ロマンチックな花言葉を持つ春の花木、ハナミズキ。美しく育てるためには?
ハナミズキは、アメリカでは春の風物詩として非常にポピュラーな花です。
日本人にとって春といえば桜をイメージするように、アメリカ人にとってはハナミズキだといってもいいでしょう。
日本では、春の街路樹として植栽されることが多く、その可愛らしい白やピンクの花が道行く人々を楽しませています。
また、ガーデニング花木として育てることもできます。
今回はそんなハナミズキの上手な育て方や育て方のポイントについてご紹介します。
ハナミズキってどんな植物?
ハナミズキは、ミズキ科ヤマボウシ属の花木です。
原産地は北アメリカやメキシコ北東部で、アメリカ・バージニア州とノースカロライナ州では州花に指定されています。
開花時期は、4月中旬から5月中旬。
桜が散るのと入れ替わるように、白やピンク・赤などの可憐な花を咲かせます。
また、ハナミズキはそのロマンチックな花言葉でも知られています。
「私の想いを受け止めて」「永遠に」などといった意味があり、それゆえ日本でも歌の題材に用いられたり、気持ちを伝える贈り物として選ばれたりしています。
ハナミズキの育て方のポイント
ハナミズキを育てる際には、以下の育て方のポイントを参考にしてみてください。
・苗木の植えつけについて
ハナミズキは、苗木を購入して植えつけるのが一般的です。
植えつけの適期は、落葉後の10月下旬から11月上旬、または気温が少し暖かくなる2月下旬から3月にかけて。
12月から2月の真冬の時期は避けたほうがいいでしょう。
庭植えする場合は、苗木よりも一回り大きな穴をつくり、用土と緩効性肥料「マグァンプK大粒」を入れ、そこに苗木を置いて土をかぶせます。
鉢植えの場合は、6号から7号鉢を用意して植えつけてください。
・肥料について
落葉後の12月から2月に、地植えの場合は寒肥として「ネクスコート いろいろな植物用」と、「バラ専用肥料」を混ぜて与えると良いでしょう。
鉢植えの場合は3月上旬に「プロミック いろいろな植物用」を与えてください。
肥料が不足すると、「花つきが悪い」「紅葉の色が綺麗にならない」などの原因になります。
・若木の頃の管理について
まだ枝が細い若木のうちは、風で倒れたり折れたりする恐れがあるので、支柱を添えて苗木を支えてあげましょう。
・育てる場所について
ハナミズキは、4~10m程度に生長するため、ベランダでの鉢栽培は高さの問題で難しいかもしれません。
ハナミズキを育てる際には、お庭に地植えするか、植木鉢に植えて屋根のない場所に置いてください。
また、ハナミズキは日光がたっぷり当たる場所で育てましょう。
半日陰でも育てることはできますが、花のつきや色が悪くなったり、秋に綺麗に紅葉しなくなったりします。
ただし、幹に西日が当たる場所は避けたほうがベター。
強い西日による乾燥はよくありません。
・病害虫について
梅雨明け頃から注意が必要なのが、うどんこ病です。
鉢植えなど新芽や葉っぱの表面が白い粉をまぶしたような状態になります。
うどんこ病の防除には、「ヒットゴール液剤AL」がおすすめです。
この「ヒットゴール液剤AL」は殺虫殺菌剤ですので、うどんこ病の予防だけでなく、アブラムシや青虫の防除にもご利用いただけます。
また、コウモリガやアメリカシロヒトリといった害虫にも注意を。
コウモリガは4月から7月頃に、アメリカシロヒトリは6月や8月下旬から9月下旬にかけて発生しやすくなります。
見つけ次第、駆除するようにしましょう。
この記事で紹介された植物について
ハナミズキ
学名:Cornus florida(Benthamidia florida) /科名:ミズキ科 /別名:アメリカヤマボウシ /原産地:北米東部からメキシコ北東部 /分類:落葉高木 /耐寒性:やや強 /耐暑性:やや強
ひらひらとした白やピンク色の花(苞)が、ゴールデンウィーク頃に楽しめ、公共の場の街路樹やシンボルツリーとしても人気の花木です。
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