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グリーンカーテンにおすすめの植物15選!目隠しや日除け対策に

グリーンカーテンにおすすめの植物15選!目隠しや日除け対策に

夏の暑さ対策や目隠しに、ナチュラルでおしゃれな方法を探している方におすすめなのが「グリーンカーテン」です。

アサガオやアイビーなどのつる性植物を使って、自然のカーテンを作ることで、涼しさを取り入れながら外からの視線もやさしく遮ることができます。

今回は、グリーンカーテンにぴったりの植物15種類を紹介します。エコで快適な夏を過ごしたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

グリーンカーテンとは?

グリーンカーテンとは、アサガオやアイビーなどのつる性植物をネットやフェンスに這わせて生長させ、カーテンのように仕立てたものです。

覆い茂った葉が日差しを遮り、室内の温度上昇を抑える効果があるため、夏にとっても役立つアイテムです。

日よけや断熱効果があるだけでなく、目隠しにもなるためプライバシー保護ができたり、花の鑑賞や野菜の収穫を楽しんだりと、役立つポイントはさまざまです。

グリーンカーテンを仕上げる際の植物はつる性が適していますが、つる性のなかでもそれぞれ特性は異なります。

「花の観賞を楽しめる」「実の鑑賞を楽しめる」「収穫も楽しめる」「シンプルに葉を楽しむタイプ」の4タイプに分けて紹介します。

花の観賞を楽しめるグリーンカーテン6選

花の鑑賞を楽しめるグリーンカーテンにおすすめの植物は、次の6種です。

  1. アサガオ
  2. クレマチス
  3. トケイソウ
  4. マンデビラ
  5. アサリナ
  6. スネールフラワー

どれも美しく魅力的な花を咲かせるものばかりです。それぞれ詳しく紹介します。

アサガオ

アサガオは、朝から昼にかけてラッパのような花を咲かせる夏の花として親しまれています。

白や赤、青、紫、ピンクなど鮮やかな花色で、見た目もさわやかな印象を与えます。長くつるを伸ばし、10mほどになる場合もあります。

アサガオは午前中に日がよく当たり、西日や夜に照明が当たらない場所を選ぶのがポイントです。

咲き終わった花や、混み入った葉はこまめに剪定しましょう。

アサガオの詳しい育て方はこちら

クレマチス

クレマチスはつる性植物の女王と呼ばれ、優雅で華やかな花を咲かせます。

一重咲きや八重咲き、万重咲きなど、花の色形のバリエーションが豊富で、一季咲きや四季咲きのものなど多様な品種があります。

つぼみから開花時期までは、水切れしないように注意が必要です。春に咲かせたつるは、夏前に半分ぐらいに切り詰めるのがポイントです。

クレマチスの詳しい育て方はこちら

トケイソウ

花の姿が時計の形に見えることから、時計草(トケイソウ)と名づけられた植物です。その名のとおり個性的な形状の花が目を引き、観賞価値も高いです。

日当たりのよい場所を好みますが、真夏の直射日光に当たり続けると弱ってしまうこともあるため注意が必要です。

トケイソウの詳しい育て方はこちら

マンデビラ

マンデビラ

外側に反る花びらと鮮やかなピンクや赤の色が魅力のマンデビラは、南国風の雰囲気を演出できる植物です。

この美しい花を咲かせるためには、1日を通してよく日が当たる場所で育てるのがポイントです。

少なくとも半日以上は日に当ててあげないと、花が咲きません。

マンデビラの詳しい育て方はこちら

アサリナ

アサリナは、小さなベル型をしたかわいらしい花を咲かせる植物です。生育旺盛でつるの伸びやすい特性があります。

アサリナは、半日ほど日が当たる半日陰の場所に置くのが適しています。

花つきは悪くないもののサイズが小ぶりのため、花を楽しみたい場合は異なる花の色を混ぜて植えつけるとよいでしょう。

スネールフラワー

スネールフラワーは、珍しいユニークな花の姿と色合いが目を引く植物です。つぼみの形がカタツムリ(snail)に見えることが名前の由来です。

高温多湿にも強く、生育旺盛でぐんぐんつるを伸ばし、よく開花します。

