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【家庭菜園】 トウガラシの育て方|栽培のコツや収穫のポイント

【家庭菜園】 トウガラシの育て方|栽培のコツや収穫のポイント

トウガラシはご自宅でも気軽に育てられる野菜のひとつです。ひとつの株にたくさんの実がなるため、何度も収穫を楽しめます。ぜひ夏の家庭菜園で、トウガラシを育ててみましょう。今回はトウガラシの基本的な育て方や管理方法などをご紹介します。

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☘82:トウガラシの育て方|辛い実を食べよう!水やりや肥料の与え方、整枝など日々の管理もご紹介

花も実も味も楽しめるトウガラシ

トウガラシは香辛料として使われるイメージが強い植物ですが、食用だけでなく観賞用として育てられる品種もあります。観賞用に向いた品種は、カラフルな実や斑入りの葉などをつけます。

トウガラシの色・形

トウガラシの実の色は赤や緑が有名です。基本的に熟していないものが緑色をしており、しばらく時間をおいて熟していくと赤色になっていきます。

また、観賞用トウガラシはとくに色が豊富で、紫や黄色、オレンジ色などの多彩な実をつける品種もあります。形は細長いものがよく見られますが、丸い形状の品種もたくさんあるため、お気に入りのものを探してみましょう。

トウガラシの品種

トウガラシには辛い味の品種もあれば甘みの強いものもあります。辛いものが苦手な方やお子さまと一緒に育てたい方などは、甘い品種を選ぶのがおすすめです。

甘みが強いトウガラシの代表格といえるのがシシトウです。「万願寺トウガラシ」や「伏見甘長」などの品種があります。辛みの強いトウガラシを育てたい場合は「鷹の爪」や「島トウガラシ」などの品種を選んでみましょう。

暑い夏に収穫

食用トウガラシは春から初夏にかけて種まき・植えつけを行い、夏から秋にかけて収穫します。生育適温が30℃程度なため、日本の高温多湿の夏でも元気に育てられます。ひとつの株に次々と実がつくため、長く収穫を楽しめるのがメリットです。

また、トウガラシは、同じナス科であるピーマンによく似ているといわれます。ただ、ピーマンよりもトウガラシのほうが暑さに強く、寒さに弱いのが特徴です。どちらも同時期に収穫できるため、一緒に栽培するときは間違わないように気をつけましょう。

家庭菜園でのトウガラシの育て方

トウガラシ

トウガラシはプランターでも気軽に育てられます。ぜひご家庭でトウガラシを栽培してみましょう。ここでは、食用トウガラシの基本的な育て方をご紹介します。

トウガラシの好む栽培環境

トウガラシは日当たりを好むため、できるだけ日なたで育てましょう。1日を通して日光の当たる場所がおすすめです。また、水はけや風通しの良さも大切です。

土づくり

トウガラシは水はけの良い土を好みます。地植えの場合、植えつけ2週間前までに苦土石灰を、1週間前までに堆肥や元肥などを混ぜ込んで耕しておきましょう。連作障害を避けるため、ナス科の植物を育てた場所では続けて育てないことがポイントです。

畑に地植えする際は畝を立てておきます。高さは10cm~15cm、幅は60cm~70cmが目安です。

鉢植えの場合は、赤玉土と腐葉土を6:4で混ぜたものなどを使います。ただ、ご自分で用土を配合するのは手間がかかるうえ、初心者の場合は少々難しいかもしれません。まずは野菜用の培養土を使うことがおすすめです。

鉢やプランターは深さ20cm~30cm程度のものを準備しましょう。鉢底には石を敷いて水はけを良くします。

プランター栽培の場合、『今日から野菜 野菜を育てる土』がおすすめです。

マルチング

地植えする場合、土づくりをした後にマルチングをしておくことがおすすめです。ビニールマルチを張っておくことで地温が下がりにくくなり、トウガラシを寒さから守ることができます。雑草防止にも役立つでしょう。

種まき・育苗

トウガラシの種まき適期は2月末~5月にかけてです。寒い時期は温度管理が難しいため、気温が徐々に上がってくる3月中旬以降に種をまいたほうが良いでしょう。

育苗箱を使う場合は、深さ1cm程度の溝をつくり、そこに1cm~2cm間隔で種をまいていきます。育苗ポットの場合はひとつあたり3粒程度をまくのが目安です。土は5mmほどかぶせましょう。

水をたっぷりと与えたら、25℃~30℃の暖かい場所で管理します。家庭菜園用の小さな温室やビニールハウスを活用すると良いでしょう。発芽するまで室内に置くのもひとつの方法です。

順調にいけば、種まきから1週間前後で発芽します。育苗箱に種まきした場合は、本葉が1枚~2枚ついた頃にポットへ移しましょう。育苗ポットで育てているものは、本葉1枚~2枚の時期に間引いて一本立ちにします。

