【ガーデニング】 5月に咲く花10選|爽やかな初夏に花開くおすすめ植物

1年のなかでも過ごしやすい時期となる5月。あちこちで若葉が芽吹きだす、新緑の季節でもあります。
今回は5月に咲く花を10種類選び、特徴や栽培時のポイントをご紹介します。初夏に咲く植物をお探しの方は、ぜひ参考にしてみてください。
- 目次
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- 5月に咲く花1:バラ
- バラの育て方
- 【PlantiaQ&A】植物の情報、育て方をQ&A形式でご紹介
- 5月に咲く花2:カーネーション
- カーネーションの育て方
- 【PlantiaQ&A】植物の情報、育て方をQ&A形式でご紹介
- 5月に咲く花3:ポピー
- ポピーの育て方
- 【PlantiaQ&A】植物の情報、育て方をQ&A形式でご紹介
- 5月に咲く花4:シャクヤク
- シャクヤクの育て方
- 【PlantiaQ&A】植物の情報、育て方をQ&A形式でご紹介
- 5月に咲く花5:ツツジ
- ツツジの育て方
- 動画でわかりやすく!植物のお悩みをQ&A形式で回答する【PlantiaQ&A】
- 5月に咲く花6:ハナミズキ
- ハナミズキの育て方
- 【PlantiaQ&A】植物の情報、育て方をQ&A形式でご紹介
- 5月に咲く花7:アマリリス
- アマリリスの育て方
- 【PlantiaQ&A】植物の情報、育て方をQ&A形式でご紹介
- 5月に咲く花8:ニオイバンマツリ
- ニオイバンマツリの育て方
- 5月に咲く花9:シャクナゲ
- シャクナゲの育て方
- 【PlantiaQ&A】植物の情報、育て方をQ&A形式でご紹介
- 5月に咲く花10:フジ
- フジの育て方
- 【PlantiaQ&A】植物の情報、育て方をQ&A形式でご紹介
- おわりに
5月に咲く花1:バラ

バラは初夏を代表する花のひとつといえます。毎年、5月からの開花時期を楽しみにしている方も多いのではないでしょうか。
一季咲きのバラは年に1回、この時期に美しい花を咲かせます。対して、四季咲きのバラはこの時期以外にも気温などの条件が合えば開花することが特徴です。
5月はさまざまな品種のバラが咲くため、ぜひバラ園などに立ち寄ってお好みの花を探してみましょう。
バラの育て方
バラの花を育てるときは日当たり・風通しが良い場所へ植えつけましょう。花をきれいに咲かせるためには、たくさん日光に当てることが大切です。
風通しの悪い場所ではうどんこ病などの病害が生じやすいため気をつけましょう。
バラは長く栽培できる植物であり、定期的に肥料を施していく必要があります。植えつけ時には元肥として肥料効果が約2年間持続する『マグァンプK大粒』を与えましょう。
1月~2月には寒肥として、堆肥と肥料が一つになった『土を豊かにする肥料』を施します。
3月には芽出し肥(追肥)を、6月にはお礼肥(追肥)を施します。秋につく花芽のために9月にも追肥をしましょう。追肥には『ブリリアントガーデン バラの有機肥料』がおすすめです。
5月には次々と花が咲くため、こまめに花がら摘みをすることも大切です。房咲き品種の場合は花首を切り落としましょう。
一輪咲きの場合は枝の半分あたりの位置で切り戻します。元気な5枚葉を残して切ることがコツです。
二番花や三番花を咲かせるためにも、花が終わりかける頃には作業を済ませましょう。
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☘48:バラの育て方|きれいに咲かせるにはどうすればいいの?枯れる原因は?日々の管理や剪定方法もご紹介
5月に咲く花2:カーネーション

