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ラナンキュラス・ラックスの育て方!植えつけ時期や日当たり、水やり頻度を紹介

ラナンキュラス・ラックスの育て方!植えつけ時期や日当たり、水やり頻度を紹介

ラナンキュラス・ラックスは、ツヤやかで華やかな花をたくさんつける魅力的な植物です。従来のラナンキュラスに比べて育てやすく、寒さや高温多湿、病害虫にも強いため、初心者にもおすすめの品種です。

今回は植えつけ時期や水やりの方法など、ラナンキュラス・ラックスを長く美しく楽しむための育て方を詳しく紹介します。

  • ラナンキュラス・ラックス

    ラナンキュラス・ラックス
    学名 Ranunculus asiaticus
    科名 キンポウゲ科
    原産地 中近東~ヨーロッパ南東部
    分類 多年草・球根
    耐寒性 普通
    耐暑性 弱い

    栽培カレンダー

    1月
    2月
    3月
    4月
    5月
    6月
    7月
    8月
    9月
    10月
    11月
    12月
    開花時期
    植えつけ
    施肥

ラナンキュラス・ラックスの基本情報

ラナンキュラス・ラックスは、異種間交配で作られたラナンキュラスの新しい品種です。

花弁にはワックスをかけたような独特の光沢があり、その美しさから「ラナンキュラス+ワックス」で「ラックス」と名づけられました。

シリーズとしても人気が高く、現在では毎年のように新しい品種が登場しています。

従来のラナンキュラスは球根が腐りやすく、植えかえなどに手間がかかっていました。

しかし、ラックスシリーズは環境が適していれば宿根草のように扱えて、そのままでも翌年に花を咲かせることが大きな特徴です。

また、一般的なラナンキュラスが苦手とする寒さや高温多湿に強く、さらに病害虫にもかかりにくいため、庭植えでも鉢植えでも育てやすいのが魅力です。

ラナンキュラス・ラックスの花は一重から半八重で、1本の茎から枝分かれして多数の花を咲かせる「スプレー咲き」です。

一般的なラナンキュラスに比べて草丈が高く、花数も多いため、庭や花壇に植えるとひときわ華やかな印象を与えます。

つぼみの状態で切ってもすべての花が美しく咲きそろうため、切り花としても高い人気を誇ります。

ラナンキュラス・ラックスの育て方

ここからは、ラナンキュラス・ラックスに適した環境や、日頃の管理方法について詳しく紹介します。

日当たり・置き場所

ラナンキュラス・ラックスは日当たりと風通しのよい場所で育てましょう。半日以上、日が当たる場所が適しています。

適切な温度・湿度

ラナンキュラス・ラックスは耐暑性が低いですが、耐寒性には優れています。少しの雪や霜であれば心配がなく、葉が凍ってしまっても問題ありません。ただし北風が当たるような場所は避けます。

地植えするのが不安な場合は一度鉢植えで栽培し、球根を増やしてから地植えにチャレンジしてみるとよいでしょう。

最適な用土

ラナンキュラス・ラックスの土は、何よりも水はけをよくすることが大切です。球根植物のため、湿った環境は苦手です。

鉢植えの場合

『ハイポネックス培養土鉢・プランター用』などの市販の草花用や、球根植物用の培養土で問題なく生育します。

地植えの場合

翌年も花を楽しむために宿根化を目指すなら、排水性のよい場所を選んで植えつけることが大切です。

水はけが悪いと球根が腐ってしまい、翌年うまく育たない恐れがあります。植えつけの際に、地面よりも10〜15cmほど土を高く盛ると水はけがよくなります。

苗の選び方

ラナンキュラス・ラックスの苗は、冬頃から出回ります。つぼみがたくさんついていて、葉色がきれいな苗を選ぶとよいでしょう。

植えつけ方法

ラナンキュラス・ラックスの植えつけ適期は、10〜11月頃です。

植えつけ時に準備するもの

  • 購入した苗の鉢よりも2号ほど大きなサイズの鉢
  • 草花用や球根植物用の培養土
  • 鉢底石とネット
  • 元肥

植えつけの手順

  1. 植えつけしやすいように、植えつける1〜2日前は水やりせず、土を乾燥させておきます。
  2. ネットに入れた鉢底石を、鉢底に敷きます。底が隠れるくらいの量で十分です。
  3. 培養土と肥料を混ぜ合わせ、鉢に入れます。
  4. ポットから苗を取り出し、土の上に置きます。根鉢(根と土が密着して固まりになっている部分)を崩さないようにしてください。
  5. 苗を置いたら、株元のあたりまで土を入れます。水やりしても鉢の表面から溢れないように、土の量は鉢表面よりも下の位置にくるように調節してください。
  6. 植えつけ後は、たっぷり水やりします。根鉢と培養土が馴染みやすくなります。