トウガラシの育苗期間は2カ月~3カ月ほどです。植えつけられるようになるまで長くかかるため、育苗の手間を省きたい場合は苗を購入して育てましょう。

苗選び

トウガラシの苗を見て選べるときは、節間が詰まった丈夫なものを探しましょう。葉の色があせておらず、濃い緑色をしているものも元気な証拠です。病気や害虫の痕跡がないかも確かめておきます。

また、本葉が8枚~10枚ついているものは植えつけ適期を迎えた苗です。すぐに植えつけられるよう、ある程度生長したものを選びましょう。

植えつけ

トウガラシの植えつけ適期は4月~7月です。トウガラシの生育適温は28℃~30℃のため、毎日の平均気温が高くなってから植えつけを行いましょう。まだ寒い時期に植えつけすると苗が育たない可能性があります。

植えつけ時は土を深く掘りすぎず、浅植えにしましょう。地植えの場合は土を盛って畝をつくってあげると水はけが良くなります。株間は30cm以上、できれば50cmほど開けましょう。プランター栽培の場合も株間は30cmほどとることがおすすめです。

また、植えつけの際は根鉢をできるだけ崩さず、優しくポットから取り出します。苗のそばに支柱を立てて、締め付けすぎないようにひもで固定しましょう。トウガラシはたくさんの実をつけるため、支柱がなければ倒れてしまうことがあります。

水やり

トウガラシ

植えつけ直後はたくさん水を与えます。植えつけから1週間ほどはこまめに水やりをしましょう。

地植えの場合、根づいた後はとくに水やりせず、降雨に任せて問題ありません。鉢植えの場合は、土の表面が乾燥してから水やりをするようにしましょう。

トウガラシは過湿を嫌いますが、根を浅く張るため水切れにも注意が必要です。とくに乾燥しやすい夏場は水切れに注意し、朝夕の涼しい時間帯に水をあげましょう。

トウガラシの葉がしおれていたら水が不足しているサインかもしれません。すぐに対処すればば元通りになることもあるため、水を与えてみましょう。

肥料

美味しいトウガラシを収穫するためには、適切な量・頻度で肥料を施すことが大切です。

植えつけ時には、元肥として『今日から野菜 野菜の肥料』を土に混ぜ込んでおきましょう。実がつきはじめたら、2カ月に1回の頻度で、『今日から野菜 野菜の肥料』で追肥を行います。トウガラシは収穫期間が長いため、その間に肥料切れを起こさないように気をつけましょう。

整枝

トウガラシを育てる際に行っておきたいのが整枝です。整枝せずに栽培しても問題ありませんが、残す枝を決めてあとは間引くことで、収穫量を増やすことができます。

トウガラシの場合、最終的に3本仕立てもしくは4本仕立てにすると良いでしょう。残す枝を絞ることで栄養がしっかりと行き渡りやすくなり、美味しい実を収穫できるようになるはずです。

主枝の一番花が咲いて実がつく時期になったら、元気な側枝を2本~3本残して、残りの枝はカットしましょう。残った枝にはひとつずつ支柱を固定して支えます。その後も脇芽は再び生えてくるため、必要なものを残して取り除いていきましょう。

トウガラシ栽培の注意点

トウガラシ

トウガラシを栽培するときは、連作障害やアブラムシへの対策をしっかりと行いましょう。ここでは、トウガラシを育てる際の注意点や、収穫時のポイントをご紹介します。

連作障害

トウガラシはナス科の植物です。同じナス科のものを育てた土へ植えると連作障害を起こすことがあります。

ナス科には、ナスやトマト、ピーマン、じゃがいもなど、家庭菜園でなじみ深いものがたくさんあります。ナス科の植物を植えつけた土を使うのは、最低でも4年~5年経ってからにしましょう。

アブラムシ対策

アブラムシは春から発生し始める害虫です。若い芽やつぼみ、茎などに付着して株を弱らせ、枯らせてしまうことがあります。見つけ次第、すぐに駆除するのが大切です。

もちろん、最初からアブラムシが発生しないように対処しておくのもおすすめです。専用の薬剤を使って、アブラムシがつかないよう予防しましょう。

うどんこ病対策

うどんこ病は、糸状菌というカビの一種が原因とされる病害です。トウガラシをはじめ、さまざまな野菜に発生することがあります。

うどんこ病にかかったところは白い粉をまぶしたような状態になります。放置していると広がってしまうため、見つけたらすぐに患部を取り除きましょう。薬剤を使って処置することもおすすめです。

トウガラシを収穫する方法やポイント

トウガラシ

トウガラシの花が咲き、実ができたらいよいよ収穫です。収穫時にはどのような点に気をつけたら良いのでしょうか。ここでは、トウガラシを収穫する方法や注意点などをご紹介します。

