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カブの育て方|種まきから収穫まで、栽培のポイントを解説

カブの育て方|種まきから収穫まで、栽培のポイントを解説

丸々とした形がかわいらしいカブは、サラダや酢漬け、煮物、お味噌汁など、さまざまな方法で楽しめる根菜です。栽培期間が短く、育て方の基本を押さえれば、家庭菜園初心者でも育てやすい野菜です。

ただし、種まきの時期が合わないとトウ立ちしやすく、間引きが遅れると根の肥大に影響することがあります。種栽培中の水分管理や収穫のタイミングにも注意が必要です。

今回は、カブの生育条件や品種の選び方、基本的な育て方に加え、トウ立ちや連作障害などのトラブル対策、よくある疑問についてもご紹介します。

【PlantiaQ&A】植物の情報、育て方をQ&A形式でご紹介

☘178:カブの育て方|根が大きくならない理由は?水やりや肥料などの管理方法もご紹介

カブの育て方|基礎知識と生育条件

かぶ

まずは、カブ栽培を始める前に知っておきたい基礎知識をご紹介します。

カブの特長

カブはアブラナ科、アブラナ属に分類される野菜です。原産地には諸説があり、中央アジアから地中海沿岸周辺にかけて原産とされています。現在、日本国内で生産されているカブは「和種」と「洋種」に分類され、両者の特長を持つ「中間型」と呼ばれるカブもあります。

カブは根に加え、葉も食べられる野菜です。根にはビタミンCやカリウム、食物繊維など、葉にはβ-カロテンやビタミンC、カルシウムなどが含まれています。根と葉で含まれる栄養素が異なるため、葉も捨てずに漬物や汁物、炒め物などに利用してみましょう。

おいしいカブを育てるために注意すべきことは、環境を大きく変化させないことです。例えば、乾いた土に1度に大量の水を与えると、土壌水分の急激な変化によって根が割れやすくなります。また、間引きが遅れると葉が混み合い、根の肥大が遅れる原因になります。

これらの点に気をつけて栽培できれば、家庭菜園にはじめて挑戦する人でも、ご自宅の庭やプランターで丸々と太ったおいしいカブを収穫できるはずです。

また、カブは種から育てるのが基本で、「春まき」と「秋まき」ができます。カブが冷涼な気候を好むこと、春よりも病害虫の被害を抑えやすいことから、初心者には秋まきがおすすめです。種まきの時期を数回に分ければ収穫時期をずらせるので、長く収穫を楽しめます。

生育条件表

カブの発芽時と生育中では適温が異なるため、種まき前に確認しておきましょう。

項目

内容

学名

Brassica rapa L. var. rapa

分類

アブラナ科アブラナ属

原産地

中央アジアから地中海沿岸周辺

発芽地温

20℃~25℃

生育適温

15℃~20℃程度

日当たり

風通しのよい日なた

土壌酸度

pH6.0~6.5

適した土

排水性と保水性を備えた、有機質に富む土

25℃を超える高温が続くと、根の肥大が鈍くなったり、生育不良が起こったりすることがあります。春まきは早まきによる低温と、収穫前の高温の両方に注意が必要です。

大カブ・中カブ・小カブの違い

カブは大カブ・中カブ・小カブの3つに大きく分類されます。

品種によって異なりますが、もっとも分かりやすい違いは、収穫時の大きさです。大カブは直径15cm~20cm以上、中カブは直径8cm~13cm、小カブは直径5cm~6cmくらいを目安に収穫します。

大きさによって栽培期間も異なります。種まきから収穫までの栽培期間は、秋まきの場合、大カブが60日~90日、中カブは50日~60日、小カブは40日~50日です。

大カブや中カブは追肥をしながら育てる方法があるのに対し、栽培期間の短い小カブは元肥だけで育てることもあります。追肥の有無や回数は、種袋の表示を基準に判断しましょう。

小カブはプランターでも育てやすいため、はじめてなら小カブから始めるとよいでしょう。中カブや大カブは、根と葉が広がるぶん、広い株間と十分な土の量が必要です。

カブの育て方|品種選び

カブは、収穫時の大きさや種まきの季節、栽培場所によって適した品種が異なります。育てる環境と収穫サイズを先に決めると、最適な品種を選びやすいでしょう。

初心者向けの選び方

はじめて育てる場合は、短期間で収穫できる小カブか、小カブ~中カブまで好みの大きさで収穫できる品種が向いています。栽培期間が短ければ、トウ立ちや病害虫、裂根のリスクにさらされる期間も短くなります。

