2023.11.10
【家庭菜園】 晩秋から始める、地植えタマネギの育て方のコツ【土作りから収穫まで】

和洋中どんな料理にも使えて家にストックがあると便利な野菜といえば、タマネギではないでしょうか。
秋も中盤に差し掛かったら、ぜひお庭でタマネギ栽培を始めてみませんか?タマネギは冷涼な気候を好む植物のため、晩秋から冬にかけての家庭菜園にぴったり。今回は、タマネギの上手な育て方をご紹介します。
育て方のポイント①タマネギは地植えが吉!まずは畑の準備から

タマネギの苗の植付け適期は11月中旬から12月中旬にかけて。植付けの1ヶ月~2週間前くらいから、育苗用の土の準備を始めましょう。タマネギは酸性の土壌を嫌う植物ですので、元肥や堆肥でしっかりと土作りをすることが上手に育てるポイントです。
まずは、畑に1㎡あたり苦土石灰を100g~150gほど施して耕し、よくなじませておきます。その後植つけの1週間くらい前になったら、堆肥を約3kgと化成肥料約100g、過リン酸石灰を約30g加えてさらに耕します。土の準備が整ったら、15cm四方の穴をあけた黒いマルチを用意して被せておきます。
これで用土の準備はOkです。
育て方のポイント②タマネギの苗の選び方、植え付け方
土の準備ができたら、タマネギの苗を植え付けていきます。マルチの穴に沿って株と株の間隔は15cm程度に。
なお、苗を選ぶ際は植つけの時期にあわせて選ぶようにしましょう。11月中旬から下旬に植え付けるのであれば早生品種を、11月下旬から12月上旬であれば中生・中晩生品種が適しています。
動画でわかりやすく!植物の情報、育て方をご紹介する【PlantiaQ&A】
☘39:タマネギの育て方|トウ立ちの原因は?ネギ坊主はどうするの?土の準備や植えつけに適した時期、水やり、肥料の与え方もご紹介|
育て方のポイント③追肥の行い方
植つけから25日程度が経過したら、追肥を行いましょう。マルチの穴ごとに化成肥料をひとつまみずつ置いていきます。なお、この追肥は苗が伸び始める早春にも行います。
育て方のポイント④栽培中の管理について

秋や春には、べと病が発生しやすいので注意が必要です。また、冬場は苗の根本をしっかりと固めておくと霜がついて苗が浮き上がってくるのを防ぐことができます。
水やりに関しては基本的には必要ありませんが、乾燥が激しい場合にはたっぷりと与えるようにしてください。
育て方のポイント⑤タマネギの収穫
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タマネギは植付け後、冬の寒さを超えさせて育てます。収穫適期は5月~6月にかけて。この時期になると茎が全体的に倒れてきます。8割程度が倒伏したら収穫しましょう。天気の良い日を選ぶのがポイントです。収穫したタマネギは茎のついたままの状態で雨の当たらない場所に並べて数日間乾かし、その後、数球をまとめて束ねて風通しの良い場所につるすか、茎を切って網袋や箱に入れて保管します。
公開:2017年12月12日
更新:2021年10月18日
更新:2023年11月10日
この記事で紹介された植物について

タマネギ
学名:Allium cepa /科名:ユリ科 /原産地:中央アジア /分類:多年草 /耐寒性:強 /耐暑性:弱
4000年もの前から栽培されてきたタマネギ。