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タチアオイ(ホリホック)の育て方|基本の栽培方法やお手入れのコツ、増やし方

タチアオイ(ホリホック)の育て方|基本の栽培方法やお手入れのコツ、増やし方

タチアオイは、まっすぐ伸びた茎に大きな花をたくさん咲かせる、存在感のある草花です。梅雨から夏にかけて次々と花を咲かせ、お庭を華やかに彩ってくれます。

草丈が高く、花壇のアクセントとしても人気があり、ナチュラルガーデンにもよく利用されています。

今回は、タチアオイの特長や基本的な育て方、お手入れのポイント、病害虫対策などについてご紹介します。

【PlantiaQ&A】ガーデニングのお悩み解決!植物の情報、育て方をQ&A形式でご紹介

☘262:【Q&A】タチアオイの育て方|管理する上での注意点や作業は?水やりや肥料などの管理方法もご紹介

タチアオイ(ホリホック)の育て方|特長と基本情報

タチアオイはアオイ科の植物です。「ホリホック」や「アルセア」などの名称でも知られています。

漢字では「立葵」と書かれますが、文字通り天に向かってまっすぐ立つような、勢いのある姿が特徴です。

梅雨を代表する花

タチアオイの開花時期は6月~8月です。梅雨入りの時期に花がつきはじめ、梅雨明け頃に咲き終わるといわれています。

そのため、「梅雨葵」の別名でも親しまれています。

日本では古くから栽培されており、梅雨に咲く定番の花のひとつとして親しまれてきました。

特長

タチアオイは開花時期になるとたくさんの花を穂状につけ、花穂の下から徐々に咲いていきます。

ひとつひとつの花は短期間でしぼみますが、新しい花が次々と開花します。

花の色は多彩で、ピンクや赤、白、黄、オレンジ、紫、黒など幅広いバリエーションがあります。

花の大きさも10cm程度と大きく、開花時期にはとても華やかな姿を堪能できるでしょう。

草丈は60cm程度~2mほどと高いため、しっかりと存在感を出してくれます。

また、一重咲きの品種もあれば、八重咲きや半八重咲きの品種などもあります。

濃い色の花や、淡いパステルカラーの花をつける品種もあるため、お好みに合わせて選びましょう。

栽培期間

タチアオイは、二年草または多年草として扱われる植物です。

一般的には、種まきした翌年に開花します。

ただし、園芸品種には一年草タイプもあり、春まきでその年に花を楽しめるものもあります。

なお、多年草タイプでも長期間育て続けるのはやや難しいため、種を採って更新しながら育てるのが一般的です。

タチアオイ(ホリホック)の育て方|基本的な栽培方法

タチアオイは種からでも苗からでも育てることができます。お好きな品種を見つけたら、ぜひ栽培を初めてみましょう。

ここでは、タチアオイの基本的な育て方をご紹介します。

タチアオイ(ホリホック)の好む栽培環境

タチアオイは日光に当てることで元気に育ち、たくさんの花をつけます。日当たりの良い場所を選んで植えつけましょう。

大きく育ちやすいため、広めのスペースを確保することもポイントです。

草丈が高いため、花壇に植える場合は奥のほうに植えたほうが良いでしょう。手前側に植える花の草丈に合わせて位置を調整します。

また、風通しが悪いと病気が発生しやすくなるため、株同士の間隔を十分に確保して植えつけましょう。

土づくり

タチアオイを育てる際は、水はけの良い用土を使います。排水性の悪い場所では多湿になり、根腐れすることがあるため気をつけましょう。

地植えする場合は腐葉土や堆肥などを加えて耕しておきます。排水性を高めたい場合は、軽石やパーライトなどを混ぜてみましょう。

鉢植えの場合、小粒の赤玉土と腐葉土、軽石(パーライト)を6:3:1で混ぜた用土などがおすすめです。

市販の培養土を使えば、手軽に栽培を始められます。『ハイポネックス培養土 鉢・プランター用』は、元肥として緩効性肥料『マグァンプK』が配合されているため、元肥を混ぜる手間がなく、鉢植えやプランター栽培に適した培養土です。

