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アボカドの育て方|種から発芽させて栽培を楽しもう

アボカドの育て方|種から発芽させて栽培を楽しもう

アボカドは「森のバター」とも呼ばれる栄養豊富な果実です。濃厚な風味とねっとりとした舌触りが魅力で、幅広い方に人気の食材です。

アボカドを食べた後に残った種は、発芽させて育てることができます。種から育てて、観葉植物として楽しんでみましょう。

今回は、アボカドの基本情報や品種、育て方、収穫方法などをご紹介します。

【PlantiaQ&A】植物の情報、育て方をQ&A形式でご紹介

☘61:アボカドの育て方|水耕栽培、鉢栽培の方法、植え替えや冬越しの注意点などもご紹介

アボカドの育て方|アボカドの基本情報

アボカドとは

アボカド

アボカドはクスノキ科ワニナシ属の常緑高木で、「森のバター」や「食べる美容液」とも呼ばれる栄養価の高い果物です。

原産地は中央アメリカやメキシコで、7000年以上前から栽培されていたと考えられています。現在はメキシコやペルーなどを中心に広く栽培されており、日本で見かけるアボカドのほとんどは輸入品です。

アボカドは脂肪分を多く含みますが、その大半が不飽和脂肪酸です。また、食物繊維やミネラル、カリウム、ビタミンEといった栄養素も豊富に含まれており、健康や美容を意識する方にも人気があります。

観葉植物として育てられる

アボカド

アボカドを食べた後に残る大きな種は、水耕栽培や鉢植えなどで手軽に観葉植物として栽培することができます。

アボカドは海外からの輸入品が多いため、日本で育てるのは難しいイメージがあるかもしれません。しかし、種は比較的発芽しやすく、水耕栽培でも土栽培でも育てることが可能です。

生育旺盛な植物なので、透明の容器に入れて水耕栽培をすると、種から芽が出てくる様子や根が伸びる様子をじっくり観察することができます。

生長すると、大きく濃い緑色をした美しい葉をつけるため、観賞用の植物としても楽しめるでしょう。

日当たりの良い庭はもちろん、明るいお部屋の中でも成長するアボカドは、インテリアグリーンとして楽しむのもおすすめです。

アボカドの品種

アボカドは世界に3000種類以上の品種があるといわれています。

品種によって果実の大きさや風味、耐寒性などの特長が異なるため、育てる目的に合わせて選ぶことが大切です。

ここでは、代表的な品種を3つご紹介します。

ハス種

アボカド

日本に輸入されるアボカドの多くは、メキシコ産の品種であるハス種。

果皮がゴツゴツしているのが特長で、熟して食べごろになると皮が黒くなります。

メキシコ系のアボカドは果実のサイズが小さめで、香りが強く、味も濃厚です。

グアテマラ系や西インド系のアボカドよりも耐寒性や耐暑性に優れており、3月~9月が特に美味しい時期といわれています。

ベーコン種

アボカド

熟しても果皮が緑のままで味が濃厚なのが特長です。

メキシコ系とグアテマラ系をミックスした品種で寒さに強く、日本でも栽培できます。

果実のサイズは大きく、なめらかな舌触りと上品な味わいが美味しいと人気があります。

フェルテ種

アボカド

メキシコ系とグアテマラ系を交配した品種で、世界ではハス種の次に生産量が多いとされています。

耐寒性がないので冬は温室や暖かい室内で育てます。大ぶりの果実は、なめらかな深いコクが特長です。

アボカドの育て方|基本的な栽培方法

アボカド

アボカドは、水耕栽培と土栽培の2種類の方法で育てることができます。

インテリアや鑑賞用として楽しみたい人は、茎や根の生長を観察できる水耕栽培がおすすめです。

また、苗を購入して育てる場合は、水はけの良い培養土を使って植えつけましょう。

ここからは、アボカドの基本的な育て方をご紹介します。

アボカドの好む栽培環境

アボカドは日当たりと風通しの良い場所を好みます。

地植えにする場合は、植えつける場所をよく選びましょう。

特に、冬に北風が当たる場所は避けるのがおすすめです。寒さの影響で、株が弱ってしまうことがあります。

種まき

アボカドを種から育てるときは、種の準備から始めます。発芽させるには20℃以上の温度が必要とされているため、5月~9月頃を目安に準備を始めましょう。

また、種から育てる場合は、実がなるまでに長い年月がかかります。アボカドの種を一から育てると、収穫できるようになるまで何年もかかるため、まずは観葉植物として楽しむのがおすすめです。

