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【家庭菜園】 枝豆(エダマメ)の育て方|おすすめ品種や栽培のポイントは?

【家庭菜園】 枝豆(エダマメ)の育て方|おすすめ品種や栽培のポイントは?

枝豆はさまざまな料理で活躍する人気の食材です。現在は多くの品種がつくられており、家庭菜園でも手軽に育てられます。

ぜひご自宅で枝豆を栽培し、美味しい実を味わいましょう。

今回は、枝豆の特徴や初心者におすすめの品種、収穫のポイント、栽培トラブルの対処法などをご紹介します。

また、プランター栽培・地植え栽培に分けて、基本的な育て方や栽培のコツなどをお伝えするため、これから枝豆を育てるときはぜひ参考にしてみてください。

目次
エダマメの基本的な育て方
エダマメの基本的な管理方法

【PlantiaQ&A】植物の情報、育て方をQ&A形式でご紹介

☘74:枝豆の育て方|美味しい枝豆を実らせるコツは?植えつけや時期や、水やりと肥料の与え方などもご紹介

枝豆(エダマメ)の基本情報

  • 科名・属名:マメ科ダイズ属
  • 生育適温:25℃前後
  • 発芽地温:25℃~30℃
  • 原産地:中国
  • 種まき:4月~6月
  • 収穫:6月~9月

おつまみやサラダ、炒め物などで大活躍する枝豆(エダマメ)

枝豆はさまざまな料理に使われている人気の高い食材です。お酒のおつまみにするのはもちろん、サラダに和えたり炒め物に加えたりと、幅広い場面で活躍しています。

旬の時期は6月~9月ですが、とくに真夏にたくさん流通するのが特徴です。夏の味覚として広く親しまれている野菜となります。

大豆と枝豆(エダマメ)は同じもの?

枝豆と大豆は同じ植物です。若いうちに収穫した実が「枝豆」、完熟してから収穫したものが「大豆」と呼ばれます。

そのため、枝豆をある程度収穫し終えたらいくつかサヤを残しておき、秋ごろまで引き続き育てることで大豆の収穫も行えます。

枝豆(エダマメ)の原産地は?

原産地は、中国または東南アジアと言われています。中国では、紀元前から食用として販売されていました。

日本には弥生時代に稲作の伝来とともに伝わったと考えられています。さらに、江戸時代中期の文献に枝前を食べていた分が記載されていたため、そのころには日本で食用されていたと考えられます。

青豆・茶豆・黒豆の違いは?

枝豆は、豆の色によって青豆・茶豆・黒豆に分けられることがあります。

青豆はもっとも一般的な、緑色の豆を持つタイプです。「枝豆」といわれたときに「青豆」をイメージする方が多いのではないでしょうか。

茶豆は豆の薄皮やサヤの産毛が、やや茶色になっているタイプです。青豆と比較すると独特な香りが高く、甘みが強いのが特徴とされます。

黒豆は成熟すると豆が真っ黒になるタイプです。黒大豆として使う場合は熟しきってから収穫しますが、枝豆として食べるなら未熟なうちに収穫します。

薄皮が黒みがかっており、コクのある濃厚な味わいが魅力です。品種によってさまざまな違いがあるため、お好みに合わせて選びましょう。

早生・中生・晩生品種とは?

枝豆は栽培期間に応じて早生・中生・晩生品種に分けることができます。

・早生種(夏ダイズ型品種)

春に播種して夏に収穫する型です。温度に敏感ですが、日永に対しては反応が「鈍い品種です。種まき後75~80日で収穫ができます。

・晩生種(秋ダイズ型)

夏に播種して秋に収穫する型で、短日になると開花・結実が促進されます。種まき後85~90日で収穫ができます。

・中間種(中正型)

