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7月に咲く花12選|夏の始まりに開花するおすすめ植物は?

7月に咲く花12選|夏の始まりに開花するおすすめ植物は?

7月は、梅雨明けとともに本格的な夏が始まり、日差しの強さや気温の高さに負けない花々が見頃を迎える季節となります。

この時期に咲く花は、暑さや乾燥に強く、管理のしやすいものが多いため、初心者でも育てやすいのが魅力です。

そこで本記事では、7月に咲くおすすめの花を12種類ご紹介し、それぞれの特徴や育て方のポイントを分かりやすく解説します。

夏のガーデニングを始めたい方は、ぜひ参考にしてください。

目次

7月に咲く花の特徴と選び方

ユリ

まずは7月に咲く花の特徴や共通点、映える鉢・花壇をつくるコツをご紹介します。

夏に育つ花の共通点

夏の厳しい気候にも元気に咲き続ける花には、いくつかの共通点があります。

以下、朝顔やマリーゴールドといった代表的な夏花を例に、その特性を見ていきましょう。

暑さや日差しに強い

夏に咲く花に共通する大きな特徴は、強い日差しや高温にしっかりと耐えられることです。

例えば、夏花の代表格である朝顔は、日中の高温に強く、直射日光の当たる場所でも花をつけます。その耐暑性の高さから、真夏のガーデニングに最適な品種です。

乾燥に強い

マリーゴールドをはじめとする夏花は、乾燥に強い性質があり、水分の少ない環境でもしっかりと育ちます。

丈夫な性質を持つため、多少の乾燥にも耐えられるのが特徴です。

開花期間が長い

暑さに強い花は、過酷な環境下でも次々に花を咲かせる生命力を持ちます。

暑さで一部の花が傷んでしまっても、新しい花が絶え間なく咲き続けてくれるため、夏の間中、花壇やプランターを美しく彩ります。

初心者が育てやすい夏花の特徴

ガーデニングを始めたばかりの方には、背丈が低めで扱いやすい花や、毎年花を咲かせる多年草をおすすめします。

背が低い品種は支柱などの手間がかからず、コンパクトにまとまるため、比較的管理が簡単です。

また、多年草は一度植えれば翌年以降も自然に芽吹き、美しい花を咲かせます。

とりわけ乾燥に強い花を選べば、水やりの管理が楽になり、ガーデニング初心者の方でも無理なく育てられるでしょう。

夏に映える鉢・花壇のつくり方

花壇や鉢植えを美しく見せるには、草丈や開花時期のバランスを意識することが大切です。

具体的には、花壇では背の低い花を手前に、高さのある花を後方に配置すると、立体感のある華やかな印象になります。

鉢植えの場合はスペースが限られるため、色の組み合わせや株の広がり方に注意しましょう。

色彩や配置を工夫することで、涼しげで洗練された雰囲気を演出できます。

7月に咲く花1:ユリ

ユリの花

ユリは球根をつくる多年草で、初夏から夏にかけて美しい花を咲かせます。純白の花をつける品種もあれば、ピンクや黄、オレンジ、赤などの花を咲かせる品種もあります。

ユリには多くの種類があり、オリエンタル系やスカシユリ系などに分けることができます。

大輪の花をつけるもの、香りの良い花をつけるものなど、品種によって特徴はさまざまです。お好みのものを選んで育ててみましょう。

ユリの育て方

ユリの好む栽培環境

ユリは基本的に日なたを好みます。ただ、オリエンタル系のユリをはじめ、品種によっては明るい半日陰が適しているものもあります。

また、土の温度が上がりすぎると株が弱りやすくなるため、地面に強い直射日光が当たらない場所などできるだけ涼しい環境で育てることがおすすめです。

木漏れ日のさす木の下に植える、下草を植えるなどの方法で地温の上昇を防ぎましょう。

植えつけ

ユリは10月~11月頃の秋に球根を植えつけて育てます。気温が下がる晩秋より早めに植えて根を張らせることで、冬の寒さを乗り越えやすくなるでしょう。

また、ユリの球根は深めに植えつけることが基本です。地植えする場合は、深さ30cm以上のところまでしっかりと耕しておきましょう。

鉢植えにする場合は深さのある鉢を選びます。鉢底石を多めにしいて、球根1個分の深さに植えつけます。

