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【カブの育て方】失敗しない栽培方法とは

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丸々とかわいい形をした「カブ」は、カリカリとした食感がサラダにぴったりで、酢漬けや煮物、お味噌汁などの具材として使ってもおいしく食べられる根菜です。栽培期間が短いことが特徴で、育て方の基本やポイントを知れば、家庭菜園初心者も自宅でカブ栽培を楽しめます。

ここでは、はじめてカブ栽培に挑戦する方にもわかりやすく、カブ栽培の特徴や、カブ栽培の基本、気をつけたい生育不良とその対策、害虫対策について詳しくご紹介します!

 

 

カブ栽培の特徴

カブはアブラナ科、アブラナ属に分類される野菜です。原産地は地中海沿岸です。現在日本国内で生産されているカブは「和種」と「洋種」に分類され、両方の間をとった「中間型」と呼ばれるカブもあります。

根はもちろん、葉も食べられるカブはビタミンAやビタミンB、ビタミンC、ほかにもカリウムやカルシウム、食物繊維、鉄分、ミネラルなど栄養価が豊富に含まれています。

 

カブ栽培のポイント

おいしいカブを育てるために注意すべきことは、環境を大きく変化させないことです。例えば、乾いた土に一度に大量の水を与えると土壌水分の激しい変化が起こります。あるいは、一度にたくさん間引きをしてしまうと栄養のバランスを大きく崩す原因になります。

これらの点に気をつけて栽培できれば、家庭菜園にはじめて挑戦する人でもご自宅の庭やプランターで丸々とふとったおいしいカブを収穫できるはずです。

 

大カブ・中カブ・小カブの違い

カブは大株、中カブ、小カブの3つに大きく分類されます。一番の大きな違いは大きさです。大カブは直径15cm~20cm以上のカブを指し、中カブは直径8cm~10cm、小カブは直径5cm~6cmくらいのカブを指します。これらは大きさによって栽培期間が異なります。種まきから収穫までの栽培期間は秋まきの場合、大カブが60日~90日、中カブは50日~60日、小カブは40日~50日です。大カブや中カブは追肥が必要なのに対し、小カブは追肥はなしで元肥だけで育てるなど、育て方の違いもいくつかあります。

 

カブの栽培場所

カブは風通しの良い日なたを好みます。適度な日に当たらないと根が大きく育ちません。生育適温は15℃~20℃で冷涼な気候を好みます。カブは品種が豊富で、露地栽培はもちろん、プランター栽培にも対応しています。初めはプランター栽培で小カブに挑戦したり、小カブ栽培に慣れてきたら大カブの栽培に挑戦したりといった育て方もおすすめです。

尚、カブは連作できないので、前作でカブを育てた場所を使う場合は1年空けてから種まきをしてください。

 

カブ栽培の水やりについて

カブは排水性に優れ、保水性の富む土壌を好みます。種が発芽するまでは土が乾燥しないように小まめに水やりをしますが、発芽後はあまりにも過湿になりすぎると病気の原因になってしまうので土の表面が乾いた頃に水やりをします。畑でカブを育てる場合は高畝にして水はけの良い環境で育てます。

プランターや鉢植えでカブを育てる場合は、土の表面が乾いた頃にたっぷりの水を与えます。極度に乾燥している状態の土に大量の水を与えると列根と呼ばれる生育不良を起こしやすくなります。乾燥しすぎない、過湿になりすぎないように注意しながら水やりをしてあげてください。

 

カブ栽培の肥料について

カブは肥料を好む野菜です。畑でカブを露地栽培する場合は、種まきをする1週間前に化成肥料を施して土深くまで耕します。カブは生育初期に追肥をすることで肥大が良くなるので、2回目の間引きと3回目の間引きのあとに追肥をします。

小カブは栽培期間が特に短いので追肥はしませんが、大カブ・中カブは追肥をしながら育てます。窒素が多すぎるとカブの葉だけがどんどん伸びてしまうため、窒素とリン酸、カリがバランス良く配合された肥料を使います。

 

 

カブの栽培時期

カブは種から育てるのが基本で、「春まき」と「秋まき」ができます。カブが冷涼な気候を好むこと、病害虫による被害が少なく育てやすいことから、初心者には秋まきがおすすめです。尚、カブ栽培は種まきの時期を数回に分けて行えば収穫時期をずらせるので、長く収穫を楽しめます。

