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【福寿草(フクジュソウ)の育て方】寒い冬を乗り越えて咲くフクジュソウ 自宅で育てて春を感じよう

【福寿草(フクジュソウ)の育て方】寒い冬を乗り越えて咲くフクジュソウ 自宅で育てて春を感じよう

フクジュソウは漢字で「福寿草」と書く、縁起の良い花です。厳しい冬を乗り越えて咲くフクジュソウの花を見ると、心が温まるような気がします。春の訪れを告げる愛らしいフクジュソウを、ぜひご自宅で育ててみませんか?

お正月にもぴったりのフクジュソウ

フクジュソウは日本原産の植物です。朝鮮半島、中国、ロシアなどにも分布しています。山野草ですが、標高の低い人里でもたくさん花を咲かせています。

フクジュソウは縁起の良い花

フクジュソウは昔から縁起ものとして親しまれてきました。現在も、新年を祝う花として、年末年始に販売されているものがよく見られます。ただし、フクジュソウの本来の開花時期は2月~4月にかけてです。お正月に飾られているフクジュソウは、ビニールハウスなどで促成栽培されたものになります。

動画でわかりやすく!植物のお悩みを紹介【PlantiQ&A】

☘158:福寿草(フクジュソウ)の育て方|苗の植えつけや水やりと肥料の与え方、夏越しの方法もご紹介 【PlantiaQ&A】植物の情報、育て方をQ&A形式でご紹介

春を告げるフクジュソウ

江戸時代、フクジュソウは「福告ぐ草(フクツグソウ)」という名で呼ばれていました。暖かい季節になるとまっさきに咲いて、春を告げてくれる花だったためです。この名前が転じて「福寿草(フクジュソウ)」となりました。

 

また、フクジュソウは旧暦のお正月のころに咲くため、「元旦草(ガンタンソウ)」と呼ばれることもあります。新しい年を祝う花として、フクジュソウにおめでたいイメージを持つ方は多いようです。

フクジュソウの性質

フクジュソウの花は一定の温度になると開花し、気温が下がると閉じてしまう性質を持ちます。開花に適した気温が保たれていれば、暗い夜でも花を咲かせるフクジュソウを鑑賞できるでしょう。

穏やかな日差しの下でフクジュソウを育ててみよう

フクジュソウ

フクジュソウは日本原産のため、日本の気候でも育てやすいのがメリットです。ご自宅でフクジュソウを育てて、春に咲くきれいな花を満喫しましょう。ここでは、フクジュソウの基本的な育て方をご紹介します。

土づくり

フクジュソウは水はけが良く重たい土を好みます。小粒の赤玉土や鹿沼土と腐葉土、軽石を5:3:2で混ぜたものがおすすめです。元肥として肥効期間が約2年間緩効性肥料「マグァンプK大粒」を土に混ぜ込みましょう。

植えつけ

フクジュソウの根はぐんぐん大きくなるのが特徴です。鉢植えにする際は、根がよく伸ばせるように深い鉢を選びましょう。また、鉢底の穴が小さすぎるものは水はけが悪く、過湿になりやすいため注意が必要です。最初から穴の大きい鉢にするか、工具を使って穴を広げてあげましょう。

植えつけ適期は9月~11月の秋になります。育苗ポットから取り出したら根鉢をほぐしてから植えつけましょう。根が広がることで水を吸収しやすくなります。
フクジュソウの花姿はコンパクトですが、葉は大きく生い茂ります。地植えの場合、できるだけ周囲の植物から離れた場所に植えましょう。

水やり

フクジュソウの根は、水を吸収しにくいのが特徴です。乾燥を防ぐため、土の表面が乾きだしたら水をたくさんあげましょう。ただし、水やりの際は花に水がかからないように注意しましょう。

フクジュソウの開花期間にあたる2月~4月は朝晩に冷え込むことが多いため、花に水滴が付着していると凍結の原因になります。また、地植えの場合、特に水やりしなくてもしっかりと育ちます。雨が降らない日が続き、土が乾いたら水を与えましょう。

日当たり

フクジュソウは穏やかな日光を好みます。木漏れ日の当たる木の下や、明るい日陰に植えるのがおすすめです。また、鉢植えを室内で育てたいときは、できるだけ日光の当たる場所へ置いてあげましょう。日光不足だと花が咲かないことがあります。

肥料

フクジュソウは、置肥をすることで元気に育ちます。芽が出はじめたタイミングで、2ヵ月に1度「プロミック いろいろな植物用」を置きましょう。

また、開花中は1週間~2週間に1回の頻度で液体肥料「ハイポネックス原液」を与えます。休眠期間に備えるため、地上に出ている部分が枯れるまでは肥料をあげましょう。

フクジュソウの増やし方や管理方法は?

フクジュソウの増やし方や管理方法は?

フクジュソウは多年草です。花が終わると徐々に地上部が枯れていきますが、根だけで休眠し、再び芽を出すことができます。適切なお手入れを行い、フクジュソウを長く育てていきましょう。ここではフクジュソウの増やし方や管理方法などをご紹介します。

株分け、種の採取

フクジュソウは株分けや種の採取で増やせます。株分けは、地上部が枯れた9月~10月に行いましょう。根を掘り出したらできるだけ傷つけないように注意し、土を落としましょう。ただし、真っ黒に変色した根は腐ってしまうため、見つけたらカットしてかまいません。
株分けの際は、ひとつの芽に対して複数の根がつくように割っていきます。芽がくっついているものは無理に分けようとせず、そのままにしておきましょう。また、フクジュソウの種は花が終わるころに採取できます。種を採ったら、すぐにその場でまく「とりまき」を行いましょう。乾燥させて保管すると、発芽率が低くなってしまいます。

植え替え

鉢植えの場合、2年に1回程度は植え替えを行いましょう。適期は株分けと同じく、地上部の枯れた9月~10月です。根を傷つけないように掘り出したら、新しい土を入れた鉢へ植え替えましょう。

夏越し

フクジュソウは春に花を咲かせ、夏になるころには枯れていきます。地中の根を残して夏を越すために、夏場の管理には気をつけてあげましょう。
根にしっかりと栄養をあげるため、葉が枯れていないうちは変わらずに水を与えます。その後、葉が枯れたら水やりの頻度を減らしましょう。直射日光が当たる場所に地植えしている場合は、ワラや腐葉土などで地面を覆い、温度が上がりすぎないようにします。梅雨の時期は多湿を避けるために水はけの良い場所へ植えるか、鉢を雨の当たらない場所へ移しましょう。
無事に夏を越すことができたら、10月ごろに置き肥を与えましょう。冬に向けて芽を出し、再び花を咲かせてくれるはずです。

おわりに

フクジュソウは愛らしい姿とおめでたい名前で人気が高い植物です。黄色いフクジュソウの花が健気に咲いている様子を見ると、自然と気持ちが明るくなってくるかもしれません。多年草のフクジュソウは、何年も花を楽しむことができます。丁寧にお手入れして、毎年春に咲く花を観賞しましょう。

 

 

公開:2020年2月26日 

更新:2024年1月23日 

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