早生種と晩生種の中間を示す品種です。毛茸(もうじ)の色には茶色と白色がありますが、白色の物が好まれています。種まき後80~85日で収穫ができます。

とくに熟すのが早いものは極早生品種とされることもあります。

品種や栽培環境によっても異なりますが、極早生品種であれば種まきから70日程度、晩生品種であれば110日程度で収穫可能です。

基本的には栽培期間が短いほど管理の手間がかからなくなるため、家庭菜園であれば極早生や早生品種を選ぶのがおすすめです。

続けてたくさん収穫したい場合、少しずつ時期をずらして種まきしても良いでしょう。

枝豆(エダマメ)の育て方|プランター栽培の方法

初心者はプランターがおすすめ! エダマメの育て方

枝豆は育てやすい植物のひとつです。お庭がない家でも、プランターを利用して育てることもできます。ぜひ家庭菜園で枝豆を栽培してみましょう。

こちらでは、プランターを使った枝豆の基本的な育て方をご紹介します。

枝豆(エダマメ)のプランター栽培で必要なもの

プランター栽培では、適したサイズのプランターを選ぶことが大切です。

枝豆栽培の場合、野菜栽培でよく用いられる一般的なサイズのものを用意すれば問題ありません。幅65cm、深さ25cm程度が目安です。

その他、野菜の栽培に向いた培養土や鉢底石、園芸用のハサミ、移植ごて、肥料などを準備します。

鉢底石はプランターの水はけを良くするために必要です。ハサミは切れ味の良いものを使用しましょう。

土づくり

枝豆は、水はけと水もちの両方が良い土を好みます。

プランター栽培の場合は、緩効性肥料マグァンプKが配合されている『ハイポネックス培養土鉢・プランター用』 がおすすめです。

すでに元肥が含まれているため、植えつけ時に肥料を追加する必要がありません。

種まき、育苗

枝豆の種はプランターに直まきできますが、鳥に食べられないように管理する必要があります。

寒冷紗などをかけておくことで鳥から種を守るだけでなく発芽を良くする効果もあります。

また、種まき後に雨がたくさん降ると土の中で腐ってしまうことがあります。

初心者の場合は、管理しやすいように育苗ポットやセルトレーなどに種まきしたほうが良いかもしれません。

種まきの適期は4月~6月にかけてです。品種や育てる地域によって時期は前後します。種まきの際は、深く種を埋めすぎないように注意します。

1cm~2cmほど土をかぶせたら、水をたっぷり与えましょう。発芽したら元気なものを残して間引きします。

手で引き抜くのが難しい場合はハサミを使いましょう。

また、枝豆は1回で収穫できる量が多い点に留意が必要です。

複数株を植える場合、種まきの時期を何回かに分けておくと収穫のタイミングがずれるため、余らせずに食べられるでしょう。

植えつけ

種まきから20日ほど経ち、本葉が1枚~2枚ついたら植えつけを行えます。

枝豆は寒さに弱いため、最低気温が10℃以下のうちは植えつけを避けましょう。

プランター栽培の場合、鉢底ネットを敷いた上に鉢底石を敷き詰めて水はけを良くします。

また、枝豆は日照不足になると実つきが悪くなってしまいます。日当たりの良い場所へ植えつけてあげましょう。

日光が不足していると感じたら適宜プランターを移動させるのがおすすめです。

水やり

基本的に、プランター栽培の場合は土の表面が乾いたタイミングで水をたくさん与えます。

水不足になってしまうと、ふっくらとしたマメになりません。とくに開花以降は土を乾燥させすぎないように気をつけましょう。

肥料

2ヵ月に1回の頻度で『今日から野菜 野菜を育てる肥料』で追肥を行います。肥料をあげたら同時に土寄せをして、株が倒れないように整えてあげましょう。

また、エダマメのようなマメ科の植物は、根にある「根粒菌」からチッソを吸収することが可能です。

チッソがたくさん含まれた肥料を与えると葉が茂ってしまい、実がつきにくくなるため控えめにしましょう。

摘心(摘芯)

