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【家庭菜園】失敗しない水菜(ミズナ)の育て方、栽培方法とは。

【家庭菜園】失敗しない水菜(ミズナ)の育て方、栽培方法とは。

シャキシャキとみずみずしい食感が特徴の「水菜(ミズナ)」は、地域によっては京菜と呼ばれ、サラダや漬物、おひたし、鍋物などさまざまな料理に使われています。

おいしい水菜(ミズナ)を収穫するには、水菜(ミズナ)が好む土を用意する、水やりをしっかり行うなど、栽培の基本やポイントを知ることが大切です。水菜は家庭栽培にも向いていて、長期にわたって収穫を楽しめる野菜です。

今回は、はじめて家庭菜園に挑戦される方にも分かりやすく、水菜(ミズナ)栽培の特徴や育て方について詳しく紹介していきます。栽培期間が短いので収穫してすぐに食べられますし、プランターでも栽培できるので、こちらで紹介する内容を参考に水菜(ミズナ)栽培に是非チャレンジしてみてくださいね!

水菜(ミズナ)の育て方の特徴とは

水菜

水菜(ミズナ)は、アブラナ科に属する野菜です。古くから京都を中心に栽培されてきたことから、京菜という名でも知られています。ここではまず、水菜(ミズナ)の育て方の特徴や押さえておきたい栽培のコツについてまとめています。

真夏と真冬を除いて1年中栽培OK!

水菜(ミズナ)の生育適温は15℃~25℃です。耐寒性に強く、冷涼な気候を好むため、暑すぎる真夏や極寒の冬を除けば、基本1年中栽培できます。夏は水菜(ミズナ)の生長が早いです。耐暑性はやや弱いので、気温が25度以上になると生長が止まります。できるだけ直射日光と高温を避けられる場所に置いて育てましょう。また冬の間も、霜に注意して日光にしっかり当てれば、ゆっくりではありますが生長します。

水菜(ミズナ)は日当たりを好む!

庭やベランダで水菜を育てる場合は、発芽直後と真夏を除き、できるだけ日当たりの良い場所で育ててあげることが大切です。水菜(ミズナ)は日光を好む野菜です。日当たりが悪くなると生長に影響したり、病気にかかりやすくなったりします。ただし、種が発芽してすぐの頃はまだ安定していない時期なので、その時だけは直射日光の当たらない場所に移してあげてください。

水菜(ミズナ)は連作障害を避ける!

アブラナ科の水菜(ミズナ)を育てる時は、連作障害を避けるために同じアブラナ科の植物を植えた場所での栽培間隔を1年~2年間隔を空ける必要があります。

初心者には秋まきがおすすめ!

真夏の暑さと極寒の寒さに注意すれば、水菜(ミズナ)は1年を通して栽培でき、収穫を長く楽しめます。種まきは、春まき・秋まきと2回できます。水菜(ミズナ)栽培のビギナーさんには、春まきよりも害虫被害が少なく、みずみずしい葉が育ちやすい秋まきをおすすめします。

大株取りと小株取り

水菜(ミズナ)は、「大株取り」と「小株取り」があります。大株取りした水菜(ミズナ)は鍋物にして食べるとおいしいですし、小株取りした水菜(ミズナ)は葉がまだやわらかいので、サラダやお浸しにして食べるとおいしいです。

プランターやベランダで水菜(ミズナ)を育てる場合は、早く収穫できる小株が便利でおすすめですし、ゆっくりと大株を育てたい場合は生育期間の長い品種を選ぶのもいいでしょう。

水菜(ミズナ)の栽培時期

水菜

水菜(ミズナ)の栽培時期は、品種や栽培環境などにより異なりますが、生育適温が15℃~25℃なので、ほぼ1年中栽培できます。

春まきの栽培時期

種まき・・・・・・4月~5月頃

収穫・・・・・・5月~6月頃

 

夏場は水菜(ミズナ)の生長が早いです。春まきで小株取りをする場合は、種まきから25日ほどで収穫期をむかえます。春まきした水菜(ミズナ)はトウ立ちしやすいので、早めに収穫した方がいいでしょう。

秋まきの栽培時期

種まき・・・・・・9月~10月頃

収穫・・・・・・10月~12月頃

 

秋まきした水菜(ミズナ)は、種まきから40日ほどで収穫期をむかえます。大株は栽培期間が長いので、秋まきでゆっくりと育てるのがおすすめです。秋の種まき期を逃すと、霜にあって種が傷みやすくなるので注意が必要です。

