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【センニチコウ(千日紅)の育て方】初心者も簡単!長く楽しむための栽培ガイド

【センニチコウ(千日紅)の育て方】初心者も簡単!長く楽しむための栽培ガイド

センニチコウは、ガーデニング初心者も育てやすい夏から秋にかけて楽しめる定番の花です。

耐暑性が非常に高く、真夏の強い日差しや高温に耐えるうえに、秋まで色鮮やかな花を長く楽しめます。

花壇やプランターに植えるだけで、簡単に季節感あふれる彩りをプラスできるのが魅力です。

本記事では、センニチコウの基本情報や育て方、日々の管理のポイント、おすすめの品種までを徹底解説します。

夏から秋のガーデニングを華やかに彩りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

【Plantia Q&A】ガーデンニングのお悩み解決!植物の育て方

☘254:【Q&A】センニチコウの育て方|きれいな花を沢山咲かせる方法は?水やりや肥料などの管理方法もご紹介

センニチコウ(千日紅)の育て方|特長と魅力

センニチコウ

センニチコウの花は、松ぼっくりのような独特の形をしています。

しかし、花びらのように見える部分は、「苞(ほう)」と呼ばれる葉の一種で、本当の花びらは苞の先端にある、ごく小さな部分です。

花全体の大きさは直径2cm~2.5cmと小ぶりで、控えめながらも存在感があり、妖精のような愛らしさを持っています。

苞の色は赤やピンク、紫、白、黄などさまざまです。草丈は15cm程度の低いものから、80cm程度に大きく育つものもあります。

スペースやデザインに合わせて選べるのも魅力のひとつです。

原産地

センニチコウは主に南北アメリカや大西洋諸島を原産とし、世界各地の熱帯や亜熱帯、温帯地域にも広がっています。

日本には江戸時代初期にはすでに伝わってきていたとされている、長い歴史を持つ植物です。

名前の由来

センニチコウは漢字で「千日紅」と書き、長い間色があせず、鮮やかさを保つ特長からこの名前がついたそうです。

初夏から秋の開花期間中は生き生きとした花の姿を楽しめるでしょう。

また、センニチコウの花はドライフラワーにした後も色あせず、華やかさを保ちます。そのため、アレンジとしても人気があります。

初心者におすすめの理由

センニチコウがガーデニング初心者に向いている理由は、育てる手間がほとんどかからないことです。

植えつけの適期は5月~8月と長く、夏以降も栽培を始められます。耐暑性が非常に強く、真夏の直射日光や高温でもしっかり育つため、日本の猛暑にも適応できます。

なお、病害虫にも比較的強い花ですが、風通しが悪い環境では、アブラムシなどが発生することがあるため、風通しと日当たりの良い環境を育ててみましょう。

センニチコウ(千日紅)の育て方|品種

ここでは、それぞれの品種の特長や人気の品種、そして初心者でも育てやすいおすすめの品種をご紹介します。

センニチコウの主な品種

センニチコウには、草丈が高い高性種と、コンパクトに育つ矮性種があります。

高性種は草丈が高いため、花壇の後方に植えると立体感のあるレイアウトを演出できます。また、切り花として利用しやすいのも特長です。

代表的な品種には以下のようなものがあります。

  • ストロベリーフィールド:鮮やかな赤色の苞をした、人気の高い定番品種
  • ラスベガスシリーズ:豊富な花色と整った草姿が魅力
  • ファイヤーワークス:花火のようなユニークな花型をした、管理がしやすい品種

