オリーブの育て方|水やりや肥料、剪定方法から実をつけるコツまでご紹介
鉢植えでも地植えでも育てられ、銀色がかったシルバーリーフが美しいオリーブ。乾燥に強く、庭植えでは大きく育つため、シンボルツリーとしても人気があります。秋には実を収穫でき、オイルやピクルスなどに加工して楽しめるのも魅力です。比較的暑さに強く、適切な環境で育てれば家庭でも栽培できます。
また、オリーブは古くから「平和の象徴」とされ、国際連合の旗にもオリーブの枝葉が描かれています。
この記事では、オリーブの育て方や植えかえ、増やし方、結実のコツ、種類などについてご紹介します。
- 目次
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- 【PlantiaQ&A】ガーデニングのお悩み解決!植物の育て方
- オリーブの育て方|基本情報
- オリーブの特長
- オリーブの育て方|主な種類
- ネバディロ・ブランコ
- マンザニロ
- ミッション
- ルッカ
- オリーブの育て方|基本的な栽培方法
- オリーブの好む栽培環境
- 苗の選び方
- 鉢の選び方
- 土づくり
- 植えつけ
- 水やり
- 肥料
- オリーブの育て方|管理方法
- 剪定
- 植えかえ
- 増やし方
- オリーブの育て方|実をつけるコツ
- 2種類以上のオリーブを一緒に育てる
- 冬の寒さに当てる
- オリーブの育て方|葉が落ちる原因
- 原因① 環境の急激な変化
- 原因② 根がダメージを受けた
- 原因③ 害虫の影響を受けた
- オリーブの育て方|病害虫対策
- オリーブアナアキゾウムシ
- 毛虫類
- 炭そ病
- おわりに
- #ハイポネックススマイル
【PlantiaQ&A】ガーデニングのお悩み解決!植物の育て方
☘03:オリーブの育て方|植えつけや植え替え、肥料のコツなどをご紹介”
オリーブの育て方|基本情報
項目 | 内容 |
|---|---|
| 科名 | モクセイ科 |
| 原産地 | 地中海地方 |
| 分類 | 常緑高木果樹、庭木・花木 |
| 耐寒性 | 普通 |
| 耐暑性 | 強 |
| 収穫期 | 9月下旬~12月 |
オリーブの特長
オリーブは一年中葉をつける常緑の樹木で、シルバーリーフと美しい樹形からシンボルツリーとしても人気があります。世界には多くの品種があり、初夏には小さな白い花を咲かせ、その後に実をつけます。
果実には強い苦味があるため、そのままでは食用に向きませんが、渋抜きや塩漬け、オリーブオイルなどに加工して楽しめます。剪定をせずに育てると、高さ8mほどになることもあります。
オリーブの育て方|主な種類
オリーブには多くの品種があり、果実の大きさや用途、樹形、実のつき方などにそれぞれ特長があります。
ここでは、日本でもよく栽培されている代表的な品種をご紹介します。
ネバディロ・ブランコ
スペイン原産の品種で、オリーブオイル用として利用されます。横に広がる開張型の樹形が特長です。
花が咲く期間が長く、花粉も多いため、受粉樹として利用されることもあります。
マンザニロ
スペイン原産の品種で、オリーブオイルだけでなく、ピクルスなどにも利用されます。横に広がる開張型の樹形が特長で、実つきがよく、世界各地で栽培されています。
ミッション
アメリカ原産の品種で、オリーブオイルやピクルスなどに利用されます。縦にすらっと伸びる直立型の樹形が特徴です。
自家結実性がありますが、異なる品種を近くで育てることで、より結実しやすくなる場合があります。
ルッカ
イタリア原産の品種で、主にオリーブオイル用として利用されます。横に広がる開張型の樹形が特長です。
果実は油分が多く、オイルはフルーティーな風味があります。自家結実性がありますが、樹が十分に成長するまでは実がつきにくい傾向があります。
オリーブの育て方|基本的な栽培方法
