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【アスパラガスの育て方】失敗しない栽培方法とは

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アスパラガスはサラダやソテー、天ぷらなど、色々な料理の具材として使える野菜です。そんなアスパラガスをベランダやお家の庭で育てられたら嬉しいですよね。スーパーや生鮮市場でアスパラガスを買ったことはあっても、自分で育てた経験がある方はそれほど多くないように思います。実際にアスパラガスを育ててみると種まきから収穫までに少し時間がかかりますが、しっかり育っていけば最初の収穫以降は長く収穫を楽しめます。

ここでは、はじめてアスパラガス栽培に挑戦される方にも分かりやすく、種まきや植えつけのやり方、水やり、肥料の与え方、気をつけたい病害虫など育て方の基本について詳しくご紹介します。栽培の基本を知ることで初心者でも新鮮でおいしいアスパラガスを栽培できますので、ぜひこの機会に挑戦してみてくださいね!

アスパラガス栽培の特徴

アスパラガスはユリ科アスパラガス属の緑黄色野菜です。原産地の南ヨーロッパ、ロシア南部に自生し、日本では主に北海道で生産されています。冷涼な気候を好むアスパラガスは栄養素が豊富に含まれていることでも知られています。

グリーンアスパラガスとホワイトアスパラガスなど様々な品種がありますが、中でも緑色のグリーンアスパラガスには栄養素が多く含まれています。ビタミンAやビタミンB2、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンPをはじめ、葉酸やアスパラギン酸などの栄養素が含まれています。

 

アスパラガスの生育条件について

日当たりのよい場所を好むアスパラガスですが、順応性に優れているので1日に3時間ほど日に当たっていれば生長しますし、半日陰の場所でも育てやすいことが特徴です。生育適温は15℃~20℃と冷涼な気候を好む一方で、耐暑性にも比較的強いので暖かい気候の地域での栽培も可能です。

アスパラガス栽培のポイントは、根をしっかり生長させて株を充実させることです。植えつけ前より2週間前までに肥料をたっぷり与えて土を広く深く耕すことはもちろん、出来るだけ広いスペースを確保して植えつけを行うと太くて立派なアスパラガスを収穫できます。

 

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種からも苗からも育てられる!

野菜を育てる場合、種から育てるか?苗から育てるか?悩まれることがあると思います。アスパラガスは種からでも、苗からでも育てられる野菜です。一からじっくり育てていきたいときは種まきがおすすめですが、収穫できるくらいまで生長するには少々時間がかかります。出来れば早く収穫を楽しみたい、なるべく手間をかけたくないときは、苗からアスパラガスを育てることをおすすめします。

アスパラガスの植えつけの時期になると園芸店やホームセンターなどで苗が販売され始めます。茎が太くて甘いアスパラガスを育てるなら、すでに数年栽培されてきた大苗(根株)を選ぶのがおすすめです。

 

グリーンアスパラガスとホワイトアスパラガスの違い

グリーンアスパラガスとホワイトアスパラガスは色が異なりますが、どちらも同じ品種です。ただし、これら二つは育て方が少々異なります。グリーンアスパラガスは、日当たりのよい場所で光にたくさん当たることで美しい緑色になります。一方、ホワイトアスパラガスは、光に当てないように遮光シートをかけ日光を遮断する「軟白栽培」という方法で栽培します。日光を遮断することで緑色にならず、白いまま生長していきます。家庭菜園では栽培方法を工夫することでグリーンアスパラガスとホワイトアスパラガスの両方を栽培できるので、興味のある方はぜひ挑戦してみてくださいね。

 

アスパラガスは10年収穫できる!

