2025年4月17日 山形新聞 「おいしいふるさと給食」レシピ集作製  真室川町教育委員会

2025.04.17

伝承野菜や山菜ふんだん「ふるさと給食」家庭でも 真室川町教委、レシピ集作製

真室川町教育委員会は、地元食材を使用した特別献立「おいしいふるさと給食」のレシピ集を作製した。町の「食の教育大使」で、最年少野菜ソムリエプロの緒方湊(みなと)さん(17)=神奈川県立湘南高3年=による料理紹介もある。町教委の担当者は「家庭でも調理することで、家族の交流を深めてほしい」と話す。

 おいしいふるさと給食は、食事を通して子どもたちの郷土愛を深めようと、町教育振興計画の一環で2019年から始まった。年3回取り組んでおり、これまでに計19回提供した。22年夏以降は緒方さんがメニューを考案し、伝承野菜など食材の魅力を引き出した献立が人気を集めている。保護者から「給食の特別メニューを自宅でも作ってみたい」という要望があったことから、レシピをまとめたリーフレットを作製した。

 レシピ集には、最上伝承野菜「最上赤にんにく」を加えた牛肉の炊き込みご飯や、雪うるいと根みつば、ゼンマイなどをふんだんに使ったビビンバ丼など厳選した六つのメニューを載せた。調理法や栄養表示を料理写真と共に掲載しただけでなく、緒方さんと町栄養教諭によるお薦めポイントの紹介もある。

 A3判を折り畳んでA4判のサイズとしており、約3千部作って町内に全戸配布した。町役場や町内の公共施設、新庄市のゆめりあなどにも置いている。門脇昭教育長は「子どもだけでなく保護者にも、食を通したふるさと学習を体験してほしい」と語った。