種まき

タチアオイの種まき適期は3月~5月、8月~11月頃です。発芽適温が15℃~20℃程度のため、気温の合う時期を選んで種まきしましょう。

品種やお住まいの地域によって適切なタイミングが異なる場合があるため、説明書を読んでチェックすることが大切です。

品種によりますが、春まきはその年に花を楽しみやすく、秋まきは大きな株に育ちやすいことが特長です。

種まきの際、土は薄くかぶせます。育苗ポットひとつにつき2粒~3粒ずつまき、発芽したら元気なものを残して間引きましょう。

本葉が2枚~3枚ついたら鉢や花壇などへ植えつけられます。

植えつけ

タチアオイの苗の植えつけ適期は3月~4月の春、9月~11月の秋です。

育苗の手間を省きたい場合や育てる数が少ない場合などは、苗を購入して植えつけると良いでしょう。

ポットから苗を取り出すときは根鉢を崩さないようにします。根を傷つけないように気をつけて作業しましょう。

地植えする場合は根鉢よりも一回り以上大きな穴を掘り、苗を植えつけます。複数株を植える際は間隔を広めにとることがおすすめです。

タチアオイは移植を嫌うため、植えつけ場所はあらかじめよく考えて決めましょう。

鉢植えする場合はひとつの鉢に一株を植えつけることが基本です。10号鉢程度のサイズが目安です。

鉢やプランターの底には鉢底石を敷いて水はけを良くしましょう。植えつけ後は、活力液『リキダス』を1,000倍に希釈して与えると、根の活着を助けやすくなります。

植えつけから1週間ほどは水切れにならないよう気をつけて管理します。土の表面が乾いていたら水をあげましょう。

水やり

タチアオイは過湿を嫌いますが、花をたくさん咲かせるためには適度に水を与えることが大切です。

地植えの場合、根づいた後であれば降雨に任せ、水やりはしなくてもかまいません。ただし、夏場に雨が降らない日が続く場合は、必要に応じて水やりしましょう。

鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。鉢底から水が流れ出るくらいが目安です。

夏は土が乾きやすいため、朝夕の2回水やりが必要になることもあります。

また、気温が高い日中の水やりは根を傷める原因になるため、朝か夕方の涼しい時間帯に行いましょう。

鉢底皿に水を溜めたままにすると根腐れの原因になるため、たまった水は捨てておきます。

肥料

植えつけの際は、元肥として緩効性肥料『マグァンプK中粒』を土に混ぜ込みます。

多年草タイプで植えかえずに育てる場合は、春からの生育を促すため、液体肥料や粒状肥料で追肥を行いましょう。

液体肥料を使用する場合は、3月中旬~下旬頃から『ハイポネックス原液』を1週間~10日に1回程度与えます。

また、粒状肥料を使用する場合は、4月頃に約2〜3ヵ月肥料効果が持続する緩効性肥料『プランティア花と野菜と果実の肥料』を株元へばらまきます。

タチアオイ(ホリホック)の育て方|管理のポイント

支柱立て

タチアオイは草丈が高くなるため、支柱を立てておくと安心です。

特に、台風が来るときなどは強風で倒れてしまう可能性があるため、しっかりと支えてあげましょう。

強い風が吹く場所に植えた場合も、早めに支柱を立てることがおすすめです。

また、花が咲き進むと上部が重くなりやすいため、早めに支柱を設置しておくと管理しやすくなります。

植えかえ

地植えの場合は、基本的に植えっぱなしでも育てられます。

鉢植えの場合は、根詰まりを防ぐため、1年〜2年に1回を目安に植えかえを行いましょう。

適期は植えつけと同じく春か秋です。根を傷めないよう注意しながら古い土を軽く落とし、新しい用土へ植えかえます。

タチアオイは移植を嫌うため、植えかえ時は根鉢を大きく崩しすぎないようにしましょう。

花がら摘み

タチアオイは、花穂の下から順番に花を咲かせていきます。しぼんだ花はこまめに摘み取っておきましょう。

咲き終わった花を放置すると種をつくりはじめ、株のエネルギーが使われてしまうことがあります。

また、傷んだ花を取り除くことで、見た目をきれいに保ちやすくなり、蒸れの予防にもつながります。

夏越し・冬越し

タチアオイは高温には比較的強いものの、多湿による蒸れには注意が必要です。

梅雨時期から夏場にかけては、葉が混み合うと風通しが悪くなり、病気が発生しやすくなることがあります。傷んだ葉や混み合った葉は適度に整理し、株元まで風が通るように管理しましょう。