ご家庭の庭やベランダ栽培でアスパラガスを育てるメリットは、「収穫期間が長い」ことです。種まき以降の1年目と2年目は株をしっかり生長させる時期となるので、基本的に収穫はできません。アスパラガス栽培では3年目以降に収穫ができるまで成長したら、それからは10年ほど長く収穫が可能です。アスパラガスの状態によっては15年ほど長く収穫を楽しめるケースもあります。

 

 

アスパラガスの栽培時期

アスパラガスの栽培時期は以下のとおりです。

*地域や栽培環境などによって異なりますので参考程度にご覧下さい。

 

栽培時期(種から育てる場合)

種まき時期:3月~5月

植えつけの時期: 5月~6月

収穫時期:3年目の4月~6月/7月~9月

 

アスパラガスを春まきする場合は、霜が当たらなくなった頃を目安に種まきを行います。植えつけや植え替えの時期は5月~6月頃が適期となります。種から育てる場合は、種をまいた年から3年目に収穫時期をむかえます。1年目は株をしっかり大きく生長させる大切な時間です。2年目はアスパラガスの収穫量を増やす大切な時間で、この時期に株に十分な栄養が蓄えられれば3年目以降長く収穫を楽しめます。

種まきから2か月ほど経つと苗丈が10㎝くらいに生長しますので、畑やプランターに苗を植えつけます。植えつけ後は根詰まりを起こさない限り同じ場所で育てていきますので、場所選びは慎重に行いましょう。

 

栽培時期(大苗から育てる場合)

植えつけの時期:5月中旬/11月~12月上旬

収穫時期:2年目の4月~6月/7月~9月

 

大苗(根株)は種から育てるよりも収穫までの時間が短いことがメリットです。大苗(根株)として育てられた苗を植えつける場合は、植えつけをした翌年から収穫を楽しめます。

 

 

アスパラガス1年目・2年目・3年目の栽培ポイント

アスパラガスを種から育てる場合は、収穫できるまで生長するのに約3年かかります。収穫できるようになってからは、約10年と長く収穫を楽しめる珍しい野菜です。アスパラガス栽培の1年目、2年目、3年目それぞれの栽培方法や育て方のポイントについてまとめています。

 

アスパラガス栽培1年目

アスパラガス栽培を始めた1年目は、芽がまだ細いので、収穫せずにそのまま育苗して株をしっかり太らせます。種をまいてから草丈が10cmくらいになった頃に畑やプランターに植えつけを行い、その後は土が乾いた頃を目安にたっぷり水やりを行います。

春に植えつけを行ったアスパラガスの株は、秋~冬頃にかけて地上部の茎葉が黄色く枯れてきます。茎葉が枯れてきたら株元の上5cmくらいのところを刈り取っておきましょう。

 

アスパラガス栽培2年目

アスパラガス栽培2年目は収穫をせず、1年目同様に株をじっくり育てていきましょう。2年目からは3回に分けて追肥を行います。アスパラガスは生長すると茎葉が1m以上の高さまで伸びていくので、途中で折れてしまわないように倒伏防止のための支柱を立ててあげてください。秋頃になると1年目と同じく地上部の茎葉が枯れて黄色くなるので、刈れた部分は刈り取っておきましょう。大苗(根株)を購入して植えつけた場合は育苗期間が短縮されるので、2年目から収穫が始められるケースもあります。2年目に収穫できる場合、株を太らせるため、収穫は6月上旬までにして、翌年に備えるとよいでしょう。

 

アスパラガス栽培3年目

アスパラガス栽培3年目の春からは、遂にアスパラガスを収穫します。収穫期をむかえたアスパラガスは根元の部分を切り取ってから追肥を行います。収穫する際はすべての茎を収穫するのではなく、一株につき10本くらいは収穫せずに残すのがポイントです。茎を残すことで翌年の収穫にむけて株を充実させることができるからです。

1年目、2年目と同じように、秋頃から茎葉が枯れてきたら、枯れた部分をすっきり刈り取っておきましょう。

 

 

