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【シクラメンの育て方】シクラメンを翌年以降も咲かせるために。休眠のコツや開花しないときの対処法

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秋から春にかけて赤や白・ピンクの香り高い花をつけるシクラメン。シクラメンは多年草のため、上手な育て方をすれば何度も繰り返し美しい花を咲かせてくれます。今回は、シクラメンを長く楽しむために行いたい、開花後の夏越し方法や管理方法、花が咲かないときに見ておきたいポイントなどをご紹介します。

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シクラメンの「休眠」とは?

シクラメンは、北アフリカや中近東、地中海沿岸など、雨季と乾季が存在する地域を原産とする植物です。そのため、雨季に花を咲かせ、乾季に休眠するという性質を持っています。

原産地では「涼しい雨季」が開花時期になり、日本では「冬」にあたります。反対に「暑い乾季」が日本では「夏」になります。

そのため、日本で一般的な育て方で生育するシクラメンは秋から春にかけて花を咲かせ、夏に休眠するのです。

さらに日本の夏はアフリカや中近東、地中海沿岸地域の乾季よりも湿度がかなり高くなります。ですから、夏の休眠期には湿度対策がとても重要になります。

ただし、方法や環境次第では、シクラメンを休眠させずに夏越しできることがあります。非休眠の夏越しにはメリット・デメリットがあるため、休眠時の条件と比較してみましょう。

シクラメンを休眠させる時期や方法は?

シクラメンを休眠させて夏越しする方法は、ドライタイプとも呼ばれます。花が終わる頃から準備を始めて、夏に備えましょう。

 

シクラメンの休眠準備

シクラメンの植えつけに最適なのは9月中旬から10月中旬にかけて。夏の暑さが一段落した頃が適期です。

その後、上手な育て方をして順調に生育すれば10月から4月頃にかけて花を咲かせます。

そして、4月下旬から5月になり気温が高くなってくると、だんだんと花数は減少。葉や茎も枯れたり黄色く変色したりしてきます。このような状態になってきたら、そろそろ休眠体制に入るタイミングです。

梅雨の時期になると、もう花はなくなり葉や茎もほぼ枯れているはず。残っている葉っぱは根本からねじってカットしましょう。ハサミやナイフを使うと切り口が大きくなって雑菌が入りこんでしまう可能性があるため、手でもぎ取るのがコツです。元気な花茎も引き抜いてしまわないよう、片方の手で押さえながらちぎりましょう。

また、花後は徐々に水やりを減らし、最終的にはカラカラに乾かすようにします。肥料も同様に与えずにおきましょう。

 

シクラメンの休眠方法

7月になったら、水も肥料も一切与えない状態のまま、風通しの良い日陰で雨が当たらない場所に移動させてください。そして、このまま8月下旬まで過ごさせます。

なお、シクラメンは球根植物です。休眠期には葉や茎、花は枯れてしまっていますが、球根だけは土のなかで生きています。

 

シクラメンの休眠明けの管理

8月下旬から9月上旬、気温が下がってきたら植え替え作業を行います。球根についている土を全て落とし、根も半分くらい切ります。去年よりも一回り大きな植木鉢を用意し、球根が半分から1/3ほど地表に出ている状態にして植えつけましょう。

植え替えの際、球根に触れてみて、硬さをチェックすることがおすすめです。柔らかくぶよぶよとしていた場合は、球根が腐っている可能性があります。硬く締まった状態であれば問題ありません。

植え替え後、気温が低下していくとともに、じょじょに球根の生育は盛んになっていきます。しばらくして球根から白い根が出てきたら、休眠は成功です。そのまま育てていけばまた花を咲かせてくれます。

 

 

休眠させない夏越しの方法とは?

シクラメンを休眠させない方法は、ウェットタイプとも呼ばれます。土を完全には乾かさずに管理するためです。ドライタイプと比較して、ご自分の栽培環境に合っているほうを選びましょう。なお、初心者の方には今から紹介するウェットタイプの方が簡単なのでおすすめです。

 

非休眠の夏越し準備

ドライタイプと同様、花が終わり始めたら準備を始めます。花がらや枯れた葉を摘み取って、最終的に元気な葉だけが残るようにしましょう。鉢は日陰もしくは半日陰へ移動します。元気な葉が残らず、茎や葉が枯れてしまった場合はドライタイプでの夏越しを行いましょう。

 

非休眠の夏越し方法

休眠させずに夏越しさせる場合は、夏の間も水やりを続けます。土が乾いたタイミングでたくさん水をあげましょう。鉢は風通しが良い涼しい場所へ置いておきます。2週間に1回ほどの頻度で、薄めた液体肥料を与えましょう。

ただ、気温や湿度などの変化により、非休眠での夏越し中に地上部が枯れてくることがあります。その場合は休眠させる夏越し方法に切り替えてみましょう。

 

非休眠の夏越し明けの管理

非休眠で夏越しした場合も、8月下旬から9月になったら、植え替えを行いましょう。その際、根を崩さないように注意します。

また、非休眠で夏越しさせたシクラメンは、休眠させたものより早めに開花します。ドライタイプの場合は開花が翌年になることもありますが、ウェットタイプなら11月頃から花を楽しめます。

 

 

シクラメンの冬場の管理方法

シクラメンの開花は冬が本番です。寂しい冬の庭を華やかにしてくれる存在として、ガーデニングで活躍します。ただし、シクラメンは耐寒性が強いわけではありません。地植えにすると寒さに耐えられず、枯れてしまうことがあります。基本的には鉢植えにして、真冬の間は室内に取り込みましょう。

室内管理の際に注意したいのが暖房の設定温度です。シクラメンは暑さにも弱いため、暖かすぎる環境も苦手とします。できるだけ20℃以下を保てる日当たりの良い場所へ置いてあげましょう。

また、シクラメンのなかには、耐寒性の強いものからつくられた「ガーデンシクラメン」という品種があります。ガーデンシクラメンであれば、冬の間も屋外で育てることが可能です。ただ、霜が降りるような寒い地域では、ガーデンシクラメンであっても屋外の冬越しが難しいため気をつけましょう。

 

 

シクラメンが開花しない!原因や対処法は?