用土は水はけのよいものを準備しましょう。園芸品種であれば、『ハイポネックス培養土鉢・プランター用』がおすすめです。

肥料

植えつけの際、元肥として緩効性肥料『マグァンプK大粒』を土に混ぜ込みます。

発芽後には追肥を開始しましょう。生育期間中は、1週間~10日に1回の頻度で液体肥料『ハイポネックス原液』を施してください。

水やり

植えつけ直後はたっぷりと水を与えます。地植えの場合は基本的に水やりの必要はありませんが、雨が降らない日が続いたら適宜水を与えましょう。

鉢植えのユリには、用土の表面が乾いたタイミングで水をあげます。

花がら摘み

ユリの開花後、花がらを放置していると種をつくり始め 、球根への栄養が行き渡らなくなり、肥大しにくくなるため、花首の下からカットしておきましょう。

ただし、葉は刈り取らずに残しておきます。葉が自然に枯れるまではしっかりと日光に当て、水をあげましょう。

冬越し

ユリの地上部は冬が来ると枯れ、球根の状態で冬を迎えます。耐寒性の強い品種であれば、植えっぱなしにして屋外で冬越しすることも可能です。

保温のため、藁などでマルチングをしておくとよいでしょう。

寒冷地で耐寒性の弱い品種を育てる場合は、室内に取り込んで冬越しすることがおすすめです。

【PlantiaQ&A】植物の情報、育て方をQ&A形式でご紹介

☘128:ユリの育て方|きれいな花を咲かせるには?水やりや肥料など日々の管理もご紹介

7月に咲く花2:グラジオラス

グラジオラス

グラジオラスはアヤメ科の花で、「オランダアヤメ」「オランダショウブ」「トウショウブ(唐菖蒲)」などの別名でも親しまれています。

グラジオラスという名前は「小さな剣」という意味のラテン語に由来しているという説があります。鋭くとがった葉が剣のように見えることが理由のようです。

また、グラジオラスには春咲き品種と夏咲き品種があります。春咲きの品種は3月~5月、夏咲きの品種は6月~10月にかけて開花します。

ピンクや赤、白、黄、オレンジ、青、紫など多彩な色の花をつけるため、異なる色の花を寄せ植えすると、さらに鮮やかな花壇をつくれるでしょう。

春咲きと夏咲きをどちらも植えて、花が途切れないように育ててみることもおすすめです。

グラジオラスの育て方

グラジオラスの好む栽培環境

グラジオラスは日なたを好みます。最低でも半日以上は日光が当たる場所へ植えつけましょう。

日陰で育てた場合、花が咲かなくなることもあるため注意が必要です。

植えつけ

夏咲きのグラジオラスは、春に球根を植えつけて育てます。3月下旬頃、霜の心配がなくなってから植えつけましょう。

順調にいけば、植えつけから3ヵ月~4ヵ月で開花します。

また、球根から2本~3本の芽が出てくることがあります。大輪の花をつける品種の場合、わき芽を整理して1本だけ残しましょう。

肥料

植えつけの際は元肥として緩効性肥料『マグァンプK小粒』を土に混ぜ込みます。

発芽後は、葉のついている期間は緩効性肥料を追肥しましょう。

追肥にはバラまくだけで肥料効果が約2ヵ月~3ヵ月間持続する『プランティア 花と野菜と果実の肥料』がおすすめです。

開花後にもお礼肥として、『プランティア 花と野菜と果実の肥料』を施します。

水やり

グラジオラスは乾燥に強いですが、成長時には十分な水が必要となります。

開花後は乾かし気味に管理してもよいですが、水やりは続けていきましょう。

球根の掘り上げ

花が咲き終わったら花穂の下をカットして花がら摘みをします。葉はそのまま残し、秋になって枯れるまで水やりしながら管理しましょう。

葉が黄ばみ始めたら球根ごと掘り上げ、日陰に1ヵ月ほど置いて乾かします。乾燥させたら地上部は刈り取り、球根を紙袋などへ入れて保存しましょう。

このとき、今年植えつけた古い球根は処分し、新しくできた球根や木子などを選別して保存します。

【PlantiaQ&A】植物の情報、育て方をQ&A形式でご紹介

☘139:グラジオラスの育て方|花後の球根は掘り出したほうが良い?水やりや肥料など日々の管理をご紹介

7月に咲く花3:朝顔(アサガオ)

