アネモネの育て方|基礎知識から病害虫対策、増やし方まで解説
春の訪れを告げるアネモネは、風に揺れる美しい花姿が魅力の植物です。
比較的丈夫で育てやすいため、園芸初心者の方にもおすすめです。暖かくなる季節に、ご家庭でアネモネを育ててみませんか?
この記事では、アネモネの特長や育て方、増やし方について分かりやすくご紹介します。新しい花との出会いが、日々の暮らしに彩りを添えてくれるでしょう。
- 目次
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- 【PlantiaQ&A】植物の情報、育て方をQ&A形式でご紹介
- アネモネの育て方|基礎知識と特長
- アネモネの歴史
- アネモネの原産地
- 園芸品種の基となるアネモネ・コロナリアとは?
- アネモネの育て方|主な品種と選び方
- コロナリア系グループ
- 原種系グループ
- アネモネの育て方|基本の栽培方法
- アネモネが好む栽培環境
- 土づくり
- 植えつけ
- 種まき
- 水やり
- 肥料
- 花後管理
- 休眠期の管理
- 花がら摘み
- 植えかえ
- 分球での増やし方
- アネモネの育て方|病害虫対策
- アネモネの育て方|よくある栽培トラブル
- 球根が発芽しないのはなぜ?
- 球根の上下がわからないときは?
- 植えっぱなしでも大丈夫?
- 球根が腐ってしまうのを防ぐには?
- 夏越しに失敗してしまう理由は?
- おわりに
【PlantiaQ&A】植物の情報、育て方をQ&A形式でご紹介
☘127:アネモネの育て方|きれいな花を咲かせるには?水やりや肥料など日々の管理もご紹介
アネモネの育て方|基礎知識と特長
アネモネは色鮮やかな花を咲かせるキンポウゲ科の植物です。
野原で風に吹かれながら群生するアネモネの姿は、春の訪れを感じさせてくれます。
古い時代から人々に愛されていた花で、各国の神話や伝説などにもその名前が登場してきました。
アネモネの歴史
アネモネは愛らしい外見とは反対に、神話に登場するほど長い歴史を持つ植物です。
特に有名なのが、ギリシャ神話のアドニスにまつわる伝説で、アネモネが誕生したトされる物語が描かれています。
この神話をもとに、「儚い恋」や「君を愛す」といった花言葉が生まれたともいわれています。
アネモネの原産地
アネモネの原産地はヨーロッパ南部や地中海沿岸地域です。日本には、江戸時代末期から明治時代にかけて伝わってきたといわれています。
原産地では、春風が吹く頃に花が咲き始めます。
そのため、ギリシャ語で「風」を意味する「anemos」が語源となり、名づけられたとされています。
アネモネの和名には「紅花翁草」や「牡丹一華」など、華やかな外見に由来するものが多く見られます。
英語では「風の花」を意味する“Wind flower”と呼ばれています。
園芸品種の基となるアネモネ・コロナリアとは?
アネモネ・コロナリアは、もっとも一般的な園芸品種で、市場に流通しているアネモネの大部分を占めています。
原種系の交配によって生まれた品種で、一重咲きから八重咲きまで花形が豊富です。
草丈は20~40cmほどになり、花径は5~8cm程度の大輪を咲かせます。開花時期は、3月~5月です。
アネモネの育て方|主な品種と選び方
アネモネの品種には、大きくコロナリア系と原種系の2つのグループに分けられます。
コロナリア系は園芸品種として一般的で、一重咲きから八重咲きまで花形が豊富です。切り花やガーデニングなど幅広い用途で楽しまれています。
一方、原種系は小型で素朴な美しさが魅力です。環境が合えば植えっぱなしでも育てやすく、ロックガーデンや自然な雰囲気の庭づくりに向いています。
それぞれのグループに属する主な品種を見ていきましょう。
コロナリア系グループ
デ・カーン系
デ・カーン系は、一重咲きアネモネの代表的な品種として広く流通しています。
花形は一重咲きで花径5cm程度の大輪、草丈は20~40cm程度になります。
ローズ、ブルー、ホワイト、スカーレットなど花色が豊富で、切り花にも庭植えにも適しています。
通常は2月~5月頃、球根から育てた場合は3月後半頃から咲き始めるのが一般的です。
セント・ブリジット系
八重咲きの大輪品種で、花弁数が多く、ボリューム感のある花を咲かせるのが特長です。