アスパラガスの種まき・育苗

アスパラガスが好む土を用意したら、早速種まきを行いましょう。アスパラガスの発芽適期は25℃~30℃です。3月~5月頃に暖かくなってきた頃に種をまきます。育てる環境や地域により種まきの時期が異なりますので、種が入っている袋に記載された栽培時期を参考に種まきの時期を調整してください。

 

育苗ポットへの種まきについて

種まきをする前に種を一晩水に浸けておくと発芽率をアップさせることができます。

 

STEP1.育苗ポットに小粒の赤玉土を入れる

STEP2.深さ5mmほどのまき穴を掘る

STEP3.種を3粒~4粒ずつまく

STEP4.軽く覆土する

STEP5.水をたっぷり与える

STEP6.新聞紙をかける

STEP7.発芽したら草丈5㎝ほどで間引きを行う

STEP8.草丈10㎝ほどまで育苗する

 

育苗ポットと小粒の赤玉土を用意します。赤玉土を育苗ポットに入れたら、深さ5㎜ほどのまき穴を掘ります。まき穴を掘ったら、一箇所に3粒~4粒ほど種をまいて軽く覆土します。

 

覆土をしたら水をたっぷりかけて、乾燥を防止するために発芽するまでは新聞紙などをかけておきます。まいた種は2週間~20日ほどで発芽します。発芽したら新聞紙を外して、草丈が5㎝ほどまで生長した頃に元気な株を1本残して間引きを行います。植えつけまでは、草丈が10㎝、本葉3枚~4枚ほどになるまで育苗します。育苗中は乾燥しないように、こまめに水やりをします。

 

 

アスパラガスの土作り

アスパラガスの苗の植えつけを行う前に、土作りをしてアスパラガスが好む環境を整えておきましょう。アスパラガスは中性~弱アルカリ性の土を好みます。土を自作する場合や畑に苗を植えつける場合は、植えつけ前に苦土石灰を施し酸度を調整します。pHの目安は6.0〜7.0です。

 

プランター栽培用の土作り

プランター栽培や鉢植え栽培の場合は、「ハイポネックス 野菜の培養土」、「ハイポネックス 花と野菜の培養土」等の野菜用の培養土があると便利です。

土を自作する場合は、赤玉土(小粒)7に対し、腐葉土を2、バーミキュライトを1の割合で混ぜ込んだ土を用意します。酸度調整は、苗の植えつけより2週間以上前までに苦土石灰と化成肥料を混ぜておきます。

 

地植え栽培用の土作り

畑に苗を地植えして育てる場合は、苗の植えつけより2週間前に苦土石灰を混ぜて耕します。アスパラガスは肥えた土を好みます。植えつけより1週間前に完熟堆肥や元肥として鶏糞、化成肥料(「Plantia 花と野菜と果実の肥料」や「今日から野菜 野菜の肥料」(なければ、「マグァンプK 中粒」)等)を施して、土深くまでしっかり耕します。1平方メートルあたり完熟堆肥は3リットル、苦土石灰は約150㏄、鶏糞は550㏄、化成肥料は100㏄がおおよその目安です。堆肥と元肥を施し、深さ30〜40cmほどまで土をしっかり耕したら畝を立てます。

 

地植え栽培用の畝作り

アスパラガスの苗を畑に地植えして育てる場合は、土を耕した後に畝を作ります。アスパラガスは水はけのよい場所を好みます。横幅80cm~90cm、高さ20cmの高畝にします。苗は株間を30cm~40cmくらい空けることを想定して、広いスペースを確保してください。

 

 

アスパラガスの植えつけ

アスパラガスが発芽して、草丈10㎜ほどまで生長したらプランターや畑に苗を植えつけます。苗の植えつけの目安の時期は5月~6月頃です。

市販の苗から育てる場合は、5月中旬、又は11月~12月上旬頃に植えつけを行います。アスパラガスは種から育てることもできますが、育苗に時間と手間がかかるため、早く収穫したいときは1、2年育苗されてきた大苗を購入して育てるのがおすすめです。