5月といえば「母の日」をイメージする方も多いかもしれません。母の日に贈られることの多いカーネーションは四季咲き性を持ちますが、主に4月~6月に開花します。
多くの品種があり、ピンク色や赤色、白色など、カラーもさまざまです。
咲き方も多彩で、ギザギザとした花びらをつける品種は「剣弁咲き」と呼ばれます。
ほかにも、縁が丸みを帯びた花びらをつける「丸弁咲き」や、通常より細い花びらの先端がギザギザしており、上から見たときに星のような形に見える「スター咲き」などの種類があります。
カーネーションの育て方
カーネーションは乾き気味の環境を好みます。蒸れやすい場所は避け、日当たりや風通し、水はけの良い場所に植えつけましょう。
雨が長く降るときは鉢を移動させたり、雨除けをつくったりすることがおすすめです。水は土が乾いてからたっぷりとあげましょう。
ただし、蕾や花がつく時期には水をたくさん必要とするため、水切れには注意が必要です。
真夏以外は定期的に肥料を施していきます。緩効性肥料『プロミックいろいろな植物用』の場合は2ヵ月に1回、速効性の液体肥料『ハイポネックス原液』の場合は1週間から10日に1回程度の頻度が目安です。
開花時期には続々と花が咲くため、こまめに花がら摘みを行いましょう。花が一通り咲き終わったら脇芽を残して切り戻します。
鉢植えの場合は根詰まりしないよう、秋になったら植えかえてあげましょう。
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☘47:カーネーションの育て方|日々の管理や水やり、摘心や切り戻し、夏越しや冬越しの方法などご紹介
5月に咲く花3:ポピー

春から初夏にかけて可愛い花を咲かせるポピー。日本でよく育てられているのはアイスランドポピーやオリエンタルポピー、シャーレポピーなどです。
アイスランドポピーは切り花としてもよく見られるポピーで、3月頃から開花を楽しめます。オリエンタルポピーは5月頃から咲き始めます。
シャーレポピーは「ヒナゲシ」の別名でも知られており、4月中旬から7月頃まで咲くことが特徴です。
ほかにも、ポピーにはさまざまな種類があります。ぜひお好きなものを探して育ててみましょう。
ポピーの育て方
ポピーは基本的に高温多湿を嫌います。じめじめとした場所は避け、日当たりや風通しの良いところで育てましょう。
日陰や水はけの悪い場所などでは生育が悪くなってしまうことがあるため注意が必要です。
地植えの場合はほとんど水やりせず、極端に乾いたときのみ水をあげます。鉢植えは土の表面が乾いてから水を与えましょう。
ポピーに肥料を過剰に与えてしまうとかえって弱ってしまうため、適量を守ることが大切です。
植えつけの際に元肥として緩効性肥料『マグァンプK中粒』を施したら、株の状態を見ながら適宜追肥をしましょう。
オリエンタルポピーの場合は新葉が展開してくる秋に、シャーレポピーの場合は花茎が伸びる春に追肥することがおすすめです。
追肥にはバラまくだけで肥料効果が約2ヵ月~3ヵ月間持続する『プランティア 花と野菜と果実の肥料』がおすすめです。
また、液体肥料『ハイポネックス原液』を10日から1週間に1回施しましょう。
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☘175:ポピーの育て方|植えつけや植え替えには注意が必要?水やりや肥料などの管理方法もご紹介
5月に咲く花4:シャクヤク

シャクヤク(芍薬)は5月~6月に見ごたえのある美しい花を咲かせます。日本で古くから育てられてきた品種は「和シャクヤク」、ヨーロッパで育てられた品種は「洋シャクヤク」と呼ばれます。
一般的に、和シャクヤクのほうがすっきりと可憐な花の姿をしていることが特徴です。洋シャクヤクのほうが花びらが多く、ゴージャスな見た目です。
また、シャクヤクは香りの良さでも有名な花です。和シャクヤクのほうは優しい香りをしているものが多く、洋シャクヤクはフローラルな香りをしている傾向にあります。
どの品種を育てるか迷ったときは、好みの香りで選んでみるのもひとつの手です。
シャクヤクの育て方
シャクヤクは太い根を伸ばして大きな葉をつけます。栽培に必要なスペースを設けましょう。日当たりが良い場所を好みますが、半日陰でも問題ありません。
強い西日や冬の北風などが避けられることも大事です。暑さにはあまり強くないため、地温が上がらないように株元をバークチップなどで覆うと良いでしょう。
シャクヤクをきれいに咲かせるためにはしっかりと肥料をあげることがポイントです。植えつけの際は肥料期間が約2年間持続する緩効性肥料『マグァンプK大粒』を土に混ぜ込みます。
早春には芽出し肥を与え、花後にはお礼肥を与えます。お礼肥には堆肥と肥料成分がペレット状にひとつになった href=”https://www.hyponex.co.jp/products/products-4413-2/”>『土を豊かにする肥料』などがおすすめです。
秋になると翌シーズンの花芽をつくるため、その時期にも追肥を行いましょう。
追肥にはバラまくだけで肥料効果が約2~3ヵ月間持続する『プランティア 花と野菜と果実の肥料』がおすすめです。
【PlantiaQ&A】植物の情報、育て方をQ&A形式でご紹介
☘69:シャクヤクの育て方|きれいな花を咲かせるには?植えつけの方法や日々の管理、摘心や摘蕾などもご紹介
5月に咲く花5:ツツジ

