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【多肉植物】 センペルビウムの育て方とは?増やし方や植え替えについて

【多肉植物】 センペルビウムの育て方とは?増やし方や植え替えについて
センペルビウム

センペルビウムは、耐寒性に優れた多肉植物です。葉がロゼット型で花が咲いたような形をしています。多肉植物の中でも華やかな見た目をしていて、男女問わず人気があります。見た目は同じロゼット型の葉をもつエケベリアと似ていますが、エケベリアと違い葉が薄くて硬いです。

 

今回は、センペルビウムの基本的な育て方や増やし方、植え替えなどについて詳しくご紹介いたします。

センペルビウムとは

センペルビウム

センペルビウムは、ベンケイソウ科センペルビウム属の植物です。春や秋に生長する春秋型種の多肉植物です。センペルビウムの名前は、ラテン語で「semper(常に)」と「vivum(生きています)」から来ています。センペルビウムは丈夫で育てやすいことから、常に生きていますという意味の言葉が名付けられました。

 

センペルビウムの原産地はヨーロッパ中部・ロシア・モロッコです。標高の高い山にも生息しているため、耐寒性に優れています。寒くなると葉が紅葉して、色が変わるのもセンペルビウムの特徴です。

 

センペルビウムの原種は、およそ40種類あるといわれています。非常に種類が多く、葉の色や姿もさまざまで見ている人を楽しませます。センペルビウムは種類によって、2月~7月頃に花茎が生長し、花を咲かせます。花が咲いている期間は3週間くらいから2ヶ月と長めです。

センペルビウム の栽培環境、育てる場所

センペルビウム

センペルビウムはどのような環境で育てるといいのでしょうか。ここではセンペルビウムの栽培環境と育てる場所に分けて紹介します。

 

センペルビウムの栽培環境

センペルビウムに適した栽培環境は日当たりの良い場所です。センペルビウムの生育期は春と秋です。春と秋はたくさん日に当てるようにしましょう。

 

センペルビウムは耐寒性が備わっていますが、暑さには弱いです。高温多湿を苦手とするため、夏の時期は長い時間、太陽の下に置いておくと鉢内が蒸れてしまう可能性があります。夏場は、鉢内の温度が高くならないように、ベランダなどの風通しが良い日陰に移動させるといいでしょう。センペルビウムを風通しの良い場所に置くと鉢内の温度を下げることができ、乾燥した状態をキープできます。

 

センペルビウムは湿度にも弱いため、根腐れで枯れる可能性が高いです。特に梅雨や夏の時期はしっかりと乾燥させておく必要があります。センペルビウムは太陽を当てないで育てると、葉に元気がなくなって垂れ下がる、株が地面についてしまい葉の色が悪くなることがあります。室内栽培はあまり向いていないため、元気に育てるためには日当たりの良い場所で育てることが大切です。

 

センペルビウムは丈夫で育てやすいため、肥料ではなく活力剤で育てる方が育てやすいでしょう。植物用活力液リキダスは不足しがちな必須微量ミネラルをバランス良く配合しているので多肉植物が発色良くイキイキと育ちます。

 

より手軽に管理されたい方は、使う量がひと目で分かる計量目盛り付きで簡単・便利で手軽に使えるキュートサボテン・多肉植物用がおすすめです。

 

植え替えや植えつけの際には少量の緩効性肥料を混ぜておくと良いでしょう。元肥として肥料効果が約2年間持続する緩効性肥料マグァンプK大粒 を元肥として土に混ぜ込みます。

 

 

センペルビウムの育てる場所

センペルビウム

センペルビウムは高温多湿に弱く、太陽に当てる必要があるため、風通しが良く日当たりの良い場所に置くと良いです。明るい日陰でも生長しますが、できるだけ太陽の光を当てると元気に生長します。

 

センペルビウムは通年を通して屋外で育てられますが、高温多湿を避けるために梅雨の時期は雨に当たらないように工夫しましょう。センペルビウムは乾燥には比較的強いため、風通りが良く、湿度のからっとした環境を好みます。

 

センペルビウムを庭に地植えする場合は、水はけのいい土を使用します。鉢植えで育てる場合は、市販の多肉植物用の土を使えば手軽に済みます。

 

センペルビウム栽培用の土を自作する場合は、水はけの良い土を作ります。センペルビウムは耐寒性に優れているため、冬も屋外に置いても霜や雪がかかっても枯れることはありません。-5℃までであれば耐えることができます。

センペルビウムの水やり

センペルビウム

センペルビウムの水やりのポイントを季節ごとに紹介します。

 

