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夏に花咲くホウセンカを元気よく育てるには?

夏に花咲くホウセンカを元気よく育てるには?

ホウセンカは初心者にもおすすめの育てやすい花です。暑い季節にぴったりのホウセンカを、ぜひご自宅で栽培してみましょう。今回は、ホウセンカの基本的な育て方や増やし方をご紹介します。

動画でわかりやすく植物の育て方をご紹介!【PlantiaQ&A】

親しみ深いホウセンカの花

ホウセンカは6月~9月にかけて花を咲かせます。花の色は赤やピンクなどが有名ですが、白や紫、複色など、さまざまなものがあります。暑さに強いため、昔から真夏の花壇を彩る存在として栽培されてきました。

ホウセンカの原産地

ホウセンカの原産地はインドやバングラデシュ、中国南部、マレー半島などです。日本へは少なくとも室町時代までには伝わってきたとされており、全国各地で長く栽培されてきた歴史があります。小学校の授業でホウセンカを育てた経験のある方も多いのではないでしょうか。

名前の由来は鳳凰

ホウセンカの名前は、中国から伝わってきた「鳳仙花」という漢字が元になっています。ホウセンカの花の形を、鳳凰と呼ばれる想像上の鳥が羽ばたく姿になぞらえてこの名前がついたそうです。また、ホウセンカは「ツマベニ」や「ツマクレナイ」と呼ばれることもあります。赤いホウセンカの花びらから取れた汁で、爪を染めていたことからこの名がついたそうです。

初心者にもおすすめ! ホウセンカを育ててみよう

ホウセンカ

ホウセンカは春から初夏に種をまくと、夏に鮮やかな花を咲かせます。管理しやすいため、初心者にもおすすめの植物です。ぜひご自宅で栽培してみましょう。ここでは、ホウセンカの基本的な育て方をご紹介します。

土づくり

ホウセンカは水はけと水もちの良い土を好みます。鉢植えの場合は、元肥として緩効性肥料マグァンプKが配合された『ハイポネックス培養土 鉢・プランター用』がおすすめです。

地植えの場合は、土に腐葉土を混ぜて元肥として『マグァンプK中粒』を混ぜ込みましょう。

種まき

ホウセンカは種からでも簡単に育てられます。発芽適温は20℃のため、4月~5月が適期です。寒さが落ち着いて、気候が穏やかになってきたら種まきしましょう。

ホウセンカの種は小さいため、「ばらまき」や「すじまき」をします。ばらまきは土の上に種をぱらぱらとまいていく方法、すじまきは土に細い筋をつくり、その中に種をまいていく方法です。

育苗ポットやセルトレーなどの容器に種まきして育苗してもかまいませんが、ホウセンカは植え替えを嫌います。

初心者の場合は、花壇や鉢に直接まいたほうが失敗は少ないかもしれません。種をまいたら土は薄くかぶせ、深く埋めてしまわないように注意しましょう。

水やりするときは種が流れないよう、優しく水を注ぎます。その後、土を乾かさないように管理していれば、5日~10日で発芽するはずです。

植えつけ

ホウセンカが発芽して本葉が2枚~3枚になったら、元気なものを残して間引いていきます。丈夫なものを花壇やプランターに植えつけしましょう。

ホウセンカは根が傷つくと枯れてしまうことがあるため、植えつけ作業は慎重に行うのが大切です。また、ホウセンカは連作障害を起こしやすい植物です。前年に植えた場所とは別のところへ植えるか、土を新しく変えてから植えつけしましょう。

支柱

ホウセンカには草丈の低い短性種と、大きく育つ高性種があります。高性種を育てる場合は、支柱を立てるのがおすすめです。倒れてしまう前に支柱を添えて、麻紐やビニール紐などでゆるく固定してあげましょう。

水やり

ホウセンカは乾燥を嫌うため、たくさん水をあげましょう。ただし、過度に水を与えすぎると根腐れしてしまうことがあります。鉢植えの場合、土の表面が乾燥した段階で、たっぷりと水をあげるのがコツです。

地植えの場合は降雨に任せてかまいませんが、乾燥した日が続いたら水やりをしましょう。夏はとくに乾燥しやすいため、1日2回の水やりが必要なことがあります。ただし、気温が高い日中の水やりは避け、朝と夕方に行いましょう。

日当たり

ホウセンカは日当たりを好みます。日陰で育てると茎ばかりがひょろひょろと伸びて倒れてしまうほか、花つきも悪くなってしまいます。半日陰もしくは日なたへ植えてあげましょう。

ただし、ホウセンカは日光の当たる時間が短くなることで開花する短日植物です。外灯の下のように、夜も明るい場所へ植えてしまうと花が咲かなくなることがあるため気をつけましょう。

肥料

ホウセンカの植えつけ時、元肥として『マグァンプK中粒』を混ぜておきます。その後は基本的に追肥する必要はありません。生育が悪い場合は様子を見ながら少しずつ『プランティア 花と野菜と果実の肥料』を与えましょう。

うどんこ病対策

ホウセンカは、葉に白いまだら模様ができる「うどんこ病」になりやすい植物です。うどんこ病は気温と湿度が高い状態が続くと起こることが多いため、ホウセンカを育てるときは風通しの良い場所で管理するのが大切です。

複数の株を植えるときは株間を十分にあけて、密植にならないよう気をつけます。雨が続く梅雨の時期は、とくに注意しましょう。

ホウセンカを増やして次のシーズンも楽しもう

ホウセンカ

ホウセンカは一年草で、夏~秋の開花が終わると枯れてしまいます。種の採取や挿し木で増やしておけば、翌シーズンにもホウセンカを楽しめるはずです。最後に、ホウセンカの増やし方をご紹介します。

種の採取

ホウセンカの花が咲き終わると、徐々にぷっくりとした実をつけ始めます。そのままにしておくと勝手に弾けて、中の種が飛び出してしまいます。種を採取したい場合は、弾ける前に実に袋をかぶせておきましょう。

実が弾けたら袋を取って種を取り出し、封筒などに入れて乾燥させます。乾燥剤と一緒に密閉容器に入れ、次の種まき適期が来るまで保存しておきましょう。

挿し木

ホウセンカは挿し木でも増やすことができます。挿し穂にするのは株の先端から5~15cmの部分です。6~7月になったら、挿し木にも挑戦してみてはいかがでしょうか。挿し穂をつくったら切り口を30分ほど水につけておきます。

吸水が終わったら挿し木用の清潔な土へ挿してあげましょう。水切れしないように気をつけながら管理すれば、1カ月~1カ月半で発根します。その後は同じようにプランターや花壇に植え替えて育てていきましょう。

おわりに

ホウセンカは暑さに強く、夏の花壇を鮮やかに彩ってくれます。種からでも育てやすく、花びらや実で遊べるため、お子さまのいるご家庭にもおすすめです。ぜひホウセンカを育てて、ガーデニングの楽しさを味わってみましょう。

公開:2020年7月31日
更新:2023年7月23日

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