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アイリスの育て方は?種類の違いやお手入れ方法、増やし方

アイリスの育て方は?種類の違いやお手入れ方法、増やし方
アイリス

アイリスには、ジャーマンアイリスやダッチアイリスなどの種類があります。よく似た花を咲かせますが、細かい特徴が異なります。さまざまな品種をチェックして、お好みの花を探してみましょう。今回は、アイリスの特徴や主な種類、基本的な育て方、お手入れのコツ、増やし方などをご紹介します。

☘137:【Q&A】ジャーマンアイリスの育て方|基本的な育て方が知りたい!水やりや肥料など日々の管理をご紹介 【PlantiaQ&A】植物の情報、育て方をQ&A形式でご紹介

アイリスの特徴や種類

アイリスはアヤメ科アヤメ属の花です。ギリシャ神話の「イリス(Iris)」から名前がついたとされ、「虹の花」「レインボーフラワー」などと呼ばれることがあります。その名の通り、さまざまな色彩を持つことが特徴です。

アイリスと呼ばれる花には、ジャーマンアイリスやダッチアイリスなどの種類があります。アヤメやカキツバタ、花菖蒲、シャガ、イチハツなども仲間です。

ジャーマンアイリスとダッチアイリスの違い

ジャーマンアイリスは「ドイツアヤメ」とも呼ばれる種類です。青や紫、赤、ピンク、黄、オレンジ、白などの多彩なカラーバリエーションがあります。品種も豊富で、草丈20cm程度の矮性種もあれば、1mを超える高性種も見られます。大ぶりの花を咲かせるため、お庭に植えると大変華やか。植えっぱなしにしたまま何年か育てることもできます。

ダッチアイリスは「オランダアヤメ」とも呼ばれます。ジャーマンアイリスと比較すると葉が細く、花も小ぶりで、すっきりとした姿をしています。

どちらも4月から5月にかけて開花しますが、ダッチアイリスのほうが少し遅めに咲き始めます。自生しているのは両者とも乾いた土地です。よく似たカキツバタは水辺や湿地、花菖蒲は湿地で見ることができます。

また、ジャーマンアイリスの花びらの付け根には、ブラシのような形をした突起が見られます。このことから「ひげアイリス」と呼ばれることも。対して、ダッチアイリスには突起は見られません。見分けるのに困ったらぜひチェックしてみましょう。

アイリスの基本的な育て方

アイリス

アイリスの性質は品種によって異なります。こちらでは、日本で育てられていることの多いジャーマンアイリスを中心に、基本的な育て方をご紹介します。

球根選び

ジャーマンアイリスやダッチアイリスなどは、球根をつくる植物です。植えつけ時期となる春や秋に出回りやすくなるため、店舗や通販サイトなどをチェックしてみましょう。

カビや虫食いの痕跡、傷などが見られるものは避けたほうが良いでしょう。手に持ってみたとき、ずっしりと重く、ぶよぶよとしていないものがおすすめです。

土づくり

アイリスを育てる土は、水はけが良いものが適しています。鉢植えの場合、ご自分で配合するなら中粒の赤玉土と鹿沼土、腐葉土を5:3:2で混ぜたものがおすすめです。市販されている園芸用土であれば、購入してすぐに使うことができます。

植えつけの際には元肥として緩効性肥料マグァンプK中粒 を土に混ぜ込みます。

排水性を高めるために、鉢底に敷く石も準備しておきましょう。

地植えの場合は、植えつけ1カ月前に苦土石灰などを加えて耕しておきます。水はけや通気性を良くするため、腐葉土も混ぜることがおすすめです。20cmから30cmほどの畝をつくっておくと良いでしょう。

植えつけ

アイリスの植えつけ適期は2月から3月頃、もしくは9月下旬から11月頃です。秋植えにしたほうが春の開花までにしっかりと育てることができ、大きな花を咲かせやすくなります。

ジャーマンアイリスの球根は根茎と呼ばれるタイプです。植えつけ時は、球根の上半分が土から出るように調整します。芽がついている部分を植えに向けるように気をつけましょう。また、芽の伸びる方向には十分にスペースを設けることが大切です。