ピンク色や白色、赤色などの花をたくさん咲かせるツツジ。サクラの時期が過ぎた後には、ツツジの観賞を楽しみにしているという方も多いのではないでしょうか。
育てやすい低木であり、庭木を育てるのが初めてという方にもおすすめできます。
ツツジとよく似ているのが「サツキ」の花です。同じツツジ科ツツジ属で、5月~6月に花を咲かせます。基本的にツツジの花のほうがやや大きく、葉には柔らかな毛がある点に違いがあります。
ただし、品種によっては大きな差がない場合もあるため、完璧に見分けるのは難しいかもしれません。
ツツジの育て方
ツツジを日陰で育てると徒長してしまうことがあります。半日は日光の当たる場所へ植えましょう。用土は排水性と保水性を兼ね備えた酸性土壌を好みます。
地植えした場合はほとんど水やりは必要ありません。ただし、ツツジは根を浅く張るため極度の乾燥を嫌います。
乾燥しやすい夏場は水切れに注意し、土が乾いていたら水をあげましょう。鉢植えの場合、夏は朝夕2回の水やりが必要になることもあります。
植えつけの際は肥料期間が約2年間持続する緩効性肥料『マグァンプK大粒』を土に混ぜ込みます。
花後にはお礼肥(追肥)を施します。9月と1月にも追肥しておきましょう。
追肥にはバラまくだけで肥料効果が約2ヵ月~3ヵ月間持続する『プランティア花と野菜と果実の肥料』や堆肥と肥料がひとつになった『土を豊かにする肥料』がおすすめです。
また、ツツジの花芽は夏につき始めるため、剪定は花後すぐに行いましょう。枯れ枝や混雑した部分の枝などを切って、風通しの良さを保つことがポイントです。
動画でわかりやすく!植物のお悩みをQ&A形式で回答する【PlantiaQ&A】
☘45:ツツジの育て方|苗の植えつけ方や日々の管理、水やりや肥料の与え方などご紹介
5月に咲く花6:ハナミズキ