枝豆の収穫数を増やすためには、脇芽を伸ばして枝の数を増やすのが大切です。本葉が5枚~6枚になるまで育ったら、茎の頂端についた芽を摘み取ってください。

摘心することで実つきが良くなるほか、草丈が抑えられるため、倒れにくくなる効果もあります。

また、わき芽が生長することで側枝にもサヤがつき、収穫量が多くなります。

ただし、極早生品種や早生品種などの場合、摘心を行ってもそれほど収穫量は増えないといわれています。

こういった品種は草丈が高くならないものが多く、摘心の効果も大きくはないとされている点に留意しましょう。

支柱立て・ネット張り

枝豆が大きく育つと、風雨の影響で倒れやすくなります。草丈が30cm程度になったら、支柱を立ててあげましょう。

支柱は一株につき一本用意し、ひもで結びます。四隅に支柱を立て、ひもやネットを張るのもおすすめです。

防虫ネットを張ると虫よけにもなります。プランター用のトンネルも販売されているため、必要に応じて活用しましょう。

土寄せ・増し土

美味しい野菜を収穫するために欠かせない作業のひとつが土寄せ・増し土です。

栽培中、水やりや風などの影響で株元の土が減っていき、根が露出してしまうことがあります。

生育に影響が生じるほか、倒れやすくなってしまうため、定期的に土を寄せてあげましょう。追肥や除草のついでに行うのがおすすめです。

また、プランターの場合は、容器の中の土の量が減っていくケースもあります。増し土で培養土を追加してあげましょう。

枝豆(エダマメ)の育て方|地植えの方法

お庭の畑などに地植えする場合、プランター栽培のときとお手入れ方法が異なる部分があります。

栽培する環境に合わせてお世話のやり方を変えましょう。ここでは、地植えで枝豆を育てる場合の栽培方法を解説します。

枝豆(エダマメ)の地植え栽培で必要なもの

地植えする際は、土を耕したり畝を立てたりする作業があるため、鍬をひとつ持っておくと便利です。

家庭菜園のように小規模な栽培であれば、小さな片手鍬でも問題ないでしょう。

その他、土づくりに必要な苦土石灰や肥料なども準備しておきます。

土づくり

植えつけの2週間前までに畑に苦土石灰を混ぜ、1週間前に堆肥や化成肥料を加えて耕しておきます。

ふかふかの土にしておくことで、枝豆がしっかりと根を伸ばしやすくなります。

栽培する数が少ない場合、植えつけ場所を掘り返してから市販の培養土に入れ替えても良いでしょう。

また、種まき・植えつけ前に畝を立てておきましょう。1条の場合は幅40cm、高さ10cm程度が目安です。2条の場合は幅を60cmほど設けましょう。

種まき・育苗・植えつけ

種まき適期はプランター栽培と同じく4月~6月です。畑に直まきする場合は、ビニールマルチをかけておくと土の温度が下がりにくくなるうえ、乾燥しすぎるのを防げます。

種まきの際は、ペットボトルや瓶の底を土に押し当て、深さ2cm~3cmのまき穴をつくります。ひとつの穴に種を3粒~4粒まいて土をかぶせましょう。

株間は20cm~30cmほどとります。晩生品種のように大きく育つ品種は30cm~40cmほど株間を設けると安心です。

また、鳥の食害を防ぐため、種まき後はすぐに不織布をべたがけするか、トンネルをかけるのがおすすめです。

畑に直まきせず、育苗ポットやセルトレーなどである程度育ててから植えると、鳥の被害を防ぎやすくなります。種まきから20日ほど経過し、本葉が出たら植えつけましょう。

水やり

地植えの場合、プランター栽培と比較すると水やり頻度が少なくなるのが特徴です。

プランターは保水できる量が限られており、土の乾燥が早くなります。地植えであれば土の量に制限がない点がメリットで、豊富な土から水を吸収することができます。

そのため、地植えの枝豆は基本的に降雨にまかせ、こまめに水やりしなくても問題ありません。

ただし、水切れすると豆がしっかりと育たないため、雨が降らない日が続いたら水をあげましょう。

とくに開花してからサヤが膨らむ時期には水切れに注意が必要です。乾燥しやすい場合は敷き藁やビニールなどでマルチングするのもおすすめです。

肥料

植えつけの際には元肥として緩効性肥料『マグァンプK大粒』を加えておきます。その後は生長に合わせて追肥を行いましょう。

追肥には『今日から野菜 野菜を育てる肥料』を施してください。蕾がつき始めた頃に最初の追肥を行い、そこから2週間ほど経ったら2回目の追肥をするのが目安です。

開花してから実が肥大する時期に肥料切れしてしまうと、枝豆がしっかりと膨らまないため気をつけましょう。

摘心(摘芯)