以下はカブ栽培の主なスケジュールです。栽培環境や地域によって栽培スケジュールは異なりますので、参考程度にご覧ください。

 

春まきの栽培時期

種まき時期:3月~4月

収穫時期:5月~6月

寒さがまだ残る早春に種をまく場合は、種まきをしたあとにトンネルをかけて栽培します。カブの発芽適温は20℃~25℃です。気温が30℃以上になると発芽しにくくなります。また、暑さが原因でせっかく大きく育った実が傷んでしまうこともあるので、本格的な夏を迎えるまでに早めに収穫したほうがいいでしょう。

 

秋まきの栽培時期

種まき時期:9月~10月

収穫時期:10月~12月

春まきよりも病害虫の発生が少ない秋まきは失敗も少ないので、家庭菜園初心者におすすすめです。晩秋に種まきをする場合は寒さ対策としてトンネルをかけて育てるのがポイントです。地域によっては夏場に台風や雨の影響を受けることがあります。種が発芽するまでは不織布や敷き藁などを被せて、畑が荒れないように注意してください。プランター栽培の場合は必要に応じて軒下や、雨が直接当たらない場所に移動してあげてください。

 

 

カブの土作り

カブは畑とプランターどちらでも栽培できます。ここでは、露地栽培とプランター栽培それぞれに適した土の特徴や土作りのやり方についてまとめています。

 

露地栽培(地植え栽培)用の土作り

カブは連作ができないので、同じ場所で栽培する場合は一年空けてから種まきをします。カブは栽培環境の変化により生育不良を起こすことがあるので、種を畑にすじまきして育てます。

STEP1.苦土石灰をまいて耕す

STEP2.堆肥と化成肥料を施して耕す

STEP3.畝を立てる

カブは中性に近い弱酸性の土を好みます。種まきより2週間前までに1㎡あたり100g~150gの苦土石灰をまいてよく耕し、pH値は6.0~6.5になるように調整します。種まきより1週前に1㎡あたり2kgの堆肥と、1㎡あたり100gの「マグァンプK 中粒」等の化成肥料を施して土深くまでしっかり耕します。カブがまた根という根別れの状態を起こさないように、土の塊や小石を取り除きながら土を耕します。

土を用意できたら種まきに備えて畝を立てます。カブは排水性と保水性に優れた土壌を好むので、幅75cm、高さ10cm~15cmの高畝にします。条間は、大カブは50cm、中カブは25cm、小カブは15cmほどとります。

 

プランター栽培用の土作り

プランターや鉢植えでカブを育てるときは市販の野菜用の培養土を使うと簡単で便利ですが、自作をした土を使って育てることも可能です。

STEP1. 赤玉土・川砂・バーミキュライトを混ぜる

STEP2. 苦土石灰と化成肥料を混ぜる

STEP3. プランターに土を入れる

土を自作する場合は赤玉土(小粒)5に対し、川砂2、バーミキュライト3を配合した土を使います。露地栽培と同じように、種まきより2週間前に苦土石灰をまいて酸度を調整します。用意した土10リットルあたり10gの苦土石灰と20gの化成肥料を混ぜておきます。

完成した土をプランターに入れます。土はプランターの8割くらいまで入れて、ウォータースペースを残しておきます。化成肥料は、「マグァンプK 中粒」、「Plantia 花と野菜と果実の肥料」がおすすめですが、1,2株程度の少しのカブを育てたい場合は、容量の少ない「今日から野菜 野菜の肥料」もおすすめです。

また、土を準備することが大変な方は、「ハイポネックス 野菜の培養土」等の市販の土を購入してもよいでしょう。既に酸度は調整されておりますので、化成肥料だけ土に混ぜこんでください。

 

 

カブの種まき

カブの発芽適温は20℃~25℃です。これ以上これ以下の温度になると発芽率が下がるので、適期を逃さないように種まきをします。育てる環境や地域によって異なりますが、春まきの場合は3月下旬頃から4月下旬頃まで、秋まきの場合は9月上旬から10月上旬頃を目安に種まきをします。

 