ハナミズキは4月中旬から5月にかけて花を咲かせる高木です。春の桜の開花が一段落した頃、ハナミズキの枝に白やピンク、赤色の花が咲き始めます。
花びらに見えるのは「総苞片(そうほうへん)」と呼ばれる花のつけ根の葉です。花びらよりも丈夫で散りにくく、観賞期間が長くなるのが魅力のひとつです。
ハナミズキとよく似た花木の「ヤマボウシ」は、同じように総苞片をつけるのが特徴です。ただし、ハナミズキの総苞片の先端はくぼんでいますが、ヤマボウシのほうは先端がとがっています。それぞれの形で見分けるとわかりやすいでしょう。
また、ハナミズキの樹高は4m~10mほどですが、それほど大きくならない矮性品種もあります。お庭のスペースが限られる場合や鉢植えにしたい場合は、小さめの品種を選びましょう。
ハナミズキの育て方
ハナミズキは日当たりの良い場所で元気に育ちます。ただし、幹に強い西日が当たるところは避けましょう。過湿を嫌うため、水はけの良さも大切です。
植えつけ適期は休眠期にあたる12月~3月頃です。ただし、寒さが厳しい時期は避けて植えつけ作業を行いましょう。大きく育つ高木ですが、鉢植えにしてコンパクトに育てることも可能です。
植えつけの際には元肥として緩効性肥料『マグァンプK大粒』を施します。地植えの場合は植えつけ予定地に堆肥や腐葉土を加えて耕しておきましょう。
鉢植えの場合、市販されている花木用の培養土を使うと手軽に準備できます。
開花が終わったらお礼肥を与えてあげましょう。冬に落葉したら寒肥を施します。お礼肥、寒肥には堆肥と肥料がひとつになったペレット状の『土を豊かにする肥料』を与えてください。
地植えの場合、根づいたらほとんど水やりする必要はありません。降雨がなく乾燥した日が続いたときは、必要に応じて水を与えておきましょう。
鉢植えの場合は鉢土の表面が乾いてから、鉢底から流れ出るくらいにたっぷりと水をあげます。
ハナミズキは乾燥に強い植物ですが、極端に乾いてしまうと弱ってしまうことがあります。とくに、夏場は注意が必要です。土の状態をこまめに確認して、適宜水やりを行いましょう。
気をつけたい病害虫のひとつがうどんこ病です。カビが原因となる病気で、ハナミズキの新葉が出た後の梅雨の時期に多く見られます。
発症するとうどんこがかかったような見た目になり、放っておくと次第に広がってしまいます。見つけたらすぐに患部を切り取りましょう。殺菌剤をまくのもおすすめです。
また、うどんこ病は蒸れやすい状態で生じやすくなります。風通しの良い状態を保つため、適期が来たら剪定を行いましょう。
12月~3月頃、葉が落ちた状態で剪定作業すると、枝の状態がわかりやすくなります。混雑した部分や不要な枝をカットしておきましょう。
【PlantiaQ&A】植物の情報、育て方をQ&A形式でご紹介
☘44:ハナミズキの育て方|花が咲かない原因は?苗木の植えつけ方や肥料の与え方などもご紹介
5月に咲く花7:アマリリス

アマリリスはヒガンバナ科の多年草です。球根をつくる植物で、春咲き品種は4月~6月、秋咲き品種は10月頃に花を咲かせます。
鮮やかな色をした大輪の花をつけるのが魅力で、一株植えるだけでも印象的な花壇をつくれるでしょう。花の色は赤やピンク、白、黄などです。
切り花としても人気があり、フラワーアレンジメントの花材としても用いられています。
アマリリスの育て方
アマリリスは日当たりと風通しの良い場所を好みます。ただし、真夏の強い日差しは苦手です。半日陰程度の場所で管理すると良いでしょう。
過湿を嫌うため、雨に当たらない場所で育てることもポイントです。
用土は水はけと通気性の良いものを準備します。ご自分で配合する場合は、赤玉土・腐葉土・パーライトを5:4:1の割合で混ぜると良いでしょう。
市販の草花用培養土『ハイポネックス培養土鉢・プランター用』を使用するのもおすすめです。
球根の植えつけ作業は3月下旬~4月にかけて行います。霜が降りる心配がなくなった時期に植えましょう。球根は土の上部が少し見える程度に浅植えにします。
植えつけ時には、元肥として緩効性肥料『マグァンプK中粒』を与えます。
発芽後は液体肥料『ハイポネックス原液』 を使い、1週間に1回の頻度で追肥を行いましょう。秋から冬、真夏の高温時には施肥を控えます。
植えつけ後は水やりを控えめにし、日当たりと風通しのいい場所で管理しましょう。葉や蕾が出てきたら、土の表面が乾いた段階で水をあげるようにしましょう。
花が終わった後も葉が残っている間は水やりを続け、秋には頻度を減らし、冬は休眠に入るため水を完全に控えます。
急に多量の水を与えると球根が腐る原因になることがあるため注意が必要です。
開花が終わったら花がら摘みを行います。種をつくり始めると翌シーズンの開花に必要なエネルギーが取られてしまうため、早めに摘み取っておきましょう。
ただし、花が咲き終わっても葉は刈り取らずに残して光合成させます。自然と枯れるまでは水やりを続けましょう。
アマリリスは南米原産のため暑さには強いものの、寒さには弱いため、冬の温度管理が重要です。本格的な冬が来る前に鉢を室内に移動させるか、球根を掘り上げて保存すると良いでしょう。
球根を掘り上げる前に枯れた地上部を取り除き、根を傷つけないように掘り起こします。乾燥させた後、通気性の良い箱に詰めて春になるまで保管しましょう。
【PlantiaQ&A】植物の情報、育て方をQ&A形式でご紹介
☘227:【Q&A】アマリリスの育て方|越冬する方法は?水やりや肥料などの管理方法もご紹介
5月に咲く花8:ニオイバンマツリ