水やりの方法

ラナンキュラス・ラックスの水やりの方法は、鉢植えと地植えで大きく異なります。

鉢植えの場合

ラナンキュラス・ラックスの水やりの目安は、土の表面が乾いてからです。鉢底から水が流れ出るくらい、たっぷりの量を与えましょう。

土が乾燥していると生育が鈍くなるため、乾きすぎないようにしっかりと水を与えることが大切です。

開花期が終わると、葉が枯れ始めます。この時期までは球根を太らせるために水やりを行いますが、6月から夏の間は水やりを控えます。

雨が当たるような場所に置いている場合は、軒下などに移動させるとよいでしょう。

10〜11月頃になると芽が出てくるため、水やりを再開しましょう。

地植えの場合

植えつけ直後を除いて、基本的に水やりの必要はありません。雨が降らず極端に乾燥している場合は、水やりを行いましょう。

肥料の与え方

ラナンキュラス・ラックスは、植えつけのタイミングで、緩効性肥料の『マグァンプK中粒』を土に混ぜ込んでください。

秋に葉が出始めてから花芽が確認できるまでは、それほど多くの肥料を必要としません。基本的な量の肥料を与えるだけで十分です。

もし葉の色が薄かったり生育が遅かったりする場合は、液体肥料『ハイポネックス原液』を与えて様子を見てください。おおよそ2週間ほどで、効果が現れてきます。

花芽が見えてくると、肥料の必要量が一気に増えます。開花時期は追加で置肥として『プロミック 草花・鉢花用』を施し、必要に応じて液体肥料も併用しましょう。

手間をかけられるようであれば、薄めた液体肥料を水代わりに与えるのも効果的です。

なお、花が咲き終わる頃には肥料を控えるようにしましょう。

剪定・切り戻し

ラナンキュラス・ラックスは生長するにつれて、葉が覆い茂るように生えることがあります。

葉が多すぎると、剪定したほうがよいかと心配になるかもしれませんが、とくに剪定の必要はありません。

葉の光合成によって球根を太らせる必要があるため、多少葉が黄色くなっても緑色の部分があれば葉を残すようにしてください。

開花後の管理

ラナンキュラス・ラックスの花が萎れてきたら、茎の下で摘み取りましょう。花がすべて咲き終わり、ヨレヨレになったものや枯れてしまった茎は、茎元で切り落とします。

元気な緑色の葉があれば、茎はそのまま残します。球根に栄養が行き渡るように、ギリギリまで日に当てるようにしましょう。

球根の掘り上げ

ラナンキュラス・ラックスは宿根草のように扱えるため、球根は植えっぱなしにしておけます。

鉢の場合は、枯れてしまって葉がなくなったら水やりをやめ、雨が当たらない軒下などに移動させます。地植えの場合は、水はけのよい場所に植えつけていればそのままでかまいません。

ただし、水はけが悪いとやはり球根が腐ってしまう恐れがあります。鉢植えにして管理が大変な場合や、秋になったら新しい土に植えかえたい場合などは、球根を一度掘り起こして保管することも可能です。

また球根が溶けて夏越しできなかった経験がある場合も、掘り上げるとよいでしょう。

球根を掘り上げるタイミングは、地上部の葉が枯れるのを待ってからです。球根についた土を洗ってから、日陰に干しておきます。肌寒くなってきたら、再び植えつけましょう。

夏越し

ラナンキュラス・ラックスは、夏になると休眠期に入ります。開花時期が終わり夏を迎えると、葉が枯れて地上に出ている茎なども姿を消します。

夏越しでもっとも重要なのは、「水はけのよさ」です。排水の悪い場所に植えると、中の球根を傷める原因となり、腐って溶けてしまう恐れもあります。宿根化させるためには、水はけのよい場所に植えることがポイントです。