【露地栽培】種まきのやり方

今回はカブの種をすじまきする方法を紹介します。横幅75cmの畝の場合、大カブは条間50cmで2条、中カブは条間25cmで3条、小カブは条間15cmで4条、まき溝を掘ります。

STEP1. まき溝を掘る

STEP2. 種をすじまきする

STEP3. 土を寄せて覆土する

STEP4. たっぷり水やりをする

深さ1cmのまき溝を掘ります。棒や支柱を使うと深さや幅が均等なまき溝になります。まき溝にカブの種を1cm間隔ですじまきします。種をまいたら土を寄せて5mmほど覆土します。指先で土を寄せ種に土をかぶせ、最後に手のひらで軽く押さえれば十分です。土を植えから軽く押さえたら、最後にたっぷりの水を与えます。カブの種は小さいので種が流れてしまわないように、やさしく水やりをしてあげてください。

 

【プランター栽培】種まきのやり方

プランターでカブを栽培するときは、サイズが60cm以上のものがおすすめです。このサイズのプランターでは4株ほど育てられますが、それ以上の数を育てたい場合や2条で育てたい場合はさらに大きめのプランターを用意します。

STEP1. プランターの底に鉢底石を敷く

STEP2.土を入れる

STEP3. まき溝を掘る

STEP4. 種をすじまきする

STEP5. 土を寄せて覆土する

STEP6. たっぷり水やりをする

用意したプランターの底に鉢底石を敷いて排水を良くします。野菜用の培養土、または自作した土をプランターの8分目まで入れます。棒や支柱を使って深さ5mm~10mmくらいのまき溝を掘ります。2条で育てる場合は条間を10cm~15cm取ります。まき溝に種をすじまきしたら、土を寄せて軽く覆土します。最後に種が流れてしまわないよう気をつけながら、たっぷり水やりをしたら種まきの完了です。

 

カブの発芽

カブの種は、種まきから4日~5日ほどで発芽します。発芽するまでは土が乾燥しないように気をつけて水やりをします。

春まきをするときは、害虫被害に遭わないように種まきをしたら寒冷紗や防虫ネットをかけておくと安心です。秋まきをするときは台風や雨により畑が荒れてしまわないように、種が発芽するまでは不織布や敷き藁をかぶせておくといいでしょう。

 

 

カブの間引き

カブ栽培では、種まきから収穫までの間に3回「間引き」を行います。

 

間引きのタイミング

カブの間引きは、1回目は双葉がそろったタイミングで行います。発育のいい株だけを残して、2cm~3cm間隔になるように間引きます。2回目は本葉が3枚~4枚になった頃に、6cm~7cm間隔になるように間引きます。3回目は本葉が5枚~6枚になった頃(根の直径は1cm~2cm)、小カブは10cm間隔、中カブは15cm間隔、大カブは25cm間隔になるように間引きます。

 

大カブの間引き

大カブは3本立ちになるように1回目の間引きをします。2回目の間引きでは2本立ちになるように、3回目は1本立ちになるように間引きを行います。間引きを行うタイミングは小カブと中カブと同じです。間引きをする際は株元を手で押さえながら引き抜いても良いですし、他の根に傷がつきそうな場合はハサミで株元を切ります。間引きで取ったカブの葉はとても軟らかいので、漬物にして食べてもおいしいです。

 

 

カブの追肥と土寄せ

追肥のタイミングは2回です。1回目の追肥は2回目の間引きのあとに、2回目の追肥は3回目の間引きのあとに行います。追肥では「マグァンプK 中粒」や「今日から野菜 野菜の肥料」等の化成肥料をカブの根に直接当たらないように散布していきます。化成肥料は1㎡あたり20gくらいを目安にまきます。追肥を行うと同時に、除草をかねて中耕(畝や株の間の土を浅く耕すこと)と土寄せを行います。

株の周りに生えている雑草は取り除きます。株の周りの固くなった土を手で軽くほぐして中耕し、最後に土寄せをします。土寄せの目的は大きくなった株を倒れにくくするためと、強い日射しを避けてきれいなカブに育てるためです。

 

 

カブの収穫

カブの収穫時期は、春まきは5月~6月、秋まきは10月~12月です。収穫が遅くなってしまうと、せっかくきれいに生長したカブが割れる、すが入って味落ちることがあるので適期を逃さず収穫しましょう。