最適気温0℃以上保てばよいため、冬は室内に取り込んで管理すれば冬越しできます。

実の観賞を楽しめるグリーンカーテン3選

実の鑑賞を楽しめるグリーンカーテンは、次の3種です。

  1. フウセンカズラ
  2. ヒョウタン
  3. オキナワスズメウリ

どれも個性的な実をつけるものばかりです。

フウセンカズラ

フウセンカズラは、小さな白い花の後にできる紙風船のように膨らむ緑色の実が魅力です。

丸くふくらんだ実の中には、ハート模様の黒い種ができるのも特徴です。一株から簡単にたくさん種が採れるため、翌年も育てる際は採取しておくとよいでしょう。

またフウセンカズラは生長が早いため、つるが絡まらないように誘引させるのが育てるコツです。

フウセンカズラの詳しい育て方はこちら

ヒョウタン

くびれた形の実が印象的なヒョウタンですが、くびれがなく細長い形や丸い形をしたものもあります。

7月下旬〜9月下旬の開花期には、夕方の4時頃にユウガオのような形の花を咲かせ、翌朝にはしぼんでしまいます。

ヒョウタンは生育旺盛のため、広めのスペースを確保しておくとよいでしょう。

実がなるとかなりの重さになることもあるため、しっかりと支えられるように工夫が必要です。

ヒョウタンの詳しい育て方はこちら

オキナワスズメウリ

オキナワスズメウリは花の後に飴玉のようなかわいい実をつけ、熟すと鮮やかな赤色になります。

オキナワとついているように暑さにはとても強く、日当たりのよい場所を好みます。直射日光が長時間当たるような場所が適しています。

地植えのほうが向いていますが、鉢植えで育てる場合はできるだけ大きめのプランターで育てましょう。

収穫も楽しめるグリーンカーテン3選

植物を育てながら野菜を収穫できると嬉しいものです。ここでは収穫も楽しめるおすすめのグリーンカーテンを3種紹介します。

  1. キュウリ
  2. ヘチマ
  3. シカクマメ

それぞれ詳しく見てみましょう。

キュウリ

きゅうり

キュウリは、グリーンカーテンと家庭菜園を両立できる野菜です。

キュウリの栽培は、土づくりが重要です。キュウリの根は浅く広く張るため、過湿や乾燥に弱く、排水性や通気性のどちらも兼ね備えた土でなければ育ちません。

また生長が早いために肥料切れを起こしやすく、こまめに追肥を行うことがポイントです。

キュウリの詳しい育て方はこちら

ヘチマ

ヘチマの実は最大で60cmほどとかなり大きく生長しますが、食用にするなら小さくて柔らかいうちに収穫します。

つるの伸びも非常に旺盛で、比較的管理の手間もかかりません。しかし虫が少ないベランダなどで育てる場合で実を収穫したいなら、人工授粉させるのがおすすめです。

また、連作障害を起こしやすいため、同じウリ科を育てた場所や土は避けましょう。

ヘチマの詳しい育て方はこちら

シカクマメ

シカクマメは、断面が四角い形状のユニークなサヤをつける植物です。サヤの長さは10〜15cmで、淡い緑色のうちに収穫するのがポイントです。

とり遅れると硬くなるうえに、株も弱る原因となります。プランター栽培は、真夏の水切れに注意が必要です。

連作障害を起こしやすいため、同じマメ科植物を植えた場所への植えつけや土の使い回しは避けましょう。

シンプルに葉を楽しむグリーンカーテン3選

「グリーンを楽しみたい」場合や「シンプルに仕上げたい」場合は、次の3種の植物がおすすめです。

  1. アイビー
  2. ツルムラサキ
  3. ワイヤープランツ

どれも個性的で可愛らしい葉です。

アイビー

丈夫で手間がかからず、一年中緑を楽しめるアイビーは、半日陰でも育つ万能な植物です。

つるがしなやかで壁面にもよく絡み、洋風の建物にもぴったり合います。剪定で形を整えやすく、密に茂らせたい場所にもおすすめです。

アイビーの詳しい育て方はこちら

ツルムラサキ

名前のとおり、つるが紫色であることが特徴のツルムラサキは、手がかからずにすくすく生長します。

ツルムラサキは家庭菜園としても人気があり、葉やつる、つぼみ、花が食べられ、栄養価が高いのが魅力です。