 

プランターへの植えつけ方

アスパラガスは家庭菜園向きの野菜です。生長すると樹高が1m以上、根も1m~2m近く伸びますが、深さが30cm以上ある大きめのプランターを用意すれば、畑に限らずプランターでも十分においしいアスパラガスを育てられます。

 

STEP1.プランターにネット・軽石・土を入れる

STEP2.たっぷり水やりをする

STEP3.化成肥料と土を入れる

STEP4.深さ10cmくらいの植え穴を掘る

STEP5.苗を植えつける

STEP6.土を株元に寄せ戻す

STEP7.たっぷり水やりをする

 

用意したプランターの底にネットと軽石を入れて、「ハイポネックス 野菜の培養土」等の野菜用の培養土や自作した土を1/3くらい入れます。土を入れたら水やりをたっぷり行い、水が引いたら(「Plantia 花と野菜と果実の肥料」や「今日から野菜 野菜の肥料」(なければ、「マグァンプK 中粒」)等)の化成肥料と土を5cmほど追加します。深さ10cmくらいの植え穴を掘ったら、アスパラガスの苗を育苗ポットから取り出して植えつけます。周りの土を株元に寄せ戻したら、軽く手で鎮圧して水やりをします。植えつけ後は、苗が土に根付くまでは乾燥に注意してたっぷり水やりをします。

 

畑への植えつけ方

畑でアスパラガスを育てるときは株間を大きく取るために、できるだけ広いスペースに植えつけをして育てるのが理想です。

 

STEP1.畝に植え穴を掘る

STEP2.苗を植え穴に入れる

STEP3.土を寄せ戻す

STEP4.株元を軽く手で押さえる

STEP5.たっぷり水やりをする

 

畑は植えつけより2週間前に耕しておきます。畝に株間50cmほどで、深さ30cm~40cmくらいになるように植え穴を掘ります。根鉢が崩れないように育苗ポットから外します。植え穴に苗を入れたら、土を寄せ戻します。植えつけたら手で軽く株元を押さえて、水をたっぷり与えてください。

 

大苗(根株)の植えつけ方

市販の大苗(根株)から育てると、2年目から収穫を楽しめます。大苗(根株)を購入するときは芽の部分が傷んでいないか確認し、芽が多く付いていて元気なものを選びましょう。

 

STEP1.畝に植え穴を掘る

STEP2.大苗(根株)を植え穴に入れる

STEP3.土を寄せ戻す

STEP4.株元を軽く手で押さえる

STEP5.たっぷり水やりをする

 

大苗(根株)の芽を傷つけないように気をつけながら、根が均一になるように広げて植えます。芽を覆うように土が3cm~4cmくらいになるように寄せ戻します。株元を軽く手で押さえたら、たっぷり水を与えてください。

 

冬の時期はもみ殻を敷く

冬の寒い時期に気温が下がってくるとアスパラガスは休眠期に入り生育が止まります。プランター栽培の場合は室内に移動して霜が当たらないようにします。

畑栽培は場所を移動できないので、地上部にもみ殻や腐葉土を被せてマルチングしてアスパラガスを冬越しさせます。冬の間にアスパラガスの地上部が枯れて黄色くなってきたら、地際の5㎝くらい上のところを刈り取ります。

 

アスパラガスの倒伏防止

6で、茎葉が50cm~60cmくらいになった頃を目安に支柱を立ててあげましょう。2m~3mおきに支柱を立てて、ひもを2段にしてつけると倒伏防止の効果が高まります。

 

コンパニオンプランツ

アスパラガスは連作障害が少ないので、同じ畑や土で連作が可能です。トマトはコンパニオンプランツとして相性のいい野菜の一つで、アスパラガスに発生しやすいハムシを寄せつけない効果があるとされています。