 

カブの収穫の目安

カブの収穫時期は品種や大きさにより異なります。例えば、大カブの場合は種まきか60日~90日くらいで収穫時期をむかえます。一方、中カブの場合は種まきより50日~60日、小カブの場合は種まきより40日~50日が収穫の目安です。

カブの収穫の目安は、見た目からも判断できます。大カブの場合は、肥大した根の直径が20cm~30cmくらいを目安に収穫します。中カブは直径が8cm~10cm、小カブは直径5cm以上が収穫の目安となります。

品種によっては同じ種で小カブと中カブをそれぞれ収穫できるものもあります。その場合は、先に小カブを収穫して、さらに数週間くらい育ててから中カブを収穫します。

 

カブの収穫のやり方

カブを収穫するときは、葉の付け根の部分をしっかり掴み引き抜きます。適期を過ぎないように大きいものから順に収穫します。地面からカブの肩が出ているものは収穫期をむかえている可能性が高いです。引き抜いてしまう前に肩が出ている部分の土を軽く掘って大きさを確かめてみてください。収穫できるくらいの大きさまで生長しているものはそのまま収穫して、まだ小さいものは土をかぶせてさらに生長させます。

 

 

カブの生育不良について

ここではカブ栽培でよくあるカブの生育不良の原因と対策についてまとめています。

 

カブの実割れ

肥大したカブの根が「実割れ」を起こす場合があります。実割れが発生する原因の多くは、栽培環境の急激な変化によるものが多いです。土壌の中の水分量が大きく関係します。例えば、生育の初期段階に乾燥状態にあったカブが、生育の後半段階に降雨などの影響で土壌に含まれる水分量が急激に変化すると実割れが起こりやすいです。

乾燥している土に大量の水を与えてしまうと、根が一気に水を吸水しようとしてカブが割れやすくなります。そのため、土が乾燥しないように水はこまめに与え、土の状態は一定に保ちましょう。一方で土壌の水分量が多くなりすぎると、それも実割れの原因となってしまうので、保水性と排水性が良い土を選ぶことも有効です。

 

カブに「す」が入る(空洞が出来る)

収穫時期をむかえたカブは丸々と肥った見た目が特徴ですが、収穫が遅れると実にすが入ってしまうので注意が必要です。カブの葉が劣化したり、カブの根が極端に肥大したりすると生長のバランスが崩れてすが入りやすくなります。すが入ると味も落ちてしまうので、葉が老化しないように元肥や追肥をしっかり行うこと、収穫できる目安に到達したら出来るだけ早めに収穫することが大切です。

 

カブの根が肥大しない

収穫時期に近づくにつれカブの根はどんどん肥大しますが、中には根が細いままで肥大しないものもあります。カブの根が肥大しないのは、肥料不足と水不足が原因かもしれません。小カブの場合は元肥だけでも育てられますが、極端に水が不足してしまうと根が肥大せずに細くなることがあります。

中カブと大カブは2回目の間引きをしたあと、3回目の間引きをしたあとの2回追肥を行います。追肥をしたのにカブの葉の色が薄いときは、肥料が足りていないサインです。肥料が足りないと根が肥大せず細いままになってしまうので、葉の状態を観察しながら肥料の量を調節します。

 

 

カブの害虫・病気について

カブ栽培中はアブラムシやヨトウムシ、コナガ、アオムシ、カブラハバチなどの害虫が発生しやすいです。これらの害虫を見つけたらその場で捕殺する、または散布剤などで対処します。カブの根の部分を食害する害虫もいるので、種まきをした後は寒冷紗や防虫ネットをかけて害虫の飛来を防ぐことが重要です。

カブ栽培中に発生しやすい病気は、白さび病や根こぶ病、萎黄病、黒腐れ病などです。カブに発生する病気の多くは多湿が原因になるケースが多いです。露地栽培をするときは高畝にして排水性に優れた土壌で育てるのがポイントです。

 

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カブは品種やサイズのバリエーションが豊富で、初心者でも育てやすい野菜です。栽培環境の極端な変化に気をつけていれば、畑でもプランターでもまるまるに肥ったおいしいカブを育てられます。ぜひこの機会に、ご自宅の庭やベランダでカブ栽培にチャレンジしてみてください!

 

 

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