種まきの準備ができたら、植えつけを行いましょう。

種を取り出し、土を入れた鉢へ植えつけます。種が乾燥しないよう、すぐに種まきを済ませましょう。

土はすべてかぶせず、半分ほど種が露出するように位置を調整します。種は尖ったほうを上にしましょう。

土づくり

土は、水はけの良い培養土を使います。自分で配合する場合は、小粒の赤玉土と腐葉土を7:3で混ぜたものや市販の園芸用土などがおすすめです。

『ハイポネックス培養土 鉢・プランター用』なら、購入してそのまま鉢に入れて使えます。

地植えの場合、植えつけの予定地に腐葉土や堆肥などを加え、あらかじめ耕しておきましょう。

水やり

アボカドは乾燥に弱い性質を持っています。

土で栽培する場合は、土の表面が乾いたタイミングでたっぷりと水を与え、水切れを起こさないように注意しましょう。

肥料

土に植えつける際は、元肥として緩効性肥料「マグァンプK中粒」を混ぜ込んでおきましょう。

生育期に当たる3月~9月は、しっかりと追肥を行います。追肥には肥料効果が2~3ヵ月と長期間持続する『プランティア 花と野菜と果実の肥料』がおすすめです。

また、5月前後に花が開花した場合は、『微粉ハイポネックス』を1週間に1回程度与えてください。

アボカドの育て方|水耕栽培

アボカド

アボカドは種を使って手軽に水耕栽培を楽しむことができます。透明な容器を使えば、発芽や根の生長を観察できるのも魅力です。

アボカドから種を取り出したら、付着した果肉や脂分をきれいに洗い流します。種の尖っているほうを上にして、3本~4本の楊枝を斜めに刺しましょう。

種は小さめの透明容器にセットし、下から3分の1が浸かるように水を入れます。日当たりの良い場所で管理し、水はできるだけ毎日取り替えましょう。

順調に育てば1ヵ月ほどで発芽します。根がどんどん伸びてきたら土に植えかえてあげましょう。

アボカドの育て方|お手入れ・管理方法

発芽したアボカドは生育旺盛で、根や枝葉がどんどん成長します。容器の中が根でいっぱいになったら、一回り大きな鉢へ植えかえましょう。

また、アボカドを健やかに育てるためには、植えかえや剪定、冬越しなどの季節に応じたお手入れをすることが大切です。

ここでは、お手入れや管理のポイントをご紹介します。

植えかえ

アボカドは生長がはやいため、2年に1度を目安に植えかえを行いましょう。

植えかえの適期は5月~6月です。また、根が鉢底から飛び出していたり、葉が黄色くなったりしている場合は、根詰まりを起こしている可能性があるため、早めに植えかえましょう。

植えかえの際は、新しい土を用意しておきます。根が窮屈にならないように、一回り大きく深めの鉢を用意して植えかえましょう。

植えかえ作業の際は、伸びた根に傷をつけないように注意し、根についた土は崩さず、そのままにして植えるのがポイントです。

植えかえ後は水をたっぷりと与えます。夏場の暑い時期は水切れを起こしやすいため、特に注意が必要です。

一方で、冬場は根腐れを起こしやすいため、土の表面が乾いてから水やりを行いましょう。

剪定(摘芯)

観葉植物としてアボカドを育てるときはなるべく大きな鉢に植えるのが理想ですが、そのままの状態だと木がどんどん伸びていきます。

剪定をしないと、樹高が20m近くなることもあります。剪定・摘芯をしながら大きさをコントロールしましょう。

剪定の適期は4月~6月です。

上に伸びる枝を切って生長を抑え、できるだけ横方向に枝が広がるように、樹形を整えましょう。

斜め方向や水平方向に伸びる枝を残し、垂直に伸びる枝は切り戻すのがポイントです。

冬越し

アボカドは熱帯の気候に適した植物で、品種によって耐寒性が異なるものの、基本的には寒さに弱いとされています。

日本で育てる場合、特に冬の寒さに注意が必要です。冬にマイナス5℃を下回る地域では、地植えは避けましょう。寒冷地以外であれば、気温が大きく下がる時期は防寒対策を行うと安心です。

アボカドの生育適温は20℃~25℃です。寒くなってきたら暖かい室内へ移動し、できるだけ室温を一定に保つことが大切です。

また、苗が小さいうちは寒さの影響を受けやすいため、気温が5℃以下になる場合は、早めに暖かい場所へ移動させましょう。

アボカドを屋外で冬越しさせる場合は、風よけのビニールを張ったり、株元を藁やビニールなどで覆ってマルチングしたりすると安心です。

また、冬の間は水やりの回数を減らして、乾かし気味に管理しましょう。冬は過湿による根腐れが起こりやすいためです。

アボカドの育て方|増やし方

アボカドの増やし方には、種まきと接ぎ木の2つの方法があります。

食べた後の種を使って手軽に育てられる種まきは、観葉植物として楽しみたい方におすすめです。一方、果実の特性を維持したまま株を育てたい場合は、接ぎ木によって増やすことができます。