水菜(ミズナ)の土づくり

水菜

水菜(ミズナ)は連作障害を嫌う野菜です。水菜(ミズナ)と同じアブラナ科の植物を栽培した場所を使う場合は、連作障害を避けるために1年以上あけてください。

地植え栽培用の土づくり

STEP1.苦土石灰をまいて耕す

STEP2.堆肥と化成肥料を施す

STEP3.畝を立てる

STEP4.マルチを張る

 

畑に水菜(ミズナ)の種をまく場合は、種まきより2週間前までに1平方メートルあたり約150gの苦土石灰をまいて深く耕しておきます。水菜(ミズナ)は酸性の土を嫌います。酸度の目安は、pHは6.0〜6.5です。種まきより1週間前になったら、堆肥と化成肥料を施し、再度深く耕します。

種まきをする前に幅60cm~70cm、高さ10㎝~15㎝程のやや高めの畝を立てます。畝を立てた後にマルチを張っておくと、雑草の抑制や保湿効果が期待できます。マルチには種をまけるように20㎝ほどの間隔で切れ込みを入れておきます。

プランター栽培用の土づくり

プランターで育てる場合は、野菜用の培養土があると便利です。土を自作する場合は、赤玉土(小粒)6に対して、腐葉土を3、バーミキュライトを1混ぜ込んだものを用意します。酸度を調整するために、用土10リットルあたり10g~20gの苦土石灰と化学肥料も混ぜ込んでおきます。

プランターに用意した土を入れるときは、ウォータースペースが残るくらいの量を入れます。

水菜(ミズナ)の種まき

水菜

地植え栽培とプランター栽培それぞれの種まきのやり方について紹介します。

地植え栽培の種まき

畝に条間20cm、深さ5mm~1cmのまき溝をつけます。深さを均等にするには、支柱を土に押し付けてまき溝をつける方法が簡単でおすすめです。

 

小株取りをする場合・・・・・・

1cm~2cm間隔で、種が重ならないように注意して1粒ずつすじまきにします。

大株取りの場合・・・・・・

30cm~40cm間隔で点まきにします。1箇所に4、5粒まきます。

 

種をまいたら軽く覆土し、たっぷり水を与えます。水をやるときは種が流れてしまわないように注意してください。

地植えの場合は、種まきをした場所に不織布をかけて乾燥を防止します。また、種まきをした後は害虫対策として防虫ネットをかけるとより安心です。害虫が入り込まないように、隙間がないようにしっかり防虫ネットを設置しましょう。

プランター栽培の種まき

用意したプランターに鉢底石と培養土を入れて種をまきます。

 

小株取りをする場合・・・・・・

条間を10cm~15cm、株間1cm~2cmで種が重ならないようにすじまきにします。

 

大株取りの場合・・・・・・

条間を10cm~15cm、株間10cmくらいで点まきにします。1箇所に4、5粒まきます。

種をまいたら軽く覆土し、たっぷり水を与えます。種をまいたら不織布や新聞紙をかけて乾燥を防ぎ、防虫ネットをかけておきましょう。

水菜(ミズナ)の栽培期間は、40日ほどです。早生種の小株取りの場合は、種まきから25日ほどで収穫期をむかえるので、植え替えの必要はありません。

水菜(ミズナ)の植えつけ

水菜(ミズナ)は種から育てる場合がほとんどですが、苗から育てることも可能です。

水菜(ミズナ)の苗

毎年7月~9月頃になると園芸店やホームセンターなどで水菜(ミズナ)の苗が販売され始めます。プランター栽培やベランダ栽培など、少ない株数を育てる場合は苗から育てるのもおすすめです。

苗を購入する際は害虫被害にあっていない苗で、、本葉が4枚~5枚まで生育している苗を選びます。

植えつけ

植えつけの際は根鉢を崩さないように気をつけて、30cm~40cmくらいの株間で植えつけます。地植え栽培の場合は、畝の幅を約60cmとり植えつけます。苗を植えつけた後は、土にしっかり根付くまではたっぷり水やりをしてあげましょう。

水菜(ミズナ)の水やり

水菜

水菜(ミズナ)は、土が乾いている頃を目安に水やりをします。特に、水菜(ミズナ)の生育初期は乾燥が苦手なので、発芽するまでは土が乾かないように気をつけて水やりをします。

発芽した後は土の表面が乾いた頃を目安に水やりをします。ただし、水のやり過ぎが原因で生育不良を起こしてしまう場合もあるので、水切れはもちろん、水のやり過ぎにも注意しながら水やりの量を調整します。

プランター栽培では、気温が上がってくる春先は、できるだけ涼しい時間帯に水やりを終えておきましょう。水菜(ミズナ)は夏の暑さに弱いので小株のうちに早めに収穫をします。そのため、地植えの場合は、基本的に夏の水やりは必要ありません。

