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キュウリの育て方|ネット栽培・地這栽培・プランター栽培まで解説

キュウリの育て方|ネット栽培・地這栽培・プランター栽培まで解説

キュウリを育てるとき、「支柱はどう立てる?」「肥料や水やりはどのくらい?」と迷うこともあるでしょう。実がつき始めると次々に収穫できる野菜なので、最初の仕立てと日々の管理を知っておくと、収穫の楽しみが続くはずです。

この記事では、キュウリの基本情報や栽培に適した環境をはじめ、栽培方法ごとの違い、長く育てるためのお手入れを解説します。

食卓に採れたてを並べる日を楽しみに、まずは準備から始めましょう。

【PlantiaQ&A】植物の情報、育て方をQ&A形式でご紹介

☘71:キュウリの育て方|次々と沢山収穫したい!植えつけ方法や、水やりと肥料、下葉かきなどもご紹介

キュウリの育て方|キュウリの特長と基本情報

キュウリは、植えつけから40日ほどで収穫が始まる生育の早い夏野菜です。

夏の間次々と実をつけるため、栽培を始める前に生育適温・土壌条件など基本情報を確認しておくと、苗の準備や栽培計画を立てやすくなります。

まずは、キュウリの基本情報と栽培に適した条件を確認しましょう。

キュウリとは

項目

内容

学名

Cucumis sativus

科名

ウリ科

原産地

インド北西部のヒマラヤ山麓

発芽地温

25℃〜30℃

生育適温

18℃〜25℃

土壌酸度(pH)

6.0〜6.5

株間の目安

地植え40 cm〜50cm/プランター1株

キュウリは、発芽に25℃〜30℃ほどの地温を必要とし、生育中は18℃〜25℃前後の環境を好みます。

植えつけ前には、土壌酸度をpH6.0〜6.5に整え、株間を40 cm〜50cmほど確保しましょう。あらかじめ栽培に適した環境を整えておくことで、その後の管理もスムーズに進められます。

キュウリの育て方|基本の栽培方法

キュウリを元気に育てるためには、生育に適した環境を整え、植えつけ後も水や肥料を切らさず管理することが大切です。

ここでは、土づくりから植えつけ、日々のお手入れ、収穫までの基本的な育て方を順番にご紹介します。

キュウリの好む栽培環境

キュウリは日当たりと風通しのよい場所を好みます。生育適温は18℃〜25℃で、高温には比較的強いものの、乾燥すると生育が悪くなり、実が曲がる原因になることがあります。

また、水分と肥料を多く必要とする野菜のため、土が乾きすぎないよう管理することも大切です。風通しを確保しながら育てることで、病害虫の予防にもつながります。

土づくり

キュウリは、水はけと水もちのよい、肥沃な土を好みます。畑で育てる場合は、植えつけの2週間ほど前までに苦土石灰を混ぜて酸度を調整し、1週間ほど前までに堆肥と元肥を施してよく耕しておきましょう。

プランター栽培では、野菜用培養土『ハイポネックス 野菜の培養土』を使用すると手軽です。元肥入りの培養土を使えば、そのまま植えつけができます。自分で配合する場合は、赤玉土・腐葉土・バーミキュライトなどを混ぜ合わせ、水はけのよい土に仕上げましょう。

元肥には緩効性肥料『今日から野菜 野菜の肥料』や、『マグァンプK 中粒』を活用すると、初期の生育を安定させやすくなります。

植えつけ

キュウリの植えつけは、4月下旬~6月半ば頃が適期です(一般地では5月上中旬が中心)。

苗から育てる場合は、病気に強く、生育が安定しやすい接ぎ木苗を選ぶと初心者でも育てやすいでしょう。培養土に元肥として緩効性肥料『今日から野菜 野菜の肥料』を混ぜ込みます。

アブラムシ予防もあわせて行いたいときは、殺虫剤入り肥料『虫を予防するマグァンプD』を使いましょう。

苗は根鉢を崩さず、やや浅めに植えつけます。植えつけ後はたっぷりと水を与え、仮支柱を立てて苗が倒れないよう紐で軽く固定しましょう。

支柱立て

植えつけから1週間程度で、つるが伸びてきます。この時期に本支柱を立てて、大きくなってきた苗を支えましょう。

苗を囲むように3本ほどの支柱を立てて上部分をまとめて固定したピラミッド型や、縦横に井の字型になっている交差組み型、背の高いあんどん型などを使用すると安定します。

最近はプランターと本支柱がセットになっているタイプのものや、キュウリ専用の本支柱も販売されています。

キュウリはつるが伸びるスピードが早いため、つるが絡み始めたらこまめに誘引し、倒れたり折れたりしないよう管理しましょう。

水やり

キュウリは水分を多く必要とする野菜です。特に開花後から実が肥大する時期は乾燥しやすく、水不足になると実が曲がったり、生育が悪くなったりします。

土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えましょう。特に夏場のプランター栽培では乾燥しやすいため、朝を中心に様子を見ながら水やりを行います。ただし、水の与えすぎは根腐れの原因になるため注意してください。

肥料

キュウリは、生育期間を通して肥料を多く必要とする野菜です。実をつけ始めると養分の消費が増えるため、定期的に追肥を行いましょう。

緩効性肥料『今日から野菜 野菜を育てる肥料』を1ヵ月に1回程度施し、あわせて液体肥料『今日から野菜 野菜を育てる液肥』を1週間に1回ほど株元へ与えると、生育を保ちやすくなります。葉色が薄くなってきたら肥料不足のサインです。