トウガラシの収穫時期

トウガラシは6月~8月になると小さな花を咲かせます。その後すぐに実ができてくるため、頃合いを見て収穫しましょう。

青いトウガラシを食べたいときは、まだ実が熟しきらないうちに収穫します。花が咲いてから1カ月~1カ月半程度のタイミングが目安です。よく切れる清潔なはさみで、つけ根をカットしましょう。手で引きちぎると、枝が折れてしまうことがあります。

赤いトウガラシを食べたいときは、実が熟すのを待ってから収穫しましょう。品種によりますが、開花から2カ月ほどで赤トウガラシとして収穫できるようになります。株全体の8割程度が赤くなってから、根を引き抜いて収穫する方法もあります。ただし、熟すのを待っている間に虫に食べられることもあるため、なるべく一つひとつ収穫していくことがおすすめです。

トウガラシの収穫の注意点

トウガラシの実に直接触れると、刺激で手が痛くなってしまうことがあります。とくに激辛の品種を収穫するときは注意が必要です。園芸用の手袋やゴム手袋などをつけて収穫しましょう。

また、トウガラシに触れた手で目や鼻などを擦ってしまうと痛みを覚えることがあります。収穫作業の後はすぐに手を洗いましょう。

トウガラシの収穫後の管理

トウガラシは生でも美味しく食べられますが、たくさん採れると食べきれないことがあります。長期保存したい場合は乾燥させましょう。しっかりと乾燥させることができれば、半年以上保存することも可能といわれています。

実をひとつずつ収穫した場合は、干し野菜用のネットや、ざるの上などに広げて乾燥させます。株ごと引き抜いて収穫した場合は、逆さにしてそのまま吊るしましょう。風通しの良い日陰で管理すると2週間~4週間で完全に乾燥させられます。

手に持って振り、カラカラとした音がなったら乾燥できているといえます。容器に入れ、密閉して保存しましょう。水分が残ったままだと保存中にカビが生えてしまうこともあるため、しっかりと乾かすことが大切です。

乾燥させる時間も場所もない場合は、電子レンジを活用する方法もあります。トウガラシを皿に並べて30秒ほど加熱し、冷ましてから再び過熱する作業を繰り返します。

何度か行うとトウガラシをカラカラに乾燥させられるでしょう。熱を加えすぎるとトウガラシの実が焦げてしまうこともあるため、こまめに様子を確認しながら加熱することがポイントです。

トウガラシの葉の収穫

トウガラシは葉を収穫して食べることもできます。辛みのある葉は、炒め物やナムル、つくだ煮などにおすすめです。

葉をたくさん収穫したいときは、実が大きくなる前に株を引き抜きます。ただ、それだと実が収穫できないのが難点です。
実の収穫をメインにするなら、葉の収穫は後回しにしましょう。赤く熟した実をとり終えた後、柔らかい葉を選んで摘み取ります。

また、整枝の際に切り取った枝についた葉を食べても良いでしょう。

トウガラシ栽培でよくある疑問・解決のポイント

トウガラシ

トウガラシは丈夫で育てやすい野菜ですが、栽培中に何らかのトラブルが生じてしまうこともあります。事前に対処方法を確かめておきましょう。ここでは、トウガラシ栽培でよくある疑問や解決のポイントなどについて解説します。

花が落ちてしまうのはなぜ?

トウガラシの花がついたものの、実ができる前に落ちてしまうことがあります。原因はさまざまですが、肥料や水、日照など、生育に必要な要素が不足していると花が落ちるケースがあります。その場合、生育環境を見直して改善すると、しっかりと結実するようになるでしょう。

実が曲がってしまう理由は?

まっすぐに育つはずのトウガラシの実が、極端に曲がってしまうことがあります。こういった実は「曲がり果」と呼ばれます。

曲がり果ができる原因は多岐にわたりますが、まずは水不足や肥料切れ、なり疲れなどを疑ってみましょう。なり疲れとは、収穫が進むにつれて実のできる量が減ってしまう状態を指します。水や肥料を適切に与えると同時に、実がなりすぎている場合は摘果することがおすすめです。

赤くならないのはどうして?

赤トウガラシを育て収穫するつもりが、いつまでたっても実が青いままで、なかなか赤くならないケースがあります。この場合、栄養が不足しているか、栽培環境の気温が低すぎる可能性を疑ってみましょう。肥料が足りていない場合は追肥して熟すのを待ちます。

また、日当たりが足りていない可能性もあります。鉢植えの場合は日当たりの良い場所へ移してみましょう。収穫時期が終わる頃まで待ってみても赤くならない場合は、青トウガラシとして収穫して食べるのもひとつの方法です。

おわりに

トウガラシは管理が簡単で育てやすく、夏から秋にかけて長く収穫できます。お子さまと一緒にお世話をするのにもぴったりです。

辛みの強い品種もあれば甘みのある品種もあり、味や見た目はさまざま。ぜひお好みのものを探して栽培し、美味しいトウガラシを収穫しましょう。

 

 

公開: 2020年7月22日

更新: 2023年7月3日

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