エダマメのお手入れ方法

草丈が大きく育つ品種に関しては、摘心を行うのがおすすめです。

脇芽を伸ばして収穫量を増やすため、本葉が5枚~6枚の頃に先端の芽を摘み取りましょう。

支柱立て・ネット張り

地植えの場合は、とくに鳥や虫の被害を受けやすいため注意が必要です。不織布をかけたり、トンネルをかけてネットを張ったりして対策しましょう。

また、地植えの場合は大きく育ちやすいため、倒れないように支柱を立てておくと安心です。支柱に茎を結びつけるときは、ひもを8の字にしてゆるく結ぶのがポイントです。

きつく縛りつけてしまうと、茎が傷んでしまうため気をつけましょう。

土寄せ

植えつけ時にしっかりと土を固めても、自然と崩れてきてしまうことがあります。

プランター栽培と同様、定期的に土寄せをすることが大切です。根が丸見えになるまで放置しないよう気をつけましょう。

土寄せは、追肥と同時に行うと効率的です。追肥には『今日から野菜 野菜を育てる肥料』を施してください。

本葉が4枚ほど展開した頃に最初の土寄せを、6枚~8枚ほどついた頃に2回目の土寄せをするのが目安です。開花が始まるまでに最後の土寄せを済ませておきましょう。

ほかにも、風雨が強くなると予想されるときには、土寄せをして枝豆が倒れるのを防ぐと良いでしょう。

枝豆(エダマメ)の育て方|収穫のタイミングや方法は?

エダマメ収穫のタイミングや方法は?

枝豆の花が咲き終わると実がなりはじめます。サヤが十分に膨らんだら、収穫を行いましょう。

枝豆(エダマメ)の収穫適期

枝豆の収穫適期は3日~5日と短いのが特徴です。適期を逃すと、実がどんどん硬くなってきてしまいます。

適度な柔らかさの枝豆を味わうためには、収穫のタイミングを見極めるのが大切です。

基本的には、指でサヤを押さえたときに実が飛び出てくるようになれば収穫できます。サヤが黄色くなると熟しすぎであるため、緑色をしているうちに摘み取りましょう。

植えつけから収穫までの時期は、品種によって異なります。種まきから育てる場合は、種をまいてから2ヵ月~3ヵ月での収穫が目安です。

苗から育てる場合は、花が咲いてから1カ月程度を収穫のタイミングとして考えておきましょう。

枝豆(エダマメ)の収穫方法やコツ

枝豆を収穫するときは、よく切れるハサミでサヤを一つひとつカットしていきます。この方法は、少しずつ収穫したいときにおすすめです。

もうひとつ、株全体を一気に引き抜いて収穫する方法もあります。未成熟の部分があっても、実の8割ほどが十分に育っていたら引き抜いてかまいません。

すべて熟すまで待っていたら、先に収穫適期を迎えた実の風味が落ちてしまいます。ハサミを使って、枝についたサヤをカットしていきましょう。

収穫後の保存方法

枝から切り離した枝豆の鮮度はどんどん落ちていくため、早めに食べてしまいましょう。

収穫したばかりの新鮮な枝豆の味は格別です。美味しいうちに調理して味わってみてください。

たくさん収穫できて食べきれない場合は、冷凍保存しておくのもひとつの方法です。

洗ってから水気をしっかりと切り、保存容器へ入れて冷凍庫へ保管しましょう。だいたい1ヵ月後までに食べきることがおすすめです。

また、解凍してからすぐに食べられるよう、塩ゆでしてから冷凍する方法もあります。この場合も、水気をよく切ってから冷凍することがポイントです。

大豆(ダイズ)として収穫する方法

枝豆の収穫タイミングを逃してしまった場合、あえて熟してから大豆として収穫する方法もあります。

夏が過ぎて秋が深まり、葉やサヤが黄色く変色するのを待ちましょう。葉が枯れ落ちて茎が乾き、サヤを振るとカラカラと音が鳴るようになったら収穫できます。

ただし、一般的に枝豆として栽培されるのは、枝豆専用に改良された品種です。

美味しく味わうためには、できるだけ枝豆として収穫できるように管理したほうが良いでしょう。

初心者にぴったりの枝豆(エダマメ)品種とは?

