春を告げる白く可憐な花「スノードロップ」を育ててみよう
白くて可憐な花を咲かせるスノードロップ。日本では、スノードロップという名前よりも「マツユキソウ」という呼び名の方が馴染みあるかもしれません。
「春を告げる花」としても広く知られているスノードロップ。そんな可愛らしいスノードロップを育ててみませんか。
今回は、春を告げる花「スノードロップ」の上手な育て方についてご紹介します。
春の訪れを告げる白い花、スノードロップって?
スノードロップとは、ヨーロッパからコーカサス山脈に分布する、ヒガンバナ科の球根植物を指します。主な開花時期は早春の2~3月。草丈は10~20cmで、イヤリングのように垂れ下がった白い可憐な花を咲かせます。
スノードロップの花言葉は「希望」や「慰め」。天使がアダムとイヴを慰めるために空から舞い落ちる雪をスノードロップに変えたことが、花言葉の由来だとされています。
スノードロップの原産地であるヨーロッパでは、スノードロップは宗教とも深く関わっています。2月2日の「キャンドルマス」と呼ばれるキリスト教の聖燭祭では、純潔の象徴の花としてまかれます。
その他にも、スノードロップにはさまざまな神話や伝説が残されています。
スノードロップを育てたい……品種選びって?
「スノードロップ」といえども、その品種はさまざまです。中でも園芸で多く用いられている品種は、「ニヴァリス」と「エルウェシー」です。
ニヴァリスは、内側の花弁に緑の斑が入る八重咲きが特徴的な品種です。草丈は5~10cmと小柄で、ロックガーデンなどに向いています。
エルウェシーは、日本でもっとも流通しているスノードロップの品種です。球根が他品種に比べて大きいため、休眠時の乾燥に強く、非常に育てやすい品種となっています。
内側の花弁の基部と先端部に緑の斑が入っていることが特徴です。
スノードロップを育てるのは難しい?綺麗な花を咲かせるコツは?
スノードロップは、非常に耐寒性の優れた植物です。そのため、とても育てやすい植物でもあります。
育てやすい植物ではありますが、綺麗な花を咲かせるにはいくつかの「コツ」があります。
そのひとつに、「寒さを十分経験させること」があります。寒い季節に寒さを十分経験させなければ、葉だけが茂る花になってしまうのです。
暑さには弱いものの、夏の暑い時期は休眠期でもあるため、それほど心配する必要はありません。
綺麗な花を咲かせるコツには、「適切な水やり」もあります。スノードロップは乾燥を嫌います。そのため、水のやりすぎは禁物です。
水をやりすぎてしまうと球根が腐ってしまうため、土の表面がしっかりと乾いてから水を与えるようにしましょう。
「肥料の与え方」も、綺麗な花を咲かせるコツです。肥料は与えすぎても、不足してもいけません。
開花した後は、月に1回を目安に緩効性成の置き肥『プロミックいろいろな植物用』を与えるか、2週間に1回を目安に液体肥料『ハイポネックス原液』を与えるようにしましょう。
いかがでしたか。
春を告げる花を綺麗に咲かせるためにも、上手な育て方でスノードロップを咲かせましょう。
この記事で紹介された植物について
スノードロップ
学名:Galanthus /科名:ヒガンバナ科 /原産地:東ヨーロッパ /分類:球根植物 /耐寒性:強 /耐暑性:中
春先に可憐な白い花を下げるスノードロップ。春を告げる花として人気の小球根です。草丈5㎝ほどと小さいので、いくつかまとめると愛らしさがぐっと際立ちます。数年植えっぱなしで楽しめます。
関連記事
公開:2016年12月21日
更新:2024年11月27日