花弁の先端がやや尖り、ブーケなどの花材としてもよく使用されます。
花色はスカーレット、ブルー、ローズ、ホワイトが主流で、草丈は20~30cm程度になります。
モナ・リザ系
八重咲き種の中でも特に草丈が高く、60cm近くに達することもあります。
切り花に利用されることが中心で、花色はホワイト、ピンク、スカーレット、レッドバイカラー、ブルー、ラベンダーと非常に豊富です。
ポルト系
比較的新しい品種系統として知られています。花形は一重咲きで、草丈は15cm~30cm程度になります。
比較的夏越ししやすい性質を持ちますが、日本の高温多湿な環境に特に注意が必要な品種です。
原種系グループ
アネモネ・ブランダ
原種系の代表的な品種で、花径は3cm~4cm程度、草丈は10cm~15cmの小型品種です。
開花期は2月下旬~4月頃で、早咲き品種として知られています。
ブルーとホワイトの花色が主流で、耐寒性が非常に高く、ロックガーデンや寒冷地での栽培に向いています。
アネモネ・フルゲンス
花径3cm~4cm、草丈15cm~30cm程度の小輪の品種です。環境が合えば、植えっぱなしでも育てられる特長があります。
花色は白、ピンク、赤、紫、ラベンダーなどがあり、耐寒性・耐暑性ともに比較的強い品種です。
アネモネの育て方|基本の栽培方法
アネモネは秋植え球根で、10月下旬~11月下旬に植えつけると春に花を咲かせます。
一定期間、低温に当てることで花芽が形成されるため、戸外で管理するのがポイントです。
ここでは、アネモネの基本の栽培方法をご紹介します。
アネモネが好む栽培環境
アネモネを元気に育てるには、環境づくりがとても大切です。生育期(10月~5月)は、日当たりと風通しのよい場所で管理しましょう。
鉢植えの場合、冬の間は室内に取り込まず、屋外でしっかり寒さに当てることが花芽の形成には欠かせません。
特に、寒冷地で気温が-5℃以下になる場合は、不織布や敷きワラなどを利用して防寒対策をすると安心です。
アネモネは寒さに強く、全国どこでも栽培できますが、暑さにはとても弱い性質があります。
高温多湿になると球根が腐りやすくなるため、鉢植えの場合、夏の間は雨の当たらない涼しい日陰へ移してあげましょう。
植えつけ直後の置き場所
アネモネは花芽形成のため、一定期間5℃前後の低温に当てる必要があります。そのため寒い時期も戸外で管理するのがおすすめです。
室内で育てる場合は、植えつけ後に1ヵ月ほど屋外で低温に当てた後、屋内へ移動しましょう。
生育期の置き場所
アネモネは日光を好みます。植えつけ後から花が枯れる初夏までは、日当たりと風通しの良い場所で管理しましょう。
風通しは蒸れや病気を防ぐために重要で、強い夏の直射日光が続く場合は半日陰でも問題ありません。
休眠期の置き場所
アネモネは、花が咲き終わると地上部が枯れ、休眠期に入ります。この時期は過湿に弱いため、植えたまま管理する場合も水の与えすぎに注意してください。
鉢植えの場合、高温多湿を避けるため日陰へ移動させましょう。気温が下がり生育を再開する10月以降になったら、発根・芽出しを促すため日なたへ移動します。
土づくり
鉢植えの場合
アネモネは水はけがよく、保水性のある土を好みます。
鉢植えの場合、小粒の赤玉土と腐葉土を7:3で混ぜたものや、赤玉土と腐葉土、酸度調整済みピートモスを5:3:2で混ぜたものなどがおすすめです。
また、元肥として緩効性肥料マグァンプKが配合されている『ハイポネックス培養土鉢・プランター用』なら、購入してそのまま使うことができます。
手軽に栽培を始めたい方は、ぜひこちらをご利用ください。
地植えの場合
アネモネは、中性~弱アルカリ性の土を好みます。植えつけ2週間ほど前に苦土石灰を土に混ぜて、酸度を調整しておきましょう。
その後、腐葉土を混ぜて水はけをよくします。土は地面から30cm~40cmのあたりまで、深く耕しておきましょう。
植えつけ
苗の植えつけ
苗を購入したら、すぐに鉢や花壇などへ植えつけしましょう。
ポットから苗を取り出すときは、根を傷つけないようにするのが大切です。傷んでしまった葉や花がらは、この時点で取り除いてあげましょう。
球根の植えつけ
球根はとがった部分を下、くぼみのある方を上にして、深く埋めすぎないよう注意して土をかぶせます。