初心者にぴったりのエダマメ品種とは?

家庭菜園初心者が枝豆栽培を成功させるためには、品種選びにこだわることも大切です。

ガーデニングビギナーでも育てやすく、栽培を楽しみやすい品種を探してみましょう。

初心者向きの品種の選び方

ご紹介したように、枝豆の品種は収穫までの長さによって早生品種や中生品種、晩生品種などに大別されます。

栽培期間が長くなるほど管理の手間がかかり、その分難易度が上がると考えておきましょう。

そのため、家庭菜園初心者であれば、早生品種を選ぶことがおすすめです。

加えて、種ではなく苗を買い、プランターや畑などに直接植えつけたほうが、育苗におけるリスクを減らせます。

まずは苗を購入して栽培をスタートすると良いでしょう。ただし、苗はできるだけ大きく育ちすぎる前に植えつけすることがポイントです。

大きく生長した苗を無理に植えかえようとすると、根が傷つき、枯れる原因になる可能性もあるためです。

本葉がつきはじめた小さな苗を選びましょう。

おすすめ品種1:湯あがり娘

湯あがり娘は、茶豆のような風味を持つ品種です。茶豆とは、薄皮やサヤの産毛などが茶色い枝豆のこと。

甘みが強いうえ、香りも豊かなものが多く見られます。湯あがり娘も、しっかりとした甘みが特徴です。

ゆでたときの香りはトウモロコシに例えられます。中早生で、早ければ種まきから60日、遅くとも90日で収穫できます。

おすすめ品種2:おつな姫

おつな姫は、薄皮が緑色をした青豆です。一般的な青豆はさわやかな風味が特徴ですが、おつな姫の香りや味わいは茶豆に似てコクがあり、甘みが強めです。

サヤに白毛がつき、ゆでたときの仕上がりが大変あざやか。味も見た目も良いため、人気の高い品種です。

ひとつの株にたくさんの粒がつくため、収穫量も期待できます。早生品種で、80日前後で収穫できるのもメリットです。

おすすめ品種3:莢音(さやね)

莢音(さやね)は、大きなサヤをつけるものの、株自体は小さくまとまるため、プランターでも育てやすい品種です。

極早生のため、植えつけから間を置かずに収穫できます。甘みが強く、ぷりぷりとした食感を楽しめます。

おすすめ品種4:サッポロミドリ

青豆の品種として、昔から親しまれてきたもののひとつがサッポロミドリです。

極早生品種で、これぞ枝豆といった色鮮やかな緑色の実をつけます。スタンダードな枝豆を収穫したいならおすすめの品種です。

おすすめ品種5:あじみのり

あじみのりは、小ぶりな白毛のサヤをたくさんつける早生品種です。

サヤの中にできる実は大粒のため、食べ応えも抜群。強い甘みと芳香があり、味わい深いことが特徴です。

 