ニンニクはアスパラガスの病気の発生を予防するだけでなく、お互いの生育を助け合う効果が期待できます。トマトやニンニクの他にも、ネギやニラなどネギ類と一緒に植えるとアスパラガスの病気の発生を抑える効果が期待できます。

 

 

アスパラガスの水やり

種からアスパラガスを育てる場合は、ポットに種まきをした後にたっぷりの水を与えます。発芽するまでは新聞紙をかけておくと乾燥防止になります。発芽してから草丈が10cmになった頃にプランターや畑に植えつけを行います。植えつけ後は水をたっぷり与えましょう。

 

アスパラガスは乾燥には比較的強いです。ただし、蒸れを苦手とするので多湿にならないように気をつけて水の量を調整しましょう。真夏の暑い時期や雨が長い時間降らないような時は、土の表面が乾いてきた頃を目安に十分な水やりをして管理します。

冬の時期はアスパラガスが休眠期に入り生長も一時的に止まります。水やりが原因で弱ってしまうこともあるので、水やりは控えめでOKです。

 

 

アスパラガスの追肥

アスパラガス栽培に肥えた土と肥料は欠かせません。畑に地植えする場合は、植えつけを行う前に堆肥と元肥をしっかり混ぜ込み、土深くまで耕しておきましょう。植えつけを行った後はアスパラガスの状態を見ながら、「Plantia 花と野菜と果実の肥料」や「マグァンプK中粒」等の化成肥料を下記の通り施して管理します。

根の生長が旺盛なアスパラガスは肥料を好む野菜ですので、アスパラガスの生長に合わせて追肥を行います。1年目・2年目・3年目・それ以降も植えつけをしたときと同じくらいの肥料を土に混ぜてあげると、株が太く生長しやすくなります。

 

1年目の追肥

植えつけ後は10月頃まで月に1回のペースで追肥を行います。アスパラガス1株あたり一握りの肥料を土に混ぜ込みます。その後は休眠期に入り茎葉が枯れてくる12月頃を目安に、寒肥として肥料を与えます。

 

2年目の追肥

2年目は芽が出ても収穫をせずに株を大きく育てます。追肥は年3回行います。1回目の追肥は元肥として3月~4月に施します。この時期に追肥を行うことで、休眠期を終えたアスパラガスの芽出しを助ける効果が期待できます。2回目の追肥は、アスパラガスの生長期にあたる5月~6月頃にかけて肥料を施します。3回目の追肥は1年目と同じく12月頃(枯れた茎葉を刈りとった後)を目安に肥料を施します。

 

3年目以降の追肥

3年目からは遂にアスパラガスを収穫していきます。2年目の追肥と同じく、3回に分けて追肥を行います。1回目の追肥は元肥として3月~4月に施し、2回目の追肥はアスパラガスを収穫した後に行います。3回目の追肥は1年目、2年目と同じく12月頃を目安に肥料を施します。

 

除草と中耕

定期的な追肥を行うとの同時に、「除草」と「中耕」を行いましょう。雑草が増えるとアスパラガスに栄養が行き渡らずに生長に影響する恐れがあるためです。追肥をするタイミングで雑草があればこまめに除草を行います。アスパラガスは酸性の土を嫌います。冬の時期に追肥をするときに苦土石灰を散布して土中の酸度を調整します。土の通気性や水通りを改善するために、固くなった土や畝間の土を耕す中耕という作業も忘れずに行いましょう。

 

アスパラガスの収穫

アスパラガスは「春」と「夏秋」の年に2回収穫できます。種から育てたアスパラガスは3年目の4月~6月から収穫し始め、大苗(根株)から育てたアスパラガスは2年目の4月~6月から収穫を始めます。

 

収穫のタイミング

アスパラガスは春先に出てくる若芽の部分を収穫して食べる野菜です。収穫期をむかえたアスパラガスは穂先が締まっているものから収穫します。若芽の長さが20cm~25cmくらいが収穫適期です。

