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ぼんぼりのような外見が愛らしいホオズキを育ててみよう

ぼんぼりのような外見が愛らしいホオズキを育ててみよう

ホオズキは日本で古くから愛され、古典文学作品の中にも多数登場している植物です。真っ赤な袋が鈴なりになった姿で、私たちの目を楽しませてくれます。耐寒性・耐暑性にもすぐれているため、初心者でも育てやすいのも特徴です。今回はホオズキのさまざまな知識や育て方についてご紹介します。

古代から親しまれてきたホオズキ

ホオズキといわれると、朱色のぼんぼりのような袋を下げた植物を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。袋の部分は実や花ではなく、ガクが大きく育ったものです。花の後に実がつくと、ガクが大きくなって実を包みこみます。その後、実が育つにつれてガクも膨らみ、よくイメージされるホオズキの外見になるのです。

日本におけるホオズキ

ホオズキの名前は、日本誕生の神話が書かれた「古事記」に登場しています。書物の中では、ヤマタノオロチや猿田彦大神の目がホオズキに例えられています。ホオズキは東アジアが原産といわれていますが、古事記の編纂された712年までには日本に伝わっていたようです。また、1008年に書かれた源氏物語や918年に編まれた薬草辞典の「本草和名」などにも登場しています。日本では古くからホオズキが親しまれていたことがわかります。

 

浅草寺で行われる「ほおずき市」

浅草寺にて毎年7月9日・10日に開催されるのが「ほおずき市」です。浅草寺の長い境内にずらりと並ぶ真っ赤なホオズキは、夏の風物詩として知られています。浅草寺で「ほおずき市」が開催されるようになったのは江戸時代とされています。縁日の参拝客を目当てにホオズキを売りたい商人が集まったことで、しだいに大きな市が立つようになりました。

 

透かしホオズキ

ホオズキ

ガクが赤くなったホオズキを放置していると、葉脈の部分をきれいに残して枯れることがあります。これは「透かしホオズキ」や「網ホオズキ」と呼ばれ、自然が生んだ装飾品として親しまれてきました。

 

透かしホオズキは人工で作ることができます。方法は簡単で、まだ枯れる前のホオズキを収穫し、水に7日から10日間つけておくだけです。水につけることで葉脈以外の部分が腐り落ちます。水の腐敗臭が気になるときは容器に蓋をするか、水を適度に入れ替えるのがおすすめです。

 

透かしホオズキはそのまま飾れるのはもちろん、加工してランプにしたり、リースにしたりとアレンジも可能です。DIYのお好きな方は、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

初心者にもおすすめ! ホオズキの育て方

ホオズキは暑さ・寒さに強く、育てやすい植物です。種からでも育ちますが、苗を購入して植えつけするのが簡単な方法です。ここからは、ホオズキの育て方をご紹介します。

 

土づくり

ホオズキは水はけがよく湿った土を好むため、用土にはハイポネックス鉢・プランター用培養土がおすすめです。

地植えの場合は土にマグァンプK中粒を混ぜておきましょう。

 

植えつけ

ホオズキの植えつけ時期は、地域にもよりますが3月から4月の暖かい季節です。ホオズキの地下茎は広範囲にわたって伸び、土の中でほかの根の領域に侵入してしまいます。地植えするときは、できれば50cmずつ間隔をあけて植えていきましょう。プランターの場合はひとつの鉢に一株ずつ植えます。鉢も直径30cmほどの大きめのものを選ぶのがおすすめです。

 

水やり

ホオズキは乾燥を嫌うため、土の表面が乾いたらたくさんの水を与えましょう。特に、実をつける時期に乾燥させすぎてしまうと、通常よりも早く実が落ちてしまうため気を付けてください。

 

支柱

ホオズキの草丈は小さいものだと30cm、大きいものだと100cm以上に生長します。倒れやすいため、支柱を立ててあげましょう。地植えでたくさん栽培するときは、フラワーネットを活用します。

 

肥料

地植えの場合、ホオズキがぐんぐん育つ4月から7月にかけての時期に追肥として『ネクスコートいろいろな植物用』をあげると、実の数が多くなります。

鉢植えの場合、株が育ちすぎると鉢が窮屈になってしまいます。大きくなりすぎないように花が咲いたタイミングでマグァンプK中粒をあげましょう。大きな鉢に入れて育てていた場合は、地植えのものと同じように施肥してください。

 

芽かき・摘心

ホオズキは脇芽が育ちやすく、放置していると養分がとられて実がつきにくくなります。花が咲いたら芽かきをしましょう。脇芽は頻繁に伸びてくるため、みつけたらこまめに芽かきするのがおすすめです。6月の梅雨時期には下葉も摘み取ります。6月下旬になったら実のついた茎の先端を10個ほど落とし、摘心します。着果が少ないときは無理に摘心しなくてもかまいません。

 

冬越し

ホオズキは実をつけると地上に出ている部分を枯らします。温暖地ではただ、地下茎は生きているので、土の中で冬を越して再び春を迎えることができます。冬になると土の上の茎や葉は完全に枯れてしまうため、切断しておきましょう。

 

植え替え

鉢植えの場合は毎年、地植えの場合は3年に1度の頻度で植え替えしてあげましょう。連作障害を避けるため、ホオズキを含むナス科の植物を育てていた場所には植えないのが大切です。植え替えの時期は植えつけと同じ3月から4月です。ホオズキの根は固いため、折れないように注意して土から抜きましょう。根の傷みや変色がみられる部分は切り落とすことがポイントです。

甘くておいしい食用ホオズキ

ホオズキ

ホオズキのガクを開くと、中には丸く黄色いトマトのような実がなっています。ヨーロッパでは昔からホオズキの実が食用されてきましたが、最近は日本でも食用ホオズキが流通するようになりました。

 

食用ホオズキは甘酸っぱい味が特徴で、デザートに多く用いられています。トマトやチェリー、パイナップルの風味に例えられることが多いようです。現在は秋田県の上小阿仁村の特産品として食用ホオズキがつくられています。

 

食用ホオズキの旬は8月中旬から10月となります。大型のスーパーマーケットや道の駅などで販売されているため、興味のある方はぜひ食べてみてはいかがでしょうか。

おわりに

ホオズキは夏の風物詩としても人気の植物です。花が散って実のついた後は透かしホオズキや笛などをつくって遊べるため、お子さまとご一緒に育てることもおすすめです。ホオズキの家庭菜園で日本の夏を感じてみませんか?

【PlantiaQ&A】植物の情報、育て方をQ&A形式でご紹介

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