鉢植えの場合は1cm~2cm、地植えの場合は2cm ~3cmほど覆土しておくと安心です。寒冷地では、基準よりも深植えにして凍結を防ぎます。
アネモネは根がよく伸びるため、鉢植えにする場合は深めのものを用意しましょう。
地植えの場合、隣の株とは15cm以上の間隔をあけて植えつけします。
また、水を含ませたミズゴケで球根を包んでから植えつけをする方法もあります。
この方法で植えつけをした場合は、ミズゴケは軽く湿らせる程度とし、過度に水を含ませないよう注意しましょう。
植えつけ後はすぐに水やりをせず、土の表面が乾いてから控えめに水を与えます。
目安として、植えつけ後4日~5日ほど経過してから水やりを行うと、球根の腐敗を防ぎやすくなります。
球根の給水処理
アネモネの球根が乾いている場合は、事前に吸水処理を行います。
水をしみこませた新しいバーミキュライトや砂、スポンジ、タオルなどに置き、冷暗所(10℃前後)で数日~1週間ほど管理しましょう。
気温が低くなる11月以降は、給水処理せずに植えつけしてもかまいません。
球根を発芽させるコツ
アネモネの球根をしっかりと発芽させるためには、上下を間違えないことが大切です。もし上下のわかりにくい球根があったら、横向きにして植えつけします。
寒い地域で地植えする場合は、霜や凍結を防ぐためにマルチングしておくと安心です。
また、球根を吸水処理するときは、じっくりと時間をかけて水を含ませるのがポイントです。急な吸水は腐敗の原因となるため注意してください。
種まき
アネモネは種から育てることもできます。ただし、種まきは球根栽培よりも発芽率が低い点に注意が必要です。
種まきの適期は9月~10月にかけてで、球根と同様に気温が低くなってから発芽します。
アネモネの種には白い綿毛がついているのが特長ですが、種まきの際にはあらかじめカットしておきましょう。
種をまいてから花が咲くまでは数年かかるのが一般的です。
今シーズン中に花を楽しみたい場合は、球根や苗から育てる方法がおすすめです。
種の採取の仕方
アネモネは分球で増やすのが一般的です。ただし、品種によっては思うように分球しないことがあります。
そのような場合は、種を採取に挑戦してみましょう。
花が咲き終わっても花がら摘みを行わずにそのままにしておくと、自然と種がつき始めます。
地上部が完全に枯れて、種が黒くなったら採種しましょう。
水やり
植えつけ直後の水やり
球根や苗を植えつけた直後は、鉢底から水が流れ出るまでタップにと与えてください。
地植えの場合も同様に、植穴全体が湿るまでたっぷりと与えましょう。
生育期の水やり
鉢植えの場合、初夏までは土の表面が乾いたら水をたっぷり与えましょう。
花に水がかかると傷んでしまうことがあるため、株元にゆっくりと水を注ぐのがコツです。
冬場は気温が低く、土が乾きにくい日も多いため、土の様子をこまめに確認しましょう。
春になり開花時期となったら、水切れしないように気をつけます。
地植えの場合は、ほとんど水やりせず、降雨に任せてかまいません。乾燥した日が長く続いたら、土の状態を確認しながら水やりをしましょう。
休眠期の水やり
地上から出ている部分が枯れはじめたら水やりをストップします。植えっぱなしにする場合は、土を乾燥させたまま夏越しさせましょう。
休眠期に水やりしすぎると、かえって負担がかかってしまいます。
夏の大雨にさらされないよう、置き場所にも注意します。10月になり、涼しくなったら水やりを再開しましょう。
肥料
アネモネは花をつけるのにたくさんの栄養を必要とします。適切なタイミングで、適した量の肥料を与えましょう。
鉢植えの場合
鉢植えの場合は、植えつけ時に元肥として緩効性肥料『マグァンプK中粒』を混ぜ込んでおきましょう。
すでにマグァンプKが配合されている『ハイポネックス培養土鉢・プランター用』を使う場合は、肥料を加える必要はありません。
発芽して葉がつきはじめたら、置くだけで約2ヵ月間肥料効果が持続する『プロミック いろいろな植物用』を施しましょう。
つぼみがつきはじめたら、液体肥料『ハイポネックス原液』を1週間~10日に1度の頻度で与えます。
ただし、晩春以降も施肥を続けると、葉ばかり茂り、球根の充実につながらないことがあります。
地植えの場合