アサガオ

朝顔は日本で古くから親しまれてきた花のひとつです。江戸時代には朝顔栽培のブームが到来し、さまざまな品種の改良が行われました。

現在でも、夏になると各地で朝顔市が開催され、多彩な花を観賞することができます。

一般的な朝顔の開花期間は7月~10月にかけてです。つるを伸ばす品種が有名ですが、なかにはつるが伸びない品種もあります。

花の色は青色や紫色、白色、ピンク色、赤色などです。夏らしい爽やかな色の花も多く、見ているだけで涼しい気分を味わえるでしょう。

朝顔(アサガオ)の育て方

朝顔(アサガオ)好む栽培環境

朝顔が花を咲かせるためには日光が欠かせません。日当たりの良い場所に植えつけてあげましょう。

日陰では徒長することもあるため注意が必要です。

種まき

朝顔は種からでも気軽に育てやすい植物です。種まき適期は5月~6月となります。朝顔の発芽には20℃~25℃が必要とされるため、しっかりと暖かくなってから種まきをすることが大切です。

日中は暖かくても夜間が冷えるような場合は、もう少し待ってから種をまいたほうが良いでしょう。

朝顔の種は硬く発芽しにくいため、種皮に傷をつけてから植えることがおすすめです。もしくは、発芽処理が済んでいる種を購入すると良いでしょう。

うまくいけば、種まきから5日程度で発芽します。本葉がつき始めたら元気なものを残して間引きましょう。

肥料

用土に元肥として緩効性肥料『マグァンプK中粒』を土に混ぜ込みます。

植えつけ後は、根の活着促進のため植物用活力液『リキダス』を1000倍に希釈して1週間~10日に1回たっぷりと与えます。

植えつけ2週間後から1週間~10日に1回の頻度で液体肥料『ハイポネックス原液』を与えます。7月になり、花がつき始める頃には施肥を控えます。

水やり

種まき後はたっぷりと水を与え、発芽するまで水切れしないように管理します。その後は土の表面が乾いていたら水をあげましょう。

開花期間中は水をたくさん必要とするため、カラカラに乾いてしまわないように水やりするのがコツです。

夏は乾燥しやすいため、朝夕2回の水やりが必要になることもあります。気温が高い昼間の水やりは避けましょう。

花がら摘み

朝顔の開花期間中は、次々と花が咲いてはしぼんでいきます。

咲き終わった花がらは毎日摘みましょう。そのままにしておくと実ができ、種をつくり始めてしまいます。

【PlantiaQ&A】植物の情報、育て方をQ&A形式でご紹介

☘76:アサガオの育て方|種まきを成功させるコツは?支柱や摘心のタイミングなどもご紹介

7月に咲く花4:ラベンダー

ラベンダー

香りのよいハーブの代表格といえるのがラベンダーです。シソ科の植物で、爽やかな甘い香りを堪能できます。日本では特に北海道の花畑が有名で、一面の紫の花々を観賞することができます。