ただし食用として育てるなら、つるが緑色をした品種のほうが紫色のものよりも食感がよいです。

ツルムラサキは、冬になれば枯れてしまいますが、種を採取しておけば翌年も育てて家庭菜園が楽しめます。

ツルムラサキの詳しい育て方はこちら

ワイヤープランツ

ワイヤープランツは、茎が針金のように細いことからその名がつけられました。小さな葉をたくさんつけて横に広がりながら生長し、ボリュームを増やします。

ワイヤープランツは、日なたと半日陰のどちらでも丈夫に育ちます。ただし高温多湿は避けて、風通しのよい場所で管理しましょう。

グリーンカーテンの効果

グリーンカーテンには、暮らしや環境に役立つさまざまな効果があります。

すでに紹介したように、グリーンカーテンを作ることで日差しを遮り、室内の温度上昇を抑えてくれます。

同じ日除けの役割をする「よしず」や「すだれ」よりも熱エネルギーを遮断するうえに、葉には蒸散作用があるため周囲を涼しくする効果もあります。

暑い時期に欠かせないエアコンの使用も抑えられるようになり、省エネへとつながるでしょう。

またグリーンカーテンは、日除けになったり室温の上昇を抑えたりするだけではありません。

周囲からはグリーンカーテンで室内が見えにくくなるため、「目隠しできる」という効果もあるのです。見た目にもおしゃれで、カーテンの役割も果たしてくれる点も嬉しい効果です。

さらに植物を置くことで、気分も癒されます。花や実をつけたり収穫できたりすることも、楽しみの一つとなるでしょう。

グリーンカーテンを作る方法

それでは実際にグリーンカーテンを作る方法を、以下の手順にそって紹介します。

  1. 土を準備する
  2. 種をまく
  3. 苗を植えかえる
  4. ネットを取りつける
  5. 誘引する
  6. 摘心する

それぞれ詳しくみてみましょう。

1.土を準備する

グリーンカーテン作りの第一歩は、植物がしっかり育つ土壌環境を整えることです。プランターや地植え、どちらでも構いませんが、有機質に富んだ水はけがよい土が理想です。

ホームセンターなどで市販されている、『ハイポネックス培養土鉢・プランター用』 を使うと初心者でも失敗が少なくなります。

プランターを使う場合は、深さ30cm、幅60cm、奥行25cm以上の大きいものを選び、底に鉢底石を敷いて排水性を確保してから、用土を入れます。

2.種をまく

次に種を準備します。種はポットにまいて発芽させます。土の上に種をまき、上から1cmほど土をかぶせてから水やりします。

発芽してからもしばらくは、ポットのまま管理します。本葉(最初の葉が「子葉」で、その次の葉のこと)が2〜3枚出てきたら、元気のないものは間引きます。

間引く際に引き抜いてしまうとほかの根が傷つくため、根本から切り取ってください。

3.苗を植えかえる

ポットの底から根が出てきたら、植えかえのタイミングです。

根を傷つけないようにポットから土ごと丁寧に取り出して、プランターへ植えかえます。

4.ネットを取りつける

一軒家の場合なら、壁に取りつけたフックや2階から連なるフェンスなどに、ネットの上部を固定させます。

ネットの下部に重石をのせたり金具を打ち込んだりして、しっかりと固定させましょう。

マンションなどの集合住宅なら、ベランダの物干し竿を固定する部分を利用したり、床と天井につっぱり棒を立てたりする方法もあります。

グリーンカーテンの効果をうまく発揮するには、ネットが自重でたるまないように取りつけるのがポイントです。

またネットは垂直ではなく、地面に対して70度ほど少し傾斜をつけるとまんべんなく日が当たります。

5.誘引する

植物が伸びてきたら、つるがネットにうまく絡まるように誘引(ゆういん)する必要があります。

つるをネットに固定させるときは、ビニール紐や麻紐などを使います。紐が「8」の字を描くようにつるとネットのまわりを通し、余裕を持たせて結びます。

細くて柔らかい小づるや孫づるがちぎれてしまわないように丁寧に扱い、ネット全体に絡むように広げていきます。ネットからはみ出して生長したつるは、切ってしまって問題ありません。