地植えの場合は元肥のみでもよく育ちます。植えつけ時に緩効性肥料『マグァンプK中粒』を混ぜ込んでおけば、基本的に追肥は必要ありません。
葉色や花の色が薄かったり、生育が悪かったりする場合は、寒さが和らぎ、株が動き出す冬〜早春にかけて薄めた液体肥料『ハイポネックス原液』を、様子を見ながら与えましょう。
花後管理
品種によるものの、アネモネの花は5月頃までに咲き終わります。
花が終ると水やりをやめてしまいがちですが、翌年に向けて球根を充実させるためには、しばらく水やりを続けてあげることが大切です。
葉が緑色のうちは光合成を行い、養分を球根に蓄えています。この期間は、水の与えすぎに注意しながら、土が乾いたら控えめに水やりを続けましょう。
葉が黄色くなり枯れはじめたら、水やりを止め、土を乾燥させて、休眠期に備えましょう。
休眠期の管理
アネモネは気温が25℃を越えるようになると生育が滞り、休眠期に入ります。休眠期のアネモネは地上部を枯らし、球根だけの状態になります。
休眠期の管理方法は「球根を掘り上げて管理する方法」と「植えっぱなしで管理する方法」の2種類があります。
雨による過湿が心配な場合や、翌年は別の場所へ移動させたい場合は、球根を掘り上げて保管しましょう。
掘り上げて管理
球根の掘り上げ作業は、晴天が続き、土が乾燥しているタイミングで行います。梅雨に入り、高温多湿の環境になる前に掘り上げるのがおすすめです。
地上部が完全に枯れるまで待つ必要はありません。葉が3分の1~3分の2ほど枯れた段階で掘り上げましょう。
掘り上げた球根についている土はきれいに落とし、風通しのよい日陰で乾燥させます。土がついたままではカビの原因になることがあります。
乾燥後はネットに入れて吊るし、直射日光を避けた風通しのよい場所で保管してください。
秋になったら保管しておいた球根を植えつけます。
乾燥させた球根は一回り小さくなっていますが、給水処理をすれば元の大きさに戻ります。じっくりと吸水してあげましょう。
植えっぱなしで管理
アネモネは、環境さえ整っていれば植えっぱなしでも夏越しが可能です。
植えっぱなしにする場合は、休眠期に土を湿らせないことが大切です。
特に、地植えの場合は、多湿にならないように意識しましょう。
鉢植えの場合は、葉が枯れ始めたら水や雨の当たらない場所へ移動しましょう。
気温が下がった10月頃から再び水やりを始めると、新しい芽が出てきます。
花がら摘み
開花期の長いアネモネは、花がら摘みをしてお手入れすることで美しい花を次々と咲かせます。
落ちてきた花がらを見つけたら、早めに取り除きましょう。花がらが葉や茎についたままだと病気の原因になることもあります。
また、花がらが落ちる前に、花茎ごとカットするのもおすすめです。
種をつくり始める前に花がら摘みを行うことで、株の消耗を防ぎ、開花期間を長く楽しめます。
花茎は手でちぎることもできますが、アネモネの汁が皮膚につくと皮膚炎を起こすことができます。
作業時は手袋を着用して、清潔なハサミを使うと安心です。
種を採取したい場合は、花がら摘みを行わず、そのまま花を残しておきましょう。
植えかえ
鉢植えのアネモネを大きく育てたい場合や、球根が増えて鉢の中が混み合ってきた場合は、植えかえを行う必要があります。
生育スペースが不足していると感じたら定期的に一回り大きな鉢やプランターへ植えかえましょう。
植えかえの適期は10月頃です。この時期には地上部が枯れて球根のみの状態になります。
新しい鉢と土を用意したら球根を掘り上げて、できるだけ早く植えかえをしましょう。
植えかえ後はたっぷりと水やりをして、通常の管理を行ってください。
分球での増やし方
アネモネを育てていくと、土の中で自然と球根が分球して増えていきます。
子球が多くついた状態で放置してしまうと、土の中が混み合い生育が悪くなる可能性があります。花が終わったら掘り上げて、球根を分けてあげましょう。
親球から分けた子球は、そのまま植えつけて育てることができます。アネモネの数を増やしたいときは、ぜひ分球にチャレンジしてください。
適期
分球の適期は6月~8月頃です。花が終わり、休眠に入るタイミングで球根の掘り上げと一緒に行うと効率的です。
梅雨に入り湿度が高くなる前に作業を済ませましょう。
分球の方法
