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翌年もきれいな花を咲かせるために。鉢植えボタンを枯らさない方法

翌年もきれいな花を咲かせるために。鉢植えボタンを枯らさない方法

薄く大きな花弁が何層にも重なり、豪華な美しさを奏でるボタン。ボタンは日あたりや水やりをこまめに調整する必要があるため、「育て方が難しい花」だともいわれています。でも、コツさえつかめば、鉢植えでも枯らさずに育てられるし、翌年もきれいな花を咲かせてくれるのですよ。今回は、そんな繊細なボタンのお手入れ方法についてご紹介します。

ボタンの図鑑情報

科名:ボタン科
分類:落葉低木
原産地:中国北西部
耐寒性:強
耐暑性:弱
開花期間:4月~5月
花の色:赤、紫、白、ピンク、黄色、オレンジ、など

ボタンの特徴

ボタンは毎年花を咲かせる落葉低木です。苗木から育てるのが一般的です。ボタンは寒さや乾燥にも強く育てやすい植物です。鉢植えでも地植えでも育てることが出来ます。

ボタンの花言葉

ボタンの花は、「花の王様」「百花の王」と呼ばれ、古くから親しまれてきました。
花言葉は、「王者の風格」「富貴」「恥じらい」などの意味があります。色別の意味の違いはありません。

鉢植えボタンを枯らさないために、気をつけるべきこと

鉢植えのボタン

鉢植えのボタンを育てる際は、特に「季節」を意識したお手入れをしてあげましょう。

 

例えば、春と秋は日のあたる屋外、夏は半日陰、冬は風の当たらない場所と、季節によって環境を変えてあげる必要があります。また、4~9月まではたっぷりと水やりをし、秋は極端に乾かさないように努め、冬には水やりを少なめにするなど、与える水の量も季節によって変えてあげてくださいね。

 

 

ほかにも、ボタンは「植え替えを嫌う」という性格を持ちます。ボタンを枯らさないためにも、極力植え替えは避けたいのですが、それでも生育がよくない場合は、タイミングをみて対応をしてあげてください。3~5年を目安に、成長が芳しくなくなってきたら、10月頃に植え替えをするとよいですよ。なお、鉢は一二まわり大きい鉢に植え替えましょう。

 

 

このようなことに気をつければ、鉢植えボタンを枯らすことなく、すくすく育ててあげることができます。

花が咲き終わった後にすべきこと

花が咲き終わった後にすべきこと

花が咲き終わった後、何もせずに放っておいてしまうと、ボタンの株が弱ってしまうことにつながります。翌年もきれいな花を咲かせるためには、季節に合わせたケアが大切です。

5~6月

花が咲いた後に種をつけさせないよう、咲いた花を花茎から切り取ります。こうすることで、ボタンの株が弱ってしまうことを防ぎます。台木の芍薬から生えている新しい芽を発見したら、付け根から取り除くように気を配りましょう。

6月下旬

わき芽がつき始めます。そのままにしておくとボタンの背丈が高くなり、手入れが難しくなってしまうため、取り除きましょう。根元にちかい3芽程度を残し、それ以外はすべて取り除きます。支柱も、取り除いておいたほうがようでしょう。支柱も、ボタンの背丈が過度に高くなる原因になります。

9~10月

葉がだんだんと黄色になってくるこの時期は、剪定のタイミングです。その年に伸びた枝の付け根から2-3芽だけを残して、他の枝はカットします。「細かい枝」「変色した葉を下向きにつけている枝」などは切り落としましょう。葉の元となる、小さな三角形をした「葉芽」をすべてカットすることも大切なポイントです。

 

でも、大きな丸い形をした「花芽」は、なるべく多く残しておきましょう。栄養を作るパーツの花芽を残しておくことで、苗が長生きします。また、自然に生えた新しい枝は、残しておくとよいですよ。

 

 

このように、時期に合わせたお手入れをすることで、来年もきれいな花を咲かせられるでしょう。

早く丈夫に育てるには「接ぎ木」がおすすめ

ボタンを早く、そして丈夫に育てるには接ぎ木がおすすめです。8月下旬~9月中旬に以下の作業をしましょう。

 

  1. ゴボウ根を切り取った「芍薬の根」を準備しましょう。
  2. 次に、ボタンの芽が2~3芽ついているボタンの枝を準備します。その枝を、芍薬の台木に差し込みます。
  3. その後、接ぎ木テープで固定し、植え付けを行います。鉢植えに植え付けを行う際は、8号以上の鉢植えを用意し、鉢底に鉢底石、土の順に入れていきます。鉢植えの3分の1程度になるぐらいが目安です。接ぎ木部分が地中5cmの深さになるよう植えて終了です。

 