ダッチアイリスの場合、球根を10cm程度の深さに植えつけます。根がよく伸びるため、鉢植えにする場合は深めの鉢を準備しておきましょう。

水やり

アイリスは過湿を嫌うため、水をあげすぎないように気をつけましょう。地植えの場合は、ほとんど水やりする必要がありません。降雨のみで大丈夫ですが、真夏のように極端に乾燥しやすい時期には水をあげます。

鉢植えの場合は、土の表面が乾いたら水やりしましょう。特に、芽が伸びて蕾がつき始める春は、水をしっかりと与えます。それ以外の時期は頻度を控えめにし、乾かし気味に管理します。雨が長引く場合は鉢を軒下へ移動させ、雨が当たらないようにしましょう。

肥料

アイリスには、じっくりと効果が発揮される緩効性肥料を与えることがおすすめです。肥料を与えすぎて弱らせてしまうケースが見られるため、適量を意識しておきましょう。

植えつけ時には、元肥としてマグァンプK中粒を土に混ぜ込みます。追肥は2月~3月、10月~12月頃です。夏場に肥料を施すと球根が腐ってしまうことがあるため控えましょう。

追肥にはバラまくだけで肥料効果が約2~3カ月間持続するプランティア花と野菜と果実の肥料がおすすめです。

アイリスのお手入れ方法

アイリス

アイリスは、適切なお手入れを行うことで、より長く楽しむことができます。花後の管理や病害虫対策などを実施し、アイリスを長く育てていきましょう。こちらでは、アイリスのお手入れのポイントをご紹介します。

花がら摘み

アイリスの花が咲き終わったら、しぼんだ花がらを取り除いておきましょう。そのままにしておくと見た目が悪くなるのはもちろん、病気が発生する原因になることがあります。

枯れ葉取り

アイリスの葉が枯れているのを見つけたら、その都度取り除いておきましょう。放置していると風通しが悪くなり、腐ってしまう可能性があります。特に、湿気が多くなる梅雨の前には、しっかりと枯れ葉取りをしておきましょう。

ただし、枯れ葉を無理に引きちぎると傷ができ、病気の原因になってしまうことがあります。軽く引っ張って取れない場合はそのままにしておき、軽い力で引き抜けるようになるまで待ちましょう。

花茎切り

アイリスの場合、一株につき複数の花が咲きます。すべて咲き終わったら、種ができる前に花茎を切り落としておきましょう。種をつくることで株が消耗するのを防ぐためです。

植え替え

地植えの場合は2年から3年に1回、鉢植えの場合は毎年、植え替えを行いましょう。長く植えっぱなしにしておくと土の中が混雑して、生育が停滞してきます。新しい土へ取り替え、必要に応じて株分けも済ませましょう。適期は花後です。植え替えの際にも元肥として緩効性肥料マグァンプK中粒を土に混ぜ込みます。

病害虫対策

アイリスの栽培で気をつけておきたいもののひとつが軟腐病です。球根が腐ってしまい、枯れる原因となってしまいます。水はけの悪い場所で起こりやすいため、植えつけ場所の排水性を高める工夫が大切です。

また、春からはアブラムシが発生しやすくなります。風通しと日当たりの良い場所に植えつけて発生を予防しましょう。防除効果のある薬剤を使うこともおすすめです。

アイリスの増やし方

アイリス

ジャーマンアイリスやダッチアイリスは、株分け・分球で増やすことができます。おすすめの時期は8月~9月です。梅雨の時期に作業すると、球根を割った部分が腐りやすくなるため、晴れた日を選ぶことが大切です。できるだけ早めに行い、冬までに根が張るよう育てていきましょう。

ジャーマンアイリスの場合は、根茎のくびれた部分を折って分けます。子株の葉と根は小さく切り詰めてから植えつけましょう。根は10cmほど残すのが目安です。

ダッチアイリスは、球根を掘り上げると子球がついていることがあります。親球から外して、別々に植えつけましょう。

おわりに

アイリスは初夏のお庭を華やかにしてくれる存在です。さまざまな品種があるため、色や形、大きさなどを比べて、お気に入りのものを探しましょう。今回ご紹介した情報も参考にしながら、アイリス栽培を楽しんでください。

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