更新日:2016.12.21
サボテンの花がきれいに咲かない……その原因は?どうしたらきれいに咲くの?
種類や育て方によっては鮮やかな花を咲かせるサボテン。
しかし、つぼみのうちにポロポロと落ちてしまうこともしばしばあります。
今回は、サボテンの花がきれいに咲かない原因と、きれいに咲かせるための育て方などをご紹介します。
こんなにある!花が咲く品種のサボテン
サボテンというと「トゲトゲした丸い形の植物」というイメージを持っている人も多いかもしれません。でもサボテンは、実はとてもカラフルできれいな花を咲かせる植物なのです。
例えば、シャコバサボテンや象牙丸、テンコウ、サボテン科の白檀などがその代表。トゲトゲしい球体と美しい花のギャップは、とてもおもしろいですよね。
これらの花をきれいに咲かせるには、育て方にちょっとしたコツがいります。
サボテンの花がうまく咲かないのはなぜ?
サボテンの花がうまく咲かない原因は、その育て方にあります。
水のやりすぎ、やらなさすぎ
「砂漠に育つサボテンは水をあまり必要としない」、というイメージをお持ちの人も多いかもしれません。しかし、生育期の春夏には、ほかの植物と同様に「水やり」が必要です。
とはいえ、普通の植物のように毎日たっぷり水をやるのはよくありません。土が乾いたら、植木鉢の下から水が漏れ出るくらいたっぷり水を与えます。そして、また土が乾くまでは放っておきましょう。
日光不足
サボテンは、日当たりのよい場所を好む植物です。室内で日光があたらないのは、よくありません。
一方で、常に部屋の明かりがつきっぱなしというような環境も好ましくありません。一日中明るい環境は、サボテンの生育に悪影響を与えてしまいます。
湿気が多い環境
サボテンは、湿気に弱い植物です。雨があたる場所に置いていたり、ジメジメした場所で育てたりすると、花が咲かなかったり、枯れたりする原因になります。
冬季の気温が高い
冬になると、サボテンは休眠期に入ります。このとき、気温が10℃以上ある環境に置いていると、春になっても花を咲かせにくくなります。
花が咲く年齢になっていない
サボテンには、開花年齢があります。開花年齢に至っていない場合、どんなに育て方に気を遣っていても花は咲きません。
土の状態が悪い
土が痩せていると、サボテンは十分な栄養を得られず、花を咲かせることができません。
また、観賞用のガラス鉢に植えられていて、土が化粧砂で固まったままだったり、鉢の底に穴が開いていなかったりすることも、花が咲かない原因になります。
サボテンの花を咲かせるには?
サボテンの花を咲かせるための育て方のコツは、「休眠期を迎えさせること」と「たっぷり日光をあてて育てること」です。
サボテンが花を咲かせる理由は、子孫を残すためです。砂漠のような水の少ない地域を原産地としているサボテンは、雨季が来るのを待って休眠し、厳しい環境を乗り越えようとする性質を持っています。
そして、雨季が来ると活動を再開し、種をつくるために花を咲かせるのです。
この性質を利用して、休眠期(冬型種・春秋型種・夏型種により休眠期は異なります。)にはしっかり休眠をさせましょう。この期間の水やりは基本的には必要ありません。
とはいえ、土がカラカラに乾いてしまうのはよくないので、月に1回程度は水をあげましょう。春になって生育期を迎えたら、今度は定期的に水やりをして発育を促します。
また、サボテンは年間通して日光を好む植物です。直射日光はよくありませんが、十分に日のあたる窓辺などに置いて育てましょう。
いかがでしたか。
サボテンの花を咲かせるためには、以上の点に注意してみましょう。参考にして、鮮やかな美しい花を楽しんでください。
この記事で紹介された植物について
サボテン類
学名:Cactaceae /科名:サボテン科 /原産地:南北アメリカ /分類:多年草 /耐寒性:強/耐暑性:強
独特のフォルムと雰囲気で、変わらぬ人気があります。茎は筒型または球型になり、小さな葉は針状もしくは退化しています。水やりや施肥などの手間が少なく、生長スピードがゆっくりで長く楽しめるのも魅力です。
公開:2016年12月21日
更新:2024年11月27日