【バラ栽培】植えかえ・病害虫対策・新苗(春苗)の植えつけ 開花間近の4月に行いたいバラのお手入れ
新芽が旺盛に生育し、新しい葉もたくさん伸び始める4月。開花を間近に控え、日々のお手入れが重要になる季節です。
暖かい地域では4月の末から新苗(春苗)の販売もはじまります。バラのお手入れでは、新苗の植えつけ作業、追肥・病害虫対策がポイントとなります。今回は、4月に行いたいバラのお手入れについてご紹介します。
■冬に苗の植え替えができていない場合は、4月に鉢増しをしましょう
冬に植え替え作業ができずに根が鉢の中でビッシリ張っている株はありませんか?
株に対して鉢が小さすぎると、乾燥しやすくなったり根詰まりを起こして生育が悪くなったりしてしまいます。そのまま栽培を続けると梅雨明けの猛暑を乗り切ることが難しくなりますので鉢増し作業をしましょう。
春の生育状態を見つつ、株よりもひと、ふたまわり大きな鉢を用意して根を崩さずに鉢増しを行います。
なお、あまり大きな鉢に植え替えてしまうと水分過多になって根腐れを起こしやすくなりますので注意が必要です。
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■生育が旺盛な4月は追肥をして肥料切れを防ぐ
新芽が出たり新しい葉が育ったりと生育が旺盛になっている時期ですので、バラは養分を欲しがっています。この時期は追肥をして肥料を切らさないようにしましょう。
即効性のある液体肥料。「専用液肥 -バラ-」を1週間に1度与えてください。また、株元に置くだけでゆっくり長く肥料効果が持続する「BrilliantGarden バラの置肥」もおすすめです。
■4月は新苗の植えつけに最適!
4月後半になると、園芸店ではたくさんのバラの新苗が出回ります。バラを増やしたい方は、ぜひこの時期に新苗の購入と植え付けを。
園芸店よって販売形式は少しずつ異なりますが、バラの新苗は4号ポットやポリポットで販売されています。購入後は5〜6号の鉢に植え替えをしましょう。
植え付けの際は、根と接ぎ木を傷つけないように慎重に作業します。バラの新苗は、接ぎ木の主幹や枝もまだ細くてとてもデリケートなので接ぎテープははずさずに植えつけましょう。
なお、この時期に購入した苗は、まだ株のサイズこそ小さいものの開花時期になると花を咲かせます。しかし、栄養が花にいってしまい株が充実できなくなったり、花の重みで枝が折れてしまったりしまうので、花が咲く前に落とすようにしましょう。ついついもったいないと思ってしまいますが、花を早めに落とすことで株が充実し生育が良くなります。また、四季咲きバラの場合は、この時期の花を早めに摘むことで秋の開花でより美しい花が見られるようになります。
■病気・菌の活動も活発化!防除をしっかりと行いましょう
3月に引き続き、病害虫の防除対策を行いましょう。特に注意が必要なのは、うどんこ病と黒星病。これらの防除には「BrilliantGarden フローラガードAL」の散布が効果的です。
■4月のバラの水やりの仕方
庭植えの場合は、水やりは基本的に必要ありません。ただし、長期間雨が降らない場合や乾燥が激しい場合は水を与えてください。鉢植えの場合は、用土の表面が乾いたら水やりをします。
なお、水を与えるときはなるべく葉に水がかからないように低い位置から株元にあげるのがポイントです。
■3月に中耕をしていない場合は、この時期に
中耕とは、土の表面を1〜2cmだけ浅く耕すことを指します。できれば3月に行うのがベストですが、まだしていない場合は4月に行いましょう。この作業をすることで土に空気が入るため通気性が良くなり、水分や養分がいきわたりやすくなります。また、春になると増えてくる雑草を根元から除去できます。
開花直前です。 このタイミングでしっかりバラを観察してケアしてあげましょう!
公開: 2019年4月2日
更新: 2022年4月4日
この記事で紹介された植物について
バラ
気品あふれるその華やかな姿から、花の女王とも呼ばれるバラ。花の色形のバリエーションは豊富で、ツル性や木立性、一季咲きから四季咲きなどいろいろなタイプあります。比較的病害虫がつきやすい傾向がありますが、樹木なので枯死することはあまりありません。
置き場所
日当たりと水はけ、風通しの良い場所
土の表面が乾いたらたっぷりと根元に水を与えます。
水はけ、保水力、保肥力の優れた『ハイポネックスバラ専用培養土』や、水はけの良い培養土に元肥『マグァンプK大粒』を混ぜ込みます。