更新日:2026.01.19
白菜(ハクサイ)の肥料|結球を促す施肥のタイミングと与え方
白菜は大きく育つ分、必要な肥料の量が多い野菜です。育てていると「葉は大きいのに結球しない」と感じて、追肥を増やしたくなることもあるでしょう。
ただし、追肥を増やせば必ず解決するわけではありません。施肥の時期や与え方が合わないと、必要な時期に養分が届かず、生育がばらつきやすくなります。
この記事では、白菜の肥料の基本から元肥・追肥の考え方、施肥のタイミングと与え方の要点までをわかりやすく解説します。
- 目次
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- 【PlantiaQ&A】植物の情報、育て方をQ&A形式でご紹介
- 白菜(ハクサイ)の肥料|基本知識
- 元肥と追肥の違い
- 白菜に適した肥料の種類
- 白菜(ハクサイ)の肥料|与える時期とタイミング
- 植えつけ時(8〜9月)の元肥
- 本葉展開期(植えつけ後2週間)の1回目追肥
- 結球開始期(植えつけ後3〜4週間)の2回目追肥
- 結球期(植えつけ後5〜6週間)の3回目追肥
- 白菜(ハクサイ)の肥料|肥料過多・肥料不足のサインと対策
- 肥料過多の症状と対策
- 肥料不足の症状と対策
- 白菜(ハクサイ)の肥料|よくある質問
- 結球しないのは肥料不足?
- 追肥は何回必要?
- 有機肥料と化成肥料はどちらがいい?
- 液体肥料だけでも育つ?
- おわりに
【PlantiaQ&A】植物の情報、育て方をQ&A形式でご紹介
☘18:ハクサイの育て方|土づくりの方法や肥料の与え方、収穫方法などもご紹介
白菜(ハクサイ)の肥料|基本知識
はじめに、元肥と追肥の特長を確認します。
育ち方に合った肥料を正しく選ぶことが、白菜栽培を成功させるコツです。
元肥と追肥の違い
元肥は、植えつけ前に土へ混ぜ込む肥料です。植えつけ直後の根張りや葉の生長を支えるため、効きめがゆっくりと続く緩効性肥料や有機質肥料がよく使われます。
土づくりと一緒に施しておくと、苗が根を張り始めたときに養分を吸収しやすくなります。
一方で追肥は、生育途中に追加する肥料です。白菜は後半に結球へ多くの栄養を使うため、肥料切れを防ぐ目的で与えます。
速効性肥料や液体肥料を、生育段階に合わせて数回に分けて与えると外葉がしっかりと育ち、結球もしやすくなります。
白菜に適した肥料の種類
チッソ(N)・リンサン(P)・カリ(K)がバランスよく入った肥料がおすすめです。
「8-8-8」のように、数値がそろった配合肥料は目安として使いやすいでしょう。
肥料は大きく分けて、有機肥料と化成肥料があります。
有機肥料(堆肥・油かす・鶏糞など)は効き方がゆっくりで、長く続くのが特長です。土をふかふかにする働きも期待できるため、元肥に向いています。
一方で化成肥料は、与えてから効き始めるまでが早く、量も調整しやすい肥料です。
白菜の育ちに合わせて養分を補いたい追肥に使うと、管理がしやすくなるでしょう。
白菜(ハクサイ)の肥料|与える時期とタイミング
白菜は生育段階によって、必要とする養分の量が変わります。
ここでは、肥料を与える時期とタイミングについて詳しく解説します。
植えつけ時(8〜9月)の元肥
元肥は、植えつけの1〜2週間前に施すのが基本です。土づくりとあわせて進めると肥料が土になじみ、植えつけ後の初期生育がスムーズになります。
地植えの場合、堆肥2〜3kg/1㎡と『今日から野菜 野菜を育てる肥料』(8-8-8)100〜150gを基準に与えます。
施し方には溝施肥と全面施肥があり、どちらでも育てることができます。
溝施肥は、畝の中央に深さ15〜20cmほどの溝を掘り、堆肥と肥料を入れてから土をかぶせる方法です。
肥料が根の届く深さに留まり、効きめが長続きしやすくなります。
一方の全面施肥は、畑全体に肥料をばらまき、耕す方法です。
作業が手軽で、土全体に養分が広がるため、根が浅い初期から吸収しやすくなります。
なお、プランター栽培で元肥入りの培養土を使う場合、元肥は不要です。
肥料が入っていない土や自分で配合した用土を使用する場合は、土1Lあたり『今日から野菜 野菜を育てる肥料』を、7g程度全体に混ぜ込んでください。
本葉展開期(植えつけ後2週間)の1回目追肥
本葉が10枚前後になった頃を目安に、1回目の追肥をおこないます。
この追肥は外葉をしっかり育てる山場で、遅れると結球に必要な養分を作りにくくなります。