分球の作業は、アネモネが休眠期に入ってから行います。土から球根を掘り上げた際、小さな子球ができていたら親球から分けてあげましょう。
少し力を加えるだけで自然に子球が取れることもありますが、できない場合は刃物を使ってカットします。
球根はできるだけ大きなものを残し、小さすぎるものは整理しましょう。
球根の切り口が腐らないよう、分けた球根は風通しのよい日陰でしっかり乾燥させましょう。
土や枯れた葉などがついていたら取り除いてから管理します。
球根の保管方法
掘り上げた球根を秋まで保管する場合は、ネットなどに入れて吊るし、直射日光を避けた風通しのよい場所で管理します。
植えっぱなしで夏越しさせる場合は、分球後の球根を再び土へ植えつけ、多湿にならないよう注意しましょう。
アネモネの育て方|病害虫対策
アネモネ栽培では、アブラムシやうどんこ病の対策を行いましょう。
どちらも湿気のこもりやすい場所で起こる可能性が高いため、植えつけ場所に配慮するのも大切です。
アブラムシ対策
10月~5月の新芽が出る時期に、アブラムシが発生することがあります。見つけたら指で取り除くか、殺虫剤で駆除します。
肥料と殺虫剤がひとつになった『ハイポネックス原液 殺虫剤入り』を使うと、手軽に駆除できます。
うどんこ病対策
うどんこ病にかかると、葉が粉をかぶったように白くなります。
放置するとどんどん広がるため、感染した葉は早めに切り取りましょう。
薬剤による防除も効果的です。風通しをよくし、葉が重ならないように間引きながら管理することで発生を抑えられます。
灰色かび病
灰色かび病は、下葉や古い葉に灰色のカビが付着する病気で、梅雨や秋雨の時期に発生しやすいのが特長です。
初期症状として、葉や新芽に淡い褐色の斑点が現れます。その後、灰色や灰褐色のカビで覆われて広がります。
予防には、風通しと日当たりの良い環境の確保が大切です。また、落ちた花弁や枯れ葉をこまめに取り除くことで発生を抑えられます。
感染した葉や花は直ちに取り除き、必要に応じて殺菌剤を散布しましょう。
アネモネの育て方|よくある栽培トラブル
アネモネ栽培でよくあるトラブルとその原因、対策をまとめました。
ポイントを押さえることで、初心者でも安心して育てられます。
球根が発芽しないのはなぜ?
主な原因は植えつけ時期が早すぎることです。9月や10月上旬に植えると地温が高すぎて球根が腐りやすくなります。
外気が15℃以下になる10月下旬以降に植えつけると発芽率が高まります。
球根の上下がわからないときは?
球根は尖った方が下、平らな面が上にして植えつけますが、判別が難しい場合は横向きに植えても問題ありません。
アネモネの球根は重力屈性により、横向きや上下逆に植えても根と芽が正しい方向へ生長します。
植えっぱなしでも大丈夫?
高温多湿の日本では毎年掘り上げて保存する方法が推奨されます。
植えっぱなしにする場合、地植えなら株元のマルチングを梅雨前に外して通気性を確保し、鉢植えなら雨のかからない場所に保管します。
高温多湿の期間中は、球根が腐らないよう特に注意しましょう。
球根が腐ってしまうのを防ぐには?
主な原因は、過湿や水はけの悪さによるものです。まずは水はけのよい培養土を選びましょう。
また、給水処理を行い、段階的に吸水させることで腐敗のリスクを減らすことができます。
吸水処理や植えつけの時期は、地域ごとの気候条件に合わせて調整してください。これにより、球根を健康に保つことができます。
夏越しに失敗してしまう理由は?
高温多湿環境での球根の腐敗が考えられます。地上部が黄色く枯れた時点で掘り上げ、風通しのいい雨の当たらない場所で1ヵ月程度陰干ししましょう。
球根がカラカラになるまで乾かすことが成功のポイントです。
おわりに
アネモネは丈夫で育てやすく、美しい花を咲かせてくれる植物です。高温多湿を避けて管理すれば、初心者でも安心して栽培できます。
発芽率が高く、日頃のお手入れも比較的簡単なので、自分で育てたアネモネは、毎年の開花とともにますます愛着がわいてくることでしょう。
ぜひ、アネモネ栽培を長く楽しんでみてください。
公開:2018年11月8日
更新:2021年3月22日
更新:2026年2月9日
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