ニオイバンマツリは、花の色が変化することで知られる低木です。4月~7月頃になると、最初は紫色の花が咲きますが、時間が経つにつれて白色に変わります。花が満開を迎えると、紫と白の花が混ざり合いとても見事です。
ジャスミンのような芳香があるのも魅力で、花の時期には甘く爽やかな香りを堪能できます。樹高は30cm程度から3mと幅があり、鉢植えでも地植えでも栽培可能です。
開花時期は株を覆いつくすように花が咲くため、たくさんの花を楽しみたい方にもおすすめできます。
ニオイバンマツリの育て方
ニオイバンマツリは日当たりの良い場所で育てることで花つきが良くなります。秋から春の間は日光のよく当たる場所で管理しましょう。
ただし、夏は直射日光を避けるために半日陰の環境をつくるのがおすすめです。極端な乾燥を苦手とするため、地植えの際は北風を避けられる場所に植えましょう。
植えつけ時期は4月~6月頃です。耐寒性はやや弱いため、寒冷地の場合は鉢植えにして、冬越しの際は移動させると安心です。
鉢植えの場合は根詰まりを防ぐため、1年~2年に1回は植えかえてあげましょう。
植えつけ時には元肥として緩効性肥料『マグァンプK大粒』 を施しておきます。春~秋の生育期間中に追肥として置肥『プロミックいろいろな植物用』を施してください。
とくに、開花時期は多くの花をつけるため、肥料切れしないように管理することが大切です。
地植えの場合はとくに水やりせず、降雨に任せても問題ありません。晴天の日が続いたら水をあげましょう。鉢植えの場合は鉢土が乾燥したら水を与えます。
夏場は乾燥しやすいため、毎日のように水やりが必要になることもあります。開花のピークを迎える時期は水切れしやすいため、土の状態をこまめに確認しましょう。
また、花後すぐの時期には剪定を行います。花がら摘みも兼ねて、不要な枝をカットしておきましょう。混雑したところを剪定しておくと、風通しも良くなります。
剪定した枝を使って挿し木をすることも可能です。5cm~7cm程度に切った元気な枝を使い、吸水させてから土に挿しましょう。
土が乾かないように管理していくと発根し、新しい株を増やせることがあります。ある程度大きくなったら鉢上げして育てていきましょう。
5月に咲く花9:シャクナゲ

シャクナゲはツツジ科の常緑低木です。4月下旬頃から5月にかけてたくさんの花を咲かせます。
樹高は低いものだと50cm程度ですが、5mに達するものも見られます。花の色が豊富なのも特徴で、白や赤、ピンク、オレンジ、黄、紫など多彩です。
シャクナゲの魅力は、なんといっても豪華で美しい花を咲かせることです。世界各地で5,000以上の品種がつくられているといわれており、「花木の王」と称されることもあります。
春のお庭のシンボルツリーとして育てるのにも適しているでしょう。
シャクナゲの育て方
品種によりますが、シャクナゲを育てるときは半日陰の場所へ植えることが基本です。とくに、3月~10月頃までの時期は西日が当たらないように管理しましょう。
夏の間は強い日差しを和らげるため、鉢を移動させるか日よけをつくることがおすすめです。反対に、冬の間はしっかりと日光に当てます。
シャクナゲを植えつける際は、水はけの良い酸性土を用意します。鉢植えの場合は鹿沼土・ピートモス・腐葉土を4:4:2の割合で混ぜた土や、緩効性肥料が含まれる市販の培養土を使用すると良いでしょう。
鉢底には軽石やパーライトを敷き、水はけを良くします。地植えの場合は鹿沼土や腐葉土を混ぜておきます。
植えつけ適期は芽が出る前の3月~5月か、9月~10月頃です。地植えの場合、少し高く土を盛って高植えにしましょう。
植えつけ時、元肥として緩効性肥料『マグァンプK大粒』を土に混ぜ込んでおきます。開花後や9月~10月頃、2月頃に追肥を行いましょう。
細い根を持つシャクナゲは乾燥に弱いため、土の表面が乾いたら水やりを行います。鉢植えの場合、夏は朝と夕方の2回水やりが必要になることがあります。土の乾き具合を見て判断しましょう。
地植えの場合、基本的には水やり不要です。ただし、乾燥しやすい夏は土が乾きすぎないように朝もしくは夕方に水をあげると良いでしょう。
冬の間も、降雨がなければ午前中のうちに水を与えておきます。
病害虫で気をつけておきたいもののひとつがアブラムシです。4月~6月、9月~10月頃に発生しやすくなります。
やわらかい新芽や葉などに付いて吸汁し、株を弱らせてしまうため注意が必要です。すぐに大量に増えてしまうことがあるため、早めに駆除しましょう。
また、開花が終わったものから順次花がら摘みを行います。そのまま放置していると種をつくり始めてしまうため気をつけましょう。
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☘196:【Q&A】 シャクナゲの育て方|2回花を咲かせるコツは?水やりや肥料などの管理方法もご紹介
5月に咲く花10:フジ