ここでは、それぞれの増やし方についてご紹介します。

種まき

アボカドは、実から取り出した種をまくことで増やすことができます。

種は発芽しやすく、観葉植物として楽しみたい場合にもおすすめの方法です。

ただし、種から育てた株は実がなるまでに長い年月がかかるため、果実の収穫を目的とする場合には接ぎ木苗を利用するのが一般的です。

接ぎ木

接ぎ木とは、2つの木をつなぎ合わせて、ひとつの木として育てる方法のことです。

元気な台木と穂木を用意し、しっかりと固定してつなぎ合わせます。

台木と穂木が活着するまでは時間がかかるため、風や雨で倒れてしまわないように様子を見ながら管理しましょう。

アボカドの育て方|病害虫対策

アボカド

大きくなったアボカドの葉や枝が密生すると、風通しが悪くなり、病害虫が発生しやすくなります。

健全に育てるためには、適度に剪定を行い、風通しの良い状態を保つことが大切です。病害虫の被害を受けた葉は元に戻らないこともあるため、早めの予防を心がけましょう。

害虫対策

アボカドには、ハダニやカイガラムシが発生することがあります。

ハダニは葉の汁を吸い、生育を妨げる害虫です。乾燥した環境で発生しやすいため、葉水を行うなどして予防しましょう。

また、カイガラムシは枝や葉に付着して樹液を吸います。発生した場合は、歯ブラシなどでこすり落として早めに取り除きましょう。

病気対策

アボカドは比較的病気に強い植物ですが、風通しが悪くなると病気が発生しやすくなります。

不要な枝を剪定して株の内部まで風が通るようにし、落ち葉や枯れ葉はこまめに取り除いて清潔な環境を保ちましょう。

アボカドの育て方|収穫方法

アボカド

アボカドを種から育てた場合、実を収穫できるまでには長い年月がかかります。

また、苗を1本植えただけでは実をつけないケースがほとんどです。実をつけるためには受粉の仕組みを理解しておくことも大切です。

ここでは、受粉の方法や収穫時期、収穫のポイントについてご紹介します。

受粉

アボカドは春になると黄色い花をつけます。ひとつの株に雄花と雌花が咲くものの、それぞれの開花時期が異なるのが特長です。

そのため、実をつけるためには受粉を行う必要があります。

受粉しやすくするには、開花タイプの異なる品種を2本以上育てるのがおすすめです。園芸店などで、接ぎ木苗を複数本購入し、異なる株どうしで雄花と雌花の開花時期が重なるようにすると、自然と受粉しやすくなります。

また、より確実に受粉させたい場合は人工授粉を行いましょう。

木が1本しかない場合も、午前中に咲いた雄花を採取して冷蔵庫で保管し、雌花が咲いたら綿棒などで花粉をめしべにつければ受粉完了です。

受粉に成功した実は、ゆっくりと時間をかけて大きくなります。秋から冬の収穫時期まで、

引き続き大切に管理しましょう。

収穫時期

一般的なアボカドは11月~12月頃が収穫時期ですが、品種や地域によっては3月頃や7月~8月頃に収穫できる場合もあります。

果実は木の上で完熟させてから収穫するのが理想ですが、まだ硬いうちに収穫して追熟させることも可能です。

熟す前に収穫したアボカドは、1~2週間程度追熟させましょう。25℃程度の暖かい場所で行うのがおすすめです。

果皮が黒っぽくなったり、指で軽く押したときにやわらかさを感じるようになったら食べごろのサインです。皮をむいてさまざまな料理で楽しみましょう。

収穫方法

熟したアボカドは、手でもぎとることができます。果実は傷がつきやすいため、収穫の際は丁寧に扱いましょう。

また、品種によっては、熟すと自然落下することがあります。地面に落ちて傷んでしまわないよう、収穫が近い実にはあらかじめ袋をかけておくと安心です。

アボカドを使った料理

アボカド

アボカドは、ととろっとした食感と濃厚な味わいが魅力の食材です。

醤油やわさびにつけてそのまま食べるだけでなく、さまざまな料理に活用できます。

サラダやサンドイッチ、タルタルソースなどの定番メニューをはじめ、くり抜いた種の部分にたまごやチーズ、パン粉などを乗せてオープンで焼いた焼きアボカドも人気です。

また、硬めのアボカドも、加熱調理にも向いています。油で揚げて天ぷらにしたり、クリーム煮にしたりすればなめらかな食感を楽しむことができます。

アボカドが収穫できたら、さまざまなレシピで楽しみましょう。

おわりに

育て方のポイントを押さえれば、アボカドはガーデニング初心者でも手軽に育てることができます。

今まで捨てていた種から発芽させ、観葉植物として楽しめるのもアボカド栽培の魅力です。

アボカド栽培は気軽に始められるので、まずは種を発芽させることを目指し、少しずつ大きく育てていきましょう。

動画でわかりやすくご紹介!HYPONeX Smile

🥑『アボカドを楽しむ』

🥑『アボカドの植えかえ!』

公開:2019年7月31日
更新:2021年4月21日
更新:2022年3月25日
更新:2026年6月9日

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