで折れたり倒れたりしやすい野菜です。植えつけ直後から仮支柱(50cm程度)を立て、生長に合わせて本支柱(120〜150cm)にかえてあげましょう。

草丈80〜120cm程度まで育つため、支柱が短いと倒伏の原因になります。支柱のほか、誘引用のひもや土の乾燥を防ぐための敷きワラを準備しておくと安心です。

ピーマンの育て方|基本の栽培方法

ピーマンは育てやすい野菜のひとつですが、植えつける場所によって連作障害が生じることがあります。ここからは、ピーマンの基本の栽培方法を解説します。

ピーマンが好む栽培環境

ピーマンの生育に向いた温度は20℃~30℃と、高温を好むことが特長です。夏の暑さにも強く、ぐんぐんと生長してくれるでしょう。

一方で低温には弱いため、早植えは避け、十分に暖かくなってから栽培を始めましょう。日当たりの良い場所を選んで植えることもポイントです。

また、ピーマンは根を浅く広く張る植物です。しっかりと根を張らせるよう、土を深く耕しておきましょう。土は水はけの良いものを使います。風通しの良い環境も好みますが、室外機の風が直接当たるような場所は避けると安心です。

種まき

ピーマンの種まき時期は2月中旬~3月頃が目安です。お住まいの地域や品種によって適した時期は異なります。購入した種の説明書きを参考にしましょう。

種から育てる場合は、育苗箱やポットなどに種をまきます。用土は育苗培土や、赤玉土などを使用しましょう。

育苗箱を使う場合、深さ1cm程度の溝を作り、5mm程度の間隔で種をまきます。条間は10cmほどあけましょう。土を被せたら霧吹きなどで水を与えます。

育苗ポットに種まきする場合は、1ヵ所に4粒ほどまくのが目安です。

苗選び

ピーマン苗

ピーマンの苗を購入する際は、一番花がついているものを探してみましょう。基本的に株の下側に確認できます。

一番花が咲いている苗は、すぐに植えつけられる状態です。若い苗の場合、購入後しばらく育苗し、一番花が咲いてから植えつけても問題ありません。

また、全体を見て、ひょろひょろとしていたり、節と節の間が間延びしていたりするものは避けたほうが無難です。枝ががっしりとして太いものを選びましょう。

葉の色が鮮やかな緑色で、きれいに広がっているものは元気な苗といえます。子葉(双葉)がついているか、病害虫の被害を受けていないかなども確認しましょう。

育苗(発芽〜定植)

ピーマンは25℃~30℃程度で発芽します。種まき後は、容器を新聞紙で覆い、25℃〜30℃ぐらいで保温しましょう。トンネルやホットキャップなどを被せると温度が下がるのを防げます。発芽までは土が乾かないようにこまめに水やりを行いましょう。

本葉が2枚〜4枚になったら生育の良い株を1本に間引くか、育苗ポットに植えかえます。本葉が10枚ほどになったら定植しましょう。

土づくり

ピーマンが健やかに育つためには、土壌pHの管理が重要です。適正pHは6.0〜6.5で、これより酸性に傾くと微量要素の吸収が悪くなり、生育不良を起こしやすくなります。

植えつけの2週間ほど前に、1㎡あたり100 g〜150gの苦土石灰を混ぜ込み、酸度を調整しておきましょう。

プランター栽培の場合は、あらかじめpHが調整され、元肥が配合された野菜用培養土『今日から野菜 野菜を育てる土』などを使うと、土づくりの手間を省けて手軽に始められます。

植えつけ

ピーマン苗

地植えの場合

ピーマンは過湿にも乾燥にも弱いため、高畝にして水はけを良くしてから植えつけます。堆肥や、元肥として『今日から野菜 野菜の肥料』を混ぜ込んで土づくりをしましょう。畝は高さ20cm〜30cm、幅60cmほどを目安に、株間を50cmほどとって苗を植えつけます。

根についた土は崩さず、浅植えにしましょう。寒さを防ぐために、根づくまでは黒ポリマルチをしておくことがおすすめです。

支柱を立てて誘引し、根づくまでの1週間は土が乾燥しないように毎日たっぷりと水を与えましょう。

鉢植えの場合

鉢植えで育てる場合、鉢なら10号以上、プランターなら20L以上の深型がおすすめです。

鉢底にはネットを敷き、鉢底石を入れて水はけを確保します。

用土は、赤玉土や腐葉土を配合または、市販の野菜用培養土『今日から野菜 野菜を育てる土』を使用すると手軽です。鉢の縁から2cmほど下まで用土を入れ、ウォータースペースを確保しましょう。