品種名だけで決めず、「春まき向け」「秋まき向け」「根こぶ病に強い」「小カブどり向け」といった種袋の表示を確かめることが大切です。春まきではトウ立ちしにくい品種を選ぶと安心です。

栽培場所と収穫サイズで選ぶ

春まきには、春の低温期にも対応した品種を選びます。例えば、「玉波」は春のトンネル栽培にも利用できる中カブで、「あやめ雪」は春まき・秋まきで育てられる小カブです。「二刀」は、関東一般地では秋まきで年内収穫、冬まきで春収穫を目指せる品種です。

秋まきは、品種の選択肢が豊富です。「耐病ひかり」は小カブから中大カブまで、好みの大きさで収穫できます。「あやめ雪」は、紫と白の色合いを楽しめるのが魅力です。

プランターでは、小カブや、小カブから中カブまで収穫できる品種が扱いやすいでしょう。

また、カブは品種によって栽培期間が異なるため、収穫まで管理を続けられるかも考えて選びます。

小カブは比較的短期間で育つ一方、適期を過ぎると裂根やスが入りやすくなります。畑を毎日見られない場合は、種袋に記載された収穫日数を記録し、予定日が近づいたら根の太りを調べましょう。

中カブや大カブは栽培期間が長いため、栽培場所の確保と追肥を続けられるかも考慮します。複数の品種を育てる場合は、種まき日と予想収穫日を品種ごとに記録すると、収穫時期の集中を防ぎやすくなります。

品種選び表

育て方・目的

選び方のポイント

品種例

春まき

春まきや春のトンネル栽培に向き、トウ立ちしにくい品種を選ぶ玉波、あやめ雪、など

秋まき

地域の適期にまけて、希望する収穫サイズに合う品種を選ぶ耐病ひかり、あやめ雪、二刀など

プランター

小カブどり、または小~中カブどりに向く品種を選ぶあやめ雪、玉波、耐病ひかりなど

連作歴のある畑

アブラナ科の連作を避けることを基本に、根こぶ病が出た畑では抵抗性も確認する根こぶ病抵抗性など、病害への強さのある品種

栽培時期や場所、畑の連作歴に合う選び方を、上記の表で確認しましょう。

複数の条件に当てはまる場合は、種まき時期を優先し、その範囲内で収穫サイズや栽培場所に合う品種を探してみてください。

カブの育て方|基本の栽培方法

かぶ

土づくりから収穫まで、カブの生育に合わせて作業を進めます。畑とプランターでは手順や株間が異なるため、栽培場所に合う方法を確認しましょう。

カブの好む栽培場所

カブは風通しの良い日なたを好み、十分な日照が得られないと根が大きく育ちにくくなります。

生育適温は15℃~20℃で、冷涼な気候が理想的です。カブは品種が豊富で、露地栽培はもちろん、プランター栽培にも対応しています。

プランターで小カブを育てる場合は、深さ20cm以上、幅60cm程度のサイズを使うのがひとつの目安です。

土づくり

かぶ土つくり

カブは畑とプランターのどちらでも栽培できます。種まきの前に、カブの性質に合う土を用意しましょう。

露地栽培の場合

カブは中性に近い弱酸性の土を好みます。種まきの2週間前までに1㎡あたり100g~150gの苦土石灰をまいてよく耕し、土壌酸度をpH 6.0~6.5になるように調整しましょう。

苦土石灰を施してから1週間ほど置いたら、1㎡あたり2kgの堆肥と元肥として緩効性肥料『マグァンプK 中粒』を施し、土深くまでしっかり耕します。又根を防ぐため、土の中にある小石や土のかたまりを取り除きながら、土を深くまでしっかり耕しておきましょう。

土づくりができたら、畝を立てます。カブは排水性と保水性に優れた土壌を好むので、幅75cm、高さ10cm~15cmの高畝が良いでしょう。条間は、大カブは50cm、中カブは25cm、小カブは15cmを目安にします。

プランター栽培の場合

プランターでカブを育てる場合は、市販の野菜用培養土を使うと手軽です。

土づくりの手間を減らしたい場合は、元肥に「マグァンプK」が配合されている培養土『ハイポネックス培養土 鉢・プランター用』などを利用しましょう。

自分で土を配合する場合は、赤玉土(小粒)5:川砂2:バーミキュライト3を配合した土を使います。苦土石灰や肥料を加える場合は、使用する資材の表示を確認し、適量を施しましょう。元肥には、緩効性肥料『マグァンプK 中粒』などがおすすめです。