開花時期は4月~7月にかけてです。品種によって咲く時期は変わります。

例えば、イングリッシュラベンダーとも呼ばれるアングスティフォリア系のラベンダーは、主に4月~6月に咲きます。

また、ラベンダーの耐暑性・耐寒性は品種によって変わります。耐暑性の弱い品種は、暖地で地植えするのは難しいかもしれません。

暖地でラベンダーを育てたいときは、ストエカス系(フレンチラベンダー)やラバンディン系などの品種を選ぶとよいでしょう。

ラベンダーの育て方

ラベンダーの好む栽培環境

ラベンダー栽培では、高温多湿を避け、風通しのよい環境を整えることが大切です。日当たりのよさも大事ですが、強い西日が当たる場所は避けましょう。

また、ラベンダーは水はけのよい場所を好みます。梅雨の時期などは雨の影響で過湿になることがあるため、排水性の高い場所へ植えましょう。

管理が難しい場合は鉢植えにするのがおすすめです。雨が長く降る時期も、鉢を移動して雨の当たらない場所へ移すことができます。

植えつけ

ラベンダーの植えつけ適期は3月~4月、10月です。耐暑性が弱めのラベンダーを育てる場合は、秋に植えつけることがおすすめです。

夏までに時間をかけて大きく育てることで、暑い時期を乗り越えやすくなるでしょう。

肥料

植えつけの際は元肥として緩効性肥料『マグァンプK大粒』を土に混ぜ込みます。

植えつけ後は、根の活着促進のために植物用活力液『リキダス』を1000倍に希釈して1週間~10日に1回たっぷりと与えます。

春になり、芽が伸びるタイミングで追肥しましょう。梅雨や夏は施肥を中止し、気温が下がってきた秋ごろに追肥を再開します。冬の時期も肥料を与えるのは避けましょう。

追肥にはバラまくだけで肥料効果が2ヵ月~3ヵ月持続する『プランティア 花と野菜と果実の肥料』がおすすめです。

水やり

ラベンダーは過湿を嫌います。土が乾き、葉がやや垂れさがってきたタイミングで水をあげましょう。

開花期間中はいつもより水を必要とするため、こまめに株の状態を確認することが大切です。

花穂の収穫

ラベンダーをドライフラワーやポプリなどで楽しみたい場合は、花穂を収穫しましょう。

開花期間になると、花穂の下のほうから徐々に花が開いてきます。

二分咲き~満開のタイミングで切り取るとよいでしょう。

あまり咲き進んでから収穫すると、茶色く変色してくるため見た目が悪くなってしまいます。

収穫しない場合も、花が終わったら剪定するのがおすすめです。

草丈の2分の1程度の位置でカットしましょう。このとき、新芽を残しておくことが大切です。

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☘50:ラベンダーの育て方|苗の選び方や植えつけ方法。日々の管理や水やり、花の収穫や剪定方法などもご紹介

7月に咲く花5:ジニア

ジニア

ジニアはヒャクニチソウ(百日草)の和名でも知られる一年草です。名前のとおり、とても開花期間が長く、5月~11月ごろまで花を楽しむことができます。

キク科の植物で、ピンクや赤、白、黄、オレンジ、緑など、さまざまな色のかわいい花を咲かせます。

ジニアには一重咲きの品種もあれば、ポンポンとした形の花をつける品種もあります。お気に入りの品種を見つけてご自宅で育ててみましょう。

ジニアの育て方

ジニアの好む栽培環境

ジニアの花を咲かせるためには、しっかりと日光に当てることが大切です。日当たりと風通しのよい場所を選んで植えつけましょう。

種まき

ジニアの発芽適温は20~25℃程度とされます。5月ごろ、暖かくなってから種まきしましょう。

種まき後はたっぷりと水を与えて乾かさないようにお手入れします。順調にいくと、1週間程度で発芽するでしょう。

肥料

植えつけの際には元肥として『マグァンプK中粒』を土に混ぜ込みます。

植えつけ後は、根の活着促進のため植物用活力液『リキダス』を1000倍に希釈してたっぷりと与えます。

開花期間が長いため、肥料切れしないように追肥を行いましょう。基本的に、1週間~10日に1回の頻度で速効性に優れた液体肥料『ハイポネックス原液』を与えます。

水やり

ジニア栽培では、用土が乾燥したタイミングで水やりするのが基本です。水をあげすぎると根腐れの原因になることもあります。

ただし、水切れすると花がきれいに咲かなくなることもあるため気をつけましょう。

夏場は朝と夕方の2回にわたって水やりが必要になるケースもあります。

切り戻し

ジニアの花の中心が盛り上がり、花びらが変色してきたら、開花の盛りが過ぎた合図となります。花がら摘みを兼ねて、わき芽を残した状態で切り戻しましょう。

ただし、品種によっては花がら摘みをしなくても元気に咲き続けるものもあります。

例えば、ジニア・エレガンスは上記のように花がら摘みをするのがおすすめですが、ジニア・リネアリスなどは特に行わなくても問題ないとされます。

こういった品種の場合、一通り開花した8月ごろに切り戻しをするとよいでしょう。

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☘234:【Q&A】ジニアの育て方|どんな場所で育てたらよいの?水やりや肥料、増やし方もご紹介

