サルビアの育て方|花を長く楽しむためのお手入れやおすすめ品種、増やし方を紹介
シソ科のサルビアは、園芸初心者にもおすすめの育てやすい植物です。花を長く楽しむために、適切な栽培環境を把握し、性質に合ったお手入れをしましょう。
今回は、サルビアの特長や主な品種、基本的な育て方、増やし方などをご紹介します。
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☘100:サルビアの育て方|花を上手に咲かせるには?植えつけやや水やり、日々の管理もご紹介
サルビアの育て方|特長やおすすめ品種
サルビアは、シソ科アキギリ属の植物です。種類によって一年草や多年草などがあり、花壇や鉢植えなど、さまざまな場所で育てられています。
原産地は南北アメリカやアジアなどで、種類によって性質や草姿が異なります。草丈が低い矮性のものから、1mを超えるものまであり、花色も赤や白、ピンク、青、紫、複色など豊富です。
開花時期は種類や栽培環境によって異なりますが、6月~11月頃まで長く花を楽しめる種類もあります。
一年性サルビアと宿根性サルビア
サルビアには、一年草として扱われるタイプと、毎年花を楽しめる宿根草タイプがあります。
園芸店などでよく見かけるサルビア・スプレンデンスなどは、寒さに弱いため一年草として扱われることが一般的です。
一方、サルビア・オフィシナリス(コモンセージ)など、比較的寒さに強く宿根草として育てられる種類もあります。
種類によって性質や耐寒性が異なるため、育てる地域や環境に合ったものを選びましょう。
サルビアの主な種類
ここでは、一年草タイプと宿根草タイプの代表的な種類をご紹介します。それぞれ花色や草姿、性質が異なるため、好みや栽培環境に合った種類を選びましょう。
サルビア・スプレンデンス
サルビアと聞くと、赤色の花をイメージする方も多いのではないでしょうか。
サルビア・スプレンデンスは、はっきりとした赤い花を穂のように咲かせる、代表的なサルビアです。花は下から順に咲き、長く花を楽しめます。
園芸品種も多く、赤色だけでなく、白やピンク、紫などさまざまな花色があります。長い萼(がく)がつくのも特長のひとつです。
サルビア・ファリナセア(ブルーサルビア、ブルーセージ)
ラベンダーのような青紫色の花を咲かせるサルビア・ファリナセア。サルビア・スプレンデンスよりもすらりとした草姿が特長です。
青紫色のほか、白い花を咲かせる種類もあります。爽やかな雰囲気の花壇や寄せ植えにもよく合います。
サルビア・コクシネア(トロピカルセージ)
サルビア・コクシネアは、ベニバナサルビアとも呼ばれる種類です。赤やピンク、白などの花を咲かせ、可愛らしい雰囲気を楽しめます。
細長く伸びた花茎に花をつけるため、ほかの草花と組み合わせて植えるのもおすすめです。
サルビア・オフィシナリス(コモンセージ)
サルビア・オフィシナリスは、ハーブとしても親しまれている宿根草タイプのサルビアです。灰緑色の葉が特長で、料理やハーブティーなどにも利用されます。
比較的寒さに強く、適した環境では毎年楽しめます。
サルビアの育て方|基本的な栽培方法
サルビアは種からでも苗からでも育てられます。暖かくなってきたら栽培を開始しましょう。
こちらでは、サルビアの基本的な育て方を解説します。
サルビアの好む栽培環境
サルビアは日当たりの良い場所を好みます。風通しの良い場所で管理し、夏は株が蒸れないように注意しましょう。
特に鉢植えでは、照り返しなどによって鉢の中が高温になりすぎないよう、必要に応じて半日陰へ移動させるなどの対策をします。
土づくり
サルビアは水はけの良さと保水性を兼ね備えた土を好みます。
自分で配合する場合は、赤玉土と腐葉土を6:4で混ぜたものをベースにします。元肥にマグァンプKが混ぜ込まれた、市販の草花用の培養土『ハイポネックス培養土 鉢・プランター用』を使用すると手軽です。
種まき、育苗
サルビアは種からでも育てられる植物です。花壇や鉢へ直接植えることもできますが、ある程度の大きさまで育苗してから植えつける方法もあります。