カブの種まき

かぶ種まき

カブの発芽適温は20℃~25℃です。これ以上、適温から外れるほど発芽しにくくなるため、地域や品種に合わせて適期に種をまきましょう。

カブは春まきと秋まきができます。中間地では、春まきは3月下旬~4月下旬頃、秋まきは9月上旬~10月上旬頃が目安です。地域や品種によって適期が異なるため、種袋に記載されたまきどきを確認しましょう。

カブは、畑でもプランターでもすじまきが基本です。種まき後は土を乾燥させないように管理し、発芽を促します。

露地栽培の場合

カブは畝にまき溝をつけてすじまきします。大カブ・中カブ・小カブでは必要な株間が異なるため、収穫する大きさに合わせて条間を調整しましょう。

露地栽培での種まきは、以下の手順で行います。

  1. まき溝を掘る
  2. 種をすじまきする
  3. 土を寄せて覆土する
  4. たっぷり水やりをする

横幅75cmの畝なら、条間は大カブで50cm、中カブで25cm、小カブは15cmで程度が目安です。まき溝の深さは1cm程度に揃えます。棒や支柱を使うとまき溝をまっすぐつけやすくなります。

まき溝に種を1cm程度の間隔でまき、土を寄せて5mmほど覆土します。最後に手のひらで土を軽く押さえて、種と土を密着させましょう。

水やりは、種が流れないように注意しながら、やさしくたっぷりと与えましょう。芽するまでは土を乾燥させないことが大切です。

プランター栽培の場合

プランターでカブを栽培するときは、幅60cm以上のものがおすすめです。こ小カブなら比較的コンパクトに育てられますが、収穫する大きさや育てる株数に合わせて、十分な大きさのプランターを選びましょう。

プランターでの種まきは、以下の手順で行います。

  1. 鉢底石を敷く
  2. 土を入れる
  3. まき溝を掘る
  4. 種をすじまきする
  5. 土を寄せて覆土する
  6. たっぷり水やりをする

プランターに鉢底石を敷き、市販の培養土『ハイポネックス培養土 鉢・プランター用』を入れます。2条で育てる場合は、条間を10cm~15cm程度確保しましょう。

まき溝は深さ5mm~10mm程度を目安に、棒や支柱などを使ってまっすぐつけます。

まき溝に種をすじまきし、薄く土をかぶせます。覆土したら、手で軽く押さえて種と土を密着させましょう。最後に、種が流れないよう注意しながら、たっぷりと水を与えます。

カブは種まきから4日~5日ほどで発芽します。発芽するまでは土が乾燥しないように注意しましょう。

春まきでは、害虫の被害を防ぐため、種まき後に寒冷紗や防虫ネットをかけておくと安心です。秋まきでは、台風や強い雨で種や土が流れるのを防ぐため、不織布などをかける方法もあります。

間引き

かぶ間引き

カブ栽培では、種まきから収穫までの間に3回を目安に間引きを行います。

1回目は双葉がそろった頃に、生育の良い株を残して、2cm~3cm間隔にします。2回目は本葉が3枚~4枚になった頃に、6cm~7cm間隔に広げます。3回目は本葉が5枚~6枚になった頃を目安に、小カブは10cm、中カブは15cm、大カブは25cmになるように間引きます。最終的な株間は品種によって異なるため、購入した種の表示を優先します。

間引きが遅れると株同士が混み合い、根の肥大が遅れる原因となります。適期に間隔を広げることが大切です。

間引きの際は、株元を手で押さえながら引き抜いきます。ほかの株を傷めそうな場合は、ハサミで株元を切り取ると安全です。間引きで取ったカブの葉はとてもやわらかいので、漬物や汁物にも利用できます。

間引き後は株元へ軽く土を寄せ、株が倒れないように整えましょう。

水やり

カブは土が乾燥しすぎると生育が悪くなるため、土の状態を見ながら水やりを行います。特に種まきから発芽するまでは、土の表面を乾かさないよう注意しましょう。

発芽後は、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。プランター栽培では土が乾きやすいため、鉢底から水が流れ出るまで与えるのが基本です。地植えでは、雨が少なく土が乾いているときに水やりを行います。