7月に咲く花6:ヒマワリ

ヒマワリは鮮やかで明るい花が元気をくれる、夏を象徴する一年草です。7月~9月にかけて黄色、オレンジ、茶色の花を咲かせます。

小輪から大輪、一重咲きや八重咲きなど品種は多様です。ポット苗も多く流通していますが、種が大きく、まきやすいため初心者の方も挑戦しやすい植物です。

ヒマワリの育て方

ヒマワリが好む栽培環境

ヒマワリは日当たりのよい場所と、水はけのよい環境を好みます。根が深く伸びるため、土はしっかりと深く耕しておきましょう。

併せて、栄養豊富な土づくりも欠かせません。

土が固いと根がうまく張れず、倒れやすくなってしまいます。堆肥や腐葉土をあらかじめ混ぜ込んでおくことが大切です。

種まき

種まきの適期は4月~6月で、発芽に適した温度は20~25℃です。

分枝性の品種なら40~50cm間隔、無分枝性の品種なら20~30cm間隔で2~3粒ずつまきましょう。

その際、覆土は1cmほどにし、発芽までは水切れに注意してください。

なお、ポットで苗を育てる場合は、7.5~9cmのポットに2~3粒ずつまいて育てます。

肥料

ヒマワリは栄養を多く必要とするため、月に1回の追肥が必要です。

株のまわりに緩効性肥料の『プランティア 花と野菜と果実の肥料』を施すか、1週間~10日に1回のペースで液体肥料『ハイポネックス原液』を与えましょう。

ただし、肥料を与えすぎると花の形が乱れる原因となるため、使用量は必ず守るようにしてください。

水やり

ヒマワリの水やりは、土の乾き具合を確認してから行います。

夏は特に乾燥しやすいため、プランターでは毎日、地植えでは根づくまでは毎日、その後は土の乾き具合を確認して適宜たっぷりと水を与えましょう。

早朝か夕方の時間帯に水やりをすることで、根への負担を減らすことができます。

花がら摘み

咲き終わった花を放置すると、種をつくるために栄養が使われてしまいます。

花びらが散り始めた頃を目安に、花首の部分で切り取ってあげましょう。

摘心した株はわき芽から複数の花が咲くため、それぞれの花が終わったタイミングで順に摘み取るのがポイントです。

【PlantiaQ&A】植物の情報、育て方をQ&A形式でご紹介

☘49:ひまわりの育て方|上手に咲かせるには?種まきの基本、日々の管理や水やりや肥料の与え方、種の取り方もご紹介

7月に咲く花7:ペチュニア

ペチュニアは花壇やコンテナ栽培でおなじみの一年草です。3月~11月と長く花を咲かせ、庭やベランダをピンク、赤、青、紫などの花が華やかに彩ります。

園芸品種は非常に豊富で、枝垂れるタイプや茂るタイプ、小輪や大輪、一重咲きのシンプルなものから豪華な八重咲きまで様々です。丈夫で育てやすいので初心者の方にもおすすめです。

ペチュニアの育て方

ペチュニアが好む栽培環境

ペチュニアは日光を好む植物なので、日当たりと風通しのよい場所で育てましょう。

ただし、雨には弱いため、梅雨時期には軒下など、雨が当たらない場所で育てるのがおすすめです。

植えつけ

ペチュニアの植えつけは、春から初夏にかけて行います。苗を植える際、根鉢を軽くほぐしてから植えてあげると、根が広がりやすくなるでしょう。

鉢植えで育てる場合は、適切なサイズの鉢を選んで植えつけてください。

肥料

ペチュニアは栄養を多く必要とする植物です。生長期間中は月に1回のペースで液体肥料『ハイポネックス原液』を与えましょう。

併せて、月に1回程度、緩効性肥料の『プランティア 花と野菜と果実の肥料』を追肥すると元気に育ちます。

水やり

水やりは、土の表面が乾いたタイミングで行うのが基本です。

鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと与え、受け皿にたまった水は放置せずに捨てておきましょう。