地植えの場合、1㎡あたり『今日から野菜 野菜を育てる肥料』を30g程度、または1株あたり7〜10g程度を目安に与えてください。
根がまだ浅い時期なので、株元の周りにうすくまいて土と軽く混ぜ、最後に土寄せをします。
プランター栽培の場合、1株あたり『今日から野菜 野菜を育てる肥料』を5〜10g程度を株の周囲にまきます。
加えて、規定濃度に薄めた液体肥料『ハイポネックス原液』を1週間~10日に1回程度与えると、さらに生長を促すことができます。
結球開始期(植えつけ後3〜4週間)の2回目追肥
中心の葉が巻き始めたら、2回目の追肥をおこないます。タイミングの目安は、上から見てマルチが見えなくなる直前です。
施肥量は1回目と同じです。根が広く伸びてくるため、肥料は株元ではなく、株間や畝の肩(通路側)にまくのがコツです。
肥料をまいたら土と混ぜ合わせます。中耕で土に空気を入れながらなじませると、根の生育も助けます。
結球期(植えつけ後5〜6週間)の3回目追肥
結球が進み、玉が固くなり始めたら3回目の追肥をします。
ただし、基本的には晩生種が対象で、早生種やミニ白菜では不要なことが多いです。
施肥量と与え方は2回目と同じです。株が傷つきやすい時期のため、畝の肩や株間に施し、株元は避けて作業してください。
白菜(ハクサイ)の肥料|肥料過多・肥料不足のサインと対策
白菜は肥料を好む一方で、与えすぎても不足しても生育や結球に影響が出やすい野菜です。
よくあるサインを先に押さえておくと、肥料野か不足に対処しやすくなります。
肥料過多の症状と対策
チッソ分の多い肥料を与えすぎると、葉の白い軸に黒い斑点が出る「ゴマ症」などが起こりやすくなります。
葉色が不自然に濃くなったり、徒長して結球しにくくなったりする可能性があります。
ポイントは、施肥量の目安を意識して、一度にまとめて与えないことです。
また、症状が見られたら、次回の追肥は控えめにして、回復の様子を見ながら調整します。様子を見ながら、少量ずつ追肥を与えて調整しましょう。
肥料不足の症状と対策
肥料が不足すると、葉が薄い黄緑色になる、葉が小さく硬くなる、生育が遅れるといった変化が出てきます。
白菜は外葉を十分に育ててから結球するため、外葉が小さいまま結球期に入ると、玉が充実しにくくなります。
このような症状が出たら、追肥で早めに養分を補いましょう。
症状が進んでいるときは、液体肥料『ハイポネックス原液』などを水やりのタイミングで与えると効果的です。
基本は追肥の時期を逃さず、生育後半まで肥料切れを起こさないように管理することが大切です。
白菜(ハクサイ)の肥料|よくある質問
白菜の肥料についてよく寄せられる疑問をまとめました。
栽培の判断に迷ったときの参考にしてください。
結球しないのは肥料不足?
肥料不足だけが原因とは限りません。遅まきで葉数が足りないことや、低温で生育が止まり気味になることも影響します。
適期に植えつけ、温度の影響を見ながら、肥料管理もおこないましょう。
追肥は何回必要?
中生〜晩生品種では、追肥3回が一般的です。早生種やミニ白菜は生育が早いため、1〜2回で足りることもあります。
品種の特性と生育の進み具合を見て、回数を決めるとよいでしょう。また、追肥のタイミングを逃さないことが収穫のポイントです。
有機肥料と化成肥料はどちらがいい?
元肥に有機肥料、追肥に化成肥料を組み合わせる方法がおすすめです。
有機肥料はゆっくり効き土をふかふかにし、化成肥料は効き始めが早く、与える量を調節しやすい特長があります。
元肥と追肥で役割を分けると管理しやすくなります。
液体肥料だけでも育つ?
液体肥料だけでも育てることはできます。ただし、効きめが短く切れやすいため、こまめな施肥が必要になります。
寒い時期の補助や、肥料切れが心配なときの立て直しに使うと取り入れやすいでしょう。
おわりに
白菜づくりでは、元肥と追肥の役割を押さえ、外葉を育てる時期の施肥を軸に管理すると失敗が少なくなります。
肥料は多くても、少なくても生育に影響するため、日々の変化を見ながら調整していきましょう。
品種の特性に沿って管理できれば、収穫の手応えが出やすくなります。
迷ったら基本に立ち返り、少しずつ手を入れていきましょう。丁寧に育てた白菜は、食卓でもひと味違って感じられるはずです。
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