春・秋の水やり(生育期)

春と秋はセンペルビウムの生育期にあたるため、水やりをします。ただし、センペルビウムは乾燥気味の環境を好むため、水の与えすぎには注意が必要です。土が乾いたり、葉にしわが寄ったりしたら、水やりの合図です。

 

鉢底から水が出るくらいたっぷりの水を与えてください。雨などにさらされる場所にセンペルビウムを地植えした場合は、基本的に水を与えなくて大丈夫です。気温の高いときに水を与えると鉢内が高温過湿の状態になり、センペルビウムの根が蒸れて腐ってしまうこともあります。気温が高いときに水を与える場合は、涼しい時間に行いましょう。

 

夏・冬の水やり(休眠期)

夏と冬は休眠期になるため、センペルビウムの水やりは控えめにします。夏は土が乾き切ってから(土が乾いてからさらに2、3日後くらい)春と秋のようにたくさん水を与えます。必要最低限の水で十分に生長するので、葉に元気がなくなったタイミングで水やりをしても大丈夫です。

 

センペルビウムは水をあげるよりも、水を与えずに乾燥させた方が耐性は上がります。過湿による根腐れも起こりやすいため、高温多湿になりやすい夏は水をあげないこともポイントのひとつです。

 

冬は夏と違い乾燥しているため、夏ほど気をつけて水やりをしなくても大丈夫です。センペルビウムは耐寒性が非常に高いため、雪や霜に当たっても問題ありません。しかし、常に鉢内を湿らせているとよくないため、適度に土を乾かしながら水を与えます。

 

水を与えすぎるとセンペルビウムはドロドロに

センペルビウムは水を与えすぎると土が蒸れて、根腐れを起こしやすくなります。根腐れを起こしたセンペルビウムの葉は溶けてドロドロになります。特に注意が必要なのは梅雨と夏です。長く雨にさらされると根腐れを起こして葉がドロドロになるため、雨に直接さらされないように注意が必要です。

 

センペルビウム 植えつけ(植え替え)方法

センペルビウム

センペルビウムを植えつけるときはどのようにすればいいのでしょうか。ここからはセンペルビウムの植えつけと植え替えについてお話します。

 

センペルビウムの植えつけ

センペルビウムを植えつけるときは、土は水はけの良い土を使います。市販の多肉植物用の土を使用するのもおすすめです。地植えの場合で、庭の土の水はけが悪ければ、赤玉土や鹿沼土などを混ぜて、水はけを良くしてください。

 

センペルビウムの植えつけの時期は、植え替えと同じで春と夏の生育期に行います。生育期の直前、始まってすぐに行うといいでしょう。センペルビウムの植えつけをする際は、根を丁寧に扱いましょう。

 

センペルビウムの植え替え

センペルビウム

センペルビウムは2、3年に1度、植え替えをする必要があります。根が生長し、窮屈そうであれば、そのタイミングでも植え替えを行うといいです。土が痩せて発育がわるくなったときも植え替えを行いましょう。

 

センペルビウムの植え替えにおすすめの時期は、生育期である春です。生育期の春・秋であれば植え替えを行ってもいいです。夏と冬はよくありません。株が混み合っていると風通しが悪くなり、蒸れてしまうため、群生している株は植え替えと同時に株分けを行うといいでしょう。

センペルビウム の剪定方法

センペルビウムは子株をどんどん横に広げるように生長していくため、仕立て直しが常に必要です。小さくコンパクトに育てたいのであれば、株分けするなどして新しい鉢に植えつけてあげるといいでしょう。茎が伸びすぎている株は、胴部をカットすると切り口から小さな芽が出てくるため、子株から新たに育てていくといいでしょう。

 

生育期である春・秋の水やり

生育期は日の当たる場所にエケベリアを置いて、土が乾いたら鉢底から水が出るくらいたっぷりの水を与えます。

 

休眠期である夏の水やり

夏は休眠期のため、水をあげる必要がありません。特に梅雨明けから夏にかけてと冬は水をあまり与えないようにします。エケベリアは高温多湿を好まないため、いつものように水を与えると蒸れて株が傷んだり、根腐れを起こしやすくしたりするため注意が必要です。

 

エケベリアが完全に乾燥してしまわないよう注意して、葉の様子を見て、しわが寄っていたら水を与えます。水を与えるのであれば、夕方など涼しくなってから葉水をする、土が半日くらいで乾くくらいの水を与えるといいでしょう。

 