フジ(藤)は日本原産のマメ科の花木です。つるを伸ばして大きく生長し、4月~6月頃にきれいな花を咲かせます。満開の時期には枝からたくさんの花房が垂れ下がり、幻想的な雰囲気を醸し出します。
品種によって花房の長さが異なるため、お好みで選びましょう。名前の通り「藤色」の花をつける品種が有名ですが、白やピンクなどの花をつけるものもあります。
公園や庭園などで見られるフジの花は、大きな「藤棚」に這わせたものが多くなります。
ご家庭で育てる場合、スペースの問題で藤棚をつくれないという方も少なくないでしょう。その場合は鉢植えに向いた品種を選び、小さく育てるのがおすすめです。
フジの育て方
フジの花つきを良くするためには日光にしっかりと当てることが重要です。日当たりの良い場所を選んで植えつけましょう。ただし、夏の強い直射日光は避けられる場所が適しています。
植えつけ時期は11月~3月にかけてです。フジはとくに土質を選ばず育てられますが、排水性と保水性を兼ね備えた土を準備して植えつけると良いでしょう。
地植えの場合は、植えつけ予定地に堆肥や腐葉土などを加えて耕しておきます。鉢植えの場合は市販の培養土を活用するのがおすすめです。根が傷まないよう、慎重に作業しましょう。
植えつけ時には肥料効果が約2年間持続する緩効性肥料『マグァンプK大粒』を施し、開花が済んだらお礼肥として堆肥と肥料成分がひとつになった『土を豊かにする肥料』を与えましょう。
フジは極端な乾燥を苦手とするため、水切れしないように管理することがポイントです。地植えの場合は降雨に任せて問題ありませんが、乾燥した日が連続したときは水やりしましょう。
夏場はとくに乾きやすいため、土の状態をチェックし、適宜水をあげます。鉢植えの場合は、土の表面が乾いてからたっぷりと水を与えましょう。夏は朝夕2回の水やりが求められることがあります。
開花が終わった5月~6月にかけての時期には、花がら摘みのついでに剪定を済ませておきましょう。咲き終わったものは花房ごとカットしておきます。
7月~9月頃には、伸びすぎた部分を剪定して整えましょう。ただし、大胆に切り落とすのは避けます。また、11月~3月の落葉中は花芽を確認しやすい時期です。
花芽はその年に伸びた枝の基部につきます。春に咲く花芽を落としてしまわないように注意しながら、不要な枝を剪定しましょう。
冬の剪定のついでに、つるを誘引しておくこともおすすめです。開花後の姿を想像しながら誘引しましょう。
【PlantiaQ&A】植物の情報、育て方をQ&A形式でご紹介
☘75:藤の育て方|苗の植えつけや水やりと肥料の与え方、剪定作業もご紹介
おわりに
新緑の映える5月には、さまざまな植物が花を咲かせます。鮮やかな色の花をつけるものもあれば、ふんわりと優しげな色の花をつけるものも。
今回ご紹介したもののほかにも、5月に開花する植物はたくさんあります。ぜひお気に入りの花を見つけてお庭やベランダで育て、ご自宅でのガーデニングを楽しみましょう。
更新:2025年4月28日
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