夏場は水の蒸発が早いため、朝と夕方の涼しい時間帯に水やりをすると、根への負担が少なくなります。

切り戻し

花が一通り咲き終わったタイミングで、株の高さを3分の1ほどに切り詰めてあげましょう。

この作業により、新芽の発生が促され、再び花が咲きやすくなります。

【PlantiaQ&A】植物の情報、育て方をQ&A形式でご紹介

☘56:ペチュニアの育て方|植えつけの注意点、水やりや肥料など日々の管理や、切り戻しや花がら摘みなどもご紹介

7月に咲く花8:マリーゴールド

マリーゴールドは、4月~12月の長期間花を楽しむことが出来る一年草です。花壇やコンテナ、プランターなど幅広い場所でカンタンに育てることが出来るため、初心者にも人気の植物です。

花色は黄色やオレンジ、クリーム色が中心で、鮮やかで明るい色が元気な印象を与えます。

丈夫で育てやすいため、ぜひお気に入りの品種を見つけて、ご自宅で育ててみましょう。

マリーゴールドの育て方

マリーゴールドが好む栽培環境

マリーゴールドも日当たりのよい場所を好みます。風通しがよく、太陽光が十分に当たる環境で育ててあげると、花つきがよくなります。

土は水はけのよいものが適しており、土質はあまり選びません。地植えの場合、堆肥や腐葉土を混ぜ込んで土を耕しておきましょう。

植えつけ

ペチュニア同様、春から初夏にかけて植えつけます。植えつけ後はたっぷりと水を与え、根と土を密着させてあげましょう。

苗同士の間隔は、フレンチ種で20~25cm、アフリカン種で30~35cmほど取ってあげることで、株が大きく育つスペースを確保できます。

肥料

植えつけ時に元肥として、緩効性肥料『マグァンプK中粒』を少量混ぜ込んであげると、初期の生長がよくなります。

追肥は庭植えの場合、やせ地ではない限り特に肥料を施す必要はありません。生長の様子を見ながら行い、与えすぎには注意が必要です。

肥料が多すぎると葉ばかりが茂ってしまい、花つきが悪くなることがあります。

鉢植えの場合、肥料切れしないようリンサンの多い『ハイポネックス原液』を1週間~10日に1回の頻度で施してください。

水やり

水やりは土の表面が乾いたタイミングで行います。プランターの場合は、特に乾燥しやすいため、土が乾いたらたっぷりと水を与えてあげることが重要です。

切り戻し

7月~8月ごろに、伸びすぎた部分を半分ほど切り戻してあげることで、秋に再び美しい花を楽しめます。

切り戻し後は液体肥料『ハイポネックス原液』を薄めて与えてあげると、新芽の発生を促進できます。

【PlantiaQ&A】植物の情報、育て方をQ&A形式でご紹介

☘54:マリーゴールドの育て方|どんな野菜と一緒に育てたらいい?水やりや肥料など日々の管理や、剪定や切り戻しなどもご紹介

7月に咲く花9:ハス・スイレン

ハスやスイレンは、水辺に咲く涼やかで優雅な花です。

ハスは7月から9月頃、スイレンは5月から10月頃に見頃を迎え、水面に浮かぶ葉と気品ある花姿が夏を感じさせます。

栽培環境を整えれば、園芸初心者の方でも美しい花を楽しめる草花です。

ハス・スイレンの育てかた

ハス・スイレンの好む栽培環境

ハス・スイレンは日当たりを好むため、朝から夕方までしっかりと光が当たる場所で育てましょう。

栽培にはスイレン鉢や大型の容器を使い、ハスは土から10~15cm程度、スイレンは芽の位置から土までが10~20cmの水深を確保するのが理想的です。

真夏は水温が上がりすぎないよう、鉢の周囲にほかの植物を置いて日陰をつくるのがおすすめです。

株元に日光が十分に当たるよう葉を適度に間引き、風通しのよい場所に置くことで、健やかに育ちます。

植えつけ

植えつけの適期は、ハスは2月上旬~4月上旬、温帯スイレンは3月下旬から5月頃、熱帯スイレンは5月~6月頃です。気温が安定してからがおすすめです。

植えつけは、新芽や根茎を傷つけず、乾かさないように注意して行いましょう。

肥料