翌年もきれいなボタンを咲かせるために、鉢植えの使用や、時期ごとのお手入れ、そして接ぎ木を行ってみてはいかがでしょうか。

ボタンの育て方

ボタンの育て方

夏の暑さや、加湿には弱いものの、基本的には丈夫な植物です。毎年花を咲かせてくれます。ここでは、ボタンの育て方をご紹介します。

苗の選び方

葉の大きさや数は、地中の根の太さや広がりと比例します。大きな葉がたくさんついている苗を選びましょう。手で触ってみてグラグラする苗は避けましょう。

鉢植えか地植えか

ボタンは丈夫な性質ですが、真夏の西日、真冬の冷たい風、霜などには弱いので、理想的な場所が確保できない場合は、鉢植えがおススメです。

置き場所

日当たりが良く、通気性の良い場所で育てましょう。西日は避けるようにしましょう。

・夏の置き場所

真夏は半日陰になる場所が理想的です。西日が当たる場合、日よけをしてあげましょう。

・冬の置き場所

土が凍りつくほどの寒い場所では、シートを覆うなどの寒さ対策をして下さい。

用土

水はけの良い土を好みます。「ハイポネックス鉢・プランター用培養土」等の市販の水はけのよい土を使いましょう。ご自身で土を用意される場合は、赤玉土(小粒):腐葉土を、6:4の割合で混ぜ合せます。

水やり

ボタンは乾燥気味に育てるのがポイントです。地植えの場合、特別な水やりは必要ありません。

・夏の水やり

土の表面が乾いたら、たっぷり水を与えましょう。

・冬の水やり

完全に土が乾いてから、土が凍らない暖かい午前中に水を与えましょう。

肥料の与え方

花を楽しむために肥料は欠かせません。特にボタンは肥料食いの植物です。そのため、適切な時期に適量の緩効性肥料を年に2回与えるようにします。 1回目ののタイミングは9月下旬の秋です。根の活動が活発になるタイミングです。株元から少し離して「プロミック 草花・鉢花用」を与えましょう。 2回目のタイミングは開花後の5月下旬頃です。開花で消費した栄養を補給するために必要になります。花が咲き終わったタイミングで与える肥料の事をお礼肥と言います。

剪定

5月~6月は、花が咲いた後に種をつけさせないよう、咲いた花を花茎から切り取ります。こうすることで、ボタンの株が弱ってしまうことを防ぎ、また栄養を分散させないようにすることで大きな花を咲かせます。台木から生えている新しい芽を発見したら、付け根から取り除きましょう。
また6月下旬頃からは、わき芽がつき始めます。早めに取り除きましょう。
葉が黄色になる10月は、剪定の時期です。その年に伸びた枝の付け根から2-3芽だけを残して、他の枝はカットします。切るときは芽の上で切りましょう。その際、「細かい枝」「変色した葉を下向きにつけている枝」「枯れている枝」などは切り落としましょう。
ただ、大きな丸い形をした「花芽」は、なるべく多く残しましょう。花芽を残しておくことで、苗が長生きします。

ボタンの植えつけに関して

ボタンの植えつけに関して

ボタンは夏の暑さに弱いので、植えつけは秋に行いましょう。水はけと水もちが良い土に元肥『マグァンプK大粒』を混ぜ込み植えつけます。

植えつけのタイミング

9月~10月に行いましょう。

植えつけの手順

接ぎ木部分が5cm程埋まる深さで、植えつけましょう。ボタンはシャクヤクの台木に接ぎ木されています。購入したときの苗の根はシャクヤクですので、つぎ目より上までしっかり土をかぶせてください。その後は、根が出るまで、乾燥させないように水を与えましょう。

ボタンの植え替えに関して

ボタンの植え替えに関して

ボタンは「植え替えを嫌う」性質があります。生育がよくない場合は、3~5年を目安に秋に植え替えをするとよいです。

植え替えのタイミング

植えつけ同様、9月~10月に行いましょう。

植え替えの手順

鉢植えで、根が詰まっている場合に一回り大きな鉢に植え替えましょう。それ以外は植え替えは不要です。植え替える際は、変色している根を切り取りましょう。

ボタンで注意する病害虫に関して

ボタンで注意する病害虫に関して

ボタンは病害虫には強いですが、風通しや土の状態や湿度によって被害にあうこともあります。ここでは、ボタンで気を付ける病害虫をご紹介します。

カイガラムシ

夏場は、カイガラムシが発生しやすい時期です。葉がべたべたしていたらカイガラムシが発生している可能性が高いです。カイガラムシの成虫は体が硬い殻で覆われているため、薬剤での駆除が難しいです。ピンセットで取り除いたり、数が多い時は歯ブラシでこすり取ったりして、駆除しましょう。

アブラムシ

アブラムシは、春から夏の高温多湿の時期に多く発生します。枯れた葉は取り除き、風通しの良い状態にしておきましょう。数が少ない内は手作業で駆除できますが、多くなってきたら適用登録の殺虫剤を利用しましょう。

うどんこ病

葉などに粉をまぶしたような症状がでるのがうどんこ病です。光合成ができなくなり生育不良を起こします。原因はカビによるものです。被害が拡大しやすいため、発生した場合は早めに葉を取り除きましょう。

灰色カビ病

灰色カビ病は、風通しが悪く蒸れていると発生します。患った箇所は、腐ってしまったような雰囲気になりますので、早めに切り落とします。

ボタンを育ててみよう

いかがでしたか?この記事では、「花の王様」とも呼ばれるボタンに関してご紹介させていただきました。丈夫で毎年花を咲かせるボタン。初心者にも育てやすいです。是非一度育ててみませんか?

ボタンにおすすめの商品|プロミック 草花・鉢花用

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【PlantiaQ&A】植物の情報、育て方をQ&A形式でご紹介

☘43:ボタンの育て方|季節ごとの管理、わき芽かきや剪定、肥料の与え方などご紹介|

 

 

公開日: 2019年6月28日 

更新日:2022年726

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