
2019.03.11 UP
Labyrinth バラの迷宮 pickup57
『ブルー ムーン ストーン』
■作出:日本 河本バラ園
■花色:クリームにライラックピンクの色のり
■花形:小中輪・ロゼット咲き/四季咲き
■香質:甘い香り
■樹形:高さ1.2~1.3mの半直立性
白・緑・ライラックピンク・・・。まとまりのよい房に咲いた花の中に、やさしくさわやかな色が入り混じる。一つの花は緑を含むクリーム色の蕾から、周囲に白色を残しながらライラックピンクがのってくる。多くの小さい舟弁が渦を巻くように重なり、中央にグリーンアイも見せる平たいロゼット咲きに。開花が進んで花色はさらに濃くなる。秋は深い花色に。春花は周囲にキザミをあらわすことも。四季を通じてよく繰り返して咲く。優しく甘い香り。樹は半直立性。3年くらいたつと株元から太目のシュートを伸ばすようになる。花名は同名の稀少なパワーストンから、ローズスタイリスト・大野耕生氏が命名。2017年秋発表の人気品種。
バランスの良い房咲き。さまざまな色彩が入り混じる。開きはじめの地植え(左)と満開の鉢植え(右)
季節とともに花色も深まる
花名は青白く輝き月のような美しさを持つパワーストーン(6月の誕生石、中央の花の右)から。アメジスト(紫水晶)やラピスラズリ(瑠璃)と

玉置一裕 Profile
バラの専門誌『New Roses』編集長。
『New Roses』の編集・執筆・アートディテクションを行うかたわら、ローズコーディネーターとしてバラ業界のコンサルティングやPRプランニング、関連イベントのコーディネート、バラの命名等に携わる。
また園芸・ガーデニング雑誌への執筆や講演を通じて、バラの「美」について語ると同時に、新しいバラの栽培法の研究も行っている。
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