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マツムシが鳴く頃に花を咲かせる
スカビオサの育て方

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高原に咲くスカビオサは、マツムシソウという名前でも知られる秋の花です。冷涼な気候を好みますが、しっかりと管理すれば日本でも育てられます。ぜひ種から栽培してみましょう。ここでは、スカビオサの育て方をご紹介します。

 

秋の清々しい風の中で咲くスカビオサ
名前の由来
花の姿はさまざま

スカビオサを種から育てるには
土づくり
種まき
植えつけ
水やり
肥料
日当たり
植え替え

お好みの品種を見つけて育てよう
マツムシソウ
スカビオサ・アトロプルプレア(セイヨウマツムシソウ)
スカビオサ・オクロレウカ
スカビオサ・ステラータ

秋の清々しい風の中で咲くスカビオサ

スカビオサはヨーロッパを中心に、ユーラシアや南アフリカなどの地域を原産としています。80以上の品種があり、それぞれ多彩な姿をしているのが特徴です。9~10月の秋か、4~6月の春に咲くものが多く見られます。ただし和名の「マツムシソウ」は秋の季語となっており、秋の花というイメージが強い植物です。

 

名前の由来

スカビオサという独特の響きの名前は、ラテン語の「scabiea」(疥癬かいせん)ということばに由来するとされています。疥癬とは皮膚病の一種です。スカビオサがかつて疥癬の治療に使われていた歴史があることから、この名前がついたそうです。
また、スカビオサには「マツムシソウ」という和名があります。マツムシが鳴き始める秋に咲くことからこの名前で呼ばれるようになったという説もあれば、花後の姿が仏具の「松虫」に似ていることからマツムシソウになったという説もあります。

 

花の姿はさまざま

一般に、スカビオサとしてイメージされるのは、小さな花が集まってひとつの大きな花をつくりだしている頭状花の姿です。中心から外側へ行くにつれ、花びらが大きく広がっていきます。
ただし、品種によっては花の姿はさまざまです。八重咲のものや球形に近いものもあります。花の色は青や紫のほか、白、ピンク、赤、黄などもあります。また、品種によって一年草や二年草、多年草などに分かれますが、高温多湿の日本の夏に耐えられず、多年草でも1年~2年で枯れてしまうことが多いようです。

スカビオサを種から育てるには

スカビオサは、種からでも育てやすい植物です。過湿を避け、風通しや日当たりなどに気をつけながら丁寧に管理していきましょう。

 

土づくり

スカビオサは水はけの良い土を好みます。元肥として緩効性肥料マグァンプKが配合されているハイポネックス培養土 鉢・プランター用がおすすめです。自分で土を配合するときは小粒の赤玉土と軽石砂、腐葉土を4:4:2で混ぜたものがおすすめです。地植えの場合、土が酸性であれば苦土石灰を混ぜて酸度を調整しましょう。
また、多年草の品種はさらに過湿を嫌います。市販の土を購入する際は、水はけの良い山野草用土を選びましょう。

 

種まき

スカビオサの発芽適温は15~20℃です。9~10月の気温が下がってきた時期に種まきしましょう。スカビオサの種は大きいため扱いやすいのが特徴です。育苗ポットやトレーのほか、花壇や鉢に直接まいてもかまいません。種をまいたら土を5mmほどかぶせ、水をたっぷりと与えます。1週間程度で発芽しますが、その間は日陰に置いておき、土を乾かさないように管理しましょう。発芽したら日の当たる場所へ移動します。

 

植えつけ

植えつけの時期は本葉が3~4枚ついた頃です。複数株を植える際は、草丈の低い品種なら10cm程度、大きくなる品種なら30cmは株間をあけましょう。また、元肥として「マグァンプK中粒」を土に混ぜておきましょう。植えつけする際は、風通しの良さにも気をつけます。空気の流れが停滞せず、湿気がこもりにくい場所を選んで植えつけしましょう。

 

水やり

基本的にスカビオサは乾燥に強く、過湿を嫌います。地植えの場合は、ほとんど水やりしなくてかまいません。ただ、株が生長する時期に乾燥が続くと花つきが悪くなるため、土の表面が乾いていたら水やりしましょう。鉢植えの場合は、土が乾いたらたっぷりとあげます。梅雨の時期はできるだけ雨の当たらない場所へ移動させ、過湿を防ぎましょう。

 

肥料

スカビオサは、あまり肥料を与えなくても元気に育ちます。生育期に少量の緩効性肥料「マグァンプK小粒」月に1回、もしくは薄めた液体肥料「ハイポネックス原液」を7~10日に1回の頻度で与えましょう。真夏や真冬のようにスカビオサが弱りやすい時期は、施肥を避けます。また、肥料が多すぎると間延びして、株が倒れてしまうことがあるため注意しましょう。

 

日当たり

スカビオサは基本的に日当たりの良い場所で育てます。ただし、日差しが強まる夏は直射日光を避け、半日陰に移動させましょう。地植えの場合は土に腐葉土やわらを敷いて、地面の温度が上がりすぎないように調整します。

 

植え替え

多年草の品種は、定期的に植え替えを行いましょう。鉢植えの場合は1年~2年に1回、ひとまわり大きな鉢へ植え替えます。地植えの場合も3年~4年に1回は植え替えを行うことで、株が育ちやすくなります。

 

お好みの品種を見つけて育てよう

スカビオサには多数の品種が存在します。ぜひお気に入りの品種を見つけて育ててみましょう。ここでは、スカビオサの品種をいくつかご紹介します。

 

マツムシソウ

マツムシソウは日本各地の山野に自生している品種です。夏の終わりから秋にかけて花を咲かせます。紫や白などの繊細な花が特徴です。「シロバナマツムシソウ」や「タカネマツムシソウ」「エゾマツムシソウ」など、さまざまな変種があります。

 

スカビオサ・アトロプルプレア(セイヨウマツムシソウ)

春咲きの多年草ですが、原産地であるヨーロッパやアフリカよりも高温多湿の日本では、一年草もしくは二年草として扱われます。花の中心が盛り上がった形になり、ボリューム感のある姿になるのが特徴です。花の色も青紫や赤紫、ピンク、赤、白などさまざまです。ひとつの株にたくさんの花が咲き、長い開花期間を楽しめます。

 

スカビオサ・オクロレウカ

直径3cmほどの小さな花が特徴のスカビオサです。花の色は白と黄色の中間の淡いクリーム色をしています。茎や葉も細いため、たおやかで可憐な印象を持っています。

 

スカビオサ・ステラータ

スカビオサ・ステラータは、花よりも実のほうが注目されることの多い品種です。花が散った後の実は球状で、独特の形をしています。乾燥させてドライフラワーとしてアレンジを楽しむ方が多いようです。

おわりに

スカビオサの愛らしい形や深みのある花の色は、秋のお庭の彩りにぴったりです。主張しすぎないスカビオサなら和風のお庭はもちろん、洋風のガーデンにも似合います。梅雨や夏の時期には特に手入れに気をつけ、元気な花を育ててみましょう。

 

 

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