Data
■作出:フランス デルバール
■花色:淡いモーブピンクの中大輪
■花型:波状弁~ロゼット咲き
■香質:ローズ・フローラルの中香
■樹形:高さ1.5×葉版1.2mの木立性
淡いモーブピンクの花弁が波打って重なるロゼット咲き。黄色い花芯を少し覗かせる。花色は咲くときにより濃い紫ピンクになることも。花径7~8㎝の中大輪。房咲き。四季咲き。ローズ+ライラック+ツタのフローラルの中香。枝にはトゲが少なく、樹は木立性の中型シュラブで高さ1.5×幅1.2m。冬の強剪定で春には木立性のバラのようにも、庭植えや大きめの鉢で育て、背丈ほどに伸びるシュートを生かせば、小型のつるバラ仕立てにもできる。葉は濃い緑色の照り葉で耐病性は高い。第20回「ぎふ国際ローズコンテスト」で銅賞を受賞、バーデンバーデン、ルクセンブルク、ニヨンの各種国際コンクールでも受賞している。2022年作出、日本でも秋に発表。
花は大きめ・華やかで芳香があり、樹勢に優れるデルバールのバラの最新作。フランスの樹高表示は高さ60~80㎝だが、日本では枝が伸びる。高さ1.5mの半直立性の木立としても、フェンスやオベリスクへ伸びた枝を誘引してつるバラ仕立てもできる。
デルバールのバラには女性を応援する花名が多い。花名Alexandra David-Néelはフランス女流作家・冒険家の名前で、日本でもチベットの英雄叙事詩『ケサル王物語』などが邦訳されて出版されている。ほかに女性がパリの街並みを駆け抜けるレース名の‘ラ パリジェンヌ’や、女性ドライバーがフランス~モロッコを走破するラリーレース‘ラリ デ ガゼル’などがある。
開き始め。やわらかなモーブピンク色の波状弁
房になって上を向いて咲く。花芯を少し覗かせることも
樹は半直立の木立性(ぎふワールド・ローズガーデンで)
玉置一裕 Profile
バラの専門誌『New Roses』編集長。
『New Roses』の編集・執筆・アートディテクションを行うかたわら、ローズコーディネーターとしてバラ業界のコンサルティングやPRプランニング、関連イベントのコーディネート、バラの命名等に携わる。
また園芸・ガーデニング雑誌への執筆や講演を通じて、バラの「美」について語ると同時に、新しいバラの栽培法の研究も行っている。
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