枝豆(エダマメ)の育て方|気をつけたい病害虫の対策方法

エダマメ栽培で気をつけたい病害虫の対策

虫や鳥にとっても魅力的な存在である枝豆。無事に収穫するために、病害虫対策をしっかりと行いましょう。

アブラムシ対策

枝豆を栽培する季節は、アブラムシが発生しやすい時期と重なります。アブラムシがついているのを見つけたらすぐに取り除き、被害を最小限にとどめましょう。

また、専用の薬剤を使ってアブラムシを防除するのもおすすめです。

カメムシ対策

枝豆に発生しやすい虫のひとつがカメムシです。カメムシの被害を受けた実は大きくならず、味も落ちてしまいます。

もちろん、独特のにおいによって不快な思いをする可能性もあります。カメムシを発生させないために、防虫ネットを張っておくか、薬剤を散布することがおすすめです。

防虫ネットを張る場合は、カメムシが発生する前の、小さな苗のうちに作業を済ませましょう。

ネットは支柱を使ってしっかりと固定し、隙間からの侵入を防止します。土の面積よりも大きめのネットを使うことで、隙間ができにくくなります。

防虫ネット越しに水やりや施肥をすることも可能なため、できるだけ外さずに管理していきましょう。

鳥害対策

枝豆の種や苗は、鳥に食べられてしまいやすいため、育苗期間から気をつけておく必要があります。

とくに、広々とした菜園で育てる場合は、鳥害を受けやすいため注意が必要です。種まきをしたら、すぐに不織布などをかけて鳥害対策をしましょう。

水やりしやすい園芸用の不織布や寒冷紗などを活用すると便利です。本葉がつくまでは布をかけたままでかまいません。

不織布を外した後は、防虫ネットへ切り替えましょう。

枝豆(エダマメ)の育て方|栽培を成功させるために気をつけたいトラブル

エダマメ栽培を成功させるために気をつけたいポイント

枝豆は育てやすい野菜ですが、何らかのトラブルによってうまく生長しないこともあります。

最後に、枝豆栽培におけるよくあるトラブルや、対処方法についてご紹介します。

連作障害に関するトラブル

枝豆をはじめ、マメ科の植物を育てた土にもう一度枝豆を植えると、連作障害を起こしてうまく生育しないことがあります。

連作障害とは、同じ科の野菜を連続で植えることで起きる障害のことです。続して同じ土を使うのは避けて、同じ場所へ植えつけするときは、3年~4年は間隔をあけましょう。

水やりの量や頻度に関するトラブル

枝豆のサヤが膨らまない、思ったよりも実がつかないといったトラブルは、水やりの量や頻度に問題があるのかもしれません。

基本的に、枝豆の実をふっくらとさせるには、たくさんの水やりが必要です。とくに花がつき、実がなるまでは乾燥させないように気をつけましょう。

また、枝豆は一株にたくさんの花をつけ、そこからサヤをつくります。花の多くは落ちてしまいますが、残る花の数が多ければその分、大量の実が収穫できます。

枝豆が次々と開花できるように、水をたくさんあげることが大切です。

もちろん、水やりをしすぎて過湿になるのも、株にとっては良くありません。

過湿を防ぐコツは、土の状態を確認しながら1回の水やりの量を控えめにして、回数を増やすことです。そうすることで水の量が調整しやすくなります。

発芽率に関するトラブル

枝豆を種まきして育てる場合、気になるのが発芽率です。種から芽が出るかどうかは、気温や日光など、さまざまな条件に左右されます。

少しでも発芽しやすくするためには、ひとつの穴に複数の種をまくことがおすすめです。

育苗ポットを使うのであれば、ひとつのポットにつき3粒~4粒を目安に種まきしてみましょう。

肥料の量や頻度に関するトラブル

枝豆はマメ科の植物に含まれます。マメ科の植物は、根に根粒菌が共生していることが特徴です。

根粒菌の影響によりチッソが固定され、土の栄養を吸収しやすくなるメリットがあります。

一方で、チッソ分が過多になりやすいため、適した肥料をあげなければうまく育てられない可能性があります。

枝豆の生育が悪いときは、適切な肥料を与えられているか見直してみましょう。また、与える量や回数が多くないかも同時にチェックします。

おわりに

枝豆は、家庭菜園初心者でも育てやすい野菜のひとつです。水やりや施肥など、適切な管理ができれば、一度にたくさんの枝豆を収穫することもできます。

とくに早生品種を選べば、比較的簡単に収穫までたどり着けます。病害虫被害を防ぐため、薬剤や防虫ネットなどを活用することも大切です。

うまく育たないときは、ご紹介したポイントをチェックしてみてください。

ぜひ、夏にぴったりの枝豆をご自宅で育てて、新鮮な豆の風味を味わってみましょう。

公開:2020年8月21日
更新:2021年6月30日
更新:2025年4月28日

#枝豆 #エダマメ #家庭菜園 #特集

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