ただし、土が常に湿った状態になると根が傷みやすくなるため、水の与えすぎにも注意が必要です。特に収穫期に乾燥した状態が続いた後、急に大量の水を与えると、根が割れる「裂根」の原因になることがあります。

土の乾き具合を確認し、乾燥させすぎないよう、適度な水分を保ちながら育てましょう。

追肥と土寄せ

かぶ追肥

追肥は、2回目と3回目の間引きの後を目安に行います。栽培期間が短い小カブや中カブは、元肥だけで育てることもあるため、品種や生育状態に合わせて施肥しましょう。

追肥には、『今日から野菜 野菜の肥料』などの野菜用肥料がおすすめです。肥料は株元を避け、株の周囲に施します。

追肥と同じタイミングで、土寄せも行いましょう。間引き後は株の周囲にスペースができるため、追肥や土寄せの作業をまとめて行いやすくなります。また、カブが生長すると根の肩が土から出てきやすくなるため、この時期に土を寄せて根の露出を防ぎます。

土寄せをするときは、株の周りの雑草を取り除き、土の表面を軽くほぐしてから、株元へ土を寄せます。株が倒れるのを防ぎ、根が土から露出するのを抑えることができます。

葉色が薄い、生育がそろわないといった場合でも、すぐに追肥を重ねる必要はありません。水分不足や排水不良などが原因の場合もあるため、土の状態や生育の様子を確認してから施しましょう。

収穫

かぶ収穫

カブは、根が品種ごとの標準サイズまで肥大したら収穫します。収穫時期の目安は、春まきで5月~6月、秋まきで10月~12月頃です。地域や品種によって異なるため、種袋に記載された収穫日数も参考にしましょう。

大カブは直径15cm~20cm以上、中カブは8cm~13cm、小カブは5cm~6cmほどが収穫の目安です。

地面からカブの肩が出ているものは、根が十分に肥大している可能性があります。肩の周りの土を軽くよけて大きさを確認し、収穫サイズに達していれば、葉の付け根をしっかり持って引き抜きます。

小カブから中カブまで収穫できる品種では、小さいうちに収穫せず、残した株をさらに育てて中カブとして収穫することもできます。

カブは収穫が遅れると、根が割れる裂根や、内部に空洞ができるス入りが起こりやすくなります。収穫適期を迎えたものから順に収穫しましょう。

カブの育て方|トラブル対策

かぶ生育不良

カブ栽培では、種まきの時期や土壌環境、水分の変化によってトラブルが起こります。症状だけで原因を決めつけず、栽培時期と株・土の状態を順番に確認しましょう。

トウ立ち

トウ立ちとは、花を咲かせる茎が伸びる「抽苔(ちゅうだい)」のことです。カブは発芽後に一定期間低温にさらされると、花芽をつくる準備が進み、その後気温が上がるとトウ立ちしやすくなります。

トウ立ちすると根が太りにくく、固くなりやすいため、春まきでは早まきを避けることが大切です。低温期に種をまく場合は、春まきに適した品種を選び、トンネルや不織布で保温します。

保温中は、晴れた日に内部の温度が上がりすぎないよう換気も行います。保温資材はかけたままにせず、天候と生育に合わせて管理しましょう。

暖かい日が続いても、地域の適期より大幅に早く種をまくのは避けましょう。日中の気温が上がっていても、地温が十分に上がっていないことがあります。

種のパッケージにある栽培時期と地域区分を確かめ、適期に種をまくことがトウ立ちの予防につながります。

トウ立ち対策表

トウ立ちを防ぐには、種まき前の品種選びと、発芽後の温度管理がポイントです。起こりやすい状況と対策を次の表で確認しましょう。

起こりやすい状況

確認すること

対策

春まきが早すぎる地温が低い時期に種をまいていないか地域の適期を守り、トウ立ちの起こりにくい品種を選ぶ
発芽後に低温が続く保温資材を使っているか トンネルや不織布で保温する
品種が栽培時期に合わない春まき・秋まきの表示 栽培時期に合う品種へ変える
種まきが遅れた収穫前に高温期を迎えないか適期から大きく外れる場合は、無理にまかず次の適期を待つ