複数株を植える場合、株同士の間隔は20cm以上空けましょう。苗は土を崩さずに植えつけてください。

植えつけた後はたっぷり水をやります。根づくまでの1週間は土が乾燥しないように毎日たっぷりと水を与えましょう。

気温が低いときは藁などを敷いて保温してください。泥の跳ね返りによる病気や害虫の被害を防ぐためにも、マルチングすることがおすすめです。

水やり

ピーマン水やり

ピーマンの水やりは、用土の表面が乾いたときにたっぷりと与えることが基本です。特に、夏の高温乾燥期は土が乾きやすいため注意しましょう。

ただし、ピーマンは過湿にも弱く、湿度の高い環境では根腐れの原因となります。土が乾いていれば水やりは必要ありません。土の状態を確認し、必要に応じて朝と夕方の2回水やりを行いましょう。

追肥

ピーマンは多肥性の野菜です。6月〜10月の長期間の収穫期間に次々と実がなるため、株が疲れないよう定期的な肥料管理が重要です。追肥は植えつけの1ヵ月後からを目安に行います。

地植えの場合、マルチの端を上げて畝の両側の肩に緩効性肥料『今日から野菜 野菜を育てる肥料』を施します。土と軽く混ぜ合わせてからマルチを戻しましょう。

鉢植えの場合、鉢のふちに沿って緩効性肥料『今日から野菜 野菜を育てる肥料』を施し、土と軽く混ぜ合わせます。

施肥の過不足は、株や花の状態からも見極めることができます。健康な花はめしべが長く、おしべが短いのが目安です。肥料が足りないと、めしべが短くなりおしべに隠れたり、小さな花しか咲かなくなったり、葉が薄い色になります。逆に肥料が多すぎると、葉が濃く茂りすぎて、花や実のつきが悪くなることがあります。

葉や花に元気がないと感じる場合は、1週間~10日に1回を目安に『今日から野菜 野菜を育てる液肥』や、『ハイポネックス原液』を与えると効果的です。鉢植え・地植えどちらにも対応できます。

誘引

ピーマン剪定

草丈が40cm〜50cmになったら株の脇に支柱を1本立てて誘引します。側枝が伸びてきたら2本の支柱を交差させて設置し、側枝を結びましょう。

摘果

ピーマン花

一番果とは、その株で最初にできた実のことです。栽培期間の長いピーマンの栽培では、まだ株が十分に生育していないことがあります。この時点で実が熟してしまうと、幼い株に負担がかかってしまうこともあります。

そのため、株の力が弱めのときは早めに摘み取り、その株の持つエネルギーを枝の生長に回しましょう。

ただし、すでに株が元気で力強いときは、一番果を成熟させて「成り癖」をつけることもひとつの方法です。

整枝

整枝は、3本仕立てにする方法がおすすめです。最初の花が咲いたら、その下の脇芽はすべて摘み取り、花より上の茎のうち生育の良いものを左右に1本ずつ残します。

一番果より下の枝は間引き、株の上部をある程度自由に伸ばす方法もあります。

整枝の目的は、風通しを良くして病害虫が発生を防ぐことと、葉全体に日光を行き渡らせて生育を促すことです。葉が茂って混み合っていると風通しが悪くなるため、様子を見ながら不要な枝を間引いていきましょう。

収穫

ピーマン収穫

ピーマンの収穫時期は6月〜10月です。肥料と水をしっかり与えることで、6月中旬から霜が降りるまで長く収穫を楽しむことができます。

収穫の際は、ヘタの部分をハサミで切り取ります。ピーマンの枝は折れやすいため、手でもぎ取らず必ず刃物を使いましょう。手で無理に引っ張ると枝が折れて株を傷めてしまいます。

長期間収穫するコツ

ピーマン

長く多くの実を収穫するには、肥料と水だけでなく、収穫タイミングの見極めが重要です。

実が完熟する前の、未熟果のうちに収穫することで株への負担を軽減できます。早めに収穫することで株の生育が維持され、長期間実をつけてくれます。

最初の実は早めに収穫

株がまだ十分に育っていない時期に実を完熟させると、株のエネルギーが実の成熟に集中してしまいます。この時期の実は早めに収穫し、株の生育を優先させましょう。株が充実してくれれば、その後は長期間安定して収穫できるようになります。