水を好む水菜(ミズナ)は、プランター栽培では、冬の時期も水やりが必要です。土の表面が乾いた頃を目安に水やりをしてあげてください。種をまいた場所や株元にマルチングをしてあげると霜対策にもなりますし、保湿や保温の効果も高まるのでおすすめです。

水菜(ミズナ)の肥料

水菜(ミズナ)は葉を収穫して食べる野菜です。チッソ切れを起こすと葉が黄色くなって品質が低下します。ただし、種まきから収穫までの期間が約40日と短いですし、小株取りの場合はさらに栽培期間が短いので元肥だけでも十分です。

大株に育てたい場合は間引きが終わったタイミングで追肥をします。

元肥、追肥には粒状で使いやすい『今日から野菜 野菜の肥料』がおすすめです。

水菜(ミズナ)の間引き

水菜

発芽して本葉が混み合ってきたタイミングで間引きを行います。

小株取りする場合の間引き

本葉が3枚~4枚くらいにあると葉が重なり合うようになるので、生育の悪いものを株ごと掘って間引きをします。間引きは株間が3cmくらいになるように行い、間引いたあとは軽く土寄せをしておきます。間引きで抜いた若い株は食べることもできます。小株取りする場合は1回の間引きのみで、その後は収穫まで間引きをせずに育てます。

大株取りする場合の間引き

大株取りをする場合は、本葉が1枚~2枚になったころに間引きをして3本立ちにします。さらに本葉が3枚~4枚になった頃に2回目の間引きをして2本建ちにします。最終的に本葉が6枚~7枚になった頃に3回目の間引きをして株間が20cm~30cmくらいになるように1本立ちにします。2回目以降の間引きの際は株も大きく生長しているので、残す株に傷をつけないようにハサミで根元を切って間引きます。

小株取りする場合と同じく、間引きで抜いた株はサラダや肉料理の付け合わせなどにして食べることができます。

水菜(ミズナ)の収穫

水菜

早生種の小株取りなら早いもので種まきから約25日、大株取りなら種まきから約45日で収穫できます。春まきした水菜(ミズナ)は気温が温かくなると生長が旺盛になるので、葉が固くなってしまう前に収穫をします。

収穫の目安としては、小株取りなら草丈が15cm以上、大株取りなら草丈が25cm以上になった頃がベストです。株元からごっそり収穫しても良いですし、株元を残して一部だけを収穫すれば、また食べたいときに好きなだけ収穫できます。株元を残して収穫する場合は、葉が混み合ってくると生長を妨げてしまうので、生育状態をみながら抜き取っておきましょう。

 

みずみずしい水菜(ミズナ)をおいしく食べるには、鮮度が命です。収穫した後は少しずつ鮮度が落ちるので、収穫したらすぐに食べる、すぐに食べない場合は水洗いをした後に新聞紙やビニールに入れ、立てた状態で野菜室に入れて保存してください。

水菜(ミズナ)の病害虫

水菜

水菜(ミズナ)に発生しやすい病害虫についてまとめています。

害虫

水菜(ミズナ)をはじめとするアブラナ科の野菜は、アブラムシやアオムシ、ヨウトウムシなどの害虫が発生しやすいです。特に、アブラムシが種まきをした後に発生しやすい害虫で、大量に発生している場合は薬剤による駆除が必要になることがあります。

アブラムシなどの害虫を寄せ付けないためにも、種まきをした後は防虫ネットや寒冷紗を張って害虫対策をすることが大切です。害虫はちょっとした隙間から入り込んでくるので、防虫ネットを張るときは隙間ができないように慎重に設置しましょう。

病気

水菜(ミズナ)は比較的病気には強い野菜です。ただし、日当たりが悪い場所や風通しの悪い場所、水はけの悪い土で育てていると病気にかかりやすくなるので注意しましょう。水菜(ミズナ)がかかりやすい病気はうどんこ病、灰色かび病などです。ベランダ栽培で育てる時は、病気にかからないようにできるだけ日当たりと風通しの良いところへ移動しましょう。

病気を発見したら、適用登録のある薬剤を散布するようにしましょう。

水菜

水菜(ミズナ)は、種まきから収穫までの期間が短く、家庭菜園がはじめての方にも育てやすい野菜です。小株取りをする場合や株数が少ない場合は栽培スペースが少なくて済むので、プランター栽培やベランダ栽培にもおすすめです。

 

水菜(ミズナ)栽培に成功すれば、好きなときに食べたい分だけ収穫して、新鮮でおいしい水菜を味わうことができます。今回紹介した内容をみて興味を持たれた方は、ぜひ水菜(ミズナ)栽培に挑戦してみてください!

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