表に当てはまる状況がある場合は、種袋の地域区分と栽培時期を確認し、現在の作型で収穫まで育てられるかを考えます。

適期から外れそうなら、無理に種をまかず次の作型へ切り替えましょう。

連作障害への注意

同じ場所でダイコンやハクサイ、キャベツといったアブラナ科野菜を続けて育てると、根こぶ病をはじめとする土壌病害が発生しやすくなります。

根こぶ病にかかると根にこぶができ、土に水分があっても株がしおれたり、生育が止まったりします。

対策の基本は、カブを含むアブラナ科野菜を同じ場所に続けて植えず、別の科の野菜を挟む「輪作」を行うことです。完熟堆肥を使い、水はけを整えることも土壌病害の予防につながります。

根こぶ病が発生した畑では、抵抗性のある品種を選ぶだけでなく、土の移動を避けましょう。

カブの害虫・病気について

カブ栽培中は、アブラムシやヨトウムシ、コナガ、アオムシ、カブラハバチなどの害虫が発生しやすいです。

これらの害虫を見つけたらその場で捕殺する、またはカブに登録のある薬剤で対処します。種まき後は寒冷紗や防虫ネットをかけ、害虫の飛来を防ぐのも効果的です。

カブ栽培中は、白さび病や根こぶ病、萎黄病、黒腐病などの病気が発生しやすくなります。多湿や排水不良などの状態が続くと、病気が発生しやすい環境になるため注意しましょう。

露地栽培をするときは、高畝にして排水性に優れた土壌で育てるのがポイントです。薬剤を使用するときは、使用時期、希釈倍率、使用回数を必ず守ってください。

カブの実割れ

肥大したカブの根が割れる「裂根」が起こる場合があります。栽培中に土壌の水分が急に変化したときに起こりやすい生理障害です。

生育初期に土の乾燥が続いた後、後期に降雨や水やりで土の中の水分が急に増えると、根が急激に肥大して割れる場合があります。

予防には、生育初期から極端な乾燥を避けることが大切です。一方で、土の過湿状態が続く場合も劣根や生育不良につながるため、水はけも確保しましょう。保水性と排水性のバランスがよい土づくりを心がけると、土壌水分の急な変化を抑えやすくなります。

カブに「ス」が入る

収穫が遅れると、カブの中に空洞ができる「ス入り」が起こりやすくなります。

葉の劣化や根の肥大のバランスが崩れることも、ス入りの一因です。食味も落ちてしまうため、収穫適期を迎えたら早めに収穫しましょう。

根が肥大しない

収穫時期に近づいても根が細いままで肥大しない場合は、肥料不足や水不足の可能性があります。

葉の色が薄い場合は肥料不足も考えられますが、株間や日照、水はけなどが原因の場合もあります。葉の状態だけで判断せず、栽培環境も順に確認しましょう。

カブの育て方|よくある質問

肥料や水やり、プランター栽培など、カブを育てるときに迷いやすい点をQ&A形式で解説します。

カブの肥料はいつ与える?

元肥は種まきの1週間前までに土へなじませます。追肥が必要な品種では、間引き後が目安です。

元肥だけで育てる品種もあるため、品種別の違いを把握したうえで追肥を行いましょう。

カブの水やりはどれくらい?

発芽するまでは土を乾かさないようにし、発芽後は土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。

プランターは乾燥しやすいため、特に注意しましょう。極端な乾燥と過湿を繰り返さないことが大切です。

プランターでも育てられる?

小カブや中カブ向けの品種なら、プランターでも育てられます。水はけを確保し、最終的に10cm前後の株間を取って育てましょう。

カブは連作できる?

カブを含むアブラナ科野菜の連作は避けましょう。同じ場所で続けて栽培すると、根こぶ病などの土壌病害が増えるおそれがあります。

前作がキャベツ、ハクサイ、ダイコン、ブロッコリーなどだった場合は、別の科の野菜を挟みましょう。

収穫が遅れるとどうなる?

収穫が遅れると、根が割れる、スが入る、肉質がかたくなるといった変化が起こりやすくなります。

カブの肩が地表に見えたら大きさを確認し、品種の標準サイズに達した株から収穫します。収穫適期は短いため、数日おきに根の太り具合を確認すると安心です。

おわりに

かぶ

カブは品種やサイズのバリエーションが豊富で、初心者でも育てやすい野菜です。栽培環境の極端な変化に注意すれば、畑でもプランターでも丸々と太ったおいしいカブを育てられます。

春まきでは低温によるトウ立ち、連作では根こぶ病などの土壌病害に注意しましょう。生育条件を整え、品種に合った株間と収穫サイズを確認しながら育て、おいしいカブの収穫を楽しんでみてください。

公開日:2021年6月18日
更新日:2026年8月28日

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