地植えしている場合は、どこに植わっているかわからなくなることがあるため、タグなどの目印をつけておくと安心です。他の植物を植えつける際に、球根を傷つけるのを防げます。

冬越し

ラナンキュラス・ラックスは従来のラナンキュラスよりも耐寒性があり、マイナス5℃くらいまでは耐える性質を持っています。

多少の霜や雪は心配なく、冬越しができます。ただし北風が当たる場所は避けて、日なたで管理するとよいでしょう。

増やし方

ラナンキュラス・ラックスは分球で増やすことができます。掘り上げて分球することも可能ですが、芽が出たときに手を差し入れて球根をゆっくりと動かすと比較的簡単に分かれてくれます。適期は花の咲き終わった5月から6月です。

植えかえ方法

ラナンキュラス・ラックスは、地植え・鉢植えともに、10月〜11月頃になると再び芽をつけ始めます。新芽が確認できたら、植えかえのタイミングです。

鉢植えの場合

ラナンキュラス・ラックスを鉢植えで育てている場合、2年〜3年に1回の頻度で植えかえを行いましょう。

8号〜10号(直径が約24㎝〜30cm)くらいの大きな鉢に植えかえると、より大きく生長します。植えかえのタイミングで肥料を与え、水やりも再開してください。

地植えの場合

地植えの場合、基本的に植えかえの必要はありませんが、長期間植えていると株が弱まってきます。

ラナンキュラス・ラックスは5年目以降にその傾向があらわれるため、定期的に土から掘り起こして植えかえるのがおすすめです。

ラナンキュラス・ラックスの気をつけるべき病気・害虫

ラナンキュラス・ラックスはうどんこ病や、アブラムシやエカキムシなどの害虫に注意が必要です。

うどんこ病は、白い粉状のカビが生じる病気です。風通しのよい環境に置き、適切な肥料や水やりの管理を行うことが予防につながります。

アブラムシは、つぼみがつく時期になると発生しやすくなるため、見つけたらすぐに駆除してください。

エカキムシ(ハモグリバエの幼虫)は、葉の中に入り込んで食害します。葉の表面にエカキムシが通った跡が残るため、その跡をたどって潰すか、被害が大きい場合は葉ごと切り取ります。

ラナンキュラス・ラックスの楽しみ方

ラナンキュラス・ラックスは、1ポット数千円と苗の中ではやや高価ですが、一度育ててみれば、その価値の高さをきっと実感できるはずです。

スプレー咲きで花つきが豪華

ラナンキュラス・ラックスの大きな魅力は、スプレー咲きによる圧巻の花つきです。

開花時期には枝分かれした茎から次々に花を咲かせ、1株で100輪以上も開花することがあります。一般的な春の球根花と比べても、花つきがとても豪華です。

草丈が高いため花壇の後方に配置しても存在感がある

ラナンキュラス・ラックスの草丈は50〜70cmほどに生長するため、花壇の後方に配置しても存在感があります。

また草丈は高めながらも、株元の茎がしっかりとしているため倒れにくく、風に揺れる姿は大きな花束のようです。

軽やかさと優雅さを兼ね備えた美しい姿で、春の庭を一気に華やかに彩ります。

年々大きく生長する

ラナンキュラス・ラックスは宿根草のため、毎年春になると美しい花を咲かせてくれるのはもちろん、地植えすれば株が大きく生長します。

株が大きくなると花数も増えますし、花の色にも深みが出て、より色鮮やかな印象を楽しめます。

切り花としても楽しめる

ラナンキュラス・ラックスは、切り花として楽しめることも魅力の一つです。つぼみの状態で切っても花をきれいに咲かせ、日持ちもします。

切り花の状態で流通もしていますが、自分で育てた花を花瓶に生ける楽しみは格別でしょう。咲き終わった花がらをこまめにカットすれば、美しい姿をより長く楽しめます。

まとめ

ラナンキュラス・ラックスは、美しい見た目だけでなく管理のしやすさも魅力です。適切な環境を整えれば、翌年も花を咲かせる力強い球根植物です。

水はけや季節ごとの水やりなどのポイントをおさえて、庭や鉢で長く楽しみましょう。剪定や球根の掘り上げも無理に行う必要はなく、自然に寄り添った栽培が可能です。

ぜひラナンキュラス・ラックスの彩りを、暮らしに取り入れてみてください。

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