暑さや収穫が続いて株が弱っているときは、活力液『リキダス』を100倍に薄めて与えると回復を助けます。

整枝・摘心

キュウリは、つるや葉が込み合うと風通しが悪くなり、病害虫が発生しやすくなります。長く収穫を楽しむためには、整枝と摘心を行いながら株の勢いを保ちましょう。

親づるの株元から約30cmまでに伸びる子づるや花は早めに取り除きます。その上から伸びる子づるは2本〜3本程度を残し、それぞれ1節〜2節を残して摘心すると、養分が分散しにくくなります。

また、親づるが支柱の高さ(約2m)まで伸びたら先端を摘心し、それ以上伸びないように管理しましょう。こうすることで子づるの生育が促され、収穫期間を長く保ちやすくなります。

収穫

植えつけから40日ほどで収穫時期を迎えます。株を疲れさせないため、最初にできた実は10cm程度の小さいうちに早めに収穫しましょう。

その後は18cm〜20cmほどになったら収穫適期です。大きく育てすぎると株に負担がかかり、次の実つきが悪くなるため、適期を逃さずこまめに収穫することが長く収穫を楽しむコツです。

キュウリの育て方|病害虫・生理障害対策

きゅうり

キュウリは比較的育てやすい野菜ですが、高温多湿の時期には病害虫が発生しやすくなります。また、水不足や肥料不足などによる生理障害で、生育が悪くなることもあります。

被害を広げないためには、症状を早めに見つけて適切に対処することが大切です。ここでは、キュウリに発生しやすい病害虫と、生理障害との見分け方をご紹介します。

病害虫と生理障害の見分け方

キュウリの不調は、病害虫によるものか、生理障害によるものかを分けて考えると対処しやすくなります。まずは、虫や病斑があるか、症状がほかの株や葉へ広がっているかを見てください。

葉に白い粉のようなものが出るうどんこ病、葉脈で区切られた黄色い斑点が出るべと病、アブラムシの群がりなどは病害虫のサインです。放置すると周囲へ広がるため、症状のある葉や虫を早めに取り除き、必要に応じて薬剤で対処します。

一方で、実が曲がる、先が細る、葉色が全体に薄いといった症状があり、虫や病斑が見当たらないときは、生理障害の可能性もあります。水分・肥料・受粉・気温のバランスを見直し、株の状態に合わせて管理を整えましょう。

うどんこ病病対策

キュウリは、葉の表面に白い粉をまぶしたようなものがつく「うどんこ病」にかかりやすい野菜です。

下葉や風通しの悪い部分から発生しやすく、白い斑点が点々と現れ、広がると葉全体が白く覆われて光合成が妨げられます。見つけたら早めに病葉を取り除き、風通しをよくしましょう。

アブラムシ対策

キュウリを育てていると、アブラムシがつきやすくなります。新芽や葉裏に緑色や黒色の小さな虫が群がり、葉がベタついたり縮れたりしていたら発生のサインです。

排泄物(甘露)はすす病の原因になり、また吸汁によってウイルス病を媒介するため、見つけ次第取り除きます。

予防には、植えつけ時に土へ混ぜ込む殺虫剤入り肥料『虫を予防するマグァンプD』が役立ちます。使用する際は、ラベルに記載された適用作物や使用方法を確認してから使用しましょう。

キュウリの育て方|栽培方法の種類

キュウリは、栽培する場所やスペースに合わせて育て方を選ぶことができます。

支柱やネットを使って立体的に育てる方法や、地面に這わせて育てる方法など、それぞれにメリット・デメリットがあります。自宅の環境に合った栽培方法を選びましょう。

ネット栽培

ネット栽培は、支柱とネットを使ってキュウリのつるを上へ誘引する栽培方法です。限られたスペースでも育てやすく、家庭菜園やプランター栽培でもよく取り入れられています。

つるを立体的に誘引することで、葉に日光や風がよく当たり、株まわりの蒸れを防ぎやすくなります。また、実も見つけやすくなるので、収穫もしやすく、病害虫の早期発見にも役立ちます。初めてキュウリを育てるなら、おすすめの方法です。

地這栽培

地這栽培は、つるを地面に這わせて育てる昔ながらの方法です。支柱を立てる手間が少なく、根が広く張るため、乾燥に比較的強い特長があります。

一方で、つるを広げるためには広い栽培スペースが必要です。雨や水やりで泥がはねると病気の原因になることがあるため、株元には敷きわらやマルチを敷いておくと安心です。地面に這わせて育てる品種を選ぶと、より管理しやすくなります。

プランター栽培

プランター栽培は、庭がなくても、深型のプランターを用意すればベランダでキュウリ栽培を楽しめます。深さ30cm以上のプランターに1つにつき1株を植え、つるが伸びてきたらあんどん型の支柱で誘引して育てましょう。

ただし、プランター栽培は土の量が限られるため、畑よりも乾燥しやすく、肥料切れも起こりやすい環境です。夏場は土の乾き具合をこまめに確認し、水やりと追肥を適切に行いながら、株の勢いを保ちましょう。

おわりに

キュウリは、生育が早く、植えつけから約40日で収穫を楽しめる家庭菜園でも人気の野菜です。

日当たりや水・肥料の管理、支柱を使った仕立て方など基本のポイントを押さえれば、初心者でも次々と実るキュウリを収穫できます。

朝採れのみずみずしいキュウリは、家庭菜園ならではの楽しみです。育てる環境に合った栽培方法を選び、ぜひ採れたてのおいしさを味わってみてください。

公開日: 2017年5月18日
更新日:2021年6月30日
更新日:2024年12月6日
更新日:2026年7月7日

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