夏越しや冬の管理がうまくできたと思っても、シクラメンが開花しないことがあります。シクラメンの花を翌年以降も咲かせるために、原因を探して対処しましょう。最後に、シクラメンの花が咲かないときに見ておきたいポイントや対処法などを紹介します。

 

日当たり

シクラメンの花をたくさん咲かせるには、時期に合った方法で日光を当てることが大切です。暑さの厳しい梅雨から夏にかけては半日陰、夏に休眠させた場合には日陰で雨のかからない場所に移動します。春や秋、冬は、鉢を日なたに出して、日光にたくさん当ててあげましょう。

とくにシクラメンを室内管理するときは、日光が不足しがちです。窓のそばの日差しが差し込む場所に鉢を置きましょう。

また、シクラメンの株全体にまんべんなく日光を当てるために、定期的に「葉組み」と呼ばれる作業を行うのがおすすめです。開花前の10月頃になったら、月に1回程度の葉組みをしましょう。

 

5-3

 

葉組みとは、葉を動かし株の中央をあけ、花を中心に持ってくることです。葉組みを行わないと、花が四方八方から出てきて、見た目だけでなく、花数もすくなくなってしまいます。葉組みで動かすのは、株の中心部分に集まっている葉です。株の中心部分に集まっている葉を交差しないように外側の古い葉の下に移動させましょう。葉をそっと外側へ動かすことで中心部分の重なりが解消され、日光が当たりやすくなります。できるだけ葉柄同士が重なり合わないように動かしていきましょう。

葉組みができれば、シクラメンの花がきれいに中央に咲き揃うメリットもあります。ただ、園芸のプロでなければ、うまく整えられないことも珍しくありません。焦らずにゆっくりと作業して慣れていきましょう。

 

水やり

水やりでは、植物に合った量を適したタイミングで与えることが大切です。ただ、園芸初心者のうちは水やりのコツがつかめず、乾燥させすぎたり、反対に湿らせすぎたりすることも。花が咲かないときは、適した方法で水やりできているかもチェックすることがおすすめです。

シクラメンは乾燥した地域が原産のため、土を湿らせすぎないように水やりします。土の表面が乾いたタイミングを見計らって、根本にゆっくりと水を注ぎましょう。花や葉の上から勢いよく水をかけてしまうと、傷むことがあるため注意が必要です。土がまだ湿っているときは、乾くまで水やりを控えましょう。

 

温度管理

シクラメンは、育てる環境が寒すぎても暖かすぎても、花の咲き具合に影響が出るはずです。花がなかなか咲かないと思ったら、シクラメンにとっての適温を保てているか確認しましょう。

とくに気をつけたいのが冬に室内管理するケースです。暖房がききすぎていると、シクラメンの花が咲くには暖かすぎる可能性があります。玄関のように、暖房の影響がない場所へ移動させてみましょう。

 

肥料

シクラメンは次々と花をつけるため、適度に追肥をすることが大切です。肥料切れになると、花を咲かせるためのエネルギーが足りなくなってしまいます。休眠が明けた9月から花が終わる5月まで、1週間に1回の頻度で液体肥料を与えていきましょう。「キュート シクラメン・ベゴニア用」や、無ければ「ハイポネックス原液」等の液体肥料を与えるとよいでしょう。

 

植え替え

シクラメンを長く元気に育てていくためには、1年に1回の植え替えが欠かせません。植え替えせずに植えっぱなしにしていると、根が鉢に回って、生育が停滞することがあります。開花にも影響するため、毎年新しい土を入れた鉢へ植え替えてあげましょう。

 

 

シクラメンの休眠は難しい。ポイントは、湿度対策にあり。

シクラメンを休眠させて夏越しさせるのは、なかなか難しいといわれています。日本の夏は、シクラメンの原産地である乾燥地域と比べて湿度がとても高くなるためです。雨や湿気にさらされないように注意し、できるだけ乾燥させるようにしてみてください。夏越しがうまくいったにもかかわらず開花しない場合は、日当たりや水やりなど、栽培環境をもう一度チェックしてみましょう。最初のうちは失敗もあるかもしれませんが、根気強く挑戦してみてくださいね。

 

 

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 公開: 2019年2月14日

更新: 2021年10月4日

 

この記事で紹介された植物について

シクラメン

学名:Cyclamen persicum  /科名:サクラソウ科 /別名:カガリビバナ、ブタノマンジュウ /原産地:北アフリカ~中近東、ヨーロッパの地中海沿岸地域 /分類:多年草 /耐寒性:やや弱~弱 /耐暑性:中

冬に室内用の花として人気のあるシクラメン。暑さや蒸れに弱いので、夏越しに注意することが肝要です。

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