種まきの適期は4月下旬~5月頃です。発芽適温は25℃前後のため、十分に気温が上がってから種をまきましょう。
種をまいたら、種が隠れる程度に薄く土をかぶせます。水をたっぷりと与え、発芽するまでは土が乾かないように管理しましょう。
1週間程度で発芽します。発芽後は、よく日に当てながら育てていきます。
必要に応じて間引きを行い、本葉が2枚~4枚つく頃には、ひとつのポットにつき一株になるよう調整します。
植えつけ
ポットに根がまわり、底から根が見えるようになったら植えつけが可能です。根鉢よりも一回り大きな穴を掘り、苗を入れて優しく土をかぶせましょう。
複数株を植える場合は、株間を25cm~30cmとります。深植えは避け、苗の根元に土を盛りすぎないように注意しましょう。
水やり
サルビアは、土の表面が乾いたら水やりをするのが基本です。鉢植えの場合は、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと与えましょう。
特に開花期間中は水切れに注意が必要です。水が不足すると花つきが悪くなったり、下葉が枯れ落ちたりすることがあります。
一方で、土が常に湿った状態になると根が傷む原因になるため、水の与えすぎにも注意しましょう。夏場は土の乾き具合をこまめに確認し、必要に応じて水やりを行います。
肥料
サルビアは、適切に肥料を与えることで生育を促し、花を長く楽しむことができます。
肥料が不足すると生育が悪くなり、花つきが悪くなることがあるため、植物の生育状態を見ながら施肥しましょう。
植えつけ時には、元肥として緩効性肥料『マグァンプK中粒』を土に混ぜ込みます。植えつけ後は、苗が新しい環境に慣れてから追肥を開始しましょう。
追肥には、まくだけで約2~3ヵ月間肥料効果が持続する『プランティア 花と野菜と果実の肥料』がおすすめです。
また、速効性の液体肥料『ハイポネックス原液』は、1週間~10日に1回の頻度で500倍に希釈して施します。
なお、高温で生育が鈍る時期は、肥料を控えめに調整しましょう。
サルビアの育て方|お手入れのポイント
サルビアの花を長く楽しむためには、適切なお手入れを続けることが大切です。
ここでは、栽培中に注意したい管理のポイントをご紹介します。
摘心
サルビアは、苗が小さいうちに摘心を行うことで脇芽が増え、枝数の多いこんもりとした株に育てやすくなります。特に一年草タイプでは、花をたくさん楽しみたい場合におすすめのお手入れです。
摘心を行う際は、茎の先端にある芽を、下の葉の付け根から切り取ります。脇芽が伸びてきたら、その後の生育に合わせて摘心を行うことで、バランスのよい株に仕立てることができます。
なお、種類によって生育の仕方や適した管理方法が異なるため、宿根草タイプなどは品種の特性を確認してから摘心しましょう。
花がら摘み
サルビアは開花期間中、次々と花を咲かせます。花がらを摘むことで、次の花を咲かせやすくなるため、早めに取り除きましょう。
花がら摘みの際は、枯れた花だけでなく、花穂ごと切り取ります。花穂の下にある葉の付け根付近から切り取ると、脇芽が伸びて新しい花を楽しめます。
切り戻し
サルビアは、花が一段落したタイミングで切り戻すことで、株の姿を整え、新しい芽を伸ばして再び花を楽しめます。
切り戻しを行う際は、伸びた茎を株全体の半分程度の高さを目安に切り戻します。切った茎の下から新しい芽が伸びてきます。
一年草タイプのサルビアでは、夏に切り戻すことで秋に再び花を楽しめる場合があります。ただし、種類によって適した切り戻しの時期や方法が異なるため、品種の特性を確認して行いましょう。
秋の開花を楽しみたい場合は、遅くなりすぎないよう、花が一段落したタイミングで早めに切り戻すことがポイントです。
アブラムシ対策
サルビア栽培で注意したい害虫のひとつがアブラムシです。春から秋にかけて発生しやすく、茎や葉などから吸汁して株を弱らせる原因になります。
また、ウイルス病を媒介したり、排泄物によってすす病を誘発したりすることもあります。