夏秋にも収穫する場合は春の収穫は早めに終えて、収穫後に追肥を施して養分を蓄えて夏秋の収穫にむけて茎葉を伸ばします。アスパラガスの芽は育ちすぎると固くなり味も落ちるので、採り遅れないように瑞々しいうちに収穫しましょう。

また、たくさん収穫すると株が弱り来季以降の収穫量が減ってしまう恐れがあります。種から育てて初めて収穫する3年目は3週間ほどで収穫を終え、4年目は1カ月~1ヶ月半くらい、それ以降は2カ月~3カ月くらいで収穫をして、毎年少しずつ収穫日数と収穫量を増やしていきましょう。

 

アスパラガスの収穫方法

収穫期をむかえたアスパラガスは根元をナイフで刈り取って収穫します。若芽の収穫は一株あたり10本くらいを目安に収穫して、残りは来季の収穫のために株を温存させます。

収穫したアスパラガスは新鮮なうちに早めに食べたほうがいいですが、すぐに食べないときはラップで包んで冷蔵庫で保存します。収穫し立ての瑞々しさが魅力のアスパラガスは、収穫から数日でスジが出て固くなりますので、できるだけ早めに食べてしまいましょう。

 

 

アスパラガスの株分け

アスパラガスは1株あたり10年くらいと長く収穫を楽しめる野菜です。しかし、根詰まりを起こすと株が弱くなってしまうので、早めに「株分け」を行いましょう。株分けをすると根詰まり予防にもなりますし、収穫量をさらに増やすことができます。株分けの適期は5月~6月頃です。

 

アスパラガスの株分けのやり方

STEP1.株を掘り起こす

STEP2.古い土を1/3ほど落とす

STEP3.株を2つ~3つに分ける

STEP4.植え穴を掘る

STEP5.分けた株を植える

STEP6.覆土する

 

アスパラガスの株を掘り起こすときは根を傷つけないように注意しながら、根から離れたところを掘り起こします。掘り起こした株に付いた古い土を1/3くらい落としてください。株は細かく分けすぎると生長に影響するので、2つ~3つくらいを目安に分けます。畝に株間30cmくらいで植え穴を掘り、分けた株を植えつけます。深植えにならないように5cm~10cmくらいの土で覆います。

プランター栽培の場合は株分けした後は日陰に移動させて、根付いた頃に日光の当たる場所に移動してあげましょう。

 

 

アスパラガスの病害虫

アスパラガスを育てる上で気をつけたい病害虫についてまとめています。

 

アスパラガスの病気

・茎枯病(くきがれびょう)

アスパラガス栽培で特に気をつけたい病気が「茎枯病(くきがれびょう)」です。文字どおり、アスパラガスの茎に発生する病気で、放置すると茎全体に広がって枯れてしまいます。茎に黒い斑点や褐色の反転がたくさん出来ているときは茎枯病の可能性が高いため、発見したらすぐに除去して畑の外で焼却する、薬剤を散布するなどして対処します。

茎枯病が発生する原因は、カビが原因です。雨が続いている時期に泥跳ねをするとカビが付着して茎枯病が発生する恐れがあるため、泥跳ね防止のためにも敷き藁を被せる、または雨よけを設置しておきましょう。また風通しをよくするために雑草をこまめに除草する作業も欠かせません。春に茎が出始める前に、土の中にある病茎と残渣を片付けることも予防につながります。

 

・斑点病(はんてんびょう)

アスパラガスの茎に赤い褐色の反転ができ、放置すると徐々に病斑が拡大して葉を枯らしてしまいます。斑点病の病原菌は梅雨の時期に発生しやすい病気です。風通しが悪い環境や水はけの悪い湿った土壌で発生しやすいので、密植を避けて風通しをよくする、排水性のよい土で栽培することが大切です。斑点病を発見したときは、感染の拡大を防ぐために病気が発生している茎を取り除き、薬剤を散布して防除します。