6.摘心する

「摘心(てきしん)」とは、植物の先端の部分を摘んで、脇芽(側枝)の成長を促す作業です。

1本のつるだけがひょろひょろと伸びても、面に広がらずカーテン状になりません。

親づるが1mに達するまでのタイミングで、先端の2〜3cmほど長さをカットすると、脇芽が伸びてきて横へとボリュームが広がります。

この摘心を繰り返すことで、子づる・孫づるの生長が促され、きれいなグリーンカーテンの面に仕上がります。摘心することで、花や実つきもよくなる効果もあります。

グリーンカーテンの管理方法

ここではグリーンカーテンを管理する一般的な方法を紹介します。植物の種類によって管理方法は異なるため、詳しい育て方に関してはそれぞれ確認するようにしてください。

水やり

プランターで育てている場合、地植えよりも渇きが早いため、毎日の水やりが欠かせません。

土の表面が乾いたら、プランターの底から水が染み出るくらいたっぷりと与えます。とくに水分を必要とするキュウリなどの場合は、水切れさせないことが大切です。

猛暑の時期は、気温が下がる朝や夕方以降に水やりするのがポイントです。

病害虫の対策

グリーンカーテンの生育環境によっては、病害虫に侵される恐れもあります。

植物によってかかりやすい病気は異なりますが、うどんこ病や灰色かび病などがかかりやすい病気です。

感染した部分は、早めに切り取って広がらないようにしましょう。

害虫に関しては、生長初期のころはアブラムシ、高温乾燥期はハダニなどがつきやすいです。こまめにチェックし、発見した場合はすぐに取り除いてください。

病害虫が発生するのは、葉が茂ってしまい、通気性が悪くなることが原因の一つです。

葉が伸びすぎたり混み合ったりしていたら、剪定をして通気性をよくすると病害虫の予防につながります。

追肥

植物の生育期は、定期的に肥料を与えます。

固形の緩効性肥料『プランティア 花と野菜と果実の肥料』などを与える場合は月に1回、『ハイポネックス原液』などの液体肥料の場合は1週間~10日に1回ほどのタイミングで水やりの代わりに与えます。

グリーンカーテンを作る際の注意点

ここではグリーンカーテンを設置する際に、注意しておくべきポイントを紹介します。

安全な場所に設置する

グリーンカーテンは、ネットが外れたり支柱が倒れたりして、倒壊する危険もあります。

このような危険につながらないためにも、しっかりと固定させる必要がありますが、万が一に備えて安全な場所を選んで設置することが大切です。

洗濯ものを干すなどの作業をする場所や、頻繁に通行する場所であればとくに注意が必要です。作業や通行の妨げにならないように、十分なスペースのある安全な場所に設置しましょう。

マンションなどのベランダに設置する場合は、プランターは床に設置します。手すりにひっかけたり台をつかったりすると、落下の危険性を高めてしまいます。

強風対策を行う

グリーンカーテンは風対策が欠かせません。強風によって、植物が倒れたりネットが裂けたりする恐れもあるため、しっかりと固定させる必要があります。

台風が来る場合は、できればネットごと外して地面に寝かせておくと安心です。そのため設置の際は、取り外しできるように工夫しておくのがおすすめです。

ネットが取り外せない場合は、プランターに重石をのせて動かないように固定し、ネットを固定する部分はワイヤーを増やすなどして備えます。

近隣に配慮する

お隣とのスペースが狭い場合は、植物がはみ出したり落ち葉が舞い散ったりして、迷惑をかける可能性があります。

トラブルに発展することも考えられるため、こまめなお手入れを心がけましょう。

まとめ

グリーンカーテンは、日除けや目隠しといった実用面に加え、植物を育てる楽しみや癒し効果も得られます。

植物の種類によって花を楽しんだり実を収穫したりと、自分好みにアレンジできるのも大きな魅力です。育て方のポイントや管理方法を押さえておけば、初心者でも美しいグリーンカーテンを楽しめます。

お気に入りの植物で、快適で心地よいグリーンカーテンを作ってみてはいかがでしょうか。

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