オリーブは乾燥に比較的強く、鉢植えでも地植えでも育てられる植物です。健やかに育てるためには、苗の選び方や用土、水やり、肥料、剪定など、それぞれの管理方法を知っておくことが大切です。
ここでは、オリーブの基本的な管理方法をご紹介します。
オリーブの好む栽培環境
オリーブは日当たりと風通しのよい場所を好みます。基本的には屋外で管理し、できるだけ長時間日光が当たる場所を選びましょう。
夏も日当たりのよい場所で育てられますが、鉢植えは強い日差しや高温によって鉢の中が極端に高温になることがあります。コンクリートやベランダなど、照り返しの強い場所では、鉢の周囲が高温になりすぎないよう注意しましょう。
冬は、冷たい風や霜、凍結の影響を受けにくい場所で管理します。比較的寒さに強い植物ですが、幼木や寒冷地では防寒対策が必要になる場合があります。鉢植えの場合も、地域や品種に応じて、軒下などへ移動するなどの対策を行いましょう。
苗の選び方
オリーブの苗を選ぶときは、年数だけでなく、株全体の健康状態を確認しましょう。
葉の色つやがよく、枝がしっかりしていて、病害虫の被害が見られない苗がおすすめです。葉が極端に少ないものや、枝が細く弱々しいものは避けましょう。
オリーブは品種によって樹形や実のつき方などが異なります。実の収穫を楽しみたい場合は、育てたい品種の特徴や、異なる品種を組み合わせる必要があるかどうかも確認して選びましょう。
鉢の選び方
鉢植えで育てる場合は、排水性のよい鉢を選びます。特に素焼きなどの通気性のある鉢は、鉢内が蒸れにくく、オリーブの栽培に適しています。
苗の大きさに対して極端に大きな鉢を選ぶと、土が乾きにくくなります。根の生育に合わせて、必要に応じてひと回り大きな鉢へ植えかえましょう。
土づくり
オリーブは、水はけがよく、適度に水分を保てる土を好みます。
鉢植えでは、市販のオリーブ用培養土を使うと手軽です。自分で土を配合する場合は、赤玉土や鹿沼土などをベースに、腐葉土などを加えて、水はけと水もちのバランスを整えます。
地植えでは、植えつける場所の土の水はけを確認し、水がたまりやすい場合は土を改良してから植えつけましょう。
植えつけ
オリーブの植えつけは、気温が上がり始める春ごろが適しています。鉢植え、地植えともに、日当たりと風通しがよく、水はけのよい場所を選びましょう。
鉢植えの場合は、苗よりもひと回り大きな鉢に、オリーブ用培養土などを使って植えつけます。地植えの場合は、根鉢よりひと回り大きな植え穴を掘り、水はけが悪い場合は土を改良してから植えつけましょう。
植えつけ後は、鉢底から流れ出るくらいたっぷりと水を与え、根が落ち着くまでは土の乾燥に注意して管理します。
水やり
鉢植えの場合は、土の表面が乾いてから、鉢底から流れ出るくらいたっぷりと水を与えます。受け皿にたまった水は、そのままにせず捨てましょう。
オリーブは乾燥に比較的強い一方、過湿には注意が必要です。土が乾かないうちに水やりを繰り返すと、根が傷む原因になるため、土の乾き具合を確認してから水やりを行います。
夏の暑い時期は、鉢内が高温になりやすいため、気温が上がる前の早朝などに水やりを行うとよいでしょう。
地植えの場合、植えつけ直後は根が十分に張っていないため、土の状態を確認しながら水を与えます。根づいた後は、雨が少なく土が乾燥したときなどを除き、基本的には頻繁な水やりは必要ありません。
肥料
オリーブを元気に育て、花や実を楽しむためには、適切な時期に肥料を与えます。
肥料は、植物の生育に必要な栄養素をバランスよく補えるものを使用しましょう。鉢植えの場合は、株元から少し離れた場所に置くなど、肥料の種類に応じた使用方法を守って施します。
オリーブ向けの肥料には、『花木・果樹の粒状肥料』や『錠剤肥料シリーズ オリーブ用』があります。使用量や置き場所、施肥時期は、商品の表示に従って使用してください。
オリーブの施肥時期の目安は、地植えでは2月と10月、鉢植えでは2月・6月・10月です。ただし、地域や生育状態によって適期は異なるため、植物の様子を確認しながら与えましょう。