アブラムシは風通しの悪い環境や混みあった株、新芽やつぼみなどに発生しやすいため、日頃から株をよく観察し、見つけたら早めに対処しましょう。茎葉が込み合っている場合は、適度に剪定して風通しをよくすることも大切です。
さらに、薬剤を使うことで予防・駆除も可能です。発生が気になる場合は、専用の薬剤を活用すると効果的です。
『ハイポネックス原液 殺虫剤入り』は、肥料やりとアブラムシの防除を同時に行うことができるため、おすすめです。
冬越し
サルビアは、種類によって冬越しの方法が異なります。一年草タイプは寒さに弱く、冬になると枯れてしまうため、基本的に冬越しはできません。
翌年も育てたい場合は、種を採取して春にまくか、新しい苗を植えつけましょう。
一方、宿根草タイプは、地上部が枯れたように見えても根が生きていれば、翌年に再び芽を出すことがあります。冬は地上部が枯れてきたら、枯れた茎葉を整理して株元をすっきりさせましょう。
寒さが厳しい地域では、株元に腐葉土などを敷いて防寒すると安心です。鉢植えの場合は、霜や冷たい風が直接当たらない場所へ移動させるなど、寒さから株を守りましょう。
冬は生育が鈍るため、水やりは控えめにし、土が乾いてから与えます。
サルビアの育て方|増やし方
サルビアは、種まきや挿し芽で増やすことができます。種類によって適した増やし方は異なりますが、比較的挑戦しやすいため、栽培に慣れてきたら試してみましょう。
種の採取
サルビアの花が咲き終わると種ができます。種を採取したい場合は、花がら摘みをせず、花穂が枯れて種が熟すまで待ちましょう。
種が熟したら花穂を切り取り、乾燥させてから中の種を取り出します。採取した種は、湿気を避けて紙袋などに入れ、種まきの時期まで冷暗所で保管しましょう。
挿し芽
サルビアは、挿し芽でも増やすことができます。春~初夏や秋など、比較的涼しい時期が挿し芽の適期です。剪定や切り戻しの際に切った茎を利用すると手軽です。
挿し穂には、病害虫の被害がなく、元気な茎を選びます。茎を10cm程度に切り、下の葉を取り除きます。切り口を水につけて十分に吸水させたら、赤玉土や鹿沼土、市販の挿し木用土などの清潔な用土に挿しましょう。
挿した後は、用土が乾燥しないように水やりをしながら、直射日光の当たらない明るい日陰で管理します。発根して新しい葉が伸びてきたら、少しずつ日当たりのよい場所へ移し、生長に合わせて鉢上げしましょう。その後は通常通り管理します。
サルビアの育て方|よくある質問
毎年花を咲かせられますか?
サルビアには一年草タイプと宿根草タイプがあり、種類によって異なります。一年草タイプは寒さに弱く、基本的に冬越しさせないため、翌年も楽しみたい場合は種まきや苗の植えつけが必要です。
宿根草タイプは、冬に地上部が枯れても根が生きていれば、翌年に再び芽を出して花を咲かせることがあります。育てているサルビアの種類を確認し、それぞれに適した方法で管理しましょう。
花が咲かないのはなぜですか?
サルビアの花が咲かない場合は、日照不足や水切れ、肥料の与えすぎなどが原因として考えられます。日当たりと風通しの良い場所で管理し、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えましょう。
肥料は不足しても花つきが悪くなりますが、与えすぎも生育のバランスを崩す原因になります。植物の生育状態を確認しながら、適量を施しましょう。また、花が一段落したら切り戻しを行うことで、新しい芽が伸びて再び花を楽しめる場合があります。
おわりに
サルビアは、花色や草姿が豊富で、花壇や鉢植えを華やかに彩ってくれる花です。一年草タイプだけでなく、宿根草タイプもあるため、種類に合わせた管理を行いながら長く楽しみましょう。
春から栽培を始めれば、初夏以降に花を楽しめる種類もあります。ぜひお好みのサルビアを見つけて、栽培に挑戦してみてください。
公開日:2022年6月29日
更新日:2026年9月25日
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