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常緑のつややかな葉が美しいツワブキを 自宅で育てよう

常緑のつややかな葉が美しいツワブキを 自宅で育てよう

ツワブキは日本で昔から自生していた植物です。鑑賞するだけでなく、食材としても用いられてきました。常緑の葉は一年を通してつややかに輝き、秋から冬にかけて可憐な花を咲かせます。今回は、ツワブキの基本的な育て方や品種などについてご紹介します。

秋から冬にかけて咲く花と濃い緑の葉が特徴

ツワブキはしっとりとした濃い色の葉と、可憐な花が特徴の多年草です。日本各地で自生しているため、姿を見かけたことがある方も多いのではないでしょうか。気温差のある日本でも育てやすく、ガーデニングが初心者の方にもおすすめです。

開花時期

ツワブキの開花時期は10月~12月です。花の色は黄色が有名ですが、白やオレンジ、クリーム色など、さまざまな種類があります。草丈は20cm~50cmで、湿った場所に自生しているところが多く見られます。

品種が豊富なツワブキ

ツワブキの原産地は日本列島のほか、朝鮮半島や中国大陸、台湾などです。各地に多数の品種が自生しており、花色や葉の模様など、外見の特徴もそれぞれ異なります。盆栽でも人気で、江戸時代から育てられている品種もあります。

食用としてのツワブキ

ツワブキの葉や茎は食用することが可能です。西日本の一部地域を中心に、煮物や佃煮などが郷土料理として親しまれてきました。生育期である3月~4月ごろに収穫したものが、柔らかく食べやすいため好まれます。現在はスーパーマーケットや道の駅などで売られていることもあるようです。

ツワブキとフキの違い

ツワブキと似ている植物に「フキ」があります。名前や外見から、両者を混同してしまうことも少なくありません。フキとツワブキの主な違いは開花時期です。フキは春に、ツワブキは秋から冬にかけて花を咲かせます。自生している場所はどちらも水辺です。ただ、ツワブキは海辺にも見られますが、フキは主に山の中に自生しています。また、フキの葉はツワブキほどツヤツヤとしていません。フキは、ツワブキと同様、食材として食べられてきました。ただ、開花時期の違いから、フキの収穫時期は4月~6月が適しているといわれています。雪解けと同時に土から出る「フキノトウ」は、フキのつぼみのことです。天ぷらや味噌など、さまざまな調理方法で食べられています。

冬でも鮮やかな花と緑が鑑賞できる! ツワブキの育て方

ツワブキ

ツワブキは日本とその周辺の地域が原産のため、日本の気候でも育てやすい植物です。常緑のため、冬でも鮮やかな花と緑を鑑賞できます。ここでは、ツワブキの育て方をご紹介します。

土づくり

ツワブキは栄養が豊富で水はけが良く、やや湿った土を好みます。ただ、ツワブキは丈夫なため、土質をそこまで気にせずに育てることも可能です。堆肥や腐葉土などを混ぜた土を用意しても良いですが、元肥として緩効性肥料マグァンプKが配合されているハイポネックス培養土 鉢・プランター用がおすすめです。

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植えつけ

ツワブキの植えつけは4月~5月や9月~10月の、過ごしやすい時期に行うのがおすすめです。ツワブキは鉢に合わせて生長するため、小さく育てたいときは小さな鉢を用意して植えましょう。地植えの場合、株間は20cm~30cmあけます。水はけを良くしたいときは、土を高く盛ったところに植えつけましょう。

日当たり

ツワブキは直射日光があたりすぎると葉焼けを起こしてしまうため、半日陰で育てるのがおすすめです。鉢植えの場合はたまに場所を変え、日光のあたる部分が偏らないように気をつけましょう。完全な日陰で育てると徒長するほか、葉の色が悪くなってしまうため、ある程度は日に当てるのが大切です。

水やり

ツワブキはそれほど水を与えなくても元気に育ちます。地植えの場合、地面がカラカラに乾かない限りは水やりしなくてもかまいません。鉢植えの場合は土の表面が乾いたら水を与えます。

肥料

ツワブキに適度に肥料を与えると、ツヤツヤとした大きな葉が育ちます。地植えの場合は、元肥を与えていれば追肥はそれほど必要としません。鉢植えの場合、株が生長する4月~9月にかけて2ヵ月に1度「マグァンプK小粒を与えます。ただし、葉に斑の入った品種を育てる場合、肥料を与えすぎると斑が出にくくなることがあります。春を過ぎ、株がある程度育ってから施肥を行いましょう。

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植え替え

鉢植えの場合、根詰まりを防ぐために植え替えを行います。適期は植えつけと同様、4月~5月や9月~10月です。毎年、もしくは隔年で違う鉢へ移し替えましょう。地植えの場合は、一度植えつけしたら植え替えしなくてもかまいません。

株分け

ツワブキを増やしたいときは、植え替えのタイミングで株分けしてみましょう。ツワブキを掘り出したら自然とできた分け目に沿って根茎を分断し、新しい土を入れた鉢に植えましょう。

古くから多数の品種が誕生していたツワブキ

ツワブキ

ツワブキには、古くから多くの品種が存在していました。ここでは有名なものを4種類ご紹介します。

浮雲錦

浮雲錦は、江戸時代からつくられている伝統的な品種のひとつです。名前のとおり、葉に浮雲のような白い斑が入っているのが特徴です。株が生長するにつれて葉が縮れいく様子が楽しめるでしょう。盆栽として小さく仕立てることも可能です。

牡丹獅子

牡丹獅子は、葉の縁が細かく割れて波打っている「獅子葉」が特徴で、株全体にほわほわとした綿毛がついています。獅子葉を持つツワブキの園芸品種は、この牡丹獅子からつくられたものも多く見られます。

リュウキュウツワブキ

名前のとおり、沖縄や奄美大島、西表島などに自生しているツワブキの変種です。草丈が小さいものもあれば、人間の腰あたりまで育つ大きなものもあります。流れの美しい渓流で咲いていることが多く、山の散策の際に見かけると心を和ませてくれる植物です。

オオツワブキ

高い草丈と大きな葉が見事なオオツワブキ。分厚い葉は、幅が30cm~50cmになることもあります。花よりも葉のほうに存在感があるのが特徴で、主に四国以南に自生しています。

おわりに

ツワブキは日本の気候に合った植物で、初心者でも気軽に育てられます。品種が多いため、お気に入りのものを探して栽培するのもおすすめです。耐寒性が強いツワブキは、冬の間にガーデニングを楽しみたい方にもぴったりです。寂しい印象になりやすい冬のお庭の貴重な緑として、ぜひ育ててみてはいかがでしょうか。

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