オリーブの育て方|管理方法
オリーブを長く健やかに育てるためには、日々の水やりや肥料だけでなく、枝を整理する剪定や、鉢植えで必要となる植えかえなど、株の状態に合わせた管理も大切です。
また、挿し木や取り木によって株を増やすこともできます。ここでは、オリーブを育てるうえで必要となる管理方法をご紹介します。
剪定
オリーブは枝が伸びるため、樹形を整えたり、枝葉が混み合うのを防いだりするために剪定を行います。
剪定では、枯れた枝や弱い枝、内側に向かって伸びる枝、枝同士が重なっている部分などを取り除き、株の内部まで日光や風が通るようにします。
オリーブの花や実を楽しみたい場合は、花芽がつく枝を切りすぎないことも大切です。オリーブは前年に伸びた枝に花をつけるため、実をつけたい場合は、枝をすべて短く切り戻すのではなく、不要な枝を間引くように剪定しましょう。
剪定の時期は、基本的に冬の終わりから春先が適しています。樹形や枝の混み具合を確認しながら、必要な枝だけを整理しましょう。
植えかえ
鉢植えのオリーブは、根が鉢いっぱいに回ったり、水が土にしみ込みにくくなったりしたら、ひと回り大きな鉢へ植えかえます。
植えかえの目安は2年~3年に1回程度ですが、株の生育状況や鉢の状態を見ながら行いましょう。
植えかえは、気温が上がり始める春ごろが適期です。真夏や厳冬期は避け、できるだけ植物への負担が少ない時期に行いましょう。
地植えのオリーブは、基本的に植えかえの必要はありません。ただし、植え場所を変更したい場合などには、根を傷めないよう注意して移植します。
植えかえの方法
鉢から株を抜き、根の状態を確認します。根が強く回っている場合は、古い土を軽く落として絡み合った根をほぐし、傷んだ根があれば取り除きます。
新しい鉢にオリーブ用培養土などを入れて植えつけ、最後に鉢底から流れ出るくらいたっぷりと水を与えます。植えかえ後は直射日光や強い風を避け、株の様子を見ながら通常の管理に戻しましょう。
増やし方
オリーブは、挿し木や取り木、種から増やすことができます。家庭で増やす場合は、枝を使って増やす挿し木が一般的です。
挿し木で増やす
オリーブの挿し木には、新しく伸びた枝を使う方法と、成熟した枝を使う方法があります。新しく伸びた枝を使う緑枝挿しは5月~7月ごろ、成熟した枝を使う休眠枝挿しは冬の休眠期が目安です。
地域や枝の状態によって適期は異なるため、気温や株の生育状態を確認して行いましょう。
挿し木には、水もちと水はけのよい清潔な土を使います。健康な枝を切り取り、切り口を斜めに切ったら、枝の下のほうにある葉を取り除き、数枚の葉を残して土に挿します。挿した枝がぐらつく場合は、支柱などで固定しましょう。
発根するまでは、明るい日陰で管理し、土が乾燥しすぎないように注意します。この間は肥料を与えず、新しい芽が伸びるなど、根が張ったことを確認できたら鉢上げして通常の管理に移します。
取り木で増やす
取り木は、枝を親株から切り離さずに発根させてから、新しい株として分ける方法です。枝の一部の樹皮を環状に剥ぎ、そこに湿らせたミズゴケを巻きつけて乾燥しないように管理します。発根したら、根の下で枝を切り離し、新しい鉢に植えつけます。
取り木は挿し木よりも作業に手間がかかるため、家庭で増やす場合は、まず挿し木から試してみるとよいでしょう。
オリーブの育て方|実をつけるコツ
オリーブを育てるなら、花を咲かせて実をつけ、収穫まで楽しみたいものです。オリーブの結実には、品種の組み合わせや冬の寒さなどが関係します。ここでは、実をつけやすくするためのポイントをご紹介します。
2種類以上のオリーブを一緒に育てる
オリーブには、自分の花粉だけでは実がつきにくい品種があります。実をつけたい場合は、開花時期の近い異なる品種を2種類以上、近くで育てるとよいでしょう。