植えつけ時には緩効性肥料の『マグァンプK中粒』を土に混ぜ込み、その後も1ヵ月~2ヵ月に1回を目安に追肥します。

7月は花芽形成と開花期の栄養補給として、適切な肥料を与えると花つきがよくなります。

ただし、真夏は水温が高くなる時期のため、株の状態を見ながら肥料を調整し、根への負担を避けるようにしましょう。

水やり

常に容器内の水が満水になるよう保ち、水温の急上昇を防ぐ管理が重要です。

夏場は特に水の蒸発が早いため、水位が下がらないよう定期的に水を補充し、株へのストレスを軽減しましょう。

ハスの場合、水温が30℃を超えると花が咲きにくくなるため、水温上昇を抑える工夫をします日陰を作ったり、必要に応じて水を入れかえたりしてください。

株分け・花がら摘み

咲き終わった花は、閉じてうなだれたら花茎ごと株元から取り除きます。放置すると水中で腐敗するため、こまめに処理しましょう。

株分けは、ハスの場合は春(2月上旬~4月上旬)に、スイレンは花の終わった後におこないます。2~3年に一度の株分けで、花つきがぐっとよくなるでしょう。

【PlantiaQ&A】植物の情報、育て方をQ&A形式でご紹介

☘96:スイレンの育て方|実は簡単?苗の選び方、植えつけ方法、日々の管理や注意点などご紹介

☘192:【Q&A】ハスの育て方|実は簡単?花を長く咲かせるコツは?水やりや肥料などの管理方法もご紹介

7月に咲く花10:ポーチュラカ

ポーチュラカは、多肉質の葉を持つ丈夫な一年草で、5月から10月にかけて次々とカラフルな花を咲かせます。

暑さや乾燥に強く、真夏の強い日差しにもよく耐えるため、初心者も育てやすい花です。

ポーチュラカの育て方

ポーチュラカの好む栽培環境

一日中しっかりと日が当たる場所を好みます。日照不足だと花が咲かないことがあるため、植えつける場所はよく吟味しましょう。

また、栽培には水はけと肥料もちのよい土壌が最適です。多肉質の性質上、過湿には注意が必要です。

種まき・挿し芽

種がつきにくい品種が多いため、挿し芽で増やすのが一般的です。5月から10月頃が適期で、5cmほどの長さの茎をカットして用土へさしてください。

種から育てたい場合は、気温が安定する5月以降に直まきします。発芽には20℃以上の気温が必要なため、暖かくなってからの作業が安心です。

肥料

植えつけ時に緩効性肥料の『マグァンプK中粒』を少量だけ混ぜ込んでおきましょう。

肥料切れが起こらないように1ヵ月~2ヵ月に1回、『プロミック いろいろな植物用』 や1週間~10日に1回、液体肥料『ハイポネックス原液』を施してください。

庭植えの場合、植えつけ後の追肥はあまり必要ありません。肥料が多すぎると茎がひょろひょろと徒長してしまい、花つきも悪くなります。

水やり

植えつけ直後は根が落ち着くまでの1週間ほど、たっぷりと水を与えます。

根づいた後は乾燥気味に管理し、水のやりすぎによる根腐れに注意しましょう。土の表面がしっかりと乾いてから与えることを意識してください。

花がら摘み・切り戻し

咲き終わった花をそのままにせず、毎日こまめに摘み取ることで、花つきがよくなります。

株が伸びすぎた場合は、月に1回ほど切り戻しをして形を整えましょう。

切った枝は挿し芽として再利用できるので、効率的に株を増やせます。

【PlantiaQ&A】植物の情報、育て方をQ&A形式でご紹介

☘110:ポーチュラカの育て方|切り戻しで、長く沢山花を咲かせよう。苗の選び、水やりや肥料の与え方などご紹介

7月に咲く花11:ニチニチソウ

ニチニチソウは、高温を好む夏の代表的な花です。手入れが簡単で丈夫なことから、初心者にも安心して育てられる草花として人気があります。

ニチニチソウの育て方

ニチニチソウの好む栽培環境

水はけのよい土壌が適しており、日当たりと風通しのよい場所で元気に育ちます。発芽適温は25℃前後で、高温に強く、夏向きの丈夫な植物です。

種まき

種まきの目安は4月中旬〜6月中旬で、気温が十分に上がってきた時期が適期です。嫌光性種子のため、必ず薄く覆土してから、ポットに2粒~3粒ずつ播種しましょう。