一方、矮性種は草丈が低くまとまるため、花壇の手前や縁取り、鉢植え・プランター栽培に適しています。

近年は品種改良が進み、花数が多いタイプや、色合いが豊富なタイプが増えています。

代表的な品種には以下のようなものがあります。

  • バディシリーズ:コンパクトで、花数が多いため、初心者にも扱いやすい

人気の品種

赤色のストロベリーフィールドをはじめ、淡いピンクやアプリコットカラー、複色などの花色を持つ品種が人気です。

また、花が大きく、見応えのある品種や、花つきがよい多花性品種も人気があります。

気になる品種が見つかったら、園芸店のオンラインショップやサイトなどで実際の栽培例を確認するとイメージしやすくなります。

初心者におすすめの品種

ガーデニング初心者の方には、コンパクトに育つ矮性種がおすすめです。管理がしやすく、鉢植えでも育てやすいため、手軽にチャレンジできます。

そもそもセンニチコウは耐暑性が強く丈夫なので、初心者の方も挑戦しやすいです。

まずは定番の品種から始め、慣れてきたらさまざまな品種に挑戦してみると、ガーデニングの楽しさが広がるはずです。

センニチコウ(千日紅)の育て方|基本的な栽培方法

センニチコウ

センニチコウは日当たりと水はけのいい環境で、乾燥気味に育てるのがポイントです。

ここでは、栽培環境から日常の手入れまで、基本的な育て方を詳しく解説します。

センニチコウが好む栽培環境

センニチコウは熱帯アメリカなどが原産なので、暑さと乾燥に強い植物です。

日本の高温多湿な夏にもよく適応し、真夏でも色鮮やかな花を咲かせ続けてくれます。

育てる際は、日当たりと風通し、水はけのよい土壌で栽培しましょう。

ただし、寒さに弱く、日本では冬に枯れてしまうため、冬場は室内に取り込むと、冬越しすることができます。

土づくり

センニチコウを育てる際は、水はけの良いものを用意します。

元肥として緩効性肥料マグァンプKが配合されている『ハイポネックス培養土鉢・プランター用』がおすすめです。

種まき

センニチコウは種からでも気軽に育てられます。

気温が保てないと発芽しないため、暖かくなってくる20℃~25℃程度の4月下旬~5月が種まきに適しています。

寒の戻りがある時期は種まきを控えましょう。

育苗ポットに種まきするのはもちろん、花壇や鉢に直接まいても構いません。土は5mmほど薄くかぶせ、水をたっぷり与えましょう。

条件が良ければ、1週間ほどで発芽します。育苗ポットに種まきする場合は種まき用の土を用意しましょう。

種をまいた後は、日当たりのよい場所で管理してください。

苗の選び方

葉が濃い緑色で艶があり、茎がしっかりしている苗を選びましょう。

根元がぐらついているものや、病害虫の跡が見られる苗は避けてください。

植えつけ

植えつけの適期は本葉が3枚~6枚になるまで育った頃です。5月~8月頃に行いましょう。

センニチコウは縦にも横にも伸びやすいため、矮性種は15cm程度、高性種は20cm〜30cm程度株間をとりましょう。

根鉢は崩す必要はありません。過湿を避けるため、深く植えすぎないように注意してください。

植えつけ後は株元にたっぷり水を与え、しばらく半日陰で管理すると根が落ち着き、活着しやすくなります。

水やり

センニチコウは過湿に弱く、乾燥を好みます。特に地植えの場合は水やりをしなくても、降雨だけで十分に育ちます。

鉢植えのセンニチコウには、土の表面が乾いたときに水をたくさん与えます。

特に乾燥しやすい夏には、朝夕に1回ずつ水やりしてもかまいません。

肥料

株が育つ5月~10月にかけて、追肥が必要です。

追肥には『プランティア 花と野菜と果実の肥料』 を月に1回、生長が遅いときや葉の色が悪いときなどは、『ハイポネックス原液』を1週間~10日に1回与えてください。

肥料を与えすぎると花つきが悪くなり、葉ばかりが茂ってしまうため注意が必要です。

センニチコウ(千日紅)の育て方|病害虫対策

センニチコウは病害虫に強い植物ですが、過密な植えつけと、多湿な状況では発生する恐れがあります。

ここでは、注意すべき病害虫の対策方法についてご紹介します。

主な病気対策

立枯病

立枯病は、茎や根元が腐って枯れてしまう病気で、過湿や風通しの悪い環境が原因で発生します。

植えつけ時に深植えを避け、株間を適切に保つことで、風通しをよくして予防しましょう。

病気が発生した場合は、症状が出た部分を早急に取り除き、適切な薬剤を散布してください。

主な害虫対策

アブラムシ

新芽や若い茎に群生し、植物の汁を吸って生育を阻害する害虫です。

病気を媒介することもあるため、見つけたら早めに対処しましょう。少数であれば手やテープで取り除き、多発した場合は薬剤で防除してください。

他にも、高温乾燥期にはハダニ、梅雨時にはナメクジが発生しやすくなります。