ただし、品種によって自家受粉のしやすさや相性が異なります。実を収穫したい場合は、異なる品種を組み合わせることで結実しやすくなるかを確認してから植えつけましょう。
冬の寒さに当てる
オリーブは、冬に適度な寒さを経験することで花芽をつくりやすくなります。そのため、実をつけたい場合は、一年中暖かい室内で管理するのではなく、品種や地域の気候に合わせて冬の寒さに当てることが大切です。
ただし、強い霜や凍結の影響を受ける地域では、防寒対策を行いましょう。
オリーブの育て方|葉が落ちる原因
オリーブは常緑樹ですが、環境の変化や根のトラブル、病害虫などが原因で葉が落ちることがあります。
葉が一度に多く落ちた場合は、株の状態を確認しましょう。
原因① 環境の急激な変化
購入したばかりの苗を室内から屋外へ移したり、置き場所を大きく変えたりすると、環境の変化によって葉が落ちることがあります。
置き場所を変更するときは、いきなり環境を大きく変えるのではなく、日当たりや温度などの変化が大きくならないよう、徐々に新しい環境に慣らしましょう。
原因② 根がダメージを受けた
水のやりすぎによる根腐れなど、根のトラブルが原因で葉が落ちることがあります。鉢植えでは、土が乾かないうちに水やりを繰り返すと、根が傷む原因になります。
葉が落ちているときは、土が常に湿った状態になっていないか確認しましょう。また、コガネムシの幼虫など、根に被害を与える害虫が発生している場合もあります。
原因③ 害虫の影響を受けた
オリーブアナアキゾウムシなどの害虫によって、葉や枝、幹などが被害を受けることがあります。
葉が落ちるだけでなく、枝や幹に異常が見られる場合は、害虫が発生していないか確認しましょう。害虫を見つけたら、早めに対処します。
オリーブの育て方|病害虫対策
オリーブは比較的病害虫の被害を受けにくい植物ですが、害虫によって枝や幹、葉などが被害を受けることがあります。また、環境によっては病気が発生することもあります。
ここでは、注意したい病害虫をご紹介します。
オリーブアナアキゾウムシ
オリーブアナアキゾウムシは、オリーブで特に注意したい害虫のひとつです。成虫や幼虫が幹や根元などに被害を与え、株を弱らせることがあります。
株元や幹に穴が開いていたり、おがくずのようなものが落ちていたりする場合は、オリーブアナアキゾウムシの被害を疑いましょう。被害を見つけたら、早めに対処することが大切です。
毛虫類
マイマイガなどの毛虫類は、オリーブの葉や枝を食害することがあります。葉が食べられている場合は、葉の裏側や枝などを確認し、害虫を見つけたら早めに取り除きましょう。
発生が多い場合は、植物に使用できる殺虫剤を活用する方法もあります。使用する際は、対象植物や害虫に適用のある薬剤を選び、商品の表示に従って使用してください。
炭そ病
炭そ病は、カビの仲間によって発生する病気です。葉などに褐色や黒褐色の斑点が現れることがあります。
病気の発生が見られた場合は、被害を受けた葉や枝を取り除き、株の内部まで日光や風が通るように、混み合った枝を整理しましょう。過湿にならないよう、水はけや風通しのよい環境で管理することも大切です。
おわりに
いかがでしたか?この記事では、シルバーリーフが美しく、実の収穫も楽しめるオリーブの育て方についてご紹介しました。
オリーブは比較的乾燥に強く、適した環境で育てれば、初心者でも栽培を楽しみやすい植物です。年間を通して美しい葉を楽しめるのも魅力のひとつです。
日当たりと風通しのよい場所で大切に育てながら、オリーブの成長や実の収穫を楽しんでみてはいかがでしょうか。
#ハイポネックススマイル
010:美味しく育つオリーブの植え付け|#ハイポネックススマイル
011:美味しいオリーブを育てる|#ハイポネックススマイル
公開日:2021年5月19日
更新日:2026年9月15日
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