直根性が強いため、移植の際は根鉢を崩さないよう丁寧に扱うことが大切です。本葉が6枚~8枚になったら摘心すると、草姿が整い、花数も増えます。

肥料

植えつけ時は、緩効性肥料『マグァンプK中粒』を土に適量混ぜ込んでおきます。

開花中は肥料切れを防ぐため、液体肥料の『ハイポネックス原液』定期的に追肥してください。

水やり

乾燥には比較的強い一方で、過湿には弱いため、水やりは土の表面がしっかり乾いてから行います。

真夏に限っては、朝と夕方の2回水やりが必要になる日もあります。

花がら摘み・切り戻し

花は2日~3日で自然に落ちるため、基本的に花がら摘みの手間はかかりません。

ただし、株元が蒸れると病気の原因になることがあるため、落ちた花びらもこまめに取り除いて清潔に保ちましょう。

草姿が乱れてきた場合は、適宜切り戻して風通しを確保すると、健康な状態を保てます。

【PlantiaQ&A】植物の情報、育て方をQ&A形式でご紹介

☘87:ニチニチソウの育て方|立ち枯れ病の対策は?水やりや肥料の与え方、日々の管理方法もご紹介

7月に咲く花12:インパチェンス

インパチェンスは、半日陰でも元気に咲く夏の人気植物です。暑さにやや弱く、湿り気のある環境を好むため、ほかの夏花とは異なる管理が求められます。

インパチェンスの育て方

インパチェンスの好む栽培環境

真夏は、午前中は日なた、午後からは明るい半日陰になる場所で育てるのがおすすめです。土壌は保水性のあるものを選び、腐葉土をたっぷりと混ぜ込んでおきましょう。

風通しのよい場所で管理すると病気を防ぎやすく、八重咲き品種などは雨に弱いため、鉢植えでの栽培が安心です。強い西日は避けるようにしましょう。

種まき

発芽適温は25℃前後で、4月以降の暖かくなってからが種まきの適期です。インパチェンスは好光性種子のため覆土はせず、底面給水で湿度を保ちながら発芽させます。

直根性が強いため、移植の際は根を崩さずに慎重に扱うことが重要です。気温が不安定な時期の早まきは失敗の原因となるため避けましょう。

肥料

植えつけ時には緩効性肥料の『マグァンプK中粒』などを土に混ぜ込むとよいでしょう。

夏場の生育期はとても旺盛なので、1〜2週間に1回の液体肥料『ハイポネックス原液』、または1ヵ月~2ヵ月に1回『プロミック 草花・鉢花用』を置肥として栄養を補います。

水やり

インパチェンスは乾燥に弱く、水切れが大敵です。土の表面が乾いたら、鉢底から水がしっかり流れ出るまでたっぷりと与えてください。

特に真夏は朝と夕方の2回の水やりが必要になることもあります。特に八重咲き品種は、花に直接水がかからないよう、株元から丁寧に与えるのがコツです。

切り戻し・花がら摘み

7月頃に草丈の1/3〜1/2を目安に切り戻すと、株を休ませつつ秋まで元気に咲かせることができます。

切り戻した枝は挿し芽として利用できるため、株を増やすことも可能です。定期的なお手入れが、長期間の開花につながります。

咲き終わった花はこまめに取り除き、風通しを保ちましょう。

【PlantiaQ&A】植物の情報、育て方をQ&A形式でご紹介

☘185:インパチェンスの育て方|長く次々と咲かせる方法は?水やりや肥料などの管理方法もご紹介

おわりに

今回ご紹介した花々は、いずれも暑さに強く、7月に見頃を迎えるものばかりです。

それぞれの特徴や育て方を押さえれば、ガーデニング初心者の方でも美しい鉢・花壇をつくれることでしょう。

このほかにも、夏に咲く花はさまざまありますので、ぜひお気に入りの品種を見つけて育ててみてください。

色とりどりの花々が、夏の庭をいっそう華やかに彩ってくれるはずです。

公開:2023年6月30日
更新:2025年6月27日
更新:2025年7月12日

#7月に咲く花 #夏におすすめの植物 #特集

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