 

・疫病(えきびょう)

アスパラガスの茎や根に発生する病気です。若い茎は地上部の根元部分から腐って曲がり、最終的には枯れてしまいます。カビが原因で発生する疫病は土壌に潜んでいるため、泥跳ねが原因でアスパラガスの茎に泥が付着することで完成します。梅雨の時期は雨も湿度も高いため、敷き藁やマルチを被せて泥はねを防止するなどの対策が必要です。疫病は土壌伝染をして被害が拡大する恐れがありますので、病原体を広げないためにも根を引き抜いて処分する、土壌を消毒するなどの対策が必要です。

 

 

アスパラガスの害虫

・ジュウシホシクビナガハムシ

アスパラガスに発生しやすい害虫がジュウシホシクビナガハムシです。見た目はてんとう虫のような色をしていますが、体長は約7mmと細長い形をしています。春先から秋頃までが発生しやすい時期で、アスパラガスに寄生すると茎を食害します。被害を受けると新芽の先端がかじられる、茎が曲がって褐色するなどの食害跡がみられます。放置すると地上部を食害して生育に影響するので、発見したときはその場で駆除します。パセリを縁に植える、フレンチまたはメキシカンマリーゴールドを混植することで、忌避することもできます。

 

・ヨトウムシ(夜盗虫)

ヨトウムシは夜になると活動を始め、昼間の明るいうちは土中に隠れています。成虫になると駆除しにくくなるため、幼虫の時期に見つけたらその場で駆除しましょう。ヨトウムシは発生するとアスパラガスが食害されてしまうので、飛来を防止するために防虫ネットなどをかけて対策をします。

 

・アブラムシ

様々な種類の野菜や植物に発生するアブラムシは、アスパラガス栽培においても注意が必要です。アブラムシが発生すると生長に影響がでる他、病気を媒介するなど二次災害の恐れがあります。最初は少しだけしか発生していなくても繁殖力の高いアブラムシはどんどん数を増やします。そうなる前に発見したら少ない数でもすぐに駆除する、農薬を散布するなどして対策を取る必要があります。無農薬で育てたい場合は、発見したときにガムテープなどを使って除去します。

 

・ウリハムシ

名前の通りウリ科の野菜に発生しやすいウリハムシは、アスパラガスにもつきやすい虫です。ウリハムシの成虫は花・果実・葉を、幼虫は根を食害します。発見次第すぐに捕殺して駆除します。地植えする場合には、成虫は反射光を嫌うので、シルバーマルチを敷くことでも被害を軽減できます。ハムシが大量発生すると駆除が難しくなるため、発生場所を特定して早めに対策することが大切です。

 

・カイガラムシ

カイガラムシは植物の茎や葉に発生します。そのままにすると生育に影響を及ぼすだけでなく、アリを誘引するなど害虫被害が広がってしまいます。成虫を見つけた場合はその場ですぐに手作業で駆除する、幼虫を見つけた場合は薬剤で駆除するなどの対策が必要です。暗く湿った場所などに発生しやすいため、出来るだけ通気性や日当たりの良い場所で育ててあげてください。

 

 

アスパラガスは種をまいてから収穫まで最低でも3年くらいかかる野菜ですが、収穫できたときは手間をかけてきた分とても嬉しいですし、正しく管理すれば長くて10年ほど収穫を楽しめます。できれば短期間で収穫したいという場合は大苗(根株)を購入して植えつければ、2年目以降から収穫を楽しめます。栽培期間が長いことから玄人向けの野菜といわれることもありますが、育て方の基本を知り上手く栽培できれば家庭菜園初心者でも新鮮でおいしいアスパラガスを育てることができます。長期にかけて収穫を楽しめる野菜を育ててみたい方は、ぜひアスパラガス栽培に挑戦してみてはいかがでしょうか。

 

 

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