また、夏の乾燥が続く時期は水切れにも注意が必要です。とくに鉢植えは土が乾きやすいため、朝や夕方の涼しい時間帯に水やりを行いましょう。

一方で、タチアオイは耐寒性のある植物ですが、寒さの厳しい地域では防寒対策をしておくと安心です。

特に、秋まき苗を冬越しさせる場合は、苗が小さいうちは寒さの影響を受けやすいため注意しましょう。

霜よけとして、株元を敷き藁や腐葉土などでマルチングしておくと保温しやすくなります。不織布をかけて保護する方法もおすすめです。

冬の水やりは、気温が上がる午前中に済ませましょう。夕方以降に水やりすると、土が凍結する原因になることがあります。

タチアオイ(ホリホック)の育て方|増やして楽しむ方法

タチアオイは寿命がそれほど長くないため、長く楽しみたい場合は種を採って更新していくことがおすすめです。

花後に採種した種をまけば、新しい株を育てることができます。こぼれ種で自然に増えることもあるため、毎年花を楽しみやすい植物です。

ここでは、タチアオイの種の採り方や種まきのポイントをご紹介します。

種まき

タチアオイは、花後にできた種を採取して増やすことができます。

花が終わったあとに花がら摘みをせずそのままにしておくと、実が熟して種ができるようになります。茶色く乾燥してきたら摘み取り、中から種を取り出しましょう。

採取した種は、湿気を避けながら風通しの良い日陰で乾燥させます。乾いたら紙袋などへ入れ、直射日光の当たらない場所で保管しておきましょう。

種まき適期は3月~5月、または8月~11月頃です。発芽適温は15℃~20℃程度のため、気温の合う時期にまくことがポイントです。

種まき前に一晩水につけて吸水させておくと、発芽しやすくなります。

育苗ポットなどへ種をまき、発芽するまでは乾燥しないよう管理しましょう。順調に育てば、2週間~3週間程度で発芽します。

タチアオイ(ホリホック)の育て方|主な病害虫対策

タチアオイは比較的丈夫な植物ですが、高温多湿の環境では病気や害虫が発生することがあります。

とくに梅雨時期から夏場にかけては、葉が茂って蒸れやすくなるため注意が必要です。

日頃から風通しを意識し、葉の状態をこまめに確認しながら管理することで、病害虫の予防につながります。

病気の予防

タチアオイで特に発生しやすい病気が「さび病」です。

葉の裏側に赤褐色やオレンジ色の斑点が現れ、症状が進むと葉が枯れてしまうことがあります。梅雨時期など湿度が高く、風通しの悪い環境で発生しやすくなるため注意しましょう。

予防のためには、株同士の間隔を十分に確保し、風通しを良く保つことが大切です。

また、葉が混み合ってきた場合は、傷んだ葉や古い下葉を適度に取り除き、蒸れを防ぎましょう。

病気が発生した葉は早めに摘み取り、株の周囲に落ちた葉も片づけておくことがポイントです。

水の与えすぎによる過湿も病気の原因になりやすいため、水はけの良い環境で管理しましょう。

害虫対策

タチアオイには、アブラムシが発生することがあります。

アブラムシは新芽やつぼみに集まり、植物の汁を吸って株を弱らせる害虫です。被害が進むと、生育不良や花つきが悪くなる原因になることがあります。

発生初期であれば、水で洗い流したり手で取り除いたりして対処できます。

また、風通しを良く保ち、株が混み合わないように管理することも害虫予防につながります。

日頃から葉裏や新芽の状態を確認し、早めに対処することが大切です。

タチアオイ(ホリホック)の育て方|よくある質問(Q&A)

タチアオイを育てていると、「花が咲かない」「倒れてしまう」など、管理に悩むことがあります。

ここでは、タチアオイ栽培でよくある疑問やトラブルについてご紹介します。

花が咲かないのはなぜ?

日照不足や肥料不足、植えつけ時期などが原因として考えられます。

タチアオイは日当たりを好む植物のため、日照不足になると花つきが悪くなることがあります。できるだけ日当たりと風通しの良い場所で育てましょう。

また、種から育てる場合、品種によっては開花までに時間がかかることがあります。二年草タイプでは、種まき翌年に花を咲かせることもあります。

倒れやすいのはなぜ?

タチアオイは草丈が高くなるため、強風や雨の影響で倒れやすくなることがあります。

特に花が咲き進むと上部が重くなるため、早めに支柱を立てて支えておくと安心です。

また、日当たり不足によって茎が細く間延びすると、倒れやすくなることがあります。

毎年花を咲かせますか?

タチアオイには一年草タイプ、二年草タイプ、多年草タイプがあります。

多年草タイプであっても寿命はそれほど長くなく、数年で株が弱ってしまうことがあります。

長く楽しみたい場合は、花後に種を採取して更新していく方法がおすすめです。こぼれ種で自然に増えることもあります。

下葉が枯れるのは病気ですか?

下葉が少しずつ黄色くなって枯れるのは、株の成長にともなう自然な現象の場合があります。

ただし、葉に赤褐色の斑点が出ている場合は、さび病の可能性もあります。

病気が広がるのを防ぐため、傷んだ葉は早めに取り除き、株元の風通しを良く保ちながら管理しましょう。

おわりに

梅雨の時期から夏にかけて花を咲かせるタチアオイは、丈夫で育てやすい植物のひとつです。

根づいた後は頻繁に水やりする必要もなく、雨が降るのに任せることができます。

草丈が高いため、倒れないように支柱を立ててあげることがポイントのひとつです。

次々に花が咲くため、開花時期には花がら摘みも行いましょう。

また、タチアオイは種まきや株分けなどで更新しながら育てていくこともできます。

お好きな方はぜひお庭やベランダに植えて、毎年の開花を楽しみに管理していきましょう。

#タチアオイ #ホリホック #草花の育て方 #特集

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