休眠期である冬の水やり

冬も水を与えなくていいです。水を与えないことで、耐寒性を高めることができます。葉の様子を見ながら、たまに水を与える程度でいいでしょう。土が乾いていても休眠期にはあたる冬は水をほしがらないため、夏と違って定期的に水やりをしなくても問題ありません。

センペルビウム の増やし方

センペルビウム

センペルビウムの増やし方は、「株分け」「子株」「種まき」「挿し木」「葉挿し」などがあります。その中でもおすすめなのは、株分けです。株分けは植え替えと同時に行えるため、植え替えの予定があるのであれば一緒に行うといいでしょう。センペルビウムを増やすタイミングは春と秋が最適です。特に株分けは5、6月に行うといいでしょう。

 

センペルビウムの株分け

センペルビウムの株分けは、群生して増えてしまった株を使います。土が乾いているときに行うのがおすすめです。株分けを行う時期は、春から梅雨入り前までが最適です。

 

センペルビウムを鉢からそっと優しく取り出し根をほぐし、株を分けます。親株・子株に分けたら、新しい鉢に植えつけます。しばらく根が落ち着くまで、水を与えずに放置します。根が落ち着いたら、水をたっぷり与えます。株分けした後は、風通しがよく、日の当たる場所に置いて育てます。

 

センペルビウムの挿し木(挿し芽)

センペルビウムの茎をカットし、子株を分けて株分けする方法もあります。茎ではなく、根からほどく株分けが行く場合が多いですが、センペルビウムは茎でカットしても芽が出てくるため、茎をカットし子株を作り出す方法もおすすめです。

 

センペルビウムの茎をカットし、切り口を3、4日乾かします。土に割り箸などで植え穴を作り、新しい土に植えます。センペルビウムの茎から芽が出てくるまで数日放置して、芽が出たらたっぷり水を与えます。

 

センペルビウムの子株

センペルビウムの子株が直径2センチ位まで育ったら、茎を先端1センチほど残してカットして清潔な新しい土に挿します。

 

センペルビウムの種まき

センペルビウムは種から株を育てることも可能です。センペルビウムの種類によりますが、原種であれば苗や株からではなく、種から育てられます。

 

採取した種は、春か秋にまきます。発芽のさせ方や種から育てる方法は初心者には少し難しいかもしれません。簡単な株分けや挿し木などで増やすことをおすすめします。

 

センペルビウムの葉挿し

センペルビウムの葉は薄くて葉挿しが難しいため、成功率が低いです。そのため株分けで増やす方法が一般的です。

センペルビウム

センペルビウム の病害虫

センペルビウムで注意すべき病気と害虫を紹介します。

 

センペルビウムの病気

センペルビウムは病気にかかりづらいですが、害虫から病気になる可能性があるため、害虫がつかないように気を付ける必要があります。

 

センペルビウム害虫

注意したい害虫にカイガラムシ・アブラムシ、ハダニが挙げられます。花芽や新芽などは害虫によって、ダメージを受けやすいです。センペルビウムがまだ若く生長途中であるなら、害虫がついていないかを注意しながら、見てあげてください。風通しを良くすることも予防につながるため、害虫対策としては環境作りが大事になってきます。

 

カイガラムシ

カイガラムシは葉や茎に寄生し、植物の栄養を吸う害虫です。成虫は殻が固く、殺虫剤は効きにくいためです。センペルビウムの葉や茎に成虫を発見したら、歯ブラシなどでこするなどして駆除しましょう。早い段階から駆除・予防しておくといいでしょう。

 

アブラムシ

カイガラムシと同じで、植物に寄生し、栄養を吸って弱らせる害虫です、春頃に大量発生する可能性があるため、見つけたら殺虫剤で駆除してください。虫を予防するマグァンプDは肥料やりと害虫の予防・退治が同時にできるのでおすすめです。

 

ハダニ

葉が白っぽくなったときは、ハダニが原因である可能性があります。ハダニは葉の裏や表面から植物の汁を吸います。ハダニが汁を吸うと、吸った部分の葉の葉緑素が抜けることで葉が白くなります。ハダニはブラシなどでこすって落とすか、農薬を使って駆除します。

 

まとめ

センペルビウム

センペルビウムは山岳地帯に生息していただけあって、非常に丈夫な多肉植物です。種類が多く、色や形が豊富な魅力的な植物です。乾燥や寒さのも強く、病気の心配も少ないセンペルビウムは、多肉植物を始めて育てる方にもおすすめです。センペルビウムは春から夏にかけて花が咲いたり、寒い時期には紅葉したりと一年を通して、さまざまな姿が楽しめます。ご自身の好みの形や色のセンペルビウムを選び、ぜひ育ててみてください。

 

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