保存方法

収穫時期になると、次々と実がなり、食べきれないほどの量が収穫できることもあるでしょう。その場合、適切に保存しましょう。

すぐに食べる場合は常温保存で問題ありませんが、長めに保存したい場合は冷蔵庫の野菜室へ入れます。そのまま保存すると、乾燥してしわしわになってしまうこともあります。

キッチンペーパーで1個ずつ包み、ポリ袋で保存することで、乾燥を防ぎながら鮮度を保ちやすくなります。袋の口はかたく縛らず、空気が通る程度にゆるく閉じる程度にしましょう。

また、水滴がついた状態だと、実が腐りやすくなるため、水気を拭き取ったうえで保存することがポイントです。

連作障害

ピーマンはナス科の野菜との連作障害を起こしやすい作物です。

連作障害とは、同じ科の野菜を同じ場所で続けて栽培することで、生育不良や病害の発生が起こる現象を指します。ナス科のピーマンの場合、トマトやジャガイモ、ナスなどを育てた場所で続けて栽培することで、連作障害が発生することがあります。

同じ科の植物は、吸収する養分の傾向や影響を受けやすい病原菌・害虫が共通しています。そのため、同じ場所で繰り返し栽培すると、土壌中の養分バランスや微生物環境が偏り、生育に悪影響を及ぼします。

連作障害の種類は、主に次の3つに分けられます。

土壌の病害

土壌中で、病原となる細菌やカビ(糸状菌)などが増え、病気が発生しやすくなります。

生理障害

特定の養分が不足または過剰になることで生育不良が起こります。窒素過剰やカルシウム欠乏、マグネシウム欠乏なども発生することがあります。

土壌害虫による被害

根腐れの発生の原因となるセンチュウなどの、土壌の中にいる特定の虫が増えすぎることによって起こる障害です。根にダメージを与えることで生育が悪くなります。

一度使用した土や畑を再利用すると、連作障害を起こす可能性があります。特に過去2年~3年の間にナス科の植物を育てた場所では、同じ場所で栽培する前に十分な間隔を空けるようにしましょう。

コンパニオンプランツ

基本の栽培方法を押さえたら、さらに一歩進んで「コンパニオンプランツ」を取り入れてみましょう。

コンパニオンプランツとは、近くに植えることで生育を助けたり、病害虫の発生を抑えたりする植物の組み合わせのことです。

ピーマンは以下の植物との相性が良いとされています。

マリーゴールド

根から分泌される「α-ターチエニール」という成分が、土壌中のセンチュウ(線虫)類の活動を抑える作用があるとされています。ピーマンの株元周辺に植えることで、土壌害虫の予防効果が期待できます。

落花生(ラッカセイ)

マメ科植物である落花生の根には窒素固定を行う根粒菌が共生しています。

この働きによって空気中の窒素が土壌中で利用できる形に変えられ、結果として土壌の肥沃度向上につながります。土づくりの補助的な役割として考えるとよいでしょう。

ニラ

根の周辺には、病原菌の増殖を抑える拮抗菌が増えやすいとされ、土壌中の有害な菌を減らす効果があります。また、独特の香りによって一部の害虫を遠ざける効果も期待されています。

ピーマンの育て方|病害虫対策

ピーマン害虫

美味しいピーマンを収穫するためには、病害虫や生理障害の対策もしっかりと行うことが大切です。ここでは、ピーマンの病害虫・生理障害について解説します。

モザイク病

ピーマンの病気で発生しやすいもののひとつにモザイク病があります。感染すると葉に濃淡のモザイク模様が現れ、葉が縮れて奇形化し、株全体が萎縮することがあります。

感染した葉は治療できないため患部を切り落とし、薬剤を散布して拡大を防ぎます。

アブラムシ

アブラムシは、体長1mm〜4mmの小さな虫です。集団で棲み着き、茎を吸汁して弱らせます。また、モザイク病の原因となるウイルスはアブラムシが媒介します。

葉が黄色い場合は、葉の裏に棲み着いている可能性が高いためよく観察し、早めに殺虫剤を散布して駆除しましょう。『虫を予防するマグァンプD』は肥料やりと害虫の予防・退治が同時にできるのでおすすめです。

黄化えそ病

黄化えそ病もピーマンで発生しやすい病気です。葉が黄化してえそ斑点を生じ、被害が大きいと株全体が枯れることもあります。原因となるウイルスをミナミキイロアザミウマが媒介します。