ハダニは葉の裏への散水、ナメクジは夜間の観察で、予防・対処しましょう。

センニチコウ(千日紅)の育て方|管理方法と増やし方

センニチコウ

センニチコウはひと株にたくさんの花を咲かせる丈夫な植物です。

日々の手入れをきちんと行うことで、美しい花を長く咲かせてくれるでしょう。

ここからは、センニチコウの管理方法や増やし方をご紹介します。

センニチコウの管理方法

切り戻し

剪定は株の形を整え、花つきを良くするため6月~10月に行います。

開花期間中に、茎全体を1/3〜1/2ほど切り戻すと、脇芽が増えて分枝が進み、花数が増加します。

花がら摘み

センニチコウの開花期間中は、花が続々と咲いていきます。花を長く楽しみたいときは、随時花がら摘みをしましょう。

花の色が茶色くなってきたタイミングで、枯れかけている花首のつけ根ごと切り取りましょう。

冬越し

センニチコウは一年草として扱われますが、キバナセンニチコウやファイヤーワークスなどは多年草として扱うことができます。

これらは半耐寒性多年草で、暖地では越冬も可能です。

冬場は室内や軒下など暖かい場所管理し、5月~6月になったら新しい土へ植えつけてください。

センニチコウの増やし方

種の採取

センニチコウは種を採取して、翌年も種まきをすることができます。種を採取したいときは花がら摘みをやめ、花が枯れていくのを待ちましょう。

花が茶色くなったら切り取って乾燥させ、苞の中から種を取り出します。種は湿気を避けるため紙袋に入れておき、冷蔵庫で保存しておきましょう。

また、採取した種には、うっすらと綿毛がついています。そのままにしておくと発芽しにくいため、翌シーズンの種まき前に砂と混ぜてもみ、綿毛を落としましょう。

挿し芽

センニチコウの中でも「ファイヤーワークス」という品種は挿し芽で増やせます。

5月~6月になったら新しく伸びてきた茎の先端を切り、挿し芽に挑戦してみましょう。

切った茎は30分~1時間ほど水につけておきます。水から出したら新しい土を入れた育苗ポットにまっすぐ挿し、根が出てくるまで待ちましょう。

この間は土の乾燥を避けるため、半日陰に置いておきます。2週間~3週間後、発根したら鉢や花壇などに植えつけをしてください。

センニチコウ(千日紅)栽培に関するよくある質問

センニチコウの栽培トラブルは日照不足や過湿、温度管理が原因であることが多いです。適切に管理することで 十分に改善できます。

ここでは、よくある質問と対処方法をまとめました。

花が咲かない原因は?

日照不足または、肥料の与えすぎが主な原因です。日当たりが悪い場合は、できるだけ日当たりのよい場所に移しましょう。

また、窒素分が多い肥料は葉ばかりが茂ることがあります。リンサン成分の多い肥料を使用することで花つきが改善します。

株の生育不良の対処法は?

生育不良の多くは、過湿が関係しています。水のやりすぎや排水の悪い土壌は生育不良や根腐れの原因となります。

特に、長雨が続く梅雨の時期は、過湿にならないよう注意が必要です。土は水はけのよい培養土を選びましょう。

夏場の管理方法・育て方は?

夏場の水やりは、気温が上がる前の朝の涼しい時間帯にたっぷりと行いましょう。

極端に高温になる場所は避け、日中の葉焼けを防ぐために半日陰に移すのも効果的です。

冬越しはできますか?

センニチコウは一年草なので冬越しはできません。

ただし、キバナセンニチコウやファイヤーワークスなどの品種は、適切な管理をすれば冬越しできます。

ドライフラワーにできますか?

センニチコウは乾燥させても色褪せにくく、ドライフラワーに適しています。最適な花です。

乾燥しても色は褪せにくく、形も崩れにくいのが特長です。

色がもっとも鮮やかになる満開直前に収穫し、風通しのよい暗所で吊るして乾燥させると、美しいドライフラワーを作れるでしょう。

アレンジメントを楽しむコツは?

センニチコウは切り花にも向いており、丸いかわいらしい花形が花束やアレンジメントのアクセントになります。

赤紫、ピンク、白など花色が豊富なので、ほかの草花と組み合わせると多彩なアレンジメントが楽しめます。

おわりに

センニチコウは、暑さや乾燥に強く、夏から秋まで長く楽しむことができる丈夫な植物です。

植えつけや水やりの基本を守れば、初心者でも手軽に育てられます。種を採取して翌年も簡単に育てられるので、栽培の楽しみが途切れません。

ガーデニングに彩りを添えたい方はもちろん、ドライフラワーや花雑貨作りが好きな方にもぴったりの植物です。

センニチコウを育てて、暮らしの中に鮮やかな色合いとちょっとした癒しを取り入れてみてはいかがでしょうか。

公開:2019年11月22日
更新:2025年9月18日

#センニチコウ #切り花 #特集

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