ミナミキイロアザミウマ

ミナミキイロアザミウマは体長1.2mmの小さな虫で、新芽や新葉の隙間に寄生して吸汁加害します。

殺虫剤の効きにくい虫で駆除は困難ですが、さまざまな植物につくので、地植えの場合は周囲の雑草を刈るなどして予防します。

青枯病

原因は土壌中の細菌で、センチュウ(線虫)が食害した跡から侵入することもあります。センチュウは連作障害によって発生しやすくなるため、連作を避けることが予防につながります。

ピーマン疫病

水やりや降雨で泥がはねて葉につき、その泥の中にいる糸状菌原因の病気です。感染すると葉に水がしみたような暗褐色の斑点が現れ、葉の裏には白いカビが生えます。泥はねを防ぐために、藁などでマルチングしましょう。

予防のポイント

風通しを良くする

葉が混み合うと湿気がこもり、病気が発生しやすくなります。混み合った枝葉は適度に間引いて、株全体に風が通るようにしてください。

マルチングで泥はねを防ぐ

雨や水やりで土が跳ね返ると、土壌中の病原菌が葉に付着して病気の原因になります。株元に敷きワラやマルチシートを敷いておくと予防になります。

こまめな観察

葉の裏にアブラムシがついていないか、葉に斑点が出ていないかなど、毎日の水やりのついでに株の様子を観察してください。異変に早く気づければ、症状が軽いうちに対処でき、被害を最小限に抑えられます。

ピーマンの育て方|よくあるトラブルと対処法

ピーマン栽培で寄せられる質問や回答についてまとめました。

Q1:花が落ちてしまうのはなぜ?

花が落ちる原因は、肥料不足・乾燥・日照不足などが考えられます。特に梅雨時期は低温と日照不足による一時的な現象であることが多く、梅雨明けには自然に改善するケースがほとんどです。

肥料不足を防ぐには、定期的な追肥を継続しましょう。同時に、土の乾燥を防ぐマルチングも効果的です。真夏の高温期には、株元に敷きワラを敷いて地温の上昇を抑えてください。

Q2:実が大きくならないのはなぜ?

実が小さいままの原因として、肥料不足・水不足・日照不足が挙げられます。これらの条件が重なると、めしべがおしべより短い不良花(短花柱花)が増え、実がつきにくくなったり、ついても大きく育たなくなったりします。

まず日当たりの良い場所で栽培し、2週間おきの追肥を欠かさないようにしましょう。水やりも重要で、土の表面が乾いたらたっぷりと与えてください。

Q3:葉が黄色くなる理由は?

葉が黄色くなる原因は、症状の出方によって3つに分けられます。

① 下葉から黄色くなる場合

肥料不足の可能性が高いです。梅雨時期は雨で肥料分が流亡しやすくなるため、追肥のタイミングに注意しましょう。

②若い葉に葉脈が透ける・モザイク模様が出る場合

黄化えそ病などのウイルス病の疑いがあります。症状が出た葉や枝は早めに切り取り、アブラムシなどの害虫対策を徹底してください。

③葉脈を残して葉脈間が黄色くなる場合

カリウム欠乏の可能性があります。似た症状にマグネシウム欠乏や鉄欠乏がありますが、カリウム欠乏では障害部が盛り上がらず、中〜下位葉から症状が出るのが特長です。

追肥でバランスよく養分を補いましょう。

Q4:尻腐れ病になってしまった

尻腐れ病は、実のお尻の部分が黒褐色に変色することをいいます。病気のように見えますが、実はカルシウムの吸収不良による生理障害です。

発生原因は多岐にわたりますが、土壌の乾燥、肥料過多、土壌の酸性化などが代表的です。症状が出た実は早めに摘み取り、株の負担を減らしましょう。

Q5:一番果はどうすればいい?

一番果の扱いには諸説ありますが、家庭菜園ビギナーの方には「若採り」をおすすめします。実が小さいうちに収穫すれば、株に負担をかけずに次の花や実に栄養を回せるためです。

おわりに

ピーマンは初心者でも育てやすく、長期間収穫を楽しめる魅力的な野菜です。この記事でご紹介した基本的な育て方を押さえれば、夏から秋にかけて新鮮なピーマンを収穫できるようになります。

まずは苗を購入して、今年からピーマン栽培を始めてみましょう。

公開日: 2020年06月23日
更新日